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お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
銀魂2 -世にも奇妙な銀魂ちゃん-

dTVの実写版『銀魂』第2弾DVDで、「眠れないアル篇」、「土方禁煙篇」、「幾つになっても歯医者は嫌篇」の3本立て。昨年末に劇場版『銀魂2』ブルーレイとともに予約購入していたのですが、エントっ子が観ろといって送ってきた『シュタインズゲート』6枚組に時間を取られたりして、封を切ったのがいまごろになってしまいました。


まず、選ばれた3本のエピソードですが、アニメも含めて銀魂の代表的なギャグ回で、それぞれ違う意味で強烈な印象を残す作品ばかり。福田監督、さすがの慧眼といったところです。再現度は高く、加えて実写ならではのオリジナルギャグも盛られていて楽しい。「世にも奇妙な」のサブタイトルでも予想できるように、進行役に「タモリでーす」とやる気なさそうに名乗る松平のとっつぁんが(爆)。左右にホステスたちをずらりと従えてのテキトーぶりが素晴らしい。以下、大いにネタバレしていますから注意。
 

眠れないアル篇」では、劇中で語られる愛犬ジェリーの物語がやっぱりすごい。原作やアニメでもトラウマになりかねない衝撃度ですが、これに対抗できるとしたら、呪いの人形が目的の家に向かってくる途中でいろいろやらかしてしまうヤツでしょうか(爆)。話がそれましたが、ここで起用された若月佑美、どこかで見たような、と思ったら『今日から俺は!!』で神楽とコンビを組んでいたスケバンじゃありませんか。トドメは志賀廣太郎。参った。
 

土方禁煙篇」では、ドラ○ンボールを盛大にパクった原作に、「○河鉄道999」ネタまでぶち込む超豪華パクリ版(爆)。「鳥山先生にも松本先生にも怒られるから」という鉄郎のセリフまであります。鉄郎役は矢本悠馬で、機械の体を求めていたはずですが、どう見てもハリボテに(爆)。メーテル役は山本美月。彼女は銀魂ファンらしく、本編に出たくて、メーテルは2回目だそうですがこれやると本編の目がなくなりそうで不安だったらしい。でも、佐藤二朗みたいに違う役もあり、ということで福田監督のフォローがありました。銀魂3に登場するとすれば、たまなんかどうでしょう? 個人的には外道丸も好きですが(一緒に出てくるパンデモニウムさんが好きともいう)。で、特典映像には松本零士が撮影現場を激励に訪れているシーンがあり、喜んでいたらしい。しかし、鳥山先生はフリーザや悟空を見たら、怒ると思います(爆)。
 

幾つになっても歯医者は嫌篇」では、アニメの声優、立木文彦がマダオ本人で登場します。プレミアだったかでも自分で本人だといっていたので、いいよね。本人ですから文句のつけようもありませんが、ホームレスにしては体つきがよすぎでは? 土方の迷セリフ「バカなのー?」は、アニメほどのインパクトはないにしても、銀さんと交互にエスカレートし合いながら自分にツッコミ入れまくる姿は実写版でも抱腹絶倒です。マギーのとぼけた味わいもいい。戦闘妖精シャザーンは当然のようにハリボテ(爆)。サラダ婆が岩井志麻子って……。とてつもなく恐ろしいものを見てしまった。

posted by みっち | 20:08 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画で味わう 作家・藤沢周平の世界

1月1日から3日にわたり、BS時代劇専門チャンネルで藤沢周平の小説を原作にした映画作品が放送されました。その全部ではありませんが、『山桜』(2008年)と『花のあと』(2010年)を観ました。


『山桜』は篠原哲雄監督、田中麗奈主演、『花のあと』は中西健二監督、北川景子主演で、どちらも藤沢周平のいわゆる「海坂藩」もの、主人公が女性、ヒロインの境遇や行動は異なるものの、恋心を抱いた相手が事件に巻き込まれる展開と、物語を締めくくるのが一青窈の歌、という点が共通しており、制作者が同じかあるいは姉妹編のような関係にあるようです。
 

藤沢周平は、みっちも敬愛する日本人作家の一人です。この人の時代小説は内容と文章の美しさで際立っており、全部読むのがもったいないと思うほど。これを映像化したくなる気持ちもわかります。が、現実にはなかなか厳しいようで、山田洋次が『たそがれ清兵衛』に始まる3部作をヒットさせたくらい。
 

『山桜』はとてもよかった。ナレーションはなく、音楽も非常に簡素。田中麗奈演じる野江やその相手の手塚弥一郎(東山紀之)ら登場人物たちも心情を語るようなセリフがほとんどないという寡黙な映画ですが、その分観る側は人物の表情や行動、その変化や少ない台詞に集中することになり、それだけのものが画面から伝わってきます。またそこに美しい自然描写も溶け込んでおり、まさに藤沢作品を読んでいるかのような印象でした。この映画では事件の最終決着まで描いていない点も特徴で、終盤で野江が主体的な行動を取ること、そのことによって新たな出会いが開け、事態の好転を強く期待させる、という終わり方が秀逸です。そこで一青窈の歌が流れてくるのですが、申し訳ないけどちょっと場違いな感じがするほどのラストの見事さでした。正直、藤沢周平作品の映画化としてはこれまでで最高では? あえて逆に言うと、殺陣のシーンは一度のみで、そこに至る詳しい説明もないため、娯楽作品としての時代劇としてはサービス精神に欠けるかもしれません。
 

一方の『花のあと』は、北川景子が武家の娘から剣士姿へと変貌、殺陣までこなすサービスでより親しめる作品になっています。カメラも引きの画面で奥ゆかしかった『山桜』よりもアップが多くなっています。ただ、肝心の北川景子がほとんど仏頂面なのが残念。『山桜』の野江は耐えるべき境遇にいるので表情が固いのは仕方ないとしても、『花のあと』の以登はまだ若く、もっと率直で明るい顔があってもよかったはずです。季節感あふれる自然描写もありますが、『山桜』と比べるとやや単純に見えてしまいます。とはいえ、殺陣のシーンではヒロインもがんばっているし、敵の市川亀治郎(当時)も迫力がありました。以登の許嫁、片桐才助役の甲本雅裕も屈託のない笑顔で好演。ナレーションは藤村志保でとても雰囲気のある語りですが、北川景子の50年後の声だといわれると、にわかには納得できないものがあり、映画のナレーション導入の難しさを感じました。しかも、最後はこのナレーションに一青窈の歌がかぶってくるという……。一青窈を嫌いというわけでは決してないのですが、なんかシュールでした。
 

もう一本、『小川の辺』(2011年)があったようなんですが、録画しそこねました。『山桜』と同じ篠原監督作品ということで、こちらも期待できそうです。

posted by みっち | 22:42 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
銀魂2 掟は破るためにこそある

映画実写版『銀魂2』を観に行きました。昨年公開の第1作で、原作世界の再現性の高さとオリジナル部分を含めたギャグの面白さで大ヒットしたわけですが、今回は「将軍接待篇」と「真選組動乱篇」を組み合わせたストーリーということで、脚本的にはもう成功間違いなしと確信していました。以下、部分的にネタバレあり。


前作同様に原作にほぼ忠実な脚本で、違和感がありません。「接待篇」から「真選組動乱篇」にもうまく繋いでいました。ちょっと違っていたのは河上万斉が将軍暗殺を企てるところで、これにより銀時との対決場所が変わりましたが、これもよかったと思います。ただし厳密には、ならばなぜその場に高杉が来ないのかという疑問が出てくるわけですが。話を盛ると、こんな風にかえって難しくなるんですよね。アクションシーンはどれもよかったですが、神楽役の橋本環奈がこれほどやるとは思ってなくて、目を見張りました。これは今後も期待できます。一方のギャグシーンは相変わらずのハイテンションてんこ盛りで、映画オリジナルのギャグも健在。六角さんまた出てるし、ジ○リネタもやっぱりやるのね。


以下、配役について。前作に出ていたメンバーは今回もみんなよかったので、一部を除いて省略。まず接待篇ですが、将ちゃんこと徳川茂茂は、出てくるたびにトンデモナイ目に遭わされるキャラでして、勝地涼が見事にハマっています。しかし、オファーよく受けたなf^^;。もうひとり新登場のさっちゃんこと猿飛あやめ役の夏菜にもアッパレをあげたい。これ以上、いやこれ以下はない最低の役ですが、本当によく受けたな! せめてものお礼に、これからはメスブタと呼ばせてもらおう(爆)。さらに、前回はボケなかったズラこと桂小太郎役の岡田将生が、原作同様にトドメ系のボケをかましてくれます。ズラとさっちゃんで悶絶できます。とくに、さっちゃんのフゴフゴは脳裏に焼き付いて、思い出すだけで所構わず失笑しちゃいます(爆)。お登勢(キムラ緑子)の再現度もすごかったけど、ほとんどストーリーに絡んでないからね。


「真選組動乱篇」では柳楽優弥のトッシーが素晴らしい。彼の演技のおかげで、二面性という点ではアニメよりも際立っていたかも。伊東鴨太郎の三浦春馬は、鴨太郎のイメージより顔がちょっと優しいんですよね。しかし、後半はその優しさが味となって、泣けました。忘れてはいけないのが河上万斉役の窪田正孝。こちらは繊細な顔の線が万斉のイメージと重なって秀逸。ぜひまた見たい! 松平のとっつぁん(堤真一)も悪くなかったですよ。でも、せめて3つ数えるギャグくらいはやってほしかった。あと、ザキ(戸塚純貴)。本編登場おめでとう! とはいえ、ラストの葬儀の写真は、やっぱり犬だろ(爆)。


こうなると、気になるのは次回ですよね。銀魂3でも原作の長編を使うのか。使うとするとどれか。順当にいくなら、「柳生篇」か「吉原炎上篇」あたりで、九兵衛や月詠の登場が楽しみになるんだけど、個人的には坂本辰馬が見たいので、「蓮蓬篇」を希望。ただ、これは原作でもいろいろあったらしいので、ハードル高いだろうなあ。

posted by みっち | 15:50 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
スター・ウォーズ/最後のジェダイ

わが家のエントっ子が楽しみにしていたシリーズ最新作、『スター・ウォーズ』エピソード8「最後のジェダイ」を観てきました。通常字幕版です。以下、意図しませんが、ネタバレが一部含まれています。


三部作の中間ということで、まだ結論を下せないところがありますが、ドラマティックかつ意表を突く展開を見栄えのする画面の数々で見せてくれており、映画単体として、概ね面白くできていました。今回の本ルートといえる、レイとルーク、カイロ・レンとスノークという光と闇の「師弟」コンビの絡み方がなかなかよかった。ここがちゃんと描けていたことが成功につながっていると思います。ヨーダまで出てくる大サービスぶりは、旧作からのファンが泣いて喜んだのでは? 以上が総論ですが、ここからは細かいところで辛口になっていますので、ファンの方、お許しを。
 

ツッコミを入れたくなるところはいろいろあります。まずルークですが、弟子に取ったカイロ・レンを闇に奪われて引きこもり、老いてもなおヨーダに面倒をかけ、レンと対峙して最後の輝きを放つシーンすら実体ではなかったという、ヘタレまくりなんですよね。この師にしてこの弟子(レンの方)ありというべきか。レイは彼から学んだものはほとんどなかったんじゃないでしょうか。「おまえの言葉はすべて間違っている」という、ジョジョっぽいキメ台詞を2回も放ってくれるだけに、もうちょっとなんとかならなかったか。とりあえず、彼が最後のジェダイじゃなくてよかった(爆)。あと、ヨーダの能力がゼウス並なのは設定的にどうなんでしょう。これが自在に可能なのであれば、ヨーダが敵全員を倒せそうf^^;。対するスノークは、情報力が決定的に不足しています。いろいろ知っていそうなことを匂わせておいて、結局具体的なことは語らないままお逝きになりました。このまま謎の存在で終わらせるのかな? レイとレンは前回よりもいい感じになってきたと思いますが、この二人についてはエピソード9を観るまでは保留としましょう。
 

一方のレイアやフィンたちレジスタンスのルートの方は、もっとあります。まずレイアですが、キャリー・フィッシャーは撮影に入る前に亡くなったように思いますが、違ったかな。前作のターキン総督同様、別の役者の顔にCGを貼り付けているのかもしれませんが、そういう意味での不自然さはありませんでした。それよりも、あの超人的なシーンはなんなんでしょうか? 宇宙空間でなにやってんだー、て目を疑いました。作品世界ではもはや不死か。この分だと次回も出てくるでしょう。フィンたちの潜入作戦は、これをやってもやらなくても展開は変わらないという点で、ただ尺を長くして尿意との戦いを厳しくしただけではないかという疑いがありますf^^;。伏線があるとすれば、途中でコードブレーカーとして同行するベニチオ・デル・トロの存在で、彼との出会いが次回活かされるかどうかが評価の分かれ目になります。あと、レジスタンスでは上官の指示命令を部下が無視して突っ走ってばかりなんですが、いい加減にしてほしい。いつもの結果オーライとはいえ、ひどすぎるのでは? ホルツが最後にハイパードライブで敵艦隊に大損害を与えるんですが、この手があるのなら、いままで使わなかったのはなぜ? 無人艦でやれば人命を損なわずに大戦果が得られるんですが。やられるまでそれを見ていた帝国軍じゃなかったファースト・オーダーも相変わらずで、トドメを刺せたはずの輸送船攻撃も1隻ずつしか破壊しないというお人好し(爆)。ファースト・オーダーといえば、今回ハックスくんがなかなかの演技でした。味方からも小物扱いされてお気の毒。やるせない限りですが、めげずに上官の命令を先取りしたりしています。少なくともレジスタンスより優秀かも(爆)。次も勇姿を見せてもらいたい。

posted by みっち | 20:20 | たまに観る映画 | comments(2) | trackbacks(0) |
探偵はBARにいる 3

『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』以来4年ぶりのシリーズ第3作。1作目は観ていないのですが、2作目が気に入り、わが家のエントっ子と楽しみにしていました。以下、ネタバレはなし。

 

ギャグを絡めながらもハードボイルド基調という作りは今回も変わっていません。陰のあるヒロインが登場するところも同じ。ストーリー的には、ヒロインの描き方にやや不足を感じる部分がありますが、ハメットの小説「コンティネンタル・オプ」シリーズのように、主人公である探偵が一人称で語るというスタイルから極力はみ出さないように努めた結果でしょう。すべてを説明するのではなく、探偵が居合わせていない場面を最小限に抑えることで人物と画面に奥行きと情感を与えているのが好ましい。いかにもなセリフ、お約束な拷問シーンも楽しい。2作目と比べて、探偵と助手の高田の二人がやられるシーンが多かった気がしますが、その分、スリリングさも十分。「命を燃やすものは、あるか?」というコピーも含めて、いい映画だなあ、と思わせます。

 

今回のヒロイン、北川景子は持ち前の整った顔立ちと役柄がよくマッチしていました。回想シーンやラストで見せる表情には切なさが溢れており、泣けます。キレイだけど元ヤンだからな、とか思っていた自分に反省(爆)。リリー・フランキーは悪役ですが、これもよかった。とても自然な演技ですよね、って、褒めたことになってる? 出番は少ないですが、モンロー役の鈴木砂羽も好演。こういうところにいい配役するので、札幌が魅力的な街に思えてきます。おなじみファイターズネタも忘れておらず、山場のシーンではクリクリこと栗山監督と札幌市長がゲスト出演しています。

 

大泉洋と松田龍平のコンビをはじめ、大方のレギュラー陣は健在。みんなこのシリーズに愛着を持ってやっているように画面から感じられます。ひとつだけ残念だったのは、わが家で「悪源太」と呼んでいる波岡一喜演じる佐山が今回登場しないこと。彼、レギュラーじゃなかったの? まあ、佐山は出そうと思えばどこでも出せるけど、収拾つけるのが難しいよね、とエントっ子と話し合ったものですf^^;。

posted by みっち | 21:45 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
ベイビー・ドライバー

『ベイビー・ドライバー』は、「コルネット三部作」(サイモン・ペグ主演)を監督したエドガー・ライトの最新作。タイトルで分かるように、カーアクションものです。北九州では2週間、4DX2D字幕版で1日に2回上映という限定的なもので、どれだけの人が観るのかわかりませんが、個人的には今年、いやここ数年でも最も印象に残る傑作です。ぜひ劇場で体験すべきと思いますが、見逃す人も多そうなので、以下、できるだけネタバレなしでいきます。


ベイビーとは主人公の通称で、若く優秀なドライビング・テクニックの持ち主。強盗団のボスのクルマを盗んだことで、その「負債」を返すためにドライバーとして働かされています。ボスは、標的を定めて企画・立案・準備まで整え、実行犯のチームはその都度メンバーを変えて雇うというスタイル。返済がもう少しで終わるころ、ベイビーはデボラと出会ってお互いに惹かれ合います。これくらいまではいいよねf^^;。
 

ベイビーは子供のころの交通事故が原因で耳鳴りに悩まされており、のべつイヤホンで音楽を聴くことで苦痛から逃れています。ベイビーが聴いている曲がそのまま映画のBGMとなっており、これが選曲とも相まって効果的。最初はうるさいほどに思わせておいて、実はそれに意味があることがわかってきます。とくに終盤では、ストーリーの展開を聴覚的にも劇的に表出することに成功しています。映画の曲って、ただ流すだけではないんだよね、とあらためて感じさせてくれて秀逸。
 

鮮やかなカーアクションはもちろんですが、それだけではありません。ベイビーは足も速く、運転せずに走る場面でも痛快さがあって思わず引き込まれます。あれこれの伏線をきっちり回収したり、同じ行為を違う状況で繰り返して異化する演出など、この監督らしい作り込みが随所に発揮されていて、素晴らしい見応えになっています。ストーリー後半は怒涛の展開。あえて触れませんが、ひとつだけ。途中で「ボニーとクライドか」というセリフが出て、知っている人は『俺たちに明日はない』のラストを思い浮かべるでしょう。みっちもやられました。これも含めて驚きの連続で、先がどうなるのか全然読めませんでした。
 

キャストは濃いメンバーが多い。アンセル・エルゴートはスリムで引き締まった体型で、寡黙な主人公を見事に演じています。童顔で、いかにもベイビーって感じ。これまで「良い奴」的な雰囲気があったジェイミー・フォックスの、コンビニで支払いするように人を殺すキレっぷりが恐ろしい。ジョン・ハムもすごいけれど、これを語るとネタバレにf^^;。とにかく、二人はとんでもない。彼らに比べると、ケヴィン・スペイシーはそれほど出番がないのですが、存在感は大きい。最後のアレは、『ホット・ファズ』の未公開パラパラ漫画じゃん(爆)。ついでに、ボスの甥っ子だっけ、8歳ですでに優秀な跡継ぎになれそうでした。「紅二点」のリリー・ジェームズとエイザ・ゴンザレスは、どちらもきれいだし気っぷもいいしで、よくハマっていました。

posted by みっち | 21:14 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画版 銀河ヒッチハイク・ガイド

2005年のイギリス・アメリカ合作で、ダグラス・アダムス原作のスラップスティックSFの映画化。みっちがSF小説を好んで読んでいたのは、1980年代までで、たぶんジーン・ウルフ『新しい太陽の書』四部作あたりが最後(続編が出ているらしいけど)。『銀河ヒッチハイク・ガイド』は、タイトルだけ聞いたことがありました。今回映画版を観たのは、『ホビット』や「コルネット三部作」に出ているマーティン・フリーマンつながりで。以下、ネタバレあり。

 

イルカたちのミュージカル調の楽しげなお別れの歌の後、アーサー・デントが朝目を覚ますと、バイパス建設工事のために自宅が取り壊しにあっており、その約12分後、地球も爆破されて消滅という素晴らしいスケール感に、めまいがするほど。ここ、地球最後の瞬間に描かれるのもやっぱりパブだったりする。「コルネット三部作」と共通で、パブが世界の中心だった(爆)。理由はよくわかりませんが、タオルはとにかく必需品らしい。その後の展開や世界観などは、きっとほかで詳しいはずなので、思い切って省略します。

 

ところどころの「特撮感」に、いまごろ撮ればきっともっと洗練された画像にできるはずとは思いますが、全編がブラックジョークのような作りなので、むしろいい味になっています。宇宙船に「二度と押すな」と書かれたボタンがあったり、ヴォゴン人の星で、3人組が「思う」とか「考える」とかいうたびに地面からハエたたきのようなものが飛び出して顔をバシッとやるギャグなど、アホくさいけどおかしい。究極の疑問がわからないけど、「42」という答えは出てたり、陰気なロボット、マーヴィンもおいしいところを持っていきます。ドタバタでネタ満載なわりには脚本がきれいにまとまっていて、妙に納得させてくれます。みっちが脚本を褒めることはあんまりないはずですがf^^;。これは小説も読むべきかも。

 

寝間着姿のまま、宇宙に放り出されるアーサーことマーティン・フリーマンは、後のビルボ・バギンズを彷彿とさせます。若くて頬がふっくら、子供っぽさがまだ残っているのも『ホビット』に期待された理由ではなかったかと。トリリアン役のズーイー・デシャネルは輝く瞳が印象的。この目はどこかで見たような、と思い、『SHERLOCK』のユーラスでは?と思い当たったのですが、ユーラスはシアン・ブルックで別人でした。年齢も近いし、似てるけどなあ。「コルネット三部作」に皆勤賞だったビル・ナイも出ていて、名前は重要じゃないとかいいながら名乗るときの表情がおかしい。名前なんだっけ? 彼とマーティンのシーンは、いかにもSFらしくて好き。最後の方でこういうシーンがあるのはポイント高い。


ブルーレイは字幕・吹替え両方いけます。ただし、この作品の場合は内容が内容だけに、吹替えだと「いま、なんて言った?」のまま次のシーンになってしまい、ついていけなくなる恐れがあります。その点、字幕は落ち着いて読めるだけ理解しやすいかも。結局両方見ますねf^^;。特典映像も字幕付きですが、内容が少なく、コメンタリーもありません。

posted by みっち | 16:08 | たまに観る映画 | comments(2) | trackbacks(0) |
宇宙人ポール

「3つの味のコルネット」三部作ですっかりおなじみのサイモン・ペグとニック・フロストのコンビにもう一度会えるということで、『宇宙人ポール』(2011年)をブルーレイで観ました。監督はエドガー・ライトではなく、アメリカ人のグレッグ・モットーラ。やはりコメディーを撮っている人らしい。


イギリスからアメリカ観光にやってきたオタク二人が、コミコン見物のついでにレンタカーでエリア51などのUFO関連「名所」巡りの途中、ホンモノに出会ってしまうというお話。撮影が現地ロケなので、UFO好きなら必見のシーンがあるでしょう。西海岸サンディエゴからネバダ州、ワイオミング州にかけて移動する、ロードムービーの趣もあります。
 

映画として、よくできていると思いました。『ワールズ・エンド』より2年前の作品ですが、オタクっぽい長髪だからか、サイモンもニックもずいぶん若く見えます。とくにサイモンはふっくらしていて、『ワールズ・エンド』のコメンタリーでこのことはネタにされていました。サイモンに遅れを取ったニックが拗ねるところがかわいい。今回は、このコンビと宇宙人ポールの3人組ですが、LotRのゴラムより撮影技術が進んでいるようで、ポールの造形を含めて不自然さはまったくありません。ポールのオッサンぽい雰囲気もナイス。なぜ名前がポールなのかは、映画を観てねf^^;。
 

3人の掛け合いと、途中から強制参加のルース(クリスティン・ウィグ)による珍道中が楽しい。ポールが『E.T.』のアイデアを電話で教えているシーンでは、相手はスピルバーグ本人の声だって(爆)。またルースが着ているTシャツに「ダーウィンを射殺するキリスト」が描かれているのがかなりのインパクト。アメリカには実際こういう人たちがいるんでしょうね。宗教ネタをけっこう引っ張るところも「らしさ」になっています。
 

後半は政府機関から逃げ出したポールを追跡する捜査官たちとの鬼ごっこになります。できそうなゾイルは別として、新入りの二人はポンコツで役に立ちそうにないのですが、この二人が意外な活躍を見せて、サイモンたちはピンチの連続。でも、二人ともやりすぎた(ーー;)。大詰めは、『未知との遭遇』の舞台となったデビルスタワーで、森の木々を透かして光が放射される、あのシーンが再現されます。ここでシガニー・ウィーバーまで登場してびっくり。エイリアンにはつくづく因縁があるらしい。貫禄がすごい。しかし、ジェンガ(爆)。あと、タラ役のブライス・ダナーがかなりの年齢にもかかわらず、美しい。グィネス・パルトロウのお母さんです。エンディングでの母船が長ーいのは、『スペース・ボール』や『大帝の剣』でもあったお約束かf^^;。
 

ブルーレイは、字幕と吹替え両方いけます。しかし、特典映像は「一部字幕なし」。コメンタリーで字幕なしは辛すぎる。なんとかなりませんか?

posted by みっち | 09:03 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
関ヶ原

わが家のエントっ子が観たがるので行ってきました。ちょっとこれは評価が難しい映画です。描いている対象は、日本人ならだれでも知っている?関が原の合戦(1600年)。司馬遼太郎の小説が原作で、たぶん読んでいません。読んだとしても忘れているので、まっさらな状態で観ました。以下、ネタバレです。


まずは気になる点から。タイトルは『関ヶ原』ですが、物語は石田三成が秀吉に登用され、豊臣秀次の切腹やその係累の処刑、三成が島左近を登用する話など、秀吉の死までいろいろな場面が描かれます。ここまでは一応三成が中心。しかし、一方で伊賀の忍びたちの集まりや、島左近と柳生石舟斎の対話、徳川家康と本多正信の謀議など、三成の視点では無理な場面もあります。ポイントポイントでは重要人物ごとに描くのもありとは思いますが、冒頭で現代のシーンからナレーションで原作小説の司馬遼太郎の言葉をそのまま読み上げたりするのがどうもおかしい。ナレーションが中途半端にあったりなかったりするのは、視点がぶれていることの現れです。かといって現代からの視点で俯瞰的に描くのでもなく、上杉征伐や小山評定、上田城攻めなど、東軍の描写はほとんどありません。また、三成はこれらの情報を知らなかったようになっています。西軍でも、拠点目標であったはずの伏見城や岐阜城などの状況が抜けており、中心人物であるはずの宇喜多秀家や小西行長でさえ全然といっていいほど描かれません。大谷吉継は登場回数が比較的多いのですが、もともと徳川に近かった彼がなぜ三成に荷担したかを描くシーンはありません。
 

合戦描写についても、すでに挙げましたが有力武将なのにほとんど名前だけという存在が多く、藤堂高虎あたりは名前すらなかったかも。笹尾山や桃配山などの地名は出ても、位置関係が分かるような説明はなく、布陣がどうなっていてどう推移したかも不明。いろいろと不親切です。通説では、小早川が寝返るまでは西軍がむしろ押し気味だったとされますが、ここでは石田隊は終始苦戦している印象。井伊直政と福島正則の先陣争いもこの描き方では全然伝わってきません。島津の撤退戦もなし。この戦いを正面切って描くのじゃなかったのかと残念です。そのためにも、秀吉の死後から始めるのでよかったんじゃないかなあ。どうしても必要なら回想で。
 

つまり、映画として視点と焦点が定まっておらず、監督が描きたい場面、断片の連なりになっていて、関ヶ原の合戦を大きな流れの収束として描くことに失敗しています。あと、人物たちがみんな早口で、台詞がよく聞き取れないことが多い。これは黒澤映画や『シン・ゴジラ』の影響? 普段の会話ならともかく、戦闘中の伝令の報告がモゴモゴでさっぱりわからないのは手打ちものだろう、と(爆)。
 

以上、ダメ映画といっていいようなものですが、反面、監督こだわりの場面ごとでは見栄えのする画面ではあります。戦闘シーンはやや人数少なめな感じでしたが、映画ならではの迫力と臨場感がありました。訓練の様子や戦闘が始まる前の陣に漂う緊張なども見ごたえがありました。
 

役者もよくがんばっていて、とくに滝藤秀吉は魅力的でした。上でカットすべしといってますが(爆)。もったいないので、別に滝藤「太閤記」作りませんか? 見たいなあ。主演の岡田准一は熱演でした。ただ、熱を込めれば込めるほど三成から離れていくようなところがあるんじゃないでしょうか。そこがどうだったか。平岳大の島左近はかっこよかった。彼の最期はわかっていないので、殺さなくてもって感じでしたね。みっちが監督なら、左近に語り手をさせたい。大谷吉継の大場泰正は知らない人ですが好演。小早川秀秋の描き方は、原作と離れているんじゃないかと思うのですが、これはこれでよかった。東出昌大を起用した意味があったと思います。役所広司の家康は、柴田勝家に見えてしまうのが難点。眉毛がうざかった(爆)。あと福島正則(音尾琢真)。「この、大馬鹿もんがあ!!」と怒鳴りつけたくなるような名演技でした。
 

また、伊賀の忍びたちを描いたことで、面白みが増しています。有村架純もかわいかったしf^^;。アクションもいい出来栄えでした。ただし、三成との恋愛はやはりやりすぎ。直接語らずとも分かり合っているぐらいで抑えてほしかった。映画には登場しない正妻を無視して戦いが終わったら二人で旅に出たいなどとほざく三成を「義の人」といっていいものでしょうか? ついでにいうと、初芽がなぜ三成の本陣でなく島津の陣に近づいたかも説明不足で首を傾げました。
 

ちなみに、エントっ子は大変面白かったそうなので、観る人や求めるものによって評価が大きく分かれる映画なのでしょう。

posted by みっち | 21:35 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
ワールズ・エンド

『ワールズ・エンド』は2013年のイギリス映画で、エドガー・ライト監督、サイモン・ペグ主演、ニック・フロスト共演による「3つの味のコルネット」三部作の3作目。今回のコルネットはミント味にチョコチップだったみたいですが、見せるのは包み紙の一部だけで、アイスを食べるシーンはありません。なお、各作品のストーリーに直接の関連はありません。


「酔っぱらいが世界を救う!」とかいう邦題を考えついた日本の供給会社には、前作同様苦言を呈したい。これも誤解されそうだから。酔っぱらいには違いないんだけど、『ハングオーバー』的なストーリーをイメージされると、なんだこれって逆効果になりませんか? それに世界を救うというのも違うんじゃないの? 以下、ズバリは書いていませんが、ちょいちょいネタバレ気味。
 

始まりに、主人公ゲイリーのひとり語りがありますが、ここが重要なので、これから観る人はぜひ集中してください。ティーンエージャーだったころの5人組が描かれており、このとき果たせなかった12軒のパブ巡りを、20年以上経って中年になった彼らがもう一度やろうとする。状況は以前とはいろいろと違っているにもかかわらず、展開そのものは前回をなぞるように進む、という作りになっています。つまり、前2作のように、前半の伏線を後半に回収していくスタイルの応用です。といっても、回想シーンはカット割りが早くて時間も短いので、後でもう一度見直してようやくそうだったのか、というようなところがけっこうありました。


「ワールズ・エンド」とは12軒目のパブの名前で、ハシゴの最終目標ですが、同時にもう2つの意味が重なっています。ひとつは、故郷ニュートン・ヘヴンでは一見平凡な生活風景の裏で由々しき事態が進行しており、それが12軒目でクライマックスに達します。各パブの名称は暗示的にストーリーに絡んでおり、看板のデザインもよく考えられています。もうひとつは、ゲイリーにとって文字通りの「世界の終わり」で、彼はかつてのパブ巡り以来時間が止まっていて、これを完遂して人生を終わらせようと思っているということが、見ているうちにだんだんわかってきます。それで、ゲイリーはなんとしてでも12軒回ろうとします。あとのメンバー4人はゲイリーに巻き込まれてしまっただけですが、20年ぶりに集まったというだけでもいい奴らであることは確定です。
 

サイモン・ペグは『ショーン・オブ・ザ・デッド』ではうだつが上がらない感じの青年、『ホット・ファズ』では有能すぎる警察官、今回はアル中で過去にしか自分の居場所のない元グループリーダーと、役柄の広さに感心させられます。ゲイリーは身勝手な行動で周囲を振り回しつつも、悲哀をにじませます。三作共演のニック・フロストも素晴らしい。今回のアンディ役は「元相棒」で、ゲーリーとは疎遠になっていたのですが、ハシゴが進むに連れてその理由や葛藤が明らかになっていきます。その末のアンディの行動は感動的。このほか、リーダーになれない二番手スティーヴンをパティ・コンシダイン、気取り屋で額に痣があるため「オーメン」と呼ばれるオリヴァーをマーティン・フリーマン、社長の息子でいじめられっ子だったピーターをエディ・マーサンがそれぞれ演じていて、味わい深い。今回ぐっと役柄の重みが増しているマーティン、とくに後半は怪演というべきかf^^;。この5人に加えて、オリヴァーの妹サム役にロザムンド・パイク、恩師シェパード先生に元007のピアース・ブロスナン、バジル役にデビッド・ブラッドリーが出ていて、みんな魅力的。三作とも出演のビル・ナイは今回声だけで、吹替版だと出番なしに(爆)。
 

三作中では笑いの要素は一番少ないように感じますが、単純にパロディっぽかったりおバカなシーンがあまりないためで、イギリス風のユーモアやジョークはあちこちにちりばめられています。英語がよくわかるともっと笑えるでしょう。スプラッタ的要素は相変わらずですが、今回相手がブランク(「空っぽ」)なもので、なにをやっても許される感じf^^;。元ネタとしては『SF/ボディスナッチャー』あたりが思い浮かびますが、結末も含めていろいろ違います。見終わって、果たしてどっちが良かったんだろ?とか考えさせられる点もシリーズ共通。いろいろ作り込まれていて、見返したくなってしまう点では随一かも。2回目の方がよくわかり、終わりごろには切なくなります。また、例の柵もやっぱり出てきたし、三部作の完結編がパブ巡りとは、結局パブが世界の中心だったということ? ぜひともパブでビールを飲みながら話し合わねば(爆)。
 

ブルーレイは字幕と吹替えと両方が鑑賞でき、特典映像にも日本語字幕が付いており、フルに楽しめます。この点、1作目、2作目と扱いが異なっているのは謎ですが、今回は文句なしでした。

posted by みっち | 00:12 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |