Search this site
お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
ゲルハルト・オピッツ ピアノリサイタル

・ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番嬰ハ短調「月光」 作品27−2
・ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番ヘ短調「熱情」 作品57
・バッハ:パルティータ第5番ト長調 BWV829
・ブラームス:ピアノソナタ第2番嬰ヘ短調 作品2


ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)
 

2018年12月9日(日)、アクロス福岡シンフォニーホール
 

ピアノリサイタルにはめったに足を運びませんが、職場の関係で行けなくなった人からチケットを回していただいたので、アクロスへ。オピッツは、1953年生まれだそうですから、今年65歳。日本にはよく来ているようです。ドイツ人ピアニストとして、「三大B」の作品を演奏することは、至福の喜びであり、大変な栄誉だとプログラムに書いています。
 

驚いたのが最初で、プログラムではソナタ17番「テンペスト」が予定されていましたが、弾き始めると「月光」。これは会場側も知らなかったようで、事前アナウンスはなく、2曲目のときにオピッツが通訳を連れて登場し、英語で曲目変更を告げていました。このとき「ゲッコウ」と日本語で言っていたのが、いかにも親日家らしい。変更理由は「都合により」としか説明がありませんでした。うーん、曲目変更はあってもいいと思うんだけど、やっぱり事前にいうべきなんじゃないかな。それになぜ変えるのか言ってほしい。人によっては、この曲目当てで予習したりしてこの日に臨んでいるかもしれません。みっちは言える立場じゃないけど(爆)。
 

それで、演奏ですが、揺らしたり叩きつけたりせず、丁寧・着実に弾く人のようです。それはそれで立派なんですが、とはいえベートーヴェンの、とくにこの曲や「熱情」の場合、ちぎっては投げf^^;的なスリリングな要素もときに必要なんじゃないかと思います。「月光」の第3楽章もちょっと地味だったし、「熱情」で眠くなるとはまさか思いませんでした。むしろ後期のソナタなら、スタイル的に合っているかもしれません。
 

後半はよかった。バッハは軽やかで粒が揃ったタッチが美しく、ホールの豊かな残響と相まって、まさに至福のひとときでした。この曲だけ楽譜を置いて弾いていましたが、繰り返しがあるからかな? ブラームスも、分厚い和音で生硬な響きになりがちなところがうまく整理されており、テンポが揺れないことが、ベートーヴェンとは逆に効果的で聴きやすい。ヴィルヘルム・ケンプに教わったということで、なるほどと思わせる音楽性です。ところで2番のソナタは、これまであんまり聴いたことがありませんでしたが、最後に属調の主和音で終わったような印象がありました。そういう曲なのかな?
 

アンコールに、「テンペスト」の第3楽章を弾いてくれました。曲目は日本語で告げていました。ここからは、みっちの妄想です。変更した曲をアンコールで弾いたということは、技術的な問題ではなさそう。もちろん、弾かなかった楽章はどうなんだといわれれば、それはわかりませんが。それよりも、オピッツはアンコールで何を弾くのか迷ったのではないかな? で、「テンペスト」の第3楽章がいいと思い、それなら最初の曲はむしろ別の曲にしようということで、とっさの判断だったとかねf^^;。いずれにしろ、急に曲を変えても全部暗譜で弾けるわけですね。そこはさすが。

posted by みっち | 22:52 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
レクイエム in 北九州 2018

・モーツァルト:交響曲第41番ハ長調「ジュピター」 KV551
・モーツァルト:レクイエム KV626(バイヤー版)


ソプラノ独唱:白川美雪、アルト独唱:渡辺玲美、テノール独唱:藤田卓也、バス独唱:原 尚志
合唱:北九州レクイエム混声合唱団
長野力哉指揮、北九州グランフィルハーモニー管弦楽団

 

2018年12月2日、リバーウォーク北九州芸術劇場大ホール
 

その年に亡くなった方々の慰霊のために、モーツァルトの命日である12月5日前後にレクイエムを演奏するという企画が立ち上がったのが4年前でした。合唱指揮を務める中山敦先生が奥方の恩師という関係で、奥方は合唱のアルトで毎年参加しています。今年はみっちの博多の友人も呼んで、二人で客席へ。
 

管弦楽は、今年創設されたプロオケ、北九州グランフィルです。ジュピター交響曲は、弦が6-6-4-4-2だったかな? レクイエムでもこの編成はほとんど同じでした。若いメンバーが多いためか、音にも勢いがあるように感じられました。フィナーレはとくに速めのテンポで心地よい音楽でした。実はみっちはこの曲、けっこう苦手で、第2楽章とか意識が薄れることが多いのですが、この日は最後までがんばれましたf^^;。
 

レクイエムは、これまでジュスマイヤー版だったのが今回バイヤー版というのが目新しい。この版では初めて聴いたかもしれません。ざっくりいうと、音楽はほぼジュスマイヤー版に準拠しつつ、オーケストレーションを簡素化したという印象。楽器では、フルート、オーボエ、ホルンがなく、クラリネットとトロンボーンがその分をカバーしている感じでしょうか。どっちがいいかは微妙です。作曲当時、クラリネットやトロンボーンはオケ楽器としてはまだ珍しかったはずですから、むしろ風変わりというべきアレンジですが、採用するからにはなにか根拠があるのかもしれません。
 

指揮は北九響とも縁の深い長野先生で、正統派の風格ある音楽でした。独唱は毎年そうですが高水準。白川さんのソプラノはあらためていう必要もないと思いますが見事なものですし、アルトのくっきりした歌唱にも魅せられました。テノールは出だしで力んだ感じでしたが、その後は安定したように思います。聞き所の多いバスは、音楽性豊かな表現で、立派でした。合唱もメリハリが効いていました。ただし、テノールはやや引っ込み気味だったかも。この曲では多声部の進行などでテノールの線がけっこう重要なアクセントになっているのですが、しっかり歌うには音域が高いのかもしれません。
 

アンコールは「アヴェ・ヴェルム・コルプス」。ゆったりしたテンポに、祈りの気持ちが込められていました。友人も全体に完成度が高かったといってくれました。
 

終了後は、友人と小倉魚町に繰り出しました。前から行きたいと思って行けてなかったヒカリテラスのグリルド・パブ・ブーティーズで乾杯! 二人で5,000円のコースを頼むと、野菜のバーニャカウダ、A5黒毛和牛のローストビーフ、ステーキ、バケットのラクレットチーズ乗せが出ました。これはオススメ。

posted by みっち | 20:00 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
IKEAのペンダントライト

奥方が台所の小物を買いたいとのことで、久しぶりにイケア新宮店まで出かけました。この間、実は階段の照明を替えようかと考え、ネットでヤコブソン・ランプというのを見つけて、注文しようとしていたところでした。ついでなので、イケアのペンダントライトも冷やかしで見ることに。


イケア、相変わらず人多いです。駐車場のミニバン率の高さが半端ない。昼前に着き、早めの昼食にしたのですが、食べ終わったころにはすごい行列になっていました。いまの日本を象徴する風景のひとつなのでは?
 

で、ありました。ペンダントライトといっても、イケアの場合コードセット、ランプシェード、電球、それぞれ単体の組み合わせになります。目を引いたのが、HEMMAのコードセット(1,000円)、BRUNSTAのランプシェード(1,999円)、LUNNOMのLED電球(799円)のセット。似たタイプとしてシェードが曲線形状でカッパー色のものもありましたが、奥方の好みで黒に決定。これくらいなら両方買ってもいいような値段f^^;。2つもいらないけど。ヤコブソン・ランプが約2万円なので、イケア6個分(爆)。同じスウェーデンの照明器具ですが、ここまで違う。
 

帰宅して、さっそく取り付けました。以前の照明は電球のみ初期タイプのLEDに替えていたのですが、指向性が強く、下方向しか明るくならないのが不満でした。LUNNOMはむしろ横方向が明るく、これまで暗かった階段の壁から天井にかけて照らしてくれます。明るさは400ルーメンで白熱球35W相当ということですが、十分かと。赤みの強い電球色とシェードの陰影が重なってなかなかの雰囲気です。昼間でも点けていたい感じ。そういうわけで、ヤコブソン・ランプばいばい(爆)。

posted by みっち | 21:59 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
サンクトペテルブルグ・フィル演奏会

・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47
・ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調作品27


ヴァイオリン独奏:庄司紗矢香
ニコライ・アレクセーエフ指揮、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団


2018年11月18日(日)、アルモニーサンク北九州ソレイユホール
 

北九州国際音楽祭のメインイベントといえるサンクトペテルブルグ・フィルの演奏会に妻と行きました。前にテミルカーノフがこのオケを率いて演奏したマーラーの1番を聞いたのはいつだっけ? 少なくとも10年以上前のはず。予定では今回も指揮者はテミルカーノフでしたが、「健康上の理由」により降板、同オケ副芸術監督のアレクセーエフがピンチヒッターとして指揮台に上がりました。
 

シベ・コンは庄司紗矢香の独奏。ヴァイオリンなどミニチュアサイズかと思うほど大きなロシア人に囲まれると子供にしか見えませんが、しっかり練られて存在感のある演奏でした。彼女はテミルカーノフとの縁が深いようで、指揮者が代わってもオケとの息はぴったり合っていました。堪能できて、妻も絶賛。
 

オケはヴァイオリンが左右に分かれる対向配置。弦のプルトは多く、協奏曲にもかかわらず1stヴァイオリンは14名もいて、フル編成? チェロは真ん中から左方面に展開していて、トップの人がかっこよかった。シベリウスにはチェロ・ソロがあるということに初めて気づきました。ただ、トップ裏の人がステージほぼ真ん中にいながら、楽器が思い切り傾いていて、左方向にそっぽを向いたまま弾いていたのがユニークというか、ロシアオケらしい。管は規定数だったみたいですが、ファゴットを始めとした低音が利いて、響きは重厚そのもの。それでも粗っぽいところが全然なかったのは、アレクセーエフの指揮のせいでしょうか?


庄司紗矢香のアンコールはシベリウスの「雨粒」だったっけ? タイトルうろ覚え。ヴァイオリンをマンドリンみたいに胸の前に構えて、ピッツィカートのみで弾ききりました。これはオケのメンバーにもすごくウケていましたね。
 

ラフマニノフになると、1stヴァイオリンは18名に。そんなに日本に来たかったのか(爆)。協奏曲はそれでも一応配慮してたのねf^^;。この曲は、きちんと通して聞いたのは今回が初めてなので多くは語れませんが、格調高い指揮でした。テミルカーノフだったらもうちょっといろいろ崩し(れ)そうなところもきっちり振っていた感じです。しかしまあ、曲はピアノ協奏曲第2番あたりとそっくりな印象で、ピアノが入らない分、弦のうねるような進行が多い。長いので、もうちょっとコントラストというか、違うことをやったり変化があるともっと面白いのに、などとラフマニノフに注文をつけたくなるみっちでした。

 

アンコールはチャイコフスキー『くるみ割り人形』から「トレパーク」。こんなぶ厚い演奏も珍しいでしょう。中ほどのチェロの盛り上げがすごくてびっくり。で、終わると指揮者とともに団員もさっさと引き上げていきました。やっぱり、ロシアオケはいろいろ面白いf^^;。

posted by みっち | 22:48 | 近況 | comments(2) | trackbacks(0) |
2018区民音楽祭

きのうは区民音楽祭に参加し、バッハの無伴奏チェロ組曲第1番のプレリュードとアルマンドを弾きました。個人的にはボウイングはそこそこできたと思うのですが、音程が最初のうち決まらず、もやっとしてしまったのが残念。人前で弾くと、こうもできないものかと痛感させられます。もともとその程度の実力ともいえますが。


ところで、会場となった門司市民会館は、昨年は会館の係の人からステージの床にエンドピンを刺してはいけないといわれ、ゴムキャップするならいいということでした。練習ならともかく、本番でゴムキャップなどあり得ないので参加を見合わせた経緯があります。今年はそれもあって、直接床がダメなら演奏台を用意してくれと申し入れたところ、普通に床に刺して問題ないということで、無事演奏できました。みっちは直接話していないのですが、打ち合わせされた主催者の方の説明では、会館のスタッフが入れ替わりになったらしく、チェロが床にエンドピンを刺すのは当たり前でしょうということで了解となったそうです。よかったよかった。
 

打ち上げは、門司港の「あお木」で。これが楽しみだったんですよ。ここ、なかなか予約が取れない人気店で、9月に電話して確保してもらいました。魚料理が基本で、料金は安いのに、刺し身、サラダ、カキ、土瓶蒸し、鍋、寿司と食べきれないくらい出てきます。サバ刺がとても美味しかった。そのあと、2次会で妻が所属する女声コーラスのみなさんと合流。アカペラの四部合唱という本格的な選曲で、とても素晴らしかった。店にはダルシマーという民族楽器が置いてあり、ウイグルティーが飲めて、門司港にこんなところがあったのかと驚きました。すっかり酔っ払ってて、店の名前忘れた。ダルシマーをちょっと鳴らさせてもらったんですが、キロロロン、みたいなエキゾチックな響きです。ロシアのグースリやハンガリーのツィンバロンなどに近いのではないかと思いました。
 

今年の本番はこれで終了。来年4月の演奏会に向けて、練習開始です。ウェーバーの「オイリアンテ」、メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」、シューマンの交響曲第2番という、ドイツロマン派にどっぷり浸れるプログラム。指揮は田中一嘉先生です。

posted by みっち | 12:09 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
『魔界転生』博多座公演

日本テレビ開局65年記念舞台『魔界転生』


原作:山田風太郎
脚本:マキノノゾミ
演出:堤幸彦
出演:上川隆也ほか

 

2018年10月7日(日)、博多座
 

日曜日の夜の部を妻と観劇しました。原作の『忍法魔界転生』は、山田風太郎の数ある忍法帖ものの中でも最高峰で、奇想天外、荒唐無稽を絵に描いたような大傑作です。江戸時代初期を飾る実在・架空を含めた剣豪たちが入り乱れて戦う様は、まさに魔界。これまでもこの作品の映像化はありましたが、なぜか原作に忠実に描こうとしないところが共通点みたいでf^^;、なんでこうなるの?と首をかしげる結果になります。舞台ということもあり、今回もストーリーや設定はいろいろ違っていますが、だから不満ということはなく、楽しめました。以下、意図しませんがネタバレが含まれます。


舞台は大きく二部構成で、第一部が転生衆の結成まで、第二部が柳生十兵衛と転生衆との戦いになります。30分の休憩を挟んで4時間という上演時間で、映画と比べれば前半が丁寧に描かれるので、話がよくわかって面白い。場面転換が多いため、そこに映像を加えて、実演とのコラボのようなケレン味たっぷりの演出になっています。
 

原作との大きな違いは、淀君と根津甚八がキャスティングされていることで、この豊臣家の怨念に加えて、平将門の祟りまで盛ったところが堤ワールドならではの大スケールです。浅野ゆう子と村井良大は4年前の『真田十勇士』でも同じ役だったようで、前作を観ていた人は「こう来たか」と喜んだことでしょう。その反面、紀伊頼宣や柳生如雲斎の出番はなく、田宮平兵衛、関口柔心、木村助九郎の三人衆もカット(ーー;)。この三人は原作前半の山場ともいうべきシーンだけに、だれかちゃんとやってくれないかな。
 

配役はみなよかったです。上川隆也の十兵衛はよく似合っていました。舞台でも「空っぽ」という表現が使われていましたが、十兵衛のどこか虚無的な、だからこそこの世のものとも思えない敵と戦えるという、原作のテイストがよく活かされていたと思います。柳生宗矩役の松平健が前半の謹厳さから転生して舌を出す変化には有無を言わさない迫力がありました。十兵衛との対決も見事。カーテンコールでズラがずれてしまったのはご愛嬌(爆)。天草四郎役の溝端淳平も、憎悪の裏に哀しみを漂わせて印象的。由比正雪役の山口馬木也もよかったです。この人はテレビの「剣客商売」ぐらいしか知らないのですが、コミカルな演技もうまいですね。宮本武蔵役の藤本隆宏は、長い木刀と二刀流を使い分ける殺陣が難しかったでしょう。原作では圧倒的な強さだっただけに、この脚本ではちょっと割りを食いました。浅野ゆう子の向こうを張るのがクララお品役の高岡早紀で、これも原作とは全然違う設定ですが、淀殿に対抗するのはちょうどいい感じの凄みと舞台映えする美しさでした。
 

上演までの待ち時間や休憩中に、マーラーの交響曲第5番や第4番、ワーグナーの『パルジファル』前奏曲、シェーンベルクの『浄められた夜』が流れていたのも印象的でした。音響は生演奏ではありませんでしたが、ミュージカルとは違うからこれはこれでよし。でもちょっと刺激的に過ぎたか、苦情を言う人もいたようです。

posted by みっち | 11:36 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
オーケストラ・セドゥム演奏会

・マーラー:交響曲第7番


寺岡清高指揮、オーケストラ・セドゥム
2018年9月7日(金)、アクロス福岡シンフォニーホール

 

オーケストラ・セドゥムは、マーラーの交響曲第7番を演奏するためだけに結成されたオーケストラ。指揮者の寺岡清高氏もこの曲が好きだということで意気投合し、今回の演奏会になったそうです。7番はマーラーの交響曲中でも演奏機会の少ない曲で、生で聴くのは初めてだし、九州ではもう聴く機会はないのじゃないかと思えるほど。しかし、みっちは3番と並んでひいきにしている曲です。
 

ロビーコンサートがあり、弦楽のトップたちを集めてのメンデルスゾーン弦楽八重奏曲第1楽章。このあと大曲を控えているのに、そんな長い曲をやって大丈夫なのか。全然大丈夫というか、むしろすごくよかった。考えてみれば、この曲も生で聞く機会はなかなかありませんよね。ありがたい選曲だし、弦が上手いこともわかりました。
 

会場は500人いなかったでしょう。みっちは前から16列目に座ったのですが、前方はガラガラ。今月は九響がマーラーの8番をやはりこのアクロスで演奏するのですが、こちらはすでにチケット完売で、みっちは聴くことができません。それと引き換え、この空き空き具合はなんだ、という感じ。でも、この演奏を聞き逃した人は、絶対後悔しましたねf^^;。序奏からいい音がしてました。テノールホルン初めて聴きましたが、録音よりかっこいい音ですねえ。テンポはゆったりと始まりましたが、要所ではキリッと引き締まって、主部はけっこう速かった。テンポ変化も自然で、よく統率されており、あとに行くほど迫力があります。
 

一応チェロ弾きなので、ついついチェロパートに目が行くのですが、トップの人がすごいアクションで、弓の速度が半端ない。パリ管のチェロトップがこんな感じだったような。で、あんまり目立たないところでものすごく厄介そうなことやってました。9番の第1楽章でひどい目に遭ったことを思い出します。チェロも含めて、弦は実に立派。みっちの出番はなかった(爆)。管楽器もよかったですね〜。ホルンといい、バストロンボーンのソロとかシビれました。正直、ここまでうまいとは予想してませんでした。第1楽章が終わった時点でブラボーしたかったほど。


第2楽章からは、指揮者がなんと休みなしに終わりまで続けるという暴挙に出ました(爆)。これにはびっくり。これはつまり、第1楽章と第2楽章以下を切り離すことで、バロック組曲のように第1楽章を前奏曲に見立てて幻想風に扱い、残りの曲を一連の舞曲として見立てるという意味? そうだとしても、オケも聴衆も息を抜くところがありません。でもそれがよかったのかな。とにかく面白くて、集中力が切れませんでした。


ギターとマンドリンは、ステージ左のハープの横に配置されていました。第4楽章しか出番がないのですが、ずっと舞台にいるのねf^^;。鐘は、向かって左側奥にチューブラーベル、反対の右側に釣り鐘が置かれて、ステレオ効果を出していました。カウベルはガランガランというよりは鈴に近いきれいな音色でした。その使い方ですが、今回生で接して初めて意味がわかったような気になりました。どういうことかというと、第2楽章でははじめ舞台裏でカウベルが控えめに鳴らされるのですが、終わり近くでは二人の奏者が舞台両袖から入ってきてステージの左右ではっきり鳴らします。第5楽章では、鐘と一緒に賑やかに鳴らされます。これってつまり、「動物さんたち大集合でわいわい」ってことですよね(爆)。ということは、5番とおんなじ。だからスケルツォを中心にした5楽章構成なのか。この曲は、第2楽章で6番のモットーが出たり、第4楽章で6番フィナーレの第1主題の音型が使われていたり、6番のパロディーという側面が強いのですが、それだけでなく5番との関連もありそうです。


ちょっとまだ語り足りない感もありますが、大変充実した演奏に感謝します。もし録音があるならぜひ買いたいと思うくらいです。そしたらこの曲のマイベストにするかも。

posted by みっち | 14:01 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
第9回湧き上がる音楽祭in北九州:コンチェルト演奏会

・クレストン:サクソフォン協奏曲
・トマジ:サクソフォン協奏曲
・ウェーバー:クラリネット・コンチェルティーノ 変ホ長調 作品26
・プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 作品26
・ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 作品67


サクソフォン独奏:五島知美、山明
クラリネット独奏:栗山かなえ
ピアノ独奏:谷昂登

 

山下一史指揮、北九州グランフィルハーモニー管弦楽団
2018年8月5日(日)、北九州市立響ホール

 

今年も「湧き上がる」のオープニング・コンサートに行ってきました。協奏曲4曲にベト5というヘヴィーなプログラムで、アンコールなしで2時間半ぐらいかかりました。
 

若手ソリストによる協奏曲、みなそれぞれの持ち味を活かしていたように思いました。こんな優秀な人たちが次々に出てくると、ベテランはプレッシャーではないかと(よけいなお世話f^^;)。とくにプロコは、出だしのオケがとても美しく、こんなきれいな曲だったっけ? と引き込まれ、ピアノが走り出してああやっぱりプロコだった(爆)、そんなツカミから一気に持っていきました。終了後にすぐ「ブラボー」がかかったくらいの快演。てか、ブラボー早すぎだろ! 響ホールの長い残響をしばし味わってからということがなぜできないのか。残念ながら、これは最後のベトベンでもそうでしたねえ(ーー;)。
 

この演奏会は、常設のプロオケとして北九州グランフィルの結成お披露目も兼ねており、山下一史を指揮者に迎えてのオケ演奏も注目の的でした。うーん、やっぱりこれまでの祝祭管弦楽団とはひと味もふた味も違う。編成としては弦が8-8-4-5-3だったかな? 小ぶりですが、合奏精度が高く、リズムが小気味よい。管楽器のソロも美しい。奏者の意欲というか、曲への奉仕の姿勢が演奏にもよく表れています。協奏曲ではこんなオケと合わせられて、ソリストは幸せだったのでは?
 

最後のベト5は、大げさな身振りは全然なく、一貫して引き締まった演奏でした。それでいて迫力があり、弦の求心的な響きが素晴らしかった。女性奏者が多かったんですが、例えば第2楽章のヴィオラとチェロのアンサンブルなど、実に見事。スケルツォの中間部でも、細かくてダイナミックな動きはとても難しいと思うのですが、こういうのを粒ぞろいっていうんでしょうか。しかも音楽的。山下一史は、年取って風貌もなんだかベートーヴェンに似てきましたよね!

posted by みっち | 20:18 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
10年ぶりのテレビ買い替え

わが家の37インチ液晶テレビが故障しました。スタンバイ状態からスイッチを入れても起動しなくなったのです。コンセントからプラグを抜き差しし、本体スイッチを入れると点いたのですが、切るとまた同様の状態になります。そのうちプラグ抜き差しも1回では済まなくなって、これはもういけません。


2008年6月に25型ブラウン管から買い替えたというエントリをしており、ちょうど10年経って「例のタイマー」が起動したらしい。って、ソニーじゃなくて日立なんだけど(爆)。日立はもうテレビ作ってないし、最近ヤマダ電機がフナイ製品を推しているらしいことは知っていました。チラシを見る限り、他の大手メーカーよりフナイが安い。


最近のテレビは画面の外枠がスリムになり、40インチでほぼ同じ外形寸法になります。43インチでも横幅が6cm程度大きいだけで置けそう。そういうわけで、フナイの4Kじゃない40インチをめざしてベスト電器へ。そもそも高画質を求めてないものでf^^;。ベスト電器にしたのは、ヤマダ電機と品揃えが同じで、家からいちばん近かったという理由です。


フナイの40インチ2Kが約5万5千円。店員は当然のように約10万円の4Kを勧めてきます。だからー、いらないって。これすぐ入る?と聞くと、きょう売れたから1週間くらいかかると抜かします。昨年のエアコン買い替えのときもこの手でやられました。エアコンは命がかかっているので仕方なかったけど、今回は効きません。なら別の店に行くか。と、ふと目に入ったのが、パナソニックの43インチ前年モデル(TH-43E300)。展示品限りだけど、フナイの40インチより価格が安く、しかもさらに別途相談! フナイよりも画質の素性は良さそうに思えました。録画はできませんが、チューナーで録画できるので問題なし。これに決めた。現品だから、すぐだよね!


翌日納入され、いろいろ調整中です。デフォルトだと妙に輪郭を強調して不自然なので、シネマモードを選ぶと、今度はソフトフォーカスで緊張感の薄い絵になります。前の日立は緻密で、女優には気の毒なくらい肌の状態がばっちり見えてたんですけどね。インチアップした分、迫力と引き換えにきめ細かさが失われたか。ここからさらに明度を落としました。音質は、サラウンドONだと歪っぽく、聞けたものではありません。ミュージックモードとし、それでも高音がシャリついてサ行が強調されるので、トレブルを絞ってバスをブースト。これでまあ、許容範囲というところか。

posted by みっち | 22:24 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
至上の印象派展 ビュールレ・コレクション

日曜日、チェロのメンテナンスのために石田ヴァイオリン工房(福岡市南区)に楽器を預け、奥方と大宰府に出かけました。九国博で公開中なのが「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」で、今月16日まで。


「鳥獣戯画」展と比べると人出はそれほどでもありませんでした。子連れがいないせい? とはいえ行列はなかなか進まず、とくに撮影OKになっていたルノワール「可愛いイレーヌ」とモネの大作「睡蓮」の前にはスマホをかざした人たちでいっぱい。そんな混雑の中、コースを逆走する中国人観光客がいて、ぶち切れ寸前に(ーー;)。
 

シスレーやヴュイヤール、ゴッホ、セザンヌなど有名な画家・作品が多くて、親しみやすかったと思います。中では、マネの作品が色彩の爽やかさで目を引きました。家に飾るならこんな絵がいい、と奥方と意見が一致f^^;。印象派展といいつつ、コレクションの範囲は広く、アングルの肖像画やピカソ、ブラックなどのキュビズム絵画もありました。みっちがひいきにしているボナールも2点あり、最初の「室内」がとくによかったなあ。もう一つの方は奥方から「モデル選びの時点で失敗」と酷評されました。ハゲオヤジの肖像画だからって、そんなこといわんでー(爆)。出口の複製や土産物コーナーも同様に賑わっていました。しかし、いつも思うのですが、絵は本物を見た後でニセモノを買う気には到底なれない。
 

お昼は天満宮の茶店でB級グルメになっているらしい、ゆずおろし焼きうどんを食べました。いける。お土産に梅が枝餅を買おうと参道に出たところ、いつも買っている「かのや」の隣がViTOというジェラートとコーヒーの店になっていてびっくり。店頭に鎮座しているエスプレッソマシンは、ラ・マルゾッコというマニア羨望のプロ用高級機です。これならコーヒーは間違いなかろうと、カプチーノとジェラートを注文。カプチーノは紙コップでの供給ですが、しっかりした味。アイスの方は、イタリアン・ソルトがおいしかった。奥に座るところがありますが、テーブルもなくちょっと窮屈。
 

石田ヴァイオリンに戻って、楽器を受け取りました。ついでに弓の毛替えも頼んでおり、毛はカザフスタン産だそうです。昨年小倉のシャコンヌで茶色い毛にしてみたのですが、音が荒くて気に入らず、白に戻しました。おかげで楽器はよく鳴るし、弓の吸い付きもいい。あとは弾く人だけ(爆)。

posted by みっち | 21:30 | 近況 | comments(2) | trackbacks(0) |