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お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
探偵はBARにいる 3

『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』以来4年ぶりのシリーズ第3作。1作目は観ていないのですが、2作目が気に入り、わが家のエントっ子と楽しみにしていました。以下、ネタバレはなし。

 

ギャグを絡めながらもハードボイルド基調という作りは今回も変わっていません。陰のあるヒロインが登場するところも同じ。ストーリー的には、ヒロインの描き方にやや不足を感じる部分がありますが、ハメットの小説「コンティネンタル・オプ」シリーズのように、主人公である探偵が一人称で語るというスタイルから極力はみ出さないように努めた結果でしょう。すべてを説明するのではなく、探偵が居合わせていない場面を最小限に抑えることで人物と画面に奥行きと情感を与えているのが好ましい。いかにもなセリフ、お約束な拷問シーンも楽しい。2作目と比べて、探偵と助手の高田の二人がやられるシーンが多かった気がしますが、その分、スリリングさも十分。「命を燃やすものは、あるか?」というコピーも含めて、いい映画だなあ、と思わせます。

 

今回のヒロイン、北川景子は持ち前の整った顔立ちと役柄がよくマッチしていました。回想シーンやラストで見せる表情には切なさが溢れており、泣けます。キレイだけど元ヤンだからな、とか思っていた自分に反省(爆)。リリー・フランキーは悪役ですが、これもよかった。とても自然な演技ですよね、って、褒めたことになってる? 出番は少ないですが、モンロー役の鈴木砂羽も好演。こういうところにいい配役するので、札幌が魅力的な街に思えてきます。おなじみファイターズネタも忘れておらず、山場のシーンではクリクリこと栗山監督と札幌市長がゲスト出演しています。

 

大泉洋と松田龍平のコンビをはじめ、大方のレギュラー陣は健在。みんなこのシリーズに愛着を持ってやっているように画面から感じられます。ひとつだけ残念だったのは、わが家で「悪源太」と呼んでいる波岡一喜演じる佐山が今回登場しないこと。彼、レギュラーじゃなかったの? まあ、佐山は出そうと思えばどこでも出せるけど、収拾つけるのが難しいよね、とエントっ子と話し合ったものですf^^;。

posted by みっち | 21:45 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
レクイエム in 北九州 2017

・ベートーヴェン:序曲「コリオラン」 作品62
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調 KV.491
・モーツァルト:レクイエム KV.491 

 

ピアノ独奏:古賀千恵
独唱:白川深雪(S)、八木寿子(A)、中村弘人(T)、原尚志(B)

 

長野力哉指揮、北九州レクイエム混声合唱団、北九州レクイエム管弦楽団
2017年12月3日(日)、北九州芸術劇場大ホール

 

3年前からでしたか、毎年この時期に開かれるようになったモツレク演奏会。今年も長野先生の指揮で、妻が合唱のアルトで出演したので聴きに行きました。


コリオラン序曲を生で聴いたのは、たぶん初めて。エグモントやレオノーレはわりと聴いた気がしますが、この曲は、録音を含めて何十年ぶりというくらい久しぶりでした。昔は悲愴味たっぷりのおどろおどろしい演奏で覚えており、今回は幾分スマートでソフィスティケートされた感はありましたが、ベートーヴェンらしいエネルギーの充溢を楽しむことができました。編成はチェロが3人でしたが、よくそろっており、主題をはじめとしてくっきり聴こえてきました。

 

モーツァルトのハ短調ピアノ協奏曲もたぶん生では初めて。第1楽章はベートーヴェンの第3協奏曲を思わせます。もちろんこちらが先なので、ベトベンが参考にしたのでしょう。端正な演奏だったと思います。が、みっちはモーツァルトを聴くと、一部の例外を除いて眠くなってしまうため、しっかり聴けたかと問われるとモゴモゴ(爆)。

 

レクイエムは、その例外のひとつ。集中して聴けました。長野先生の解釈が毎年進化しているようで、今回も発見がありました。キリエからディエス・イレをほとんど間を置かずに続けるのはこれまでも同じだったと思いますが、このあたりで早くも合唱が全開で、ディエス・イレみたいなところで涙が出そうになるとは! 力感に富みつつもきびきびした運びで前半飛ばし、ラクリモーサを展開点に置いているようです。ここではぐっと踏みしめた表現で、絶筆とされる音階上昇を思い入れたっぷりに描いて印象的。
 

以降は比較的緩めのテンポで表情豊かに進みました。4人の独唱はいずれも素晴らしい。八木さんのアルトはみっちの好みで、ホント素敵です。合唱は例年より充実しており、とくに男声陣の健闘が光りました。オケも、低弦のリズムが効果的で、ヴァイオリンのきめ細かい表情もよかった。最後に、しっとりとしたアヴェ・ヴェルム・コルプスで締めくくりました。

 

今年亡くなられた方の追悼という趣旨により、演奏終了後の拍手をしないようにというアナウンスや、指揮者が棒を下ろすと照明を落とすというライティングの工夫もされていたのですが、おかまいなしにけっこうな拍手がありました。アナウンスがいまいち明確でなかったことはありましたが、どういう音楽でどういう演奏会なのか、もう少し考えてくれる聴衆であれば、こうはならなかったでしょう。

posted by みっち | 00:52 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
銀魂 −ミツバ篇−

今年の夏に公開された実写版『銀魂』本編と同じキャスト・スタッフで同時に制作されたWeb配信ドラマ、銀魂ミツバ篇。第1話はYouTubeで見られますが、残りの2話は有料でした。というわけで、発売されたDVDを買いました。

 

ストーリーは、原作マンガに忠実です。真撰組のドSキャラ沖田と、その姉ミツバに焦点を当てたエピソードで、ふだん沖田が副長の土方にやたら敵愾心を燃やす理由がわかります。本編同様、内容は十分承知ですが、実写版でもキャラに違和感が全然なく、あらためて楽しめます。以下もネタバレなし。

 

ギャグシーンは無料公開されている第1話に集中的に詰まっていて、源外、エリザベス、変平太のグダグダトークも冒頭だけ。あとはけっこうシリアスな展開になります。なかでも、本編ではほぼ全裸でただの変質者にしか見えない(それはそれで正しい理解だけど)近藤のかっこいいシーンが見られるのは貴重。ミツバやレギュラー隊士の山崎も本編には登場しないので、こっちでお楽しみください。北乃きいは病弱な感じはまったくありませんが、雰囲気はとてもいい。銀さんに迫るゲホゲホシーンは傑作で、何回見ても笑えます。受ける銀さんこと小栗旬は、ボケもツッコミもこなす必要がありますが、こっちもさすがの好演。これで○○○3世は忘れられます(爆)。ザキは、いいんじゃないでしょうかf^^;。彼の場合はあんまり目立ちすぎてもいけないし。棒読みチックなセリフはわざとですよね。

 

沖田役の吉沢亮は、劇場版以来すっかりブレイクした感があります。近藤、土方との絡みは、このメンツでまた見たいと思わせます。などといっているところへ、実写版『銀魂』第2作の情報が! またやるんかい(爆)。どのストーリーかはまだわかっていませんが、「真撰組動乱篇」か「バラガキ篇」だと彼らがフィーチャーされるし、二つのエピソードをまとめる手もあるかも。楽しみ。

posted by みっち | 19:04 | CD・DVD | comments(0) | trackbacks(0) |
エレウシスの秘儀

ウィキペディアに「エレウシスの秘儀」を立ち上げました。「エレウシス」へのリダイレクトになっていたのを記事化しています。

 

「エレウシスの秘儀」は、「オルペウス教」と並んでギリシア神話にちょくちょく出てくる言葉で、ずっと前から気にはなっていました。しかし宗教関連には無知なため、いままで手を出さずに来ました。ウィキペディア日本語版では、地名としての「エレウシス」の項目が秘儀の簡単な説明でほぼ尽きている状態で、一方で英語版ではかなり充実しているのを見て、なにが書いてあるのかいっちょう勉強がてら訳してみよう、と思い立ったのが始まりです。

 

作業を始めると、わからないことや不満がいろいろと出てきて、ネット上の論文を漁ったり、本も何冊か買って調べた結果、英語版とはずいぶん違う姿になりました。もともと英語力がないので、こうなるのな必然だったかも。「密儀」ですから、祭儀の内容が不明なことは仕方がありませんが、ほかにもわからないことは多い。神話、宗教、歴史、考古学など幅広い分野的視野が必要な項目で、自分の手には余る対象でしたが、やれるだけはやったつもり。おかげで、断片でしかなかった情報がそれなりにつながり、形にはなったと思います。今回はネット情報にも大いに助けられました。PDF化された各大学の論文でわかったことも多かった。

 

個人的に興味深かったのが、神話と歴史的事実との関連です。例えば、テーセウス神話には、若きテーセウスがアテナイに向かう途中で盗賊や悪漢たちを成敗するエピソードがあるのですが、その中の敵役の一人に、エレウシスのケルキュオーンがいます。これはもしかしたら、アテナイとの戦いでエレウシスが敗れたことの反映ではないかと考えたのですが、直接このことに言及している解説は見つかりませんでした。だけど、パウサニアスの記述でどうやら当たっているぽいことがわかってきましたv(^^)。こういうことがあると楽しい。

 

そういうわけで、ウィキペディアからは足を洗ったつもりでしたが、また戻ってきました。引退詐欺とかいわれるのかもしれない(爆)。まあ、こんな感じで興味を惹かれた記事を書くことは今後もあるかもしれないし、そのたびに違うアカウントを作ったりするのも面倒なので、こういうのもありなんじゃないかとf^^;。

posted by みっち | 00:25 | Wikipedia | comments(0) | trackbacks(0) |
あやふやな石

昨日の朝、起きがけに右の背中から腰にかけて圧迫感というか重苦しくなり、生汗も出てきました。身体は動けるのでぎっくり腰とかではない。5分ほどじっとしていると治まったので、ふつうに出勤しました。しかし、夜になって、寝た後の1時くらいに再発しました。同じところが痛んで、どういう姿勢をしても辛い。朝のように簡単には治まらず、もう救急車を呼んでもらおうかと思ったくらいの苦痛でした。そのまま30分くらいでしょうか、なんとかやり過ごしたら、今度は痛みで緊張していた反動でしょう、震えが断続的につづいてやっぱり眠れない(ーー;)。こんなことは、奥歯を自分で噛み割って以来……。自分が恐ろしい(爆)。

 

たしか、以前に人間ドックを受けたときに、すぐどうこうはないけど腎臓に結石があるといわれたことを覚えていて、もしやそれかと思い当たりました。いわれてみれば、トイレに行った後に次第に楽になった感じもあります。翌朝、つまり今朝、人間ドックを受けた病院で診てもらいました。症状を話すと、内科から泌尿器科に回され、検尿とレントゲン撮影とエコー。レントゲン写真を見ると、腎臓周辺は異状がなく、骨盤のあたりにひとつ、棒状の長さ3ミリ程度のぼんやりしたい白いものが写っています。おい、ぼんやりするな。しっかり、くっきり、はっきりせい! 担当医師によると、これが石かどうかはCTスキャンしないとわからないそうです。痛いところとは場所が違いますが、それはあることだとか。しかし、尿に異常はなく、腎臓にも腫れがないため、この大きさではどっちにしろ様子見ということで、これ以上お金をかけて調べる意味はなさそう。しかし、あの痛みはシャレにならないんだけど。薬で溶かすとか、レーザービームで破砕するとか、それっぽいことはしないの? すると、処方箋を書いてくれて、痛み止めの座薬5発分ゲット。って、結局治さないんかい!

 

結論は、尿管結石の疑い。仕事休んで半日かけた成果が座薬ミサイル5発(爆)。中途半端すぎません? とりあえず、水飲んでますf^^;。

posted by みっち | 18:26 | 近況 | comments(2) | trackbacks(0) |
詩人の夢 白川深雪とミラージュ・クァルテット

・シューベルト:笑いと涙、アヴェ・マリア、鱒、糸を紡ぐグレートヒェン、菩提樹、音楽に寄せて
・シューマン:献呈、異郷にて、間奏曲、森の語らい
・ブラームス:あなたの青い瞳、郷愁II
・R・シュトラウス:献呈
・シニガーリャ:ブラームスの主題による変奏曲(世界初録音)


白川深雪(ソプラノ)、ミラージュ・クァルテット

 

録音:2017年2月6-8日
299 MUSIC NIKU-9011

 

北九州在住のソプラノ歌手、白川深雪さんが弦楽四重奏をバックに歌うドイツ歌曲集。オリジナルのピアノ伴奏を編曲してあるのですが、ガット弦を使用しているそうで、柔らかな響きが新鮮。なかなかの聴きものです。このごろ、家でコーヒーを飲むときにこのCDをよくかけています。

 

白川さんの歌声は生で何度か聴いています。わけても、オーディオ・ビギンの小山さんの録音の手伝いのためにピアノ教室でリサイタルを聴いたときの、近い距離で窓ガラスがビリビリするくらいの音圧を浴びた体験があるだけに、録音では少々お行儀がいい感じになってしまうのは仕方ないかも。それでも声の美しさ、表現力の幅の広さはさすがと思わせます。

 

北九響チェロパートのKさんが白川さんと知り合いで、シューベルトの「音楽に寄せて(An die Musik)」の抑制された歌い方に感動したと感想を述べたところ、白川さん「あの曲がいちばん最初の収録で緊張してたから」だったとf^^;。あんまりあけすけに言わない方がいいんじゃないかとか、変な心配をしてしまうじゃないですか。

 

最後のシリガーニャはイタリアの作曲家で、ブラームスと直接交流があった人らしい。ブラームスの歌曲から主題を取っていて、みっちの知らない元ネタです。変奏曲としてはけっこうわかりやすかったんですが、できればもう1曲、なにかおなじみのものを演奏してほしかったかな。

posted by みっち | 20:20 | CD・DVD | comments(0) | trackbacks(0) |
柴田淳 私は幸せ

1. 理由
2. 両片想い
3. 轍
4. 手のひらサイズ
5. 嫌いな女
6. 容疑者ギタリスト 〜拝啓、王子様☆第四話〜
7. 誰にも言わない
8. いくじなし
9. バースデー
10. Present


Victor Entertainment VICL-64819
 

「私は幸せ」は柴田淳の2年8ヶ月ぶり、11枚目になるというアルバム。この人は、10年ぐらい前にFM「月と太陽」で知っていました。けれど、そのときの印象はあまり良くなかった。口を開けずに母音を曖昧にする、クセのある歌い方が気になって、世界に入り込めませんでした。しかし最近、彼女が歌う「バースデー」が流れてきて、メロディーも歌もとても美しいと思いました。ベスト盤も気になったのですが、「バースデー」が収録されている最新アルバムを選んだわけです。
 

曲・歌だけでなく、プロデュースも彼女自身。先に紹介した藤田麻衣子と比べると、柴田淳はアレンジの関係もあってジャズやブルースっぽいところがあります。ちょっとクセがあってアンニュイな雰囲気を漂わせるシンガーといえば、リッキー・リー・ジョーンズを思わせるところもありますね。
 

タイトルのわりに、あまり幸せそうに見えないジャケット写真。歌の内容もけっこう辛辣で、「幸せ」とはシニカルな意味なのかな。しかしメロディーは魅力的。歌唱は低いところが多めで、そこから高音のかすれそうなところまで幅広い。部分的に何を言っているのかわからない歌い方はあまり変わっていませんが、なにか吹っ切れたような、あるいは突き抜けたような清々しさが加わっており、以前のようには抵抗なく聴けます。もしかすると、変わったのは彼女ではなくこちらの方なのかもしれません。
 

アレンジも曲とよく合っていて完成度が高く、セッションのようなサウンドが心地よい。それぞれ味わいがあって全曲面白いですが、とくに「両片思い」と「バースデー」は名曲です。あと、6曲目の「容疑者ギタリスト」って、シリーズものなのかな? 最後の曲はインストゥルメンタルで、アルバムを締めくくるにふさわしい余韻となっています。
 

テレビへの露出はほとんどないようですが、実はとてもきれいな人なんですよね。容姿で取り沙汰されるのを嫌ったのかな? YouTubeを見ても、瞳に釘付けになりそう。今年40歳だそうですが、いやいや全然問題ない(なにが)。ベスト盤も買おうかな。

posted by みっち | 10:53 | CD・DVD | comments(0) | trackbacks(0) |
藤田麻衣子 10th Anniversary Best

藤田麻衣子 10th Anniversary Best

 

Victor Entertainment VICL-64657 - 8

 

クルマ通勤時にFMから流れてきた曲を聴き、「だれだ、このお姫様みたいな歌声は?」と思ったのがそもそものきっかけ。歌のタイトルは覚えられなかったのですが、藤田麻衣子という歌手名だけはわかり、買ってみたのがこの2枚組です。活動10週年を記念したベストアルバムで、これまでのシングル曲を含めて全31曲が収録されています。


特徴は、鼻にかかった中音と、か細い高音域。こういうと弱点しかないようにみえるかもしれませんが、実はこれこそが武器だと本人もわかってきているようで、最初のシングル「恋に落ちて」では絞り出すような歌い方をしていたのが、曲が進むに連れて次第に楽な発声となり、透明感のある歌い方に変わってきています。「お姫様みたい」と感じたのはこのためでした。

 

全曲本人の作詞・作曲で、ピアノの弾き語りが基本的なスタイルのようです。声質からして、Aメロがなかなか魅力的で、Bメロつまりサビではいまひとつ盛り上がらない傾向があります。それで、サビを先に持ってきたり、サビまでAメロ的な曲が増えているようで、みっちもこの路線が正解だと思いました。アレンジは初期のころから独奏チェロを入れたりと、なかなか好み。中盤でストリングスを多用するありきたりな編曲もありますが、2枚目になるとゲーム音楽ぽい要素も感じる音作りになってきており、なかなかうまい。

 

ネットで調べると、「女心の代弁者」、「泣き歌の女王」といったキャッチコピーがあります。もともと歌詞はあまり気にしないし、女心についてはもうはいすみませんとしかいえませんが、泣き歌という点では、「手紙 〜愛するあなたへ〜」などは、家で聴いててもけっこうジワッときます。もし娘がいて(いないけど)、結婚式でこれ歌われたら、堤防大決壊は間違いなしかと。そんな場面に遭遇したら、みっちももらい泣きしそう(爆)。

 

しかし、FMで流れた歌はこの2枚組には入っていなかったんですよね。新曲かな? 調はマイナーで、機会があればもう一度聴きたい。

posted by みっち | 23:36 | CD・DVD | comments(0) | trackbacks(0) |
北九響第118回定期演奏会

・ヴェルディ:歌劇『運命の力』序曲
・R・シュトラウス:4つの最後の歌
・リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」 作品35


ソプラノ独唱:大西ゆか
ヴァイオリン独奏:上山文子

新田ユリ指揮、北九州交響楽団

2017年10月22日(日)、北九州芸術劇場大ホール
 

台風の影響が心配されましたが、900人近いお客さんに来ていただき、盛り上がりました。


1曲目からハイテンションが求められるプログラムで、がんばったんですけど、結果的には尻上がりの調子だったかな。「運命の力」は、アンサンブルが少々ばたつき、みっちも高音の決め所を外してしまいました(ーー;)。申し訳ない。この日、いつも本番前に飲むことにしているドリンクを持ってくるのを忘れてしまい、自販機でドデカなんとかっていうそれっぽいのを買って飲んだら、炭酸で量も多く、パワーよりもゲップが出そう(爆)。
 

4つの最後の歌は、練習で歌声がなかなか耳に入ってこず、後ろを向いて歌ってくれないかなとか思ったり。同じチェロパートでもステージ前方のプルトは聴こえたようです。そもそもオケが厚すぎるんだよ、リヒャルトくんf^^;。リハーサルでは、「いつにもまして歌が全然聞こえないぞ」と思っていたら、大西さん、風邪気味で喉を温存するために声を出していなかったらしい。それでも本番までにはしっかり準備を整えられ、客席には美しい歌声が届いていたようです。客席で一度味わってみたかったですね。みっちは先月から乗り番になったため、合わせの回数が不足気味でしたが、技術的に難しい第1曲を乗り切ってからは、歌と曲想をかなりつかんで演奏できたように思います。
 

シェエラザードは、冒頭からコンミス上山さんのソロが素晴らしかった。みっちのすぐ後ろでハープが美しい和音を響かせていたこともあり、もう涙ちょちょぎれf^^;。上山さんは、『千夜一夜物語』のマルドゥス版とバートン版の両方の翻訳全巻を読破してこの日に臨まれてました。直接話す機会があったのですが、シェエラザードのコスプレ衣装も考えていたらしい。ぜひ見たかった(爆)。オケ全体にも集中力があり、新田先生のいわれるエレガントな響きにかなり近づけられたのでは? チェロパートの難所はフィナーレ。とくに終わり近くの難破シーンでは、スル・ポンティチェロ(駒のそばで弾いて金属的な音を出す)で3連符を刻み込むところがなかなか合わないのですが、トップのNさんの渾身のアクションでみんな付いていきました。難破はしても溺れ死にはしなかったf^^;。
 

アンコールはハチャトゥリアン「レスギンカ」。だれがこれやろうと思ったんでしょうか。見事にハジけてましたねー。おかげで、それまでの余韻とかはすべて消し飛んで、みなさん「タッタタララ」というあのリズムだけが頭に残ったのでは? これが一番良かったという感想もいただいておりまして(爆)。練習を積み重ねたプログラム曲よりも、ほぼノリだけのアンコール曲が褒められるのは少々複雑ですが。
 

次回第119回定期演奏会は2018年4月22日、ワーグナー「タンホイザー」序曲、ストラヴィンスキー「火の鳥」、ベートーヴェン交響曲第7番。指揮は長野力哉先生です。乞うご期待。

posted by みっち | 21:27 | cello | comments(0) | trackbacks(0) |
ベイビー・ドライバー

『ベイビー・ドライバー』は、「コルネット三部作」(サイモン・ペグ主演)を監督したエドガー・ライトの最新作。タイトルで分かるように、カーアクションものです。北九州では2週間、4DX2D字幕版で1日に2回上映という限定的なもので、どれだけの人が観るのかわかりませんが、個人的には今年、いやここ数年でも最も印象に残る傑作です。ぜひ劇場で体験すべきと思いますが、見逃す人も多そうなので、以下、できるだけネタバレなしでいきます。


ベイビーとは主人公の通称で、若く優秀なドライビング・テクニックの持ち主。強盗団のボスのクルマを盗んだことで、その「負債」を返すためにドライバーとして働かされています。ボスは、標的を定めて企画・立案・準備まで整え、実行犯のチームはその都度メンバーを変えて雇うというスタイル。返済がもう少しで終わるころ、ベイビーはデボラと出会ってお互いに惹かれ合います。これくらいまではいいよねf^^;。
 

ベイビーは子供のころの交通事故が原因で耳鳴りに悩まされており、のべつイヤホンで音楽を聴くことで苦痛から逃れています。ベイビーが聴いている曲がそのまま映画のBGMとなっており、これが選曲とも相まって効果的。最初はうるさいほどに思わせておいて、実はそれに意味があることがわかってきます。とくに終盤では、ストーリーの展開を聴覚的にも劇的に表出することに成功しています。映画の曲って、ただ流すだけではないんだよね、とあらためて感じさせてくれて秀逸。
 

鮮やかなカーアクションはもちろんですが、それだけではありません。ベイビーは足も速く、運転せずに走る場面でも痛快さがあって思わず引き込まれます。あれこれの伏線をきっちり回収したり、同じ行為を違う状況で繰り返して異化する演出など、この監督らしい作り込みが随所に発揮されていて、素晴らしい見応えになっています。ストーリー後半は怒涛の展開。あえて触れませんが、ひとつだけ。途中で「ボニーとクライドか」というセリフが出て、知っている人は『俺たちに明日はない』のラストを思い浮かべるでしょう。みっちもやられました。これも含めて驚きの連続で、先がどうなるのか全然読めませんでした。
 

キャストは濃いメンバーが多い。アンセル・エルゴートはスリムで引き締まった体型で、寡黙な主人公を見事に演じています。童顔で、いかにもベイビーって感じ。これまで「良い奴」的な雰囲気があったジェイミー・フォックスの、コンビニで支払いするように人を殺すキレっぷりが恐ろしい。ジョン・ハムもすごいけれど、これを語るとネタバレにf^^;。とにかく、二人はとんでもない。彼らに比べると、ケヴィン・スペイシーはそれほど出番がないのですが、存在感は大きい。最後のアレは、『ホット・ファズ』の未公開パラパラ漫画じゃん(爆)。ついでに、ボスの甥っ子だっけ、8歳ですでに優秀な跡継ぎになれそうでした。「紅二点」のリリー・ジェームズとエイザ・ゴンザレスは、どちらもきれいだし気っぷもいいしで、よくハマっていました。

posted by みっち | 21:14 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |