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お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章

荒木飛呂彦の人気マンガ「ジョジョ」シリーズ第4部の実写劇場版。わが家のエントっ子は当初『トランスフォーマー/最後の騎士王』を観たがっていたのですが、前田有一の「超映画批評」で今週のダメダメになっているのを見て気が変わったらしく、こちらにf^^;。みっちとしてもトランスフォーマーは食傷しており、『パイレーツ・オブ・カリビアン』以上に期待できない感じだったため、渡りに船という状況でした。


結論としては、実写版としてはよくがんばっていました。ジョジョファンとしてはけっこう評価できる仕上がりだったと思います。ただ、物語の途中までであり、単体の映画として面白いかといわれると、そこは苦しい。現状では原作ファンがネタとして楽しめる以上のものにはなっていないかな。以下、ネタばれ。
 

キャラクタ造形は、仗助の髪型や承太郎の帽子など、なにもそこまでやらなくてもというくらいマンガに似せてあります。主演の山崎賢人は思ったより良かった。伊勢谷友介の承太郎と岡田将生の虹村形兆もまあまあ。伊勢谷は吉良吉影とか岸辺露伴とかが似合いそうなので、あとに取っておいても良さそうですが、ここではアンジェロ役の山田孝之と二人で作品に重みを付ける意味での起用か。承太郎の頭部はマンガでも変なので、実写版では例えばボルサリーノの帽子とか、アレンジしてよかったと思いますけど、後ろの髪を帽子に貼り付けてあくまで原作風に処理していました。とくに好演だったのは新田真剣佑の億泰で、ヤンキー役がハマっていました。山岸由花子の小松菜奈も雰囲気は出ていました。活躍シーンがないのがもったいないくらい。神木隆之介の高校生はさすがにちょっと苦しい。
 

スタンドの描写でそれほど感心するものはなかったけど、ひどいものもなかった。中では形兆の「バッド・カンパニー」がよく再現されており、ラストバトルにふさわしい盛り上がりになっていました。スペインロケは、荒木ワールドのテイストを出すためかと思いますが、そこそこマッチしていました。音楽はときに邪魔に感じる場面がありました。スタンドの名前はミュージシャンから取られたものが多いので、そのあたりでリンクさせるとかしてくれたらもっと楽しめたと思うんですが、版権上難しかった?
 

ストーリーは原作にかなり忠実です。尺の問題もあるため、省略されたキャラやエピソードは当然ありますが、そこは概ね許容範囲。最大の改変はラストで、虹村形兆を倒すのはレッド・ホット・チリ・ペッパーではなく、「第二の爆弾」シアハートアタックです。ここで吉良のスタンドを出すのは、どうなんでしょうね。続編を観ないとなんともいえませんが、シアハートアタックは狙った標的を仕留めるまで追い続けるという性質があるため、吉良が形兆を狙う必然性を作らないといけなくなるわけで、破綻なく脚本をまとめるのは難しそう。次ができるといいですが、心配なのは観客動員数。みっちたちが観たときは、劇場に3人(つまり。エントっ子とみっち以外は一人だけ)しか客がいなかったんで(爆)。

posted by みっち | 22:46 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
ショーン・オブ・ザ・デッド

夏休みにピッタリ?のゾンビものコメディ。2004年のイギリス映画ですが、日本では未公開で、ブルーレイを購入して鑑賞。イギリスのコメディということで、ドタバタ大爆笑というよりジワジワくるタイプ。ギャグだけでなく、ゾンビもジワジワ(爆)。なお、元ネタとなったロメロ監督作品『ゾンビ(原題:Dawn of the Dead)』は観ていません。ストーリーは近いらしい。


サイモン・ペグは、『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』で、主演のトム・クルーズの体を張った演技よりも「階段階段階段!!」と絶叫するベンジーの方が印象に残っているかも(爆)。そのペグが主演を張ったシリーズがあり、『SHERLOCK』や『ホビット』のマーティン・フリーマンも出ているらしい、との情報からたどり着いたのが、これでした。以下、ネタバレしています。
 

随所にクスッとなるところがありますが、前半は緩やかな展開で、この程度なのか?とイラつかされる感じも。しかし、どうやらそれは計算されたものらしく、小ネタは全部伏線というか、街にゾンビが溢れ出してから、もう一度やるんですよねf^^;。サッカー小僧は死んでゾンビになってもショーンにボールをぶつけるし、フィリップは音楽を止めるし、エドもゲームしてるし。なにより、主人公のショーンからして、「世界の中心」(爆)のパブ「ウィンチェスター」に行くために、うようよいるゾンビたちの真っ只中にわざわざ突入するという、ね。状況がいくら変わっても人物?たちが同じことを繰り返すというのは、もしかするとこの映画の大事なメッセージだったりして。
 

ゾンビものだけに、スプラッタ的な表現はあります。みっちはこの手の映像が苦手で、子供のころ鍼麻酔の手術シーンで脳貧血を起こし、長じては原爆のノンフィクション映像を見て失神してしまったくらい(ーー;)。この映画の場合は、ギャグやパロディとして見ることができる分耐えられるし、途中まではそれほど強烈なものもなかったのですが、終わり近くのデービッドがとんでもない。彼、謝ったのにこれはひどい。一緒に観ていたエントっ子にいわせると、このシーンで『トロピック・サンダー』を超えたらしい。やりすぎて笑ってしまう点ではいい勝負かと。
 

下ネタは間接的ですが、けっこうどぎついので面白いからといって小学生などと一緒に観るのは、「いまのはどういう意味?」とか聞かれて困るかもしれません。ちなみにマーティン・フリーマンはショーン一行とすれ違うワンシーンのみの出演でした。セリフも一言だけ。この映画を観ていて、『ホビット』の撮影中、彼がいろんなところで中指を突き立てて写真に収まっていた理由がなんとなくわかった(爆)。あと、このブルーレイは字幕だけで、吹替えがなかったのが残念。一粒で二度おいしいのが洋画ディスクの楽しみ方だと思うのですが。
 

『ショーン・オブ・ザ・デッド』は、エドガー・ライト監督、サイモン・ペグ主演による「3つの味のコルネット」三部作の第1作ということで、引き続き『ホット・ファズ』、『ワールズ・エンド』も購入する予定。コルネットとはアイスクリームの名称らしく、劇中、エドに頼まれたショーンがアイスを買いに外出し、目的の店も含めて状況が一変しているにもかかわらず、全然気づかず無事にビールとアイスを調達して戻ってくるシーンがありましたが、あれか。

posted by みっち | 22:08 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
銀魂 実写版

マンガやアニメの実写版はコケるというのが通例だと思いますが、そのわりにはやたらに実写化されている気がする。しかし、『勇者ヨシヒコ』シリーズの福田雄一が監督ということで、銀魂は楽しみにしていました。見事期待に応える出来です。あっぱれ!! 以下、ネタバレあり。

 

まずは、よくぞ集めたといえる豪華キャスティングに拍手。実写版て、出演者のだれか必ず「コイツは違う」というのがいるもので、それはいろんなオトナの事情があってのことだったりするんですが、ここでは全員が違和感なくハマっています。小栗旬は、あの『ルパン3世』もあっただけに不安がよぎりましたが、しっかり銀さんでした。菅田将暉の新八にはとくにびっくりさせられました。テレビなどで見せるオーラがみじんもなく、メガネ以外のなにものでもない感じに(爆)。橋本環奈の神楽も楽しめました。鼻ホジや◯ロ吐きなど、並のアイドルではなかなかできるものではありません。

 

ストーリーは劇場版アニメにもなった「紅桜篇」がメインですが、「カブト狩り」のエピソードを冒頭に加えることで、真選組の面々を絡ませることに成功しています。近藤(中村勘九郎)、土方(柳楽優弥)、沖田(吉沢悠)の3人が素晴らしい! とくに近藤はいきなりフンドシ一丁のキラキラ蜂蜜モードで登場し、全裸にモザイクといういつもの姿(?)まで文字通り全開で突っ走ります。よくやった(爆)。桂(岡田将生)とエリザベスのコンビも実写版だと異様さが際立って、並んで歩くだけで「絵」になる。今回ズラはボケませんが、このころはまだそれほどでもなかったんですよね。

 

原作の笑わせどころをかなり忠実に追っていますが、それだけでなく、実写版オリジナルのギャグシーンはさらにインパクトがあります。長澤まさみのお妙は、銀さんの枕元でドラゴンボールを朗読してテヘペロ(爆)。源外との絡みではシ◯アと専用ザ◯、ナ◯◯◯と◯◯ヴェまでが現れて、いいのか、大丈夫なのか、これ。しかし「絶妙」なチープさで許されるんだろうな、きっと。反面、宇宙海賊「春雨」の部分は大幅にカット。後半のスペクタクルはアニメほどには盛り上がりません。もしかすると、ギャラに予算の大部分を取られて演出や特殊効果まで回らなかった可能性もありますが、ハリボテ風の小道具はヨシヒコでもおなじみなので、半ばは意図的でしょう。

 

どうでもいいようなところですが、ツッコミしたくなったのは、高杉(堂本剛)が倒れたシーンで、右足が内股でオネエっぽくなってしまったところ。膝を立てると奥まで見えるから? それならアングル変えたほうがよかったんじゃ? ここ、けっこう引っ張った挙句、銀さんも隣に倒れてきて、こっちは男らしいのでよけいに目についてしまいました。あと、CG定春の頭部と身体のバランスがおかしい。身体を大きくするといろいろ支障が出るのはわかりますが、もふもふ感はかなり減少。武市(佐藤二朗)の「フェミニスト」のフェにアクセントがあったのは、アニメ観ていない証拠でしょうね。別にいいですけどf^^;。武市のアドリブにまた子(菜々緒)が吹いているシーンがあります。このまた子がまた、ホントにまた子(あれ?なんかヘン)。

 

とても面白かったのですが、後ろの席にひとりでしゃべっている客がいて、後に行くほどひどくなり、エンドロールを読んだりし始めて、一緒に観ていたうちにエントっ子はブチ切れていました。客のマナーだけが残念。

posted by みっち | 21:48 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
忍びの国

天正伊賀の乱を描いた小説の映画化。主演の大野智は、『鍵のかかった部屋』や『怪物くん』といったテレビドラマでの気張らない演技にわりと好感を持っていて、忍者もいけるのではないかと期待していました。以下、ネタばれあり。


これは力作でしょう。冒頭から忍者同士の戦いで、その独特な戦法と伊賀で忍び同士が小競り合いを繰り返していることが見て取れ、その中で主人公の無門やそのライバル下山平兵衛らの主要キャラがテンポよく紹介されます。そして平兵衛の弟、次郎兵衛が早々に無門に倒されるところから話が大きく展開していきます。満島真之介もう退場?と意外性もあってよし。全編を通じて忍者ならではのアクションが楽しめ、戦闘シーンは迫力とコミカルさの両方を備えています。
 

一方では織田信雄の伊勢乗っ取り、いわゆる「三瀬の変」も要所を押さえて描かれます。信雄と日置大膳、長野左京亮らの関係がよくわかります。暗殺される北畠具教は國村隼で凄みのある力演。具教は塚原卜伝から「一の太刀」を伝授された剣豪大名であり、結果は変えられないにせよ、観る方からすれば簡単にはやられてほしくないわけで、見事それに応えています。
 

以降も、築城をめぐる化かし合いから織田軍による侵攻戦まで、わかりやすくかつ面白い。この経過で伊賀の忍びたちの、銭のためなら親子でも殺し、銭が出ないなら国を捨てるという「虎狼の民」の性質が浮かび上がってきます。この物語の最大のメッセージがこの部分で、終盤の無文の心理の変化や大膳の予言などに結びついていきます。
 

配役はみなよかった。大野無門は、超人的な忍びの技を披露して見事でした。鈴木亮平演じる平兵衛との死闘は、クライマックスに相応しい迫力。口数は少なめですが、「虎狼」が人間性に目覚めていく過程もよく見せています。十二家評定衆の面々は、立川談春、でんでん、きたろうと曲者ぞろい。よく集めました。対する織田軍は、伊勢谷友介の日置大膳がやはり強力。炎のような前立てを付けた兜姿は、トラウマになりそうなくらい怖い。マキタスポーツの長野左京亮も渋い。信雄がちょっといいヤツみたいになっているのが疑問ですが、アイドルだからなあf^^;。せめて、泣きながら障子を指で突き破るとかしてほしかった(爆)。女優陣は少数ですが、石原さとみのお国、平祐奈の凛姫ともに印象的でした。
 

 

以下は余談です。観終わってちょっと考えたのですが、この物語、弟の次郎兵衛を殺された平兵衛の怒りと憎悪が、息子の死にも平然としている下山甲斐をはじめとする伊賀の忍び全体に向けられ、このような民は滅ぼすべしと考えたことから始まっているわけです。さらに、実はこの平兵衛の行動は予測されており、織田を騙す「術」として、下山甲斐と百地丹波はあえて無門に次郎兵衛を討たせることで平兵衛が裏切るよう仕向けたことが判明します。この二段構えによって、確かに虎狼のような連中だということになるわけです。しかし、それは本当にそうなのかと。
 

まず、わが子を殺されても平然→民ごと滅ぼせ、という平兵衛の論理がめちゃくちゃ。滅ぼされる民にもそれぞれ身内や親しい間柄の仲間がいるんですよ。これじゃテロリストの論理でしょう。こんな危険な思想こそ滅ぼすべきじゃないのか(爆)。十二家評定衆も、よくもまあこんな破綻した思考を読んで計画立案できたものですf^^;。この点、映画でもっとも人間的なキャラであるかのように描かれている平兵衛の感情・論理には、見過ごせない問題があるように思います。
 

同様に、下山甲斐の立場から見れば、もし自分の子と他人の子のどちらかを犠牲にしなければならないとした場合に自分の子を選んだということは、身内よりも民を大切にしたということができます。これは必ずしも責められるべきことではないでしょう。もちろん「わが子の一人くらいなんだ」的な台詞はひどい。けれども、これはそのように自分を言い聞かせて納得しようとしていたとも考えられます。そもそも術のためにだれかを殺す必要などなかったという指摘はあり得ますが、それをいっちゃあ物語が成立しないわけで。とまあ、ことの善悪は別として、そんなことも考えさせてくれた映画でした。

posted by みっち | 22:58 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊

わが家のエントっ子が楽しみにしていたシリーズ最新作。でしたが、結果は芳しいものではありませんでした。あまりなグダグダに、みっちは途中で意識が薄れました。映画で寝るなんてことはめったにないんですけど。通常の吹替版で鑑賞。以下、ネタばれあり。

 

謎が謎らしくなく、ピンチがピンチらしくなく、なにより砲撃戦や船から船に乗り移っての白兵戦といった海賊映画ならではの醍醐味がほぼなく、すべてが経年劣化している感じ。もはやネタ切れなのか? エントっ子も「シリーズ最低作」(爆)だそうで、とくに戦闘シーンに迫力を欠き、ジャックが逃げ回ってばかりの展開にはガッカリだったようです。唯一ともいうべき謎はポセイドンの槍ですが、取ってつけたようで浅い。その場所は「ポセイドンの墓」だそうですが、ポセイドンいつ死んだの?

 

アトラクション的だったりギャグ的だったりするシーンはもちろんそれなりに配置されているのですが、アトラクションとしては最初の銀行ごと強盗の場面がスケール最大で、その後は尻すぼみ。笑えたのはギロチンの刃が上がり下がりするところとブラックパール号を復活させるところの2箇所くらいで、それらにしてももっとやれたよね、と思えるレベルでした。一応、エンディングロールの後にもうワンシーンあるので、席は立たないほうがいいでしょう。これとて出来は決して良くないけど。

 

キャラクタも魅力が乏しい。サラザールは駆け出しのころのジャックにはめられて恨んでいるというだけの薄っぺらい敵で、デイヴィ・ジョーンズのようなミステリアスな過去や因縁はありません。この点では若きジャック(別人か?)がわりと光っていました。イギリス軍提督にいたっては、ほとんどモブキャラ扱いで、ファラミアなのにベケットくん以下(爆)。ヘンリーやカリーナもあまりぱっとせず。おなじみの顔ぶれとしては、バルボッサとギブスくん、お猿さんくらいで、彼らもいまひとつ。オーランド・ブルーム演じるウィル・ターナーが相変わらずかっこよく、しかも貫禄があったのが救いか。キーラ・ナイトレイの方は経年r(以下略)。『ホビット』のオーリが船員でいたのが目につきました。特典DVDでの怪演が目を引いたのかf^^;。

 

もっと面白いシリーズだと思っていたけど、もともとこんなんだったっけ? と日曜日の夜に放送されていた第3作『ワールド・エンド』を観ましたが、はるかに生彩があって、楽しめました。やっぱり前のほうが面白いよ。

posted by みっち | 21:50 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
キング・アーサー

わが家のエントっ子と観てきました。当初は「聖剣無双」という副題が付いていたところ、大人の事情から外されたようです。普通の字幕版でしたが、情報量が少ないためかわかりにくい部分があり、できれば吹替版で見直したい。2004年にも同じ『キング・アーサー』タイトルの映画があり、こちらは歴史的なアーサー像を描こうとしたものらしいのですが未鑑賞。今回のはガイ・リッチー監督により、ぶっ飛んだ描写は随所にありつつ、いわゆる「アーサー王伝説」に基づいたファンタジー作品となっています。

 

エントっ子との共通した感想は、「思っていたより相当よかった」(爆)。いやまあ、当初の副題もあって、B級テイスト満載なのでは?と予想していたのですが、なんのなんの。本格的なエンターテインメントに仕上がっています。静かな導入から徐々に戦闘場面に移っていくダイナミックな見せ方からして素晴らしく、舞台となるキャメロット城やロンディニウム(現在のロンドン)の街なども大画面で鑑賞するにふさわしいスケールで再現?されています。スケールといえば、最初の戦闘シーンでのゾウさん、もう反則といっていいくらいのとんでもないでかさ。ムマキルがちびっ子に見えます(爆)。画面や音楽のコントラストも大きく、シンプルな物語なのに次の展開が読めなくてドキドキさせられます。なお、暗い画面では3Dメガネを使用していたらよく見えないのではないかと思われるものもあります。

 

登場人物では、主人公のアーサーとその叔父に当たるヴォーティガンの二人が大きな軸になっています。アーサー役のチャーリー・ハナムは、一種のトラウマを抱えているわけですが、しぶとく抜け目のない性格で自立心旺盛。最初は王位に関心を示しませんがヴォーティガンが放っておいてくれないのと、血筋のためでなく仲間たちのために立ち上がるという推移は納得。対するジュード・ロウも、ぞっとするような冷酷さを見せて迫力があります。この二人が十分魅力的で楽しい。衣装の面でも二人だけ現代風なテイストで周囲からもよく引き立っていました。彼らに次ぐのがユーサー役のエリック・バナで、この人は『トロイ』のヘクトルでも悲劇的な役どころでした。弓の名手グースファット・ビル役のエイダン・ギレンは、『ゲーム・オブ・スローンズ』で狡猾なベイリッシュだった人ですが、こちらでも見せどころがあります。女性では名前の明かされないメイジ役のアストリッド・ベルジュ=フリスベがほぼ唯一の重要キャラですが、台詞が少ないのは『パイレーツ・オブ・カリビアン』で人魚だったからか(爆)。彼女がグィネヴィアになるのかな? 女性は美女ぞろいなのですが、チョイ役ばかりで恋愛要素やサービスシーンなどはなし。ベディヴィア役のジャイモン・フンスーはなぜか黒人で、もうひとりアーサーの武道指南役ぽいアジア人まで登場します。こんな話でも有色人種への配慮が必要だったの?

 

かいつまむと話はけっこう単純ですが、見せどころは満載です。とくにエクスカリバーをめぐっては、岩に刺さったところをアーサーが抜くシーンはもちろん、逆にどうして岩に刺さったのかを解明するシーンもあって、おおー、そうだったのかと謎解きの楽しさがあります。湖の乙女も物語上意味のある存在としてしっかり出てきます。そして、アーサーがエクスカリバーで無双するシーン、都合2回かな、あります。その凄まじさは、敵だけじゃなくて味方も全滅したなと思わせるほど。とはいえ、使い勝手のいい最終兵器ということでf^^;。「聖剣無双」、残してよかったんじゃないの?

 

伝説絡みでは、いきなりモードレッドが登場するのが意表を突かれます。これ、どうオチをつける気か? トリスタンやパーシヴァルといった名前も出てくるのですが、なにやってたかよくわからず、顔と名前が一致するほどの印象は残りません。ウィキペディアによると、「全6部作となるシリーズの第1作目」なのだそうで、ぜひ続きが見たいのですが、アメリカでは大コケしているらしい。そうなると難しいでしょうね。あと、字幕はなっちではありませんでしたが、一部不適切なのでは?と思えるものがありました。「ナポレオンの馬」はさすがにないよね。

 

 

posted by みっち | 22:00 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
グレートウォール

『レッドクリフ』もそうなんですが、英語のタイトルだとピンとこない、中国を舞台にした映画。漢字では『長城』、つまり万里の長城での戦いを描いた作品です。しかも、戦う相手は伝説の生き物「饕餮」。饕餮文の青銅器が発掘されていたのは殷の時代でしたっけ? あの文様が怪物のおでこにちゃんと描かれています。個人的に、これだけでもうよくやった感が(爆)。で、これがうようよ、画面いっぱいに広がる様子はLotRO『二つの塔』のスケールを超えているかもしれません。なんで肩のところに目があるの?とかのツッコミはなしでf^^;。劇中ではその目をねらえ、とか指示されてますが、槍だと大きな口しか突けないようです。でかくて素早いので、1対1では人間はほぼ敵わず、準備していた様々な仕掛けを使って防ぐんですが、これがまた目を楽しませてくれます。女性だけの「鶴隊」など、中国雑技団なみの曲芸的立ち回りでさすが。あれが果たしてどれだけ効果があるのかは疑問ながら、面白いからいいや(爆)。

 

長城を守る禁軍は、黒が歩兵、赤が弓隊、「鶴隊」は青など、役割を装備の色で分けていて鮮やか。でもこういうのは全部知りたくなるんで、まだ黄色と紫があったはずなのに説明がないのが惜しい。将官クラスの兜はみんな馬超みたいな感じのデザインで、かっこいいです。TV版の『三国志 Three Kingdoms』だと、毎回必ずといっていいほど画面のどこかに兜が曲がってる兵士がいて、「おい!」といわずにおれないわけですが、今回はみんな規律が守られているらしく、さすが禁軍兵士は違う。いやでも禁軍は近衛兵だから、宮中にいるはずなんじゃないの?というツッコミはなしでf^^;。

 

主役のマット・デイモンはこの戦いに巻き込まれてしまう役柄ですが、ここでもジェイソン・ボーン的に活躍します。相棒のペドロ・パスカルはどこかで見た顔だと思っていたら、『ゲーム・オブ・スローンズ』のオベリンだった。しかしなんといっても今回はヒロインのジン・ティエンが目立ちますね。りりしく、とってもきれいです。マット・デイモンとはわりといい感じになるんですが、それ以上にはならないところもいい。軍師役のアンディ・ラウも渋くてかっこよし。ただね、軍師様にあえてツッコミさせていただくと、磁石が使えると推測できた時点で、ただちに集めておくという判断がなかったのはまずかったf^^;。

 

ストーリーは、説明の必要を感じないf^^;。中国ファンタジーと割り切って見れば、十分楽しめます。でも60年ごとというのはどういう理由なのかな。女王さえ倒せば決着というのもすっきりしすぎかも(爆)。とはいえ、アクションも楽しいし、霧の中に長城が浮かび上がる場面や、将軍の弔いに夜空に灯籠?を飛ばしたりなど、とにかく画面が美しく、満足度は高い。

posted by みっち | 17:12 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

「スター・ウォーズ」のスピン・オフシリーズ第1作。わが家のエントっ子と2D字幕版を鑑賞。エピソード4の10分前につながる外伝ということはわかっていたので、ストーリー自体はある程度予想できたし、そんなに大きな期待をしていたわけではなかったのですが、予想外の収穫というか、正直スター・ウォーズで泣かされるとは思ってもいませんでした。

 

「正史」のような華やかなファンファーレによる導入や画面上部に流れてゆく物語の字幕ロールはありません。が、冒頭「遠い昔、はるか彼方の銀河系で……」が示され、スター・ウォーズであることの証となっています。シリーズでおなじみの面々も登場します。反乱軍側はベイル・オーガナやお魚提督(爆)など。帝国側は、皇帝は出てきませんが、ダース・ベイダーは終わり近くで猛威を揮ってくれます。驚かされるのはターキン提督で、ピーター・カッシングが亡くなっているため顔だけCG吹き替えで処理しているようですが、それもあってか冷徹っぷりがハンパなく怖いです。ラストのレイア姫もある意味怖い(爆)ですが、これも同じ手法かな?

 

しかし、この映画の中心となるのは、デス・スター開発者の娘ジン、反乱軍の隊長キャシアン、キャシアンの相棒ロボットK-2、ジンの父親の意を汲んで帝国軍から脱走したボーディー、惑星ジェダでジェダイ寺院の守護者だったチアルートとベイズ、計5人と1体。「ローグ(ならず者)」としてくくられる無名の彼らとその仲間たちの決死の行動が、銀河の運命を左右する「希望」をつなぐ。と書いただけで泣けてくるf^^;。人物紹介はかなり描き込んであり、誰が誰だかわからなくなるようなことはないと思います。むしろこれらの紹介シーンのおかげで、スター・ウォーズ世界を満喫できるといってもいいでしょう。

 

戦闘シーンも目を見張らされます。Xファイターの果敢な攻撃はこれまで以上にかっこいい。帝国軍側もわらわら出てきたとたんに一斉射撃で倒されるストーム・トルーパーたち(爆)をはじめ、68? 65? 忘れたけど雲霞のように飛び立つタイ・ファイターの迎撃シーンなども素晴らしい。反乱軍の戦法は、ワープからいきなりの奇襲といういつものパターンで、次第に帝国軍に数で押されるという展開は「お約束」なんですが、今回は当初から想定していた作戦ではなく成り行きだったり、戦いそのものが直接の成果ではないこともあり、なにかと意味深くスリリング。一体どうなるのかと手に汗握らされ、その末のスター・デストロイヤーの撃破シーンは、会場で拍手が起こったほど。デス・スターの破壊力ももちろん凄まじいのですが、今回はこれでも抑えめということで、余力を残した分よけいに迫力があります。

 

監督があの『GODZILLA ゴジラ』で「ハリウッドの本気」とやらを見せつけたギャレス・エドワーズということで、観たいような観たくないような、ぶっちゃけテレビ放送でいいいんじゃね?とか思っていましたが、いやいやいやいや、おみそれしました! 個人的にはシリーズ最高といってよい出来でした。なお、今回も「T15が退役らしいぞ」、「いまさらだよな」みたいな雑談を交わすトルーパーがいましたが、だれかのカメオ出演?

posted by みっち | 23:19 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画『オケ老人!』

荒木源の原作小説は以前に読んでいて、エントリしています。原作にあったサスペンス要素は映画ではすっぱりカットされました。これは原作でもいらないのでは?と感じていた部分なので、正解だと思います。その分、主人公が女性(杏)となり、高校の同僚(坂口健太郎)との恋愛要素がプラスされています。これもいらないのでは?とも思いますが、あくまでスパイス扱いなのでさほど邪魔にはなりません。

 

映画全体を通じて音楽の素晴らしさ、アマチュアで音楽をやっている人たちへの応援歌というコンセプトがわかりやすく打ち出されており、とくにみっちみたいに大人になって楽器を始めたレイトスターターにとっては有り難い。ヘタでも努力して結果につなげていく過程は素直に泣けます。梅響演奏会で暗闇での『威風堂々』というクライマックスの置き方もよかった。

 

配役では、主演の杏が体当たりの熱演でした。ヴァイオリンを弾く手がこわばっていて、弓もちょっと乱れすぎでしたが、これも入団オーディションというプレッシャーのなせる技ということでf^^;。野々村役の笹野高史も文句なし。ヴァイオリンの弾き方はむしろこちらの方が堂に入ってました。「小さな巨人」ことロンバール役のフィリップ・エマールもよかった。この人はパフォーマーだそうです。指揮するシーンはないけど、ニンジンシーンがさすが。映画でこの3人の存在は非常に大きいので、彼らの好演は重要でした。あと、黒島結菜かわいいです。「ごめんね青春」以来のファンです(爆)。

 

とはいえ、注文付けたいところもあるにはあるf^^;。原作にあったコメディー要素は映画にもありますが、映像だとそれほど笑えません。これと関係しますが、オケ老人たちの掘り下げ方が足りません。野々村以外のメンバーがどういう人生を歩んでいて、なぜ音楽をやっているのか、全然わかりません。少しでもそういう場面があれば、より共感できたでしょう。藤田弓子や小松政夫とか使っているのにもったいない。さらにいえば、後半でオケのメンバーが急速に増えていくんですが、この過程はもう少し丁寧に描くべきです。意地悪な見方をすると、演奏会の成功は彼らのおかげともいえるわけで。例えば、梅フィルも楽器もやめた人たちがぞくぞく志願してきたとかあればもっと面白くなったはず。もうひとつ。梅響演奏会のメインプログラムは『威風堂々』ではなくベトベン「田園」なのに、プログラム決めの場面でも触れないだけでなく、「田園」の音楽も演奏シーンもまったく使われません。エンドロールで演奏会後に号泣した大沢(カークランド光石研)が野々村と和解するシーンが映っていますが、ここは『威風堂々』より「田園」のフィナーレの方がよほどふさわしいんじゃないの?

 

というわけで、多少の不満や『のだめカンタービレ』と印象がかぶる点もありますが、爽やかな音楽映画として、見て損はないと思います。

posted by みっち | 12:18 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
真田十勇士

劇場版の公開初日にわが家のエントっ子と観てきました。日曜日のNHK大河『真田丸』とタイアップしたわけではないんでしょうが、結果的に?相乗効果で盛り上がってる感じ。以下、ネタバレも含みますのでご注意を。

 

幸村と佐助の出会いはアニメーションで描かれます。なんでアニメなのかよくわかりませんが、本編は実写だからみたいな注書きまであるし。その後、佐助が勇士たちをスカウトするたびにキャラの頭上に「二勇士」、「三勇士」とクレジットされて、それに役者が反応するあたりも含めて、堤幸彦ワールド全開ですね。で、「九勇士」でいったんカウント終了になるんですが、「十勇士」の方が語呂がいいからという理由で根津甚八が入ります。なお、真田大助が十勇士のメンバーに入っているため、あぶれた穴山小助は登場しません。みっちとしては、「六郎」でかぶっている海野と望月のどっちかをカットした方がよかったのじゃないかと(爆)。

 

大坂冬の陣ではもちろん、真田丸での活躍が描かれます。アクションシーンはキレがあり、大河『真田丸』では戦闘シーンが極端に少ないのでこっちでイメージ補完できますf^^;。で、このあたりから、味方に内応者がいる疑惑や、この戦いが別の思惑から仕組まれているという伏線が示され、これらは後半にすべて回収されます。

 

夏の陣では野戦となり、映画ならではのスケールが大きくダイナミックな展開が楽しめます。戦いの帰趨は一応史実どおりで、十勇士は半数が倒されます。それぞれ見せ場があり、ここでもいちいち親切に「○○、絶命」とクレジットされますf^^;。まあ、わかっちゃいるんだけど、それまで人間味溢れる造形を見せてこられると、やっぱり悔しくて泣けてきます。みっちとしては、十勇士の中ではモブキャラっぽい三好青海と伊三のコンビが真っ先にやられるのではないかと予想していました(爆)が、二人とも生き残りました。

 

こうなってくると、予告のコピーの「大逆転」がなにか、ということが気になるわけですが、ここでは書かないことにしましょうf^^;。みっちもこの展開は予測できなかったことはお伝えします。こんな終わり方はイヤだな、と思わせておいて、ハイここまで(爆)。その後、エンドロールでも長々と続きが物語られるので、付き合ってあげましょうね。いろいろとケレン味満載で面白かった。

 

エントっ子は、佐助が家康の本陣前からどうやって撤収できたのか、とツッコミしていました。たしかに。映画では家康は逃げてませんからね。それに佐助は、その前に強敵の鎧武者(どうやら柳生宗矩だったらしい)と戦ってお互いにダメージがあったはずなんですが、その後二人ともピンピンして再登場します(爆)。このあたり、いくつかないでもないんですが、エンターテインメントとしては許容範囲かと。

 

配役的には、中村勘九郎の佐助、松坂桃李の才蔵をはじめ、みな好演です。佐助の奮闘ぶりも見事ですが、とくに才蔵の冷たい目が効果的で、あれで終盤が盛り上がりました。エントっ子は「大鷲のケン」と変わらなかったといってますが、いやいやいやいやアレよりだいぶよかった(爆)。くノ一役の大島優子もよくはまっていました。ちなみに女性キャストはほかには大竹しのぶの淀殿のみ。こちらは役に対して年齢が合っていない感じで、みっち的には鈴木保奈美あたりがよかったのではないかと。ちなみに堤幸彦作品では、『大帝の剣』にも佐助や真田幸村が登場しているんですよね。原作があるので難しいかもですが、できることなら、もう少しつながりを感じさせるところがあると、さらに楽しめたと思います。

posted by みっち | 09:02 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |