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お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
マロトレ

きのうは北九響の練習日。弦セクションのみの参加で、ゲストトレーナーとしてマロこと篠崎史紀さんをお迎えしました。以下、マロと呼ばせていただきますf^^;。世界的ヴァイオリニストが地方のアマオケを指導するということで、NHK北九州支局が密着取材しており、スタッフが最後までカメラを回していました。4月3日のローカル番組に乗るようです。


マロの第一声が「ただいま!」。お帰りー(拍手)。マロは学生時代にこのオケのコンマスだったんですよ。今回はトレーニングといっても、難しいところを弾けるようにするというようなことではなく、うまいオケのように聞こえる、ランクが上がったように見える奥義の伝授ということで(爆)、それはイ◯◯◯ではないのかという疑問もありましょうが、決してそのようなことはございません。感動できれば、それがホンモノです。というわけで、略してマロテク。曲は、4月の定期演奏会で予定しているシベリウスの交響曲第2番を冒頭から全曲さらっていく形になりました。最後にちょっとだけグリーグのピアノ協奏曲第2楽章も。
 

まずは第1楽章最初のさざ波のような音型。ここで各奏者の弓の幅をそろえるとうまく見える。なるほど。途中でmp→pへのダイナミクス変化がありますが、ここで音量を1ランクでなくもっと下げることで、うまいオケに感じるという。これはそう見えるというか、実際にうまいオケはそうやって対比を意識しているということなんでしょうね。こんな感じで、覚えている限りで以下のような内容でした。
 

・弦のユニゾンではパートの音の高さで低い方ほど大きくする。親ガメの上に子ガメ、その上に孫ガメという感じで乗っかることで、倍音が豊かになって響きが増す。指揮者がユニゾンでもっと大きくと要求したときは、力任せでなくこのバランスを意識すること。
 

・クレッシェンドでは、低音が早く音量アップし、高音はその後から盛り上げて低音を追い越すイメージで。
 

・第1楽章の終わりは、弾き終わっても弓をすぐには上げない。また、弓のどの位置で終わるかをあらかじめ決めて、もっと前からそこをめざして運弓する。
 

・ピッツィカートは、指で弾くというより弦に置いて切るイメージ。速い連続では難しいが、親指の支えがあれば安定する。アルコに切り替えるときに弓を手の中に落とす要領で素早く持ち直す練習をしておくと、応用が効く。
 

・アッチェレランドやストリンジェンドは、最後の到達点から逆算して速度変化を設定し、加速のタイミングは指揮に応じて合わせる。
 

・ポコ・フォルテは、強弱というよりリラックスという意味。これはブラームスが盛んに使った指示で、彼の影響を受けたフックスやドホナーニ、その弟子に当たるツェムリンスキーやシベリウスにも共通する。
 

・スケルツォのような速い進行では、音を全部弾こうとすると自分が弾けるテンポに寄ってしまい、そろわなくなる。それよりもカウントが大事。箇所によっては効果音と割り切って端折るのもあり。
 

・ヴィブラートはもともと効果音。やるなら全員がそろっていないと効果が薄い。揺らす幅もそろえよう。ノンヴィブラートも一つの選択。
 

・パートの6割以上が同じ運指なら、全体がそろって聞こえる。移弦や開放弦を使うかどうかは、両方の考え方があるので、トップが決めよう。
 

終わるころには、実際北九響のランクがかなり上がったように聞こえてきましたf^^;。ありがとうございました! 食事会では、マロの北九響での称号が決まったそうです。「ウルトラOB団員」。ジェダイ・マスターも入れようよ。「ウルトラ・ジェダイ・マスターOB団員」でどう?

posted by みっち | 22:01 | cello | comments(0) | - |
最近のチェロ練習(2024.2)

みなと音楽会が終わったので、練習曲目が変わりました。バッハの無伴奏チェロ組曲第1番プレリュードとアルマンドから入って、オケ曲のシベリウスの2番やグリーグのピアノ協奏曲を日替わりでやるのはいままでどおり。ですが、そのあとで自分の発表用の曲を弾き始めました。ひとつはブラームスのピアノ四重奏曲から第3楽章アンダンテ、もうひとつはフォーレの「夢のあとに」。

 

・ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番より第3楽章アンダンテ
3曲あるブラームスのピアノ四重奏曲の中で最後に発表された曲ですが、実は着手時期はいちばん早く、1854年にシューマンがライン川に自殺未遂を図ったころから着想されていたらしい。全体に暗く悲劇的な曲調の中で、唯一この楽章だけはホ長調のロマンティックな音楽になっています。チェロの主題は、ブラームスのメロディーの中でも一、二を争う名旋律。シューマンの次はぜひこれやりたい。ということで、1年後を目標にとりかかりました。


まだ半分くらいしか譜面をたどれていません。出だしは歌い方の問題はあるにしてもまあ弾けるのですが、そこからだんだん難しくなるf^^;。とくに中盤のシンコペーションと半音階の組み合わせが難所。音が違う、リズムが違う、長さが違う、弓が違う、全部違うじゃん(爆)。どれか合ってりゃいいってものでもないので、いかにしてアジャストできるか、オケの定期演奏会が終わったら、本腰入れないと。

 

・フォーレ:「夢のあとに」
シシリエンヌやエレジーなどと並んで、フォーレのチェロ用レパートリーとしていわずと知れた名曲。しかし、いままでこの曲を人前で弾く機会がありませんでした。めぐり合わせもありますが、この曲、音域が高いんですよ。16小節まではへ音記号ですが、17小節から終わりまでずっとト音記号。高所恐怖症かつ「全国ト音記号撲滅協会」メンバー(爆)のみっちとしては、全力でボイコットすべきところですが、これを弾かないチェロ弾きはいないだろ! というくらいいい曲でやっぱりやりたい。で、これを7月のみなと音楽会でオルガンの伴奏と合わせるという話になりつつあるため、いまから準備しておかねば、というわけで。


予想どおり、絶賛苦戦中。こわいよこわいよー(ーー;)。ブラームスよりこっちを先にクリアしないといけないため、今後集中して、暗譜でも弾けるくらいにはもっていきたい。いまは音程と運指と運弓を確認しつつ、確実に取れるようにしようとしています。
 

オルガン伴奏ではもう1曲ぐらい時間があり、まだ決めていませんが、サティ「ジュ・トゥ・ヴ」はどうかなと思っています。チェロはメロディーだけ弾いて、中間をピアノ独奏というパターンを以前に試したことがあります。こっちはオルガン主体でもいいよねf^^;。

posted by みっち | 14:11 | cello | comments(0) | - |
第4回みなと音楽会コンサート

2月4日、門司港旧大連航路上屋ホールで、「福は内」コンサートと銘打って開催しました。みっちはシューマンのピアノ四重奏曲から第3楽章をひっさげて登場! この日のために、12月から計3回の合わせを重ねてきました。


しかしというか、ここ、控室が実は倉庫で暖房が効かないんですよ。開場まで扉を開けていたけど全然暖まらない。出番を待ってる間に身体が冷え切ってしまい、いつも以上に固まってしまいました(ーー;)。おかげで不安定な出だしで、中盤から調子を取り戻しつつあるころには終わり。大変申し訳ありませんでした。
 

また、この楽章の後半でチェロはC弦をB(♭B)に調弦せよという指示が楽譜に書いてあり、最後はBのオクターヴの持続音で終わるようになっています。以前のエントリでも対応策を検討したので、この顛末を書いておきます。
 

みっちが選んだ作戦は、開放弦をBにセットし、アジャスターでCに上げておき、演奏中にアジャスターを開放してBを鳴らすという方法。いちばん無理がなさそうに思いました。ただ、あまり早い時期にやると気温変化などでピッチが変わるので、本番前日に調弦することに。したがって、合わせを含めて練習では調弦せずにオクターヴの上だけ弾いていました。
 

前日のセット中、アジャスターを解放する際に、ピキッと音がしたのが気になっていました。当日、会場でCに上げようと思って調弦を開始すると、ん? ほかの弦が合っていない。そこでまずA、D、Gと合わせてC弦をCに戻すためにアジャスターを動かしていると、ピキッと音がしてほかの弦のピッチが動いてしまう。げ、連動するのか。どうやら、アジャスターでC弦を開放すると、隣のG弦、その隣のD弦のピッチが上がってしまうことがわかりました。上がり具合を見て運指を調整できる人ならいいのでしょうが、当日いきなりの不測の事態で、さすがに本番のリスクが大きすぎると判断して、Bのオクターヴはあきらめ、上だけ弾くことにしました。結局いつもと変わらない残念な結果に。
 

ただ、収穫もありました。合わせで、ほかのメンバーから「チェロ、いっぱいください」と言われるんですよ。「いやあの、いまのいっぱいだけど」、「もっといっぱい」。いっぱいかよー(爆)。ということで、できるだけ大きな音で弾くことを心がけました。思えば、ふだんは自分しか聴いてないから、音量を意識することがあまりないというか、ダイナミクスは相対的なものとして、音量レベルの水準を上げることを考えていなかった。聴き手にどう伝えるかという点で、音量は重要ですよね。こんなに出したら汚いだろうと思うぐらいやっても、後から「柔らかい音ですね」とかいわれたりして、弾き手と聴き手では差があるみたい。今後も大きな音で弾くということを意識していこうと思います。
 

打ち上げの席で、今回のカルテットメンバーで1年後、ブラームスのピアノ四重奏曲第3番の第3楽章をやろう、という計画になりました。

 

posted by みっち | 23:13 | cello | comments(0) | - |
最近のチェロ練習(2023.12)

このごろ、以下のルーティンになっています。


・バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番プレリュードとアルマンド
最初に音階とかロングトーンとかやるのが理想的なんでしょうけど、日々の練習時間内ではそれだけで終わってしまうため、せめてもの指慣らしと、ボウイングの改善の意味で。あと、この2曲を覚えておくとつぶしが利くだろうという狙いもあってf^^;、暗譜で弾くようにしました。


なるべく弓をいっぱいに使って、ゆったり鳴らすことを心がけており、最近のピリオド系の速く刻む演奏とはまるっきり正反対な方向かと。プレリュードは暗譜で迷うことはあまりなくなりましたが、アルマンドはまだ怪しい。日によってわからなくなる場所が違うのがナゾです。きのうはできたのに、みたいな。つい先とか前とかのことを考え出してつっかえるパターンがあるみたいです。雑念が多いということでしょう。

 

・シューマン:ピアノ四重奏曲から第3楽章アンダンテ・カンタービレ
本番が2月4日と早いため、今後集中的に時間をかけていきたい。こちらも弓を使って大きく歌うことをめざしています。少しはできてきているような気がしますが、中間部は合わせてみないとわからないなあ。だいたい暗譜で弾けますが、伴奏に回ったところでわからなくなりそう。

 

・シベリウス:フィンランディア、交響曲第2番、グリーグ:ピアノ協奏曲のどれか
北九響4月の定演曲。全乗りなので、やることいっぱい。シベリウスは2曲とも経験がありますが、前回は正直ちゃんと弾けてなかったので、今回リベンジです。けど難しい。とくにシベ2は全楽章が難所といっていいほど。トレーナーから言われたのが、「この曲はとても自由にやっているように聴こえるが、実はきっちり書かれていて全然自由じゃない」。そうなんですよ、各声部の歌い終わりと歌い始めなどがぴったりはまらないと曲にならないんだけど、出どころが不規則だったり断片的だったりするので大変。技術的にも、スケルツォとかもう(爆)。

 

シベリウスと比べれば、グリーグはまっとうですが、第1楽章第2主題、チェロの印象的なメロディーが存外弾きにくい。ここ目立つからねえーf^^;。指揮者を見ながらでもさらっと弾けるようにしたいので、ここも暗譜に挑戦かな。

posted by みっち | 13:40 | cello | comments(0) | - |
ピアノ四重奏の初顔合わせ

念願だったシューマンのピアノ四重奏曲の第3楽章。来年2月にこれを演奏できることになり、日曜日にメンバーが顔合わせしました。といっても、ヴィオラとピアノの両者は「みなと音楽会」メンバーで、みっちが声かけして引き受けてもらったので、初対面はヴァイオリンの方だけでした。


場所はヴィオラの方の別邸。「◯△子の部屋」と呼ばれています。下関駅前のマンションの一室で、広さ20畳ぐらいあった気がする。グランドピアノとチェンバロが置かれていて、ピアノの前で弦の3名が向き合って演奏できるという、理想的な環境。部屋でもう一つ目を引いたのが、豪華な衣装に身を包まれた身長80cmくらいの大きな猫の立像いや人形いやニャン形で、2体がショウケースの中で並んでいます。阿形と吽形か? 詳しいことは聞いていないけど、この大きさで着せ替えもできそうだし、相当な高級品では。なんて呼ぶの。ネコドールとか?
 

4人が集まり、いざ合わせ開始。いちばん難しかったのは、中間の4/4拍子のエピソード部分でした。聴くだけだと、そんなに厄介とは思えないんですよねー。ここは全員が違うことをやっていて、メロディーに対して拍節の位置がずれつつシンコペーションするという感じ。「ライン」の第3楽章にもこういう部分があった気がする。そういえば、ブラームスでもあったな。で、「字余り」なのか「字足らず」なのか、絡み方もよくわかっていないため、誰に合わせたらいいんだ状態。戸惑いましたが、確認しながら繰り返すうちに次第につかんできました。
 

また、最後のところで、ヴァイオリンとヴィオラが上下するスケールも難しいらしく、どう弾くか二人で相談していました。ちなみに、ここは以前エントリしたように、チェロはずっとB♭で重音の持続ですが、通常の調弦では最低音がC(C弦の開放)なので、それより低いB♭は出せません。本番では調弦を変えて下も弾こうと思っていますが、そうするとほかの曲の対応に困るため、当面練習では上だけ弾くということで了解してもらいました。
 

1時間半くらいやって、最後に通し演奏したときは、けっこうまとまってきました。いやあ、実際にこの曲を4人で合わせて、音楽が立ち上がったこと自体がすごく幸せでした。冒頭の和音が鳴った瞬間がもう夢のよう。快く協力いただいたメンバーに感謝です。あとは、最初と最後にメロディーを弾くチェロの出来次第ですね。って自分じゃん(爆)。実はあらかじめ想定していたより速いテンポになって、あわててます。音量ももっともっとほしいといわれました。考えていたボウイングは変更しないでよさそうですが、大きく歌えるよう意識・工夫してみよう。本番まであと3回合わせを予定しています。

posted by みっち | 19:38 | cello | comments(0) | - |
2023秋の区民音楽祭

土曜日は地域の音楽祭。みっちは秦基博「ひまわりの約束」とマンシーニ「ひまわり」のテーマの2曲を奥方のピアノ伴奏で弾きました。この2曲は、6月の「みなと音楽会」で弾いて、2曲目「ひまわり」の出だしで失敗したそのリベンジマッチでした。ところが、今回は1曲目の「ひまわりの約束」の方でつまづいてしまいました(ーー;)。
 

「ひまわりの約束」は、買った楽譜では主にG弦でメロディーを弾くようになっており、これでは低すぎてさえないためオクターヴ上げています。それで出だしのメロディーは最初A弦で弾き、高く上がる直前でD弦の4ポジから跳躍という運指にしていたのですが、なぜかもっと早い段階でD弦に移ってしまい、いやまあ4ポジでも弾けなくはないのですが、あれおれいったいなにやってんだ?という状況でフラフラに(爆)。前回の「ひまわり」の出だしでいきなり音外したのと同じような失敗をまたやってしまった。リベンジのつもりが返り討ち(ーー;)。
 

最初からやり直そうかとも思ったのですが、いや、まだ始まったばかり。ここから集中して立て直そうとしました。後はとくに問題なかったかな。2曲目の「ひまわり」も出だしからちゃんと入れて、転調後もたっぷり歌えたつもり。最初がアレでしたが、演奏全体としてはなかなかだったのでは?
 

漏れ伝わるところによると、なかなか好評だったようです。みなさん、優しい。まあ選曲自体はいいからf^^;。だけど、奥方の知人の方がスマホで「ひまわりの約束」を録画してくれていたのを見たところ、立ち上がりはもちろん、その後立て直したはずの演奏もどこかヘナヘナして変なんですよね。うーん、自分の声の録音を聴くと違和感があるのと同じ原理? 自分の演奏を録音して聴くということがほとんどないので、今回客観的に見て、まだまだ人に聴かせられるレベルじゃないと痛感。おそらくですが、左手も右手も甘いからでしょう。もっとくっきり音を出すようにしないとダメだな。
 

今年の舞台はこれで終了。来年2月のみなと音楽会に向けて、弾き方改造しないといけなさそう。

 

posted by みっち | 14:34 | cello | comments(0) | - |
北九州交響楽団第130回定期演奏会

・チャイコフスキー:イタリア奇想曲 作品45
・モーツァルト:交響曲第31番ニ長調 K.297「パリ」
・リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」 作品35

 

ヴァイオリン独奏:上山文子
篠崎史紀指揮、北九州交響楽団

 

2023年10月29日(日)、北九州ソレイユホール

 

北九響秋の定期が終わりました。入場者は1576名だったそうで、2千人収容のホールはほぼ一杯。開場前から長蛇の列ができていたと教えてもらいました。「マロ効果」てきめんでしょう。ありがたいことです。


今回、前半は降り番。ゲネプロは逆順に通し演奏するので、シェエラザードが終わると客席で前プロを聴いたのですが、大編成のモーツァルトは久しぶりf^^;。とくに「パリ」はフル2管編成だから管楽器の人が参加するには都合がいいらしい。イタリア奇想曲は、知ってはいましたが、生では初めてかな? しょっぱなから轟音でした(爆)。これよね。
 

最後にマロ先生が「自信を持って間違えてください。安全に行こうなどと思うのがいちばん危ない」と勢いの大切さを説いておられたのが印象的でした。前日のリハーサルでも、N響を引き合いにされながら、細かい音符を正しく弾くことが常に必要とは限らないと話しておられて、ここが弾けないあそこもなどと悩めるみっちを勇気づけてくれました。弾けなくてもいいんだ(爆)。いや、そこは必要なとこなんじゃないの?
 

本番。前プロ時、客の入りがすごくて受付が足りてないということで、チケット預かりのお手伝いをしました。開演5分前になっても封筒が10組くらい残ってました。本番始まってもまだ6組ある。そのうち、ホールの人がやってきて、「1階と2階はほぼ埋まったから3階に案内して。でないと演奏中に客席の間をうろうろされて苦情が出る」と言われたり、いろいろあるねーと。で、結局モーツァルトが終わるころになってもまだひとつ残ってたんですが、こっちもそろそろ準備があるので撤収しました。
 

「シェエラザード」では、ハープの真ん前に座りました。王のテーマを弾いて、コンミス上山さんのヴァイオリンがスーッと入ってくると、ハープがぽろろん。これだけで泣ける。ちなみに上山さんが弾いている楽器は、マロ所有のストラドだそうです。でも、ステージでは泣かす方に回らねばf^^;というわけで、全力でいきました。第2楽章は思い切って出ないといけない箇所がいくつかありますが、やりました! 間違えても平気(爆)。第3楽章はチェロにメロディーがあり、後でいい音してたと褒めてもらえました! フィナーレはもう騎虎の勢いっす。みっちの友人がこの曲が好きで楽しみにしていましたが、満足してもらえたようです。
 

アンコールはリムスキー=コルサコフ「スペイン奇想曲」の途中、ハープの華麗なソロから。ザ・異国情緒。最後は煽られてぐあああっと(爆)。マロはヴァイオリン弾かないのかな、と少し期待もしていましたが、ありませんでした。上山さんに楽器を貸した時点でそういうことだったんでしょう。コロナで開催できなかったレセプションも復活しました。楽しかった。

 

と、ここまで書いて、上山さんから指摘をいただきました。ストラドを弾かれたのは指揮トレで1時間限定だったそうです。間違えました。恥ず! というわけで、誤情報に線引きましたのでお許しください。

posted by みっち | 23:01 | cello | comments(0) | - |
シューマン:ピアノ四重奏曲第3楽章のチェロ調弦問題

みなと音楽会の打ち上げで、ヴィオラで参加されたTさんにピアノ四重奏をやらないかと持ちかけたところ好感触で、ヴァイオリン奏者を当たってみるという返事をいただきました。やったー! シューマンのピアノ四重奏曲第3楽章とブラームスのピアノ四重奏曲第3番の第3楽章は、ともにチェロの素晴らしい旋律があって、チェロを始めたときからいつかそんな機会が来ないかと願っていた夢だったんですよ。


どっちをやるかはまだわからないけど、ブラームスの3番はTさんが楽譜をお持ちということなので、とりあえずシューマンの楽譜を取り寄せました。目当ての第3楽章を見ると、中間部のエピソードが終わって主部が再現したところでチェロは15小節ほど休みとなり、「ここで奏者はCをBに調弦し直す」という注意書きがあります。チェロの最低音は通常Cですが、この楽章の終わりでB(ドイツ語表記なのでB=♭B。ちなみにH=♮B)の持続音があるため、その準備が必要なわけです。
 

しかし、演奏中に音を出さずに調弦し直すなどということができるのか? ネットで調べたところ、対応方法が以下4通りほどあるみたい。

 

1. 終わりのBを弾かない
いちばん簡単な解決方法。Bの持続音はオクターヴの重音なので、低い方はあきらめて高い方を弾くということです。シューマンの意図どおりではないけど、プロでもいらっしゃるようで、実際的な対応とはいえます。


2. Bに調弦したチェロをもう1台用意する
そうか、2台を取り替えればいいんじゃんf^^;。これなら間違いない。けど、2台持ってないからなあ。誰かから借りる? そこまでしてやる?

 

3. 楽章前にあらかじめ調弦しておく
この楽章でC弦の出番は少ないので、はじめから調弦しておいても十分弾けるということです。ただしC弦(というかB弦だけど)の運指が変わる(指2つ分上になる?)ので、それで弾く練習が必要になりそう。それと、第4楽章を弾く場合はもう一度Cに戻す必要があります。

 

4. 指示通り途中で調弦する
具体的には、アジャスターを開放した状態でBに調弦しておき、アジャスターでCまで上げて弾き始める。で、そのときがきたらアジャスターを全開するというやり方。なるほどー、考えた人、頭いい。ただし本番で本当にBが鳴るか、ちょっと怖くない? なお、3.と同様で、第4楽章前にもう一度調弦が必要。

 

この中では1と3が紛れというかリスクが小さい感じがします。第3楽章だけ演奏する場合は、楽章終了後の調弦を考える必要がないため、3がいいかな。とはいえ、C以外の調弦で弾いたことがないため、これも挑戦になりますね。一応、ここまで考えておいて、話が具体的になってきたらもう一度検討することにします。

posted by みっち | 11:13 | cello | comments(0) | - |
第3回みなと音楽会

昨年6月の第1回コンサート、今年1月の第2回コンサートに続いて、第3回コンサートを開催しました。去年は嵐でしたけど、今年は猛暑。太陽光線が殺人的な恐ろしさを感じる。穏やかな日って、日本でも世界でももはやきわめて低確率というべきかもしれない。

 

コンサート、みっちは2番手で秦基博「ひまわりの約束」とマンシーニ「ひまわり」をピアノとのデュオで演奏しました。「ひまわりの約束」はまあ弾けたと思いましたが、「ひまわり」では出だしで音程を外してしまいました。こんなこと、練習でもほとんどなかったんですが(ーー;)。演奏後、ピアノが良かったと褒める人多数(爆)。くっそー。ピアノ譜のアレンジは確かにいいと思ったけれども。なにが足りないんだろう? よく検証して、秋の区民音楽祭でも同じプログラムでリベンジだ!
 

今回は新たにヴィオラの方の参加があり、オルガンとのデュオを聴かせていただきました。味わい深い音色が印象に残りました。リハのときから「シンドラーのリスト」のテーマに泣きそうになったみっちf^^;。「美しき天然」は、旅回りのサーカス小屋やチンドンといったわびしい、うらぶれたイメージしかなかったんですが、こうやって聴くといい曲だった。
 

おなじみアンコールの合奏は、ジャズの「テイク・ファイヴ」と歌入りの「少年時代」。事前にスコア(アレンジは演奏会オリジナルなんですよ)はもらっていましたが、合わせる機会は当日午前中のリハしかないので、ほとんど出たとこ勝負。「テイク・ファイヴ」は、入りがチェロのピッツィカートとピアノ、マリンバのリズムだけで、ここで3者の息が合うかどうかが問題でした。結果、リーダーのギターの方に合図を出してもらうことに。で、その後もずっと同じことやるので、楽譜から目を離すとオチる(ーー;)。途中から「ミッション・インポッシブル」になるのが楽しいアレンジなんだけど、その後休みが続き、ここも目を離したら死ぬので、必死で全休符を数えました。なんとか合ったf^^;。「少年時代」は、オリジナルのキーなのかな? イ長調で始まり、途中でロ長調に上がる。シャープが3つから5つに増えるので、他のメンバーも戦々恐々ですf^^;。こちらもつつがなく終えられたと思います。
 

ご来場のみなさま、暑い中お運びいただき、ありがとうございました。次回は会場が変わりますので、よろしくお願いします。打ち上げは、いつもの門司港「あお木」。料理もアルコールもおしゃべりも存分に楽しみました。

posted by みっち | 20:11 | cello | comments(0) | - |
最近のチェロ練習(2023.6)

秋の定期演奏会に向けて、リムスキー=コルサコフの交響組曲「シェヘラザード」を練習しています。この曲を演奏するのは2回目。前回は満足に弾けなかった記憶があるので、今度こそばっちりやりたい。とはいえ、けっこう難しいんですよね。


第1楽章は、シャーリアール王のテーマ以外はほぼ波のアルペジオですが、このアルペジオで前回苦労しました。運指を見直しています。第2楽章はトリッキーなリズムと進行で、合わせるのが難しい。第3楽章は、チェロがメロディーを取る部分が多く、ロシア音楽ならではのオリエンタリズムを満喫してもらえるように弾きたい。第4楽章はご存知のとおり、いろいろてんこ盛りで忙しいf^^;。お祭りのシーンは「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ」だと思ってましたが、コンミスはここ小倉祇園太鼓だと思ってたそう。そっちかー(爆)。
 

秋の定期は、乗り番をメインだけにしてもらいました。というのも、7月のみなと音楽会が控えており、当面こちらに集中したかったからです。音楽会用に選んだ曲は、秦基博の「ひまわりの約束」とヘンリー・マンシーニの「ひまわり」のテーマ。ひまわりは北九州市の花だそうで、音楽会のテーマとして「市制60周年記念」にちなんだ曲を弾こうということで。ほかの出場者とかぶることも予想していましたが、選曲の打ち合わせで「ひまわり」出したの、みっちだけじゃん。テーマどこ行った(爆)。まあ、選び直さなくてすんだからよしとしましょう。
 

「ひまわりの約束」は、手持ちのチェロ曲集にありました。曲は変ロ長調。しかしこれ、弾いてみるとほぼG弦で、そのままでは音域がいかにも低く、曲調に合わない気がする。オクターヴ上げてみると、ハイポジが一部にあるけど、この方がいい。オクターヴ以外で移調する場合は、伴奏のピアノ譜を書き換えないといけなくなるため、そこまでの面倒は避けたいところ。
 

もう一方のマンシーニ「ひまわり」は、適当なチェロ譜が見つからず、ネットで見つけたアルトサックス用の楽譜を使うことにしました。曲はヘ短調(♭4)で、後半はキーが半音上昇して嬰ヘ短調(♯3)になります。サックスは移調楽器で、譜面はニ短調(♭1)で書かれているんですが、ト音記号をヘ音記号に読み替えると、あら不思議、チェロでほぼそのまま弾けるというv(^^)。ただし調記号が違うので臨時記号の扱いなどに気をつける必要がありますが。あと、サックス用のアレンジのため、崩しや細かい音が盛ってあるところはオリジナルに寄せて簡素にします。最終的には実際にピアノと合わせてから調整しよう。G弦の深いところから始まってD弦、A弦と上がっていくメロディーがかっこいいのに、どうしてチェロ譜がないんだろう?

posted by みっち | 12:02 | cello | comments(0) | - |