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お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
東芝グランドコンサート 2019

・ソレンセン:Evening Land(日本初演)
・ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 作品26
・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 作品92


ヴァイオリン独奏:アラベラ・美歩・シュタインバッハー
ファビオ・ルイージ指揮、デンマーク国立交響楽団

2019年3月16日(土)、アクロス福岡シンフォニーホール

 

土曜日、奥方とコンサートに出かけました。ルイージはスイス・ロマンド管とのオネゲルやライプツィヒ放送響とのマーラーをCDで持っており、世代が近いこともあって、活躍ぶりが気になる指揮者のひとりです。今回はデンマーク国立響を率いての来日。元気そう。
 

1曲目は、デンマークの作曲家ソレンセンの作品。ヴァイオリン・ソロ(コンミス)と弦楽合奏の清澄な掛け合いで始まり、中間は威嚇的な音楽に発展、最後は再び冒頭の雰囲気に戻るという構造でした。デンマーク国立響は、一聴して合奏の純度の高さを感じました。
 

ブルッフの独奏はアラベラ・美歩・シュタインバッハー。この人のことは全然知りませんでしたが、とてもよかった。出だしから大きな呼吸でたっぷりした音楽を聴かせます。例えば、第1楽章第1主題の前打音の付点リズムをぐーっと引っ張ってきっぱりとしたフレージングを作り、つづく速いパッセージも抑揚豊かに鋭く切り込み、この部分だけでもやるーf^^;と思わせます。その後も尽きることのない感興を注ぎ込む美麗なブルッフとなりました。ルイージのバックがまた妙味あるもので、第2主題でのオーボエの対旋律をはじめ、随所でホルンやクラリネットなどを引き立たせていました。フィナーレの広々とした第2主題の表現も、後半の響きを変化させるルイージならでは鳴らし方で聞き惚れました。しかし、この曲の途中、みっちの隣で奥方がのど飴を喉に引っかけて死にかけるという事故発生(爆)。のど飴も逆効果なことがあると知りましてござる。アラベラのアンコールは、クライスラーのレチタティーヴォとスケルツォ・カプリース(だっけ?)。これがまた魅惑的で引き込まれました。2階席だったので表情まではわかりませんが、演奏姿も格好よく、これはファンにならねば。ロビーでCDがたくさん売られていたのですが、国内盤ってやっぱり高いよね。帰ってからネットで物色しようっとf^^;。
 

メインのベートーヴェンは、序奏からやや速めのテンポで颯爽とした雰囲気。主部は速く、グイグイ進みます。ルイージはもともと、速いところはより速く、遅いところはより遅い、という端的なテンポ取りが特徴で、いかにもという感じ。オケは見事に付いていました。第2楽章の入りをアタッカでつなげたのもルイージらしい。こうすると、イ長調→イ短調という、ちょっとマーラーの6番のモットー的な効果が働いて面白い。その後は一転してじっくり聴かせます。ヴィオラ、チェロの旋律のニュアンスが濃く、ここからフォルティッシモまでの持って行き方が素晴らしかった。全曲中の白眉と感じました。中間部では、トランペットを残照のように響かせていたのが印象的。スケルツォでは、意外にも主部でわりと平均的なテンポを採っていましたが、ふつう過ぎて気が抜けたのか、オーボエが落ちるという事件発生。しかし、中間部が速いのには驚かされました。ここでびっくりさせるための主部のテンポだったのかf^^;。で、今度はトランペットが目立つ下行音型を失敗して裏返り、繰り返しでもまた失敗という。これはおそらく、通常のゆっくりなテンポなら大丈夫なんでしょう。フィナーレは再び急速テンポで突進です。ちなみに、第1楽章とこの第4楽章、どちらも提示部を繰り返しました。弦も管も大変だったと思いますが、かえって集中できるのか、このスリリングなテンポではミスがなかったように思います。最後はもう手に汗握る白熱。いやー、すごかった!
 

といわけで、デンマーク国立響、一部に乱れはあったものの、全体的には集中力を発揮した求心的な演奏でした。アンコールはニールセンの序曲「仮面舞踏会」。大編成の威力を誇示するような光彩陸離とした音楽で、やんややんや。でも引き締まった演奏でした。なお今回は、演奏以外のところで文句があります。プログラムが有料で、入場の際にはチラシのみが配布されたんですが、これがポリ袋に入っており、演奏が始まってもそこら中でこのポリ袋がチャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリチャリ(ーー;)。チラシを束のまま渡すより親切のつもりだったかもしれませんが、これはダメだろー! せめて、次回は紙袋にしてください。

posted by みっち | 22:08 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
第28回西南学院OBオーケストラ定期演奏会

・ヴェルディ:歌劇『運命の力』序曲
・ショスタコーヴィチ:交響曲第9番変ホ長調 作品70
・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 作品92

 

中井章徳指揮、西南学院OBオーケストラ

2019年2月10日(日)、アクロス福岡シンフォニーホール
 

今年も西南OBオケの演奏会に行ってきました。博多在住の友人と二人で聴いたのですが、ショスタコーヴィチの交響曲を生で聴くのは初めてだということで、高校生のころLPで聴きあった話などで盛り上がりました。
 

「運命の力」序曲は、みっちもわりと最近演奏した曲ですが、各パートが難しく、リズムを合わせるのが大変なんですよね。西南OBオケは全然危なげなくて、上手いなあ。とくにオーボエの音色が素晴らしかったです。
 

ショスタコの9番を生で聴くのはみっちも初めてでした。よかったですねえ。各ソロは大変だったと思います。音が鳴りきらなかった箇所はありましたが、表現的にはとても説得力がありました。個人的には、チェロのあの繰り返しは大変そうf^^;。トランペットと小太鼓は部分的に狂ったみたいにやっちゃっていいんじゃないかと思うところはありましたが、それはコンドラシンで覚えているからで、当時のロシアのオケだからできることかもしれないな。今回の目玉とも言える演奏でした。
 

ベトベンの7番の前に、指揮者の中井先生のスピーチがあり、その中で、この曲の長・短短という基本リズムはギリシアの英雄譚の韻律からきているというお話が初耳。よく考えたら、このリズム、第1楽章だけじゃなくて第2楽章、第3楽章(とくに中間部)、第4楽章まで全部そうなってますね! さすがです。中井先生、正月の伯林的から今年は出ずっぱりな感じ?
 

演奏は、端的で引き締まった7番でした。フィナーレの後半は指揮もすごい白熱ぶりで盛り上がりました。低弦は、うまいですね。ただ、最後までコントロールされていた印象で、ちょっとおとなしい感じがしました。ここぞというところでは開放してしまってもよかったかも。すると、うるさいっていわれるんですけどねf^^:。


アンコールはモーツァルトの「フィガロの結婚」序曲。大編成ではありましたが、弦がよくまとまっていて、きれいでした。

posted by みっち | 09:05 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
2019 北九州伯林的管弦楽団演奏会

・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 KV.216
・ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB107(ハース校訂版)


ヴァイオリン独奏:島田久三江
中井章徳指揮、北九州伯林的管弦楽団

2019年1月13日(日)、北九州市立響ホール
 

今年の伯林的は、ブルックナーの7番! ということで、恒例の無料演奏会に出かけました。プロオケではブルックナーの後期の曲はなかなかプログラムに載らないというのに、7番がタダですよ。


前プロはモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番。ソロの島田さんは、きっちり真摯な演奏。モーツァルトについてはほとんどコメントできないみっちですが、最後まで意識を保って聴けましたf^^;。アイボリー?なドレスも素敵でした。


メインのブルックナーは、素晴らしかった。指揮の中井章徳先生には北九響でブラームスの3番、ベトベンの3番、4番を振っていただいた経験があり、期待できるとは思っていましたが、これほどとは。
 

第1楽章、高弦のトレモロからチェロとホルンの第1主題が立ち上るところ、ホルンがちょっと出遅れました。ついでにいうと、金管のアンサンブルにはこの後も多少のキズがありました。が、そんなことは全然気にならないほどの充実した演奏でした。チェロうまいし、最初の盛り上がりから壮大な響きで一杯に包まれ、心臓鷲づかみです。響ホールはそれほど大きくないので、大編成のオケがテュッティを鳴らすと飽和状態になりそうなんですが、そういう遠慮とかは一切なし。思い切りよく高揚します。ここをはじめとして、大きな呼吸で決して慌てることなく起伏を作り、しかも響きが大変美しい。へーっと思ううちに第1楽章が終わり、第2楽章。長さを全然感じさせません。そもそもみっちはこの楽章、だいたいどこかで意識が飛んでいるf^^;ものなんですが、ずっと集中できました。いやあ、こんな曲だったのか(爆)。で、ここまでかなり時間がかかったせいで、たまらず退席してトイレに向かう客がちらほら。やっぱり開始前の注意をプログラムに書いておくべきかもしれませんf^^;。
 

後半ですが、だいたい7番という曲は楽章バランス的に竜頭蛇尾で、前半がヘビー級とすると、後半はライト級ぐらいな重みになってしまうんですが、中井先生の指揮ではミドル級程度には是正されていました。とくにスケルツォは立派で、落ち着いたテンポで雄大に進み、中間部に入るといっそう腰を落とし、深々とした風情に魅了されました。宇野功芳風にいえば、まさにエグりの利いたブルックナーと言えよう(爆)。フィナーレも、第1主題こそ軽みを出しますが、第2主題のコラールやその後の上がったり下がったりのゼクエンツなどは大事にかつニュアンス豊かに演奏されて聞き惚れました。こんなブルックナーを聴きたかった。ブラボー!!
 

アンコールは例によって、マイスタージンガー前奏曲です。オケのみなさん、毎度ヘヴィーな演奏会をありがとうございます。来年もぜひよろしく。と、その前に、プログラムによれば、この夏には鹿児島伯林的管弦楽団がやはり中井先生の指揮でブルックナーの9番を演奏するそうです。これも聴かねば!

posted by みっち | 22:47 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ

北九州市立美術館の「ルオー展」に奥方と行ってきました。市政55周年記念ということで、12月にはルオーのお孫さんの講演会なども開かれていたらしい。展示は、版画集「ミセレーレ」をはじめとして、油絵、水彩画など約140点。


ルオーといえば、厚塗りで暗い、イコンのような小さい宗教画、というのがみっちのイメージでしたが、実物もだいたいそうでしたf^^;。ただ、今回はかなり大きな作品もあり、花などキリスト教とは直接関係のない作品もありました。奥方は最初に展示されていた「ミセレーレ」に感銘を受けたらしく、全点見られてよかったといっていました。ミセレーレはモノクロの版画で、油彩のような厚塗りではもちろんありませんが、縦長の太い線と暗い色調はルオーそのもの。この作品の映画も制作されており、会場で一部上映されていました。ルオー本人の映像が見られるとは思わなかった。
 

ルオーの絵はステンドグラスのような太い輪郭線が特徴ですが、実際にステンドグラスになった作品が展示されており、これが素晴らしかった。正直、これでルオーの見方がわかったような気がしたほど。つい近くに寄って、どれだけ厚塗りして盛り上げているかとかを見てしまうんですが、それではダメで、もっと遠くから、筆使いがわからなくなるくらいの距離を置くと、絵のどこから光が放射されて全体に照らされているかということが見えてきます。暗いと思っていた色彩も、ステンドグラスだと思えばなるほど、です。
 

同じ題材でよくこれだけ描き続けることができたなあ、と思うくらいですが、作曲家でいえば、ブルックナーの世界に近いかも。いちばんきれいだと思ったのは、画像の「ヴェロニカ」です。今回のチラシにも使われています。ヴェロニカは、イエスが十字架を担いでゴルゴタの丘に登る途中、それを憐れんでヴェールを手渡し、返されたヴェールが聖骸布となったという伝説の女性。展示中もっとも明るい色調で、周囲のドーム状の緑青色が美しい。

posted by みっち | 18:23 | 近況 | comments(2) | trackbacks(0) |
2019 謹賀新年

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。


東京方面に進学したエントっ子が年末に帰って来なかったため、今年の正月は夫婦二人で実家や友人宅を訪問するなどして過ごしました。1日に下関の亀山さんにお参りしたところ、おみくじを引いた際に小銭入れを落としてしまったらしく、次の日にデパートの初売りで新調するという事件がありました。このおみくじ、「中吉」だったんですが、内容的にはほとんど「凶」。いいことが書いてなくて、それで動揺したかも。奥方からはお賽銭をケチった罰だと言われ(1円玉あるだけ投げたf^^;)、まあこれで厄を落としたと思えと。一応、家の近くの神社でリベンジマッチし、今度は100円で「大吉」だったので、神様に許してもらえたということにしよう。3日も、友人宅の近くに車を駐めたところが神社のそばで、結果的に三社参りしました。もちろん、おみくじは引かずに「大吉」キープです。
 

家では、午前中チェロの練習にいつもより時間をかけています。なにを弾いているかというと、4月の定期演奏会に向けて、シューマンの2番、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」、ウェーバーのオイリアンテ序曲の各曲。シューマンは、両端楽章がかなり大変です。例によって、盛り上がるところで刻みがたくさん。これをバリバリ弾けるようになりたい。少なくとも、そう見えるようになりたい(爆)。メンデルスゾーンは、弾くとあらためていい曲ですねえ。いちばん厄介なのはスケルツォですが、序曲や結婚行進曲が楽しいので、ついそっちを優先したくなります。ウェーバーも一筋縄ではいきません。速いし、中間部後半はフーガで転調しまくります。それぞれ精度を上げていくしかありません。
 

このほか、この秋の区民音楽祭の候補曲を探していて、昨年末に買ったのが「チェロ・ソロ ピアノと一緒に弾けたらカッコイイ曲あつめました。」(ヤマハ)という、工夫のない長いタイトルのチェロ曲集楽譜。これに秦基博の「ひまわりの約束」とラフマニノフ「ヴォカリーズ」が収録されているのが目当てでした。ところが弾いてみると、「ひまわりの約束」の編曲はどういうわけかメロディーラインが低く、チェロはほぼG線からD線まで。いくら「低音の魅力」といっても、終始これ? オクターヴ高く弾くこともできそうで、それも考えたんですが、伴奏担当の奥方から「こっちの曲の方がよくない?」といわれたのが、レハール「ヴィリアの歌」。弾いてみると、これが泣ける。「ヴィリアの歌」と「ヴォカリーズ」なら「歌」という共通項でも括れそう。というわけで現在、Youtubeで歌手が歌っている「ヴィリアの歌」を聴きながら、ボウイングと運指を調整中です。この曲集にはほかにもモリコーネの「ガブリエルのオーボエ」があり、どんなのかと思ってYoutubeを探すと、ヨーヨー・マが弾いているとおりのアレンジになっています。終わりで違う曲に連続しているところまでそのまま。しかし、ヨーヨー・マを聴くと、あまりのカッコ良さに、自分で弾こうとは思わなくなるのが問題(爆)。

posted by みっち | 15:42 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
東プレ REALFORCE R2

職場のPCが入れ替えになり、それまでのデスクトップに代わってノート型がやってきました。だれが機種選定したか知りませんが、盗難対策ケーブルでデスクに結わえ付けられ、持ち歩きもできないPCをなぜノートにするのか全然わかりません。画面は小さい、文字も小さくて読めなーい!! いかんいかん、ハ○キルーペCMの影響大だな。PCを後ろに放り投げるわけにもいかないので、個人で対策を講じることに。

 

まず、家の倉庫に絶賛死蔵中の古いPCの20インチモニタを持ち込んで接続しました。OSも新しくなっており、2画面の解像度や明るさの調整がスタートボタンからの「設定」ではなく「インテルグラフィックスの設定」からでないとできなかったり、いろいろと困惑させられましたが、とりあえず画面は広くなりました。モニタが別となれば、キーボードも別にしないと変な姿勢でテキストを打つことになります。お古PCのおまけキーボードはコネクタが合いません。変換ケーブルを買えば接続可能ですが、そこまでして使いたい品でもないため、この際新調することにしました。

 

家で使っているのが東プレのRealforce 91Uで、これはテンキーレスタイプ。仕事で使うならテンキーありの方がよさそう、ということで、Realforce R2-JP4-BKをポチりました。価格は約2万円。R2は東プレキーボードとしては省スペースタイプで、91Uよりも奥行きが短い。重量も91Uが1.2kg、R2が1.4kgとそれほど差がありません。もちろん、一般的なキーボードと比べれば重く、安定感があります。

 

黒にしたところ、つや消しのマットな黒でした。キートップ表示はアルファベットのみとなり、かなは省略されています。ローマ字変換ならほとんど支障はありません。触るとすべすべして、なんとなくですが家のアイボリーよりも好きかも。タッチの精度はいうまでもなく東プレ品質です。ストトト、という快い感触で意味もなく打ち続けたくなります。本モデルはキー荷重が45g統一で、91Uの変荷重との比較では、R2 の方が打ちやすいかな。これはみっちが自己流でブラインドタッチなどできないことが原因としてあります。もともとミスタッチが多いので、あまり軽すぎてもよけいにミスが増えるだけというf^^;。

 

これで、デュアルモニタ環境と最高水準のキーボードという、「なんかすごい仕事できます」的な雰囲気だけができあがりました。家でも職場でもキーボードの配列が同じというのは、けっこう快適です。しかしそれでなにをやってるかというのは、いわないでおこう(爆)。 

posted by みっち | 17:13 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
ゲルハルト・オピッツ ピアノリサイタル

・ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番嬰ハ短調「月光」 作品27−2
・ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番ヘ短調「熱情」 作品57
・バッハ:パルティータ第5番ト長調 BWV829
・ブラームス:ピアノソナタ第2番嬰ヘ短調 作品2


ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)
 

2018年12月9日(日)、アクロス福岡シンフォニーホール
 

ピアノリサイタルにはめったに足を運びませんが、職場の関係で行けなくなった人からチケットを回していただいたので、アクロスへ。オピッツは、1953年生まれだそうですから、今年65歳。日本にはよく来ているようです。ドイツ人ピアニストとして、「三大B」の作品を演奏することは、至福の喜びであり、大変な栄誉だとプログラムに書いています。
 

驚いたのが最初で、プログラムではソナタ17番「テンペスト」が予定されていましたが、弾き始めると「月光」。これは会場側も知らなかったようで、事前アナウンスはなく、2曲目のときにオピッツが通訳を連れて登場し、英語で曲目変更を告げていました。このとき「ゲッコウ」と日本語で言っていたのが、いかにも親日家らしい。変更理由は「都合により」としか説明がありませんでした。うーん、曲目変更はあってもいいと思うんだけど、やっぱり事前にいうべきなんじゃないかな。それになぜ変えるのか言ってほしい。人によっては、この曲目当てで予習したりしてこの日に臨んでいるかもしれません。みっちは言える立場じゃないけど(爆)。
 

それで、演奏ですが、揺らしたり叩きつけたりせず、丁寧・着実に弾く人のようです。それはそれで立派なんですが、とはいえベートーヴェンの、とくにこの曲や「熱情」の場合、ちぎっては投げf^^;的なスリリングな要素もときに必要なんじゃないかと思います。「月光」の第3楽章もちょっと地味だったし、「熱情」で眠くなるとはまさか思いませんでした。むしろ後期のソナタなら、スタイル的に合っているかもしれません。
 

後半はよかった。バッハは軽やかで粒が揃ったタッチが美しく、ホールの豊かな残響と相まって、まさに至福のひとときでした。この曲だけ楽譜を置いて弾いていましたが、繰り返しがあるからかな? ブラームスも、分厚い和音で生硬な響きになりがちなところがうまく整理されており、テンポが揺れないことが、ベートーヴェンとは逆に効果的で聴きやすい。ヴィルヘルム・ケンプに教わったということで、なるほどと思わせる音楽性です。ところで2番のソナタは、これまであんまり聴いたことがありませんでしたが、最後に属調の主和音で終わったような印象がありました。そういう曲なのかな?
 

アンコールに、「テンペスト」の第3楽章を弾いてくれました。曲目は日本語で告げていました。ここからは、みっちの妄想です。変更した曲をアンコールで弾いたということは、技術的な問題ではなさそう。もちろん、弾かなかった楽章はどうなんだといわれれば、それはわかりませんが。それよりも、オピッツはアンコールで何を弾くのか迷ったのではないかな? で、「テンペスト」の第3楽章がいいと思い、それなら最初の曲はむしろ別の曲にしようということで、とっさの判断だったとかねf^^;。いずれにしろ、急に曲を変えても全部暗譜で弾けるわけですね。そこはさすが。

posted by みっち | 22:52 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
レクイエム in 北九州 2018

・モーツァルト:交響曲第41番ハ長調「ジュピター」 KV551
・モーツァルト:レクイエム KV626(バイヤー版)


ソプラノ独唱:白川美雪、アルト独唱:渡辺玲美、テノール独唱:藤田卓也、バス独唱:原 尚志
合唱:北九州レクイエム混声合唱団
長野力哉指揮、北九州グランフィルハーモニー管弦楽団

 

2018年12月2日、リバーウォーク北九州芸術劇場大ホール
 

その年に亡くなった方々の慰霊のために、モーツァルトの命日である12月5日前後にレクイエムを演奏するという企画が立ち上がったのが4年前でした。合唱指揮を務める中山敦先生が奥方の恩師という関係で、奥方は合唱のアルトで毎年参加しています。今年はみっちの博多の友人も呼んで、二人で客席へ。
 

管弦楽は、今年創設されたプロオケ、北九州グランフィルです。ジュピター交響曲は、弦が6-6-4-4-2だったかな? レクイエムでもこの編成はほとんど同じでした。若いメンバーが多いためか、音にも勢いがあるように感じられました。フィナーレはとくに速めのテンポで心地よい音楽でした。実はみっちはこの曲、けっこう苦手で、第2楽章とか意識が薄れることが多いのですが、この日は最後までがんばれましたf^^;。
 

レクイエムは、これまでジュスマイヤー版だったのが今回バイヤー版というのが目新しい。この版では初めて聴いたかもしれません。ざっくりいうと、音楽はほぼジュスマイヤー版に準拠しつつ、オーケストレーションを簡素化したという印象。楽器では、フルート、オーボエ、ホルンがなく、クラリネットとトロンボーンがその分をカバーしている感じでしょうか。どっちがいいかは微妙です。作曲当時、クラリネットやトロンボーンはオケ楽器としてはまだ珍しかったはずですから、むしろ風変わりというべきアレンジですが、採用するからにはなにか根拠があるのかもしれません。
 

指揮は北九響とも縁の深い長野先生で、正統派の風格ある音楽でした。独唱は毎年そうですが高水準。白川さんのソプラノはあらためていう必要もないと思いますが見事なものですし、アルトのくっきりした歌唱にも魅せられました。テノールは出だしで力んだ感じでしたが、その後は安定したように思います。聞き所の多いバスは、音楽性豊かな表現で、立派でした。合唱もメリハリが効いていました。ただし、テノールはやや引っ込み気味だったかも。この曲では多声部の進行などでテノールの線がけっこう重要なアクセントになっているのですが、しっかり歌うには音域が高いのかもしれません。
 

アンコールは「アヴェ・ヴェルム・コルプス」。ゆったりしたテンポに、祈りの気持ちが込められていました。友人も全体に完成度が高かったといってくれました。
 

終了後は、友人と小倉魚町に繰り出しました。前から行きたいと思って行けてなかったヒカリテラスのグリルド・パブ・ブーティーズで乾杯! 二人で5,000円のコースを頼むと、野菜のバーニャカウダ、A5黒毛和牛のローストビーフ、ステーキ、バケットのラクレットチーズ乗せが出ました。これはオススメ。

posted by みっち | 20:00 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
IKEAのペンダントライト

奥方が台所の小物を買いたいとのことで、久しぶりにイケア新宮店まで出かけました。この間、実は階段の照明を替えようかと考え、ネットでヤコブソン・ランプというのを見つけて、注文しようとしていたところでした。ついでなので、イケアのペンダントライトも冷やかしで見ることに。


イケア、相変わらず人多いです。駐車場のミニバン率の高さが半端ない。昼前に着き、早めの昼食にしたのですが、食べ終わったころにはすごい行列になっていました。いまの日本を象徴する風景のひとつなのでは?
 

で、ありました。ペンダントライトといっても、イケアの場合コードセット、ランプシェード、電球、それぞれ単体の組み合わせになります。目を引いたのが、HEMMAのコードセット(1,000円)、BRUNSTAのランプシェード(1,999円)、LUNNOMのLED電球(799円)のセット。似たタイプとしてシェードが曲線形状でカッパー色のものもありましたが、奥方の好みで黒に決定。これくらいなら両方買ってもいいような値段f^^;。2つもいらないけど。ヤコブソン・ランプが約2万円なので、イケア6個分(爆)。同じスウェーデンの照明器具ですが、ここまで違う。
 

帰宅して、さっそく取り付けました。以前の照明は電球のみ初期タイプのLEDに替えていたのですが、指向性が強く、下方向しか明るくならないのが不満でした。LUNNOMはむしろ横方向が明るく、これまで暗かった階段の壁から天井にかけて照らしてくれます。明るさは400ルーメンで白熱球35W相当ということですが、十分かと。赤みの強い電球色とシェードの陰影が重なってなかなかの雰囲気です。昼間でも点けていたい感じ。そういうわけで、ヤコブソン・ランプばいばい(爆)。

posted by みっち | 21:59 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
サンクトペテルブルグ・フィル演奏会

・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47
・ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調作品27


ヴァイオリン独奏:庄司紗矢香
ニコライ・アレクセーエフ指揮、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団


2018年11月18日(日)、アルモニーサンク北九州ソレイユホール
 

北九州国際音楽祭のメインイベントといえるサンクトペテルブルグ・フィルの演奏会に妻と行きました。前にテミルカーノフがこのオケを率いて演奏したマーラーの1番を聞いたのはいつだっけ? 少なくとも10年以上前のはず。予定では今回も指揮者はテミルカーノフでしたが、「健康上の理由」により降板、同オケ副芸術監督のアレクセーエフがピンチヒッターとして指揮台に上がりました。
 

シベ・コンは庄司紗矢香の独奏。ヴァイオリンなどミニチュアサイズかと思うほど大きなロシア人に囲まれると子供にしか見えませんが、しっかり練られて存在感のある演奏でした。彼女はテミルカーノフとの縁が深いようで、指揮者が代わってもオケとの息はぴったり合っていました。堪能できて、妻も絶賛。
 

オケはヴァイオリンが左右に分かれる対向配置。弦のプルトは多く、協奏曲にもかかわらず1stヴァイオリンは14名もいて、フル編成? チェロは真ん中から左方面に展開していて、トップの人がかっこよかった。シベリウスにはチェロ・ソロがあるということに初めて気づきました。ただ、トップ裏の人がステージほぼ真ん中にいながら、楽器が思い切り傾いていて、左方向にそっぽを向いたまま弾いていたのがユニークというか、ロシアオケらしい。管は規定数だったみたいですが、ファゴットを始めとした低音が利いて、響きは重厚そのもの。それでも粗っぽいところが全然なかったのは、アレクセーエフの指揮のせいでしょうか?


庄司紗矢香のアンコールはシベリウスの「雨粒」だったっけ? タイトルうろ覚え。ヴァイオリンをマンドリンみたいに胸の前に構えて、ピッツィカートのみで弾ききりました。これはオケのメンバーにもすごくウケていましたね。
 

ラフマニノフになると、1stヴァイオリンは18名に。そんなに日本に来たかったのか(爆)。協奏曲はそれでも一応配慮してたのねf^^;。この曲は、きちんと通して聞いたのは今回が初めてなので多くは語れませんが、格調高い指揮でした。テミルカーノフだったらもうちょっといろいろ崩し(れ)そうなところもきっちり振っていた感じです。しかしまあ、曲はピアノ協奏曲第2番あたりとそっくりな印象で、ピアノが入らない分、弦のうねるような進行が多い。長いので、もうちょっとコントラストというか、違うことをやったり変化があるともっと面白いのに、などとラフマニノフに注文をつけたくなるみっちでした。

 

アンコールはチャイコフスキー『くるみ割り人形』から「トレパーク」。こんなぶ厚い演奏も珍しいでしょう。中ほどのチェロの盛り上げがすごくてびっくり。で、終わると指揮者とともに団員もさっさと引き上げていきました。やっぱり、ロシアオケはいろいろ面白いf^^;。

posted by みっち | 22:48 | 近況 | comments(2) | trackbacks(0) |