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お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
『鬼滅の刃』完結

今週の「少年ジャンプ」、第205話で『鬼滅の刃』4年半の連載が終了しました。人気絶頂とも思われるこの時期に終わったことで、引き伸ばししないことの是非もいわれていますが、十分な長さだと思います。いやむしろ、本当はもっと早く終る予定だったのではないかという気がします。もともとは3月末ぐらいだったのを引っ張ったとか。


どういうことかというと、物語中盤で柱たちがそろい、ここから下弦、そして上弦の鬼たちとの戦いになるだろう、そしてそれはかなり長いものになるだろうと思わせておいて、いきなり下弦が崩壊。さらにはアニメファンの方には以下ネタバレ注意、これは今年公開予定の劇場版「無限列車編」で描かれる部分ですが、上弦の参が登場して柱が犠牲になるという、話が急展開して一気にクライマックスへという感じになっていたんですよ。このあたりはホントに早かった。
 

しかし、上弦の襲撃から無限城での無惨との最終決戦に至って、明らかに物語のテンポは落ちました。その分、描写はより濃密になり、人物の掘り下げに加えてさまざまな伏線が回収されて大きなまとまりに収束していった手腕は見事なもので、展開はある程度予想できていても、結果はそれを上回って感動的でした。
 

最終回も、コミックスの付録で描かれていた「キメツ学園」でシメるのかな、とも思ったのですが、違いました。このあたりも、すでに提示された材料だけではなく、さらに新しい仕掛けで楽しませてくれるこの物語の特徴が現れていたように思います。まださらっと眺めただけで、後でもっと時間をかけてじっくり読むつもりですが、善逸はどうやら禰豆子を実弥に持ってかれなくてすんだみたいですね! 兪史郎も出てきてくれたし、ラストを長男と煉獄のシーンで終えたのもとてもよかった。ワニ先生、お疲れ様。素晴らしい作品をありがとう!
 

個人的には、「青い彼岸花」の謎と上弦の伍の補充はなかったのかという2点が疑問として残っていましたが、青い彼岸花については最終話でネタが振られてました。まさかナントカ細胞みたいな話になるとは(爆)。上弦の伍については、仮に補充があったとしても、無惨が消滅すれば生き残ることはできませんから、とくに触れる必要もないことでしょう。あと、ムキムキネズミの出番がないのが寂しい(爆)。人気すぎてコミックが買えないのが困るんですけど、大判で全巻ほしいな。
 

なお、『チェンソーマン』の紹介のおり、どちらももうすぐ終わってしまうかもしれないと書きましたが、『チェンソーマン』の方はまだいけそうです。というかいますごく盛り上がっています。激しいバトルなのに、必ず笑わせてくれるし。勝負を決定づけるのはコベニカー(爆)。

posted by みっち | 22:06 | お気楽妄想系 | comments(0) | - |
ベルナルト・ハイティンクへのインタヴュー

・ベルナルト・ハイティンク「わが音楽人生」


聞き手・ナレーション:ハンス・ハフマンス

 

先日、ハイティンク最後のザルツブルグライヴの映像を見て涙したことをお伝えしましたが、演奏会の前に放送されたインタヴュー映像とても興味深く感銘深いものでした。思えば彼は、みっちがクラシック音楽を覚え始めたころ、すでに活躍していた憧れのスター指揮者たちの最後の生き残りです。引退してしまったので、肉声が聞ける機会もこれで終わりでしょう。三度見してしまったついでに、字幕を書き写してここに残すことにしました。


インタヴューは引退発表の直前に撮られたものらしく、フランス南西部にあるハイティンクの別荘での映像です。地の文字がハイティンクの言葉で、◯に太字が聞き手・ナレーションのハフマンス。ただし、ナレーションについてはハイティンクのコメントに直接絡まないものは省略しました。カッコ内は、映像からのみっちの簡単な補足です。1時間近い内容で、文字にするとけっこうあった。ではどうぞ。

 

 

特に強い野心があったわけじゃない。いつも機会が訪れた。失敗もしたよ。コンセルトヘボウでは若すぎたし、ロイヤル・オペラハウスの時は経験不足だった。だが、それも私の人生だ。


◯計画的に生きていたら?
今の私はなかったろう。不思議だね。

 

◯(別荘は)不便な場所ですね。携帯もつながりにくい。
ああ、私らしい。


◯あえて選んだと
妻も気に入ってる。

 

◯必要な場所ですか
必要かどうかはわからないが、毎年来ているよ。ここでの生活は、ふだんとはまったく違う。仕事のプレッシャーがないからね。

 

◯毎日、何を?
何もしないよ。散歩かな。自転車にはもう乗れない。たくさん本を読み、気ままに過ごす。それに、常に次の楽譜が待っている。引退したら恋しくなるだろうな。この仕事の最大の魅力の一つは、「仕事」と言っていいのかわからないが、楽譜を開き、準備する楽しさにある。いまはマーラーの『大地の歌』だ。何度か指揮したことはあるが、まずまっさらの楽譜を用意し、一から準備し直す。この作業がなくなったら寂しい。

 

◯全く新しく?
昔のメモを見ずにね。

 

◯初めての曲のように準備するんですね。
少なくともそうしたいと思っている。もちろん、奇妙な感じはするよ。自分と向き合えば、演奏した時のことを思い出す。ここはうまくいかなかったとか……。だが、それで改善するとも限らない。記憶は常に蘇り、時に邪魔になる。

 

◯ですが、我々の多くは知っています。あなたの演奏は、常に前より良くなっている。それを見てきました。ヨーロッパ室内管とのベートーヴェンも全く新しいものに。秘訣はまっさらの楽譜ですか。
そんなに単純な話じゃない。楽譜だけでは良くならないよ。長い間に学んだことで、特に最初は苦労したものだが、オケの楽員に心から敬意を払い、彼らをうまく動かすこと。自分について話すのは苦手だが、私はそうしたことは得意だと思う。


(ベルリン・フィルとのマーラー交響曲第3番の和やかなリハーサル風景)
指揮とは、聴くことと先導することの両方だ。そう思っている。楽団ごとにメンバーも違う。ファン・ベイヌムが言っていたが、ロッシーニの序曲のリハーサルでオーボエのソロが気に入らなかったそうだ。歌手のストテインが「テンポを変えたら?」と言い、試してみたらうまくいった。指揮とは、そんなものだ。窓を一つ開けておく必要があり、一方では扉を閉める。実におかしな作業だよ。

 

◯ときには外交官に?
そうした気質は、私にはない。

 

◯外交術も必要では?
むしろ直観力が求められる。残念ながら、若いころはそうしたものが不足していいて、それを学び、身につけるのに時間がかかるんだ。


(コンセルトヘボウとのマーラーの交響曲第2番「復活」のリハーサル風景。第2楽章の主題で厳しく要求するハイティンク)

最近、若い人のオケ、EUユース管と公演を行った。彼らの40周年記念公演で、古い付き合いなので指揮を頼まれたんだ。昨日、そこのマネージャーから感謝の手紙が届いた。「あなたと演奏できてよかった。初リハーサルの言葉には感動しました。『互いを知るためにもう少し音を出そう』と。」いきなりダメ出しする指揮者が多いからね。私はオケをまとめたい。
 

◯あなたが指揮台に立つと、オケの音がまったく違って聴こえます。
そうかな。何と言えば?

 

◯なぜでしょう?
(ため息)自分について話すのは、本当に難しい。理由はわからないが、どのオケにも音が変わるといわれるよ。なぜかな。若い指揮者には、それを示そうとしている。彼らの演奏が良くないときに指揮してみせるんだ。すると、「不思議だ、音がまったく違う」となる。いつも彼らに言うのだが、自分の手を使い、自分の言葉を全力で語れ。心から湧き出るものが必要だ。どう見えるかを気にするな、と。

 

(場面転換)
私は60年代にコンセルトヘボウで指揮を始めた。ファン・ベイヌムの死後にだ。楽団は、レコード会社と大型契約を結んでいたので、毎年多くの録音をする必要があった。レコード会社は私の信念を理解せず、商業的で、マーラーの全集を2年で作れと言ってきた。ありえない。年に1曲仕上げるのがやっとだ。だから10年かけた(笑)。
 

◯また機会が訪れたと
そのとおり。

 

◯機会が訪れ、与えられる課題があなたに合っていたんですね。だから走り続けた。
必要に迫られてね。

 

◯コンセルトヘボウにロイヤル・オペラハウス。エンジン全開でした。
(苦笑)そんなに精力的な人間じゃない。むしろ逆だ。

 

◯ではなぜですか。あなたは慎重な人です。いつも実力不足だと思い、様子を見ようとするのに、周りから絶対やるべきと言われる。
(うなずきながら)そう、それで成功してきた。

 

(場面転換)
初めて聴いたコンサートは、両親と行ったコンセルトヘボウの公演だった。1938年だ。メンゲルベルクの指揮を生で見た。演目も覚えている。
 

(メンゲルベルクが残した『大地の歌』の楽譜をめくりながら)面白い書き込みが。メンゲルベルクの直筆だ。楽譜の冒頭に書いてある。「技術的にも音楽的にも最も難しい作品。1910年に自ら指揮したマーラーさえ『お手上げだ』と私に言った。『どう指揮したら良いのかわからない』と。」
 

◯作曲した本人も手を焼いたんですね。これは、メンゲルベルクの楽譜のファクシミリ版ですか。注意書きがびっしりだ。
すべての音符にね。全体を見れば、その意味が理解できる。

 

◯演奏の準備は?
これからだよ。うまく説明できないが、楽譜を見ると、私の中で何かが起きる。言葉では言い表せない。

 

◯聞こえる?
そうだな、何と言うか……。曲を知っていれば、もちろん音が聞こえてくる。だが新しい曲の場合は、とても根気のいる作業だ。音にたどり着くまで時間がかかる。聞こえるのは、一つの旋律だけの時も複雑な和声全体の時もある。指揮者はみな同じだろうが、そのために必死で楽譜を見て勉強する。よく「何度も指揮した曲だから大丈夫でしょう」と言われるが、それはまったく違う。細部まで、しっかり勉強し直さないといけない。オケとのリハーサルは、準備をしてこそ始められる。楽譜を開けばいいというものではないんだ。そんなに単純じゃない。

 

(メンゲルベルクの書き込み)これは技術上の重要なメモだ。「常に3つ振りをする」。1つ振りではまとまらない。自由すぎるから3つ振りしろと。
 

◯正しい?
もちろん。彼の指揮する『大地の歌』は素晴らしかったはず。

 

◯録音もした?
現存しないのが残念だ。

 

◯縦線が
これは重要な区切りだよ。私も同じようにするが、線を入れると曲の構造がよくわかる。

 

◯あなたの指揮ですでに伝説になっていることですが、とても細やかに曲の構造を示されますね。ブルックナーを知らなくても、あなたの演奏を聴くと、目の前に建物が現れる。ピカソの絵は一目瞭然だが、音楽はそうはいきません。
だからこそ音楽は芸術の中で最も難しい。理解しづらいんだ。いや、理解する必要はないのだが、他に言葉が見つからない。私は視覚より聴覚に訴えるものを好む。だが、たまにアムステルダムの国立美術館を訪ねると、オランダの巨匠たちの絵に圧倒される。

 

◯音楽を聴くように?
それは違うな。美術館ではイライラする。絵を見たくても混雑していて、人の頭しか見えない。自分も大勢の中のひとりだから文句も言えない。一つの絵をじっくり見ることはめったにできず、座って、人が少なくなるのを待つしかない。絵を見ることは、楽譜を見ることに近いと思う。あと数日は、この楽譜を読み返すつもりだ。

 

◯そして、忘れるんですね。
メンゲルベルクは、運任せな演奏をしなかった。何一つだ。

 

◯あなたはどうですか?
運任せにならないよう、しっかりオケの準備をしないと。まずリハーサル、そして本番がある。期待を裏切りたくない。余裕を持って本番に臨まねば。そう思う。心がけているよ。もちろん舞台に立つと、いつも胸がどきどきする。指揮者を代表して言わせてもらえば、誰でも緊張するし、ある程度の緊張はあった方がいい。

 

◯指揮は、自分と向き合う仕事ですね。公演の後も演奏を振り返り、その出来について自省しなくてはならない。
確かにつらい作業だが、こなしていくしかない。ファン・オッテルローも言っていた。「指揮者が自省を忘れるようでは、全曲録音などできない」。彼は正しいよ。

 

◯レオンハルトとブリュッヘンはスポーツカー、グールドは競艇用ボート、カラヤンはジェット機を持ったが、あなたは?
車がある。

 

◯飛ばす?
速いのは嫌いだ。騒音もね。

 

◯ぜいたく品は?
興味ない。ぜいたくなら十分しているよ。この別荘とスイスのマンション、ロンドンの新しい家。恥ずかしいな。

 

◯でも、息抜きは必要でしょう。終演後、車を飛ばしたり。
やらない。

 

◯仕事から離れるためには何をしますか?
公演の後、48時間経つと、少し落ち着いてくる。すごく変な感じだが、そうした感覚との付き合い方はわかっている。そんなものだ。

 

◯CDは聴きますか
ごくまれにね。聴くとしても、特に好きな曲だけだ。ベートーヴェンのピアノソナタに後期の弦楽四重奏曲。ツィマーマンが弾くドビュッシーの前奏曲。澄んだ音が最高だ。

 

◯でもどれもあなたは演奏しない。ピアノも弦楽器も弾きませんよね。
弾かないが、室内楽が好きなんだ。マーラーは大好きで、楽しんで聴くよ。『子供の不思議な角笛』は素晴らしい。彼の最高傑作だ。交響曲にも転用された。あの歌曲の魅力は言葉では言い表せない。

 

(場面転換)
世界には多くの悲劇が起きるが、美しいものもたくさんある。怖いのは、時間がないことだ。

 

◯有意義ならやるべきでは?
(聞き返して)そうだな。

 

◯そういう意味での芸術を信じますか? 芸術が世界を変えると。
もしそうなら、もっとましな世の中になっているはず。それでも芸術は驚くべきものだ。先日、EUユース管と共演して、また良い経験ができた。若い音楽家たちには素晴らしい情熱がある。才能はもちろんだが、音楽に身を捧げているんだ。彼らと同様、私も大いに刺激を受けたよ。

 

◯例えば?
音楽に対する彼らの姿勢、能力、貪欲さ、すべてが刺激的だ。

 

◯若さも?
ああ、そうだ。……突然気がついたよ。これは新しい世代の若者たちだ。私だけが年を取っている、と。

 

(場面転換)
◯ベルリン・フィルとの付き合いはカラヤンより長いんですね。
首席客演指揮者だから、常に指揮しているわけじゃない。

 

◯それでも52年以上だ。
様変わりした。

 

◯常任でないにしても、カラヤンより長期間です。
ああ。

 

◯バイエルン放送響とも縁が深いですね。
長い付き合いだ。考えてみれば、私は恐竜だな。公演に行くときは、いつも妻と一緒だ。パトリシアは社交的で、私を連れ出してくれる。「さあ、生きましょう」と。

 

◯奥様の誘いが必要ですか?
内気だから。

 

◯でもあなたは巨匠で、人々の称賛の的です。舞台に登場しただけで、歓声で迎えられる。なのになぜ?
自分の話をするのは苦手だし、引っ込み思案で人とうまく付き合えない。歓声にも戸惑いを覚えるから、完全に耳をふさいでいる。自分の周りに魔法のバリアを張ることで、やっと対処できるようになったよ。

 

◯あなたのブルックナーは、会場で聴くと、何かを語りかけているようです。ブルックナーの7番を演奏する時、観客に何を期待しますか。
演奏中は考えない。

 

◯しかし、今なら考えられるでしょう。
そうだな。演奏が人の心に届き、影響をもたらせばいい。

 

◯ナレーション:1998年ロイヤル・オペラハウスの音楽監督に就任するが、歌劇場が改築で閉鎖。合唱団と楽団の解散の恐れもある中、ロイヤル・アルバートホールで『指環』全曲が上演された。
 

ロンドンの関心は高く、チケットは完売。会場の熱気は凄まじく、異常なほどだった。その様子に驚いたオケと合唱団は私のところに来て言った。いちばん盛り上がる『神々の黄昏』の後で観客に一言挨拶をと。「こんな大劇場では無理だ」と私は答えた。それで、歌手のトムリンソンが挨拶することに。彼はヴォータン役でカリスマ性があった。だが、直前になってやらないと言い出したんだ。あのときの自分の行動は、今でも理解できない。『神々の黄昏』は本当に難しくて大変な曲だ。4時間立つことになる。終演後、盛大な拍手があり、気がつくと私は舞台の方へ歩いていた。自分を外から眺めているようだったよ。合唱のひな壇の前に立ち、「皆さんの助けが必要です」と叫んだ。「芸術のためにどうか声を上げてください。歌劇場を守らなければ」と。結果として、合唱団と楽団は存続できた。よかったよ。
 

◯あなたが先導したわけだ。
いや……

 

◯自ら動きましたね。なぜそうしたか覚えていますか。
楽団との絆を感じたんだ。楽員たちとは良い関係だった。

 

◯怒りも?
似たような状況が何度もあってね。コンセルトヘボウの時も、補助金の問題や理解不足に悩まされた。

 

◯その時も抗議して、新聞で話題に。国の決定を覆しましたね。
あまり考えずに行動したんだ。

 

◯その方が怖い。
そうかもしれない。

 

◯これまでのお話で印象的だったのは、「必要に迫られた」、「いつも機会が訪れた」と。でも、あなたの人生を決定づけたのは、音楽を選んだことでは?
確かに。

 

◯どんな思いで音楽を選んだのか、覚えていますか。
(深いため息)選んだといえるのかな。7歳でヴァイオリンを始めたが、あれはなぜだったか。友達のヴァイオリン・ケースが美しくて憧れた。たぶんそれが理由だ。

 

◯嫌いになったことはないですか。成功を収めた後でもやめようと思ったことは?
ない。私は、これしかできないようだ。高校までは失敗ばかりで、卒業試験にも受からず、音大でもただ課題をこなすだけだった。明らかに成果があったのは指揮をすることだけだ。自分でもなぜこんなに長く続けているのかと思う。87歳でマーラーの3番を指揮するなんて普通じゃない。たぶん君が言ったように、もっと良くなる気がするからだ。

 

◯音楽は「妙薬」?
そうだな。だが少し引っかかる。それでいいのか……。私はひどい懐疑論者でね。そのせいで物事が複雑になる。だが、人は与えられたもので生きるしかない。私の場合は指揮棒だ。

 

◯本当に妙薬だったとして、何が問題ですか。大きな力でしょう。
しかし……、何かを成し遂げるのに、妙薬に頼って良いものか。わからない。自分でも答えが出ない。

 

◯素晴らしいですよ。自分の仕事に愛と情熱を注ぎ、あれだけの生命力とエネルギーと美しさを生み出す。我々から見ると、驚異的なことです。全身全霊でなにかに取り組むことを教えられます。
だが、性格的に危険なところがあって、物事の明るい面より暗い面を見てしまうんだ。私的な話はあまりしたくないが、そこが私の問題だ。それに、一連の公演や演奏会でどんなに成功したとしても、翌日には別の人生が待っている。また新たな自分に直面するんだ。友人のアンドラーシュ・シフは、素晴らしい知識と記憶力と才能の持ち主だが、こんなことがあった。彼がバッハの見事な演奏をした翌日のことだ。少し落ち込んで見えたので「どうかしたのか」と尋ねたら、「昨日の演奏会の批評が今届いたんだ」と。彼でもそうかと慰められた。

 

◯ところで、オランダでは年金支給が67歳からでは遅すぎると大騒ぎです。あなたにとって67歳なんて、まだ若いですね。
数日前に映画を見たよ。アメリカの映画で、タイトルは……『25年目の弦楽四重奏』。とても感動した。チェロ奏者が演奏会の途中で弾くのをやめ、「老いた指が動かないのでもう無理です。でも若い人が代わりに弾いてくれます」と。そして新しい奏者と交代する。それを見て、自分のようだと思った。

 

◯なぜですか。
いつか引退の時が来ると、私は常に言っている。妻のパトリシアは耳のいい音楽家で、私の仕事にも関わっているのだが、「あなたは自分ではわからないはず。その時が来たら、教えてあげる」と。「ぜひ頼むよ」と答えたんだ

posted by みっち | 21:24 | お気楽妄想系 | comments(0) | - |
チェンソーマン

以前『鬼滅の刃』を採り上げたのが3年前の1月。昨年アニメ化されて、その素晴らしい出来もあって、いまや社会現象といわれるまでの人気となっています。うれしいけど、コミックスや関連グッズなどが入手難らしく、ちょっと困った事態でもあります。もしかすると、もうすぐ終わるかもしれない。


当時「少年ジャンプ」でみっちが追っていたのが『鬼滅の刃』と『銀魂』でした。『銀魂』はその後粘りに粘った末についに終わりf^^;、いまその代わりともいえる存在が『チェンソーマン』です。個人的には「チェーンソー」表記が見慣れているけど、「チェンソー」が正式。
 

近未来の日本が舞台のようで、悪魔がはびこる世の中で主人公はデビルハンターとして暮らしているんですが、多額の借金を背負い、片目を売ってしまうほどの困窮ぶり。社会の底辺です。よくある物語なら、ここで誰かと運命的な出会いをするところ、この極限ともいえる状況から主人公がさらに追い詰められるのが、ある意味このマンガの特徴といえます。まあ、その後運命的な出会いはあるのですが、安心感を与えないというか、よかったね、と思わせておいて、すぐにそれがひっくり返る展開に戦慄させられます。デンジたちを囲んでの合コン騒ぎがあったかと思うと、翌日の惨劇に度肝を抜かれたり、続くレゼ編がまたそれに輪をかけてすさまじい。しかしその落差、振れ幅の大きさが魅力でもある。
 

主人公キャラクタとしては、デンジはすごく素朴なヤツです。素朴すぎてギャグになっています。すでに白状していますが、自分を好きな人が好き(爆)。『チェンソーマン』を別の見方をすれば、デンジに降りかかる女難の数々ともいえそう。女性キャラがヤバいヤツばっかりなんですよね。男は、だいたい無難f^^;。殺伐とした世界を扱いながら、キャラクタ造形はかなりきれいで、とくに女性キャラがいい。パワーとかコベカスとかパワーとか(爆)。なんだかわからないけどハロウィンハロウィン(爆)。アクションの見せ方には映画的なかっこよさがあります。フレームや吹き出しに工夫があるのもセンスを感じさせます。世界観といい、展開といい、絵柄といい、少年マンガ誌に連載されているのが不思議なほど。
 

あと、デンジは基本不死です。実はもう何回死んだことか。この世界では悪魔も死ぬのですが、悪魔と契約したデンジはレアケースのようです。どうやらデンジの心臓がなにかのカギらしいのですが、それがなんなのかはいまのところ不明で、ヒロイン?のマキマも実は正体不明。物語のけっこう重要な設定がほとんどわかっていない状態で、謎が謎をはらみ、デンジの心臓を狙う敵が世界中からやってきて、話はスラップスティック的に突き進んでいます。死者多数。死んでないキャラは珍しいくらい(爆)。いまコミック第6巻まで出ていますが、もしかしたらこちらももうすぐ終わってしまう可能性もあり、目が離せません。

posted by みっち | 22:12 | お気楽妄想系 | comments(0) | - |
2019ザルツブルク音楽祭のハイティンク

昨年9月に引退した指揮者、ベルナルト・ハイティンクが最後となるザルツブルク音楽祭に登場してウィーン・フィルを振った映像がNHKのBSプレミアムで放送されました。演奏会の模様に先立ち、ハイティンクの家でのインタビューもあって、いろいろ興味深かった。


ハイティンクといえば、みっちの中ではアバドと並ぶ「若造」指揮者でしたf^^;。アバドはすでに亡く、ハイティンクも90歳にして引退。世の中は移りにけりな。昔購読していた「レコード芸術」では、宇野功芳がハイティンクを酷評していたことを思い出します。この顔で音楽ができるかみたいな無茶なことまで言っていたはず。まあ、当時は権威主義華やかりしころでしたから、本場の老大家こそが「巨匠」であり、若い人はただ若いというだけで貶されていたような気配がありました。そういう意味では、カルロス・クライバーの登場は驚くべき事件だったわけです。
 

ハイティンクの演奏でみっちが所持しているのは、たしかウォルトンの交響曲第1番のCDのみ。宇野功芳のアジ演説が見事に功を奏した形(爆)。というより、当時のハイティンクはフィリップス・レーベルの看板として録音を量産していましたから、カラヤンやオーマンディなどと同様の「なんでも屋」だと思っていました。スペシャリスト型の尖った指揮者の方に魅力を感じていたみっちとしては、よほどのことがなければ食指が動かない対象だったのです。インタビューでは、そのころのことにも触れられており、ハイティンクはマーラーの交響曲などは1曲仕上げるのに1年はかかると語っています。しかしレーベルの意向で2年で全集にしろといわれたそうです。
 

唯一持っているウォルトンもよかったし、もっと聴いておけばといまになって考えているわけですが、このウィーン・フィルとの演奏はそのきっかけになる非常に素晴らしいものでした。とくにアックスとのベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番は泣けました。二人がステージに現れたときは、言っちゃ悪いですが変わり果てたなあと。大丈夫かいなと。しかし始まると、すごかった。ウィーン・フィルの感じきった音で、テレビなのに涙が止まらない。インタビューで、ハイティンクはオケの団員に最大限の敬意を払うと語っていたことが印象深く思い出されます。ドラマ「ノーサイドゲーム」で、ラグビーは1+1は2ではなく、10にも100にもなるという台詞がありましたが、このときのウィーン・フィルがちょうどこれ。きっと弾いていてみんな幸せだったに違いありません。第1楽章が終わって、ソロのアックスがオケに向かって小さな声でブラボーを繰り返していたのもむべなるかな。
 

後半のブルックナーの7番もとてもよかった。ハイティンクの指揮は、ベートーヴェン同様に真摯で的確なもので、みっちでも弾けそうなくらいに表情やタイミングなどが伝わり入ってきます。オケの見事な反応ぶりは、まさに以心伝心。途中で2ndヴァイオリンのトップの楽器が弦が切れたかなにかで、珍しい演奏中の楽器リレーがありましたが、影響はなし。ケレン味は全然ないのに、自然と湧き上がる感興が大きなスケールとなって高揚します。いまこんなことができる人はほかにいないかもしれない。加えて、ハイティンクがとてもいい顔。ちょっとチェロのペレーニを思い起こさせます。宇野功芳でも、この顔を見たら文句は言えないでしょう(爆)。

posted by みっち | 23:36 | お気楽妄想系 | comments(0) | - |
ワークマン男子?

ネット上でちらほら話題に上がり、人気上昇中のワークマンプラス。気になって、昨年末に近くのショップに出かけてみました。ものは試しと購入したのは次の3点。しめて4,500円足らずという価格(税込表示)は、衝撃的な安さといえます。


1. ストレッチ・マイクロウォームパンツ 2,900円
店内の入口近く、目立つところにあったのを試着しました。人気商品? LだとだぶつくけどMだとぴったり。色はキャメルがきれいだと思ったのですが、大きいサイズしか店頭に残っていません。よってダークグリーンのMに決定。生地は厚手ですが、脚全体にフィットするためにシルエットはスリムです。裏地はフリースでとても暖かく、感触もいい。防寒用としては、かなり寒いときでも下にタイツを履く必要もなさそうなくらい。しかもストレッチのおかげで動きやすい。不満があるとすれば、ポケットがあちこちにありすぎて把握不能(爆)。基本的にズボンのポケットは空いた手を突っ込むぐらいなもんで。ダークグリーンは、店頭ではあまりパッとしない感じでしたが、実はなんにでも合わせやすかった。襟のあるジャケットとかとでも十分いけます。洗濯したら縮んだりしないかという不安がありましたが、大丈夫です。冬場の外出時に欠かせないくらい重宝しました。これで2.900円は安すぎる!

 

2. ムーブアクティブキルト長袖ハイネック 980円
これも防寒用。正直、シャツ類は選ぶ基準がまだよくわかりません。背中に3層のキルトが付いたインナーで、これも暖かくて動きやすい。背中の保温効果はかなり有効です。ただし、みっちの首が細いためか、ハイネック部分はちょっとよれてシワになります。

 

3. トレッキングミドルソックス 2足組499円
天然素材ではないためか、この価格。しかし履き心地はしっかりしたもので、サラサラ感があってしかも温かい。スグレモノですが、思ったよりサイズが小さい。みっちは通常26cmですが、これはちょっときつかった。いまは奥方の室内履きになっています。

 

予想外の収穫に味をしめ、年明けに再び店に行ってゲットしてきたのがこれ。
 

4. ディアマジックダイレクト・ウォームクライミングパンツ 2,900円
品名が35文字(爆)。試着すると、1.とは作りが違うのか、みっちにはLサイズがいいようです。色はリバーグリーンしかなかったのでこれ一択。裏地はフリースですが、撥水処理を施した表地や生地の厚みの違いもあり、こちらは風を通す感じ。より暖かいのは1.のストレッチ・マイクロウォームパンツですが、こちらは腰から足元まで着心地が非常に楽なのが特徴。ほとんどジャージ感覚。動きやすさと合わせて、部屋着として最適かと。家にいるときはほとんどこれで過ごしています。色はグリーンといいながら青々としていますが、なにしろジャージ感覚。本来の用途とは違いますが、ダメ人間用アイテムとして素晴らしい(爆)。

 

調子に乗って先日、3回目の買い物をしてきました。
 

5. ムーブストレッチカーゴパンツ 1.900円
ズボンばかりかよとお思いでしょうが、そろそろ春向きのアイテムもほしいということで。裏地はなく、ポケットもわりと少ない感じ(数えてないけど)で見た目はごくふつうの綿パン。そうすると、1,900円という値段のありがたさがしみじみと感じられるというもの。ストレッチの動きやすさはこれまで同様で、膝が突っ張ったりしません。これからのシーズンはこっちが常用になりそう。サイズはLがちょうど。色はブラウンにしました。パンツ類を3つ買ってわかったのは、当然ながら試着の必要があること、そしてみっちの場合、裾の補正が必要ないこと。股下がちょうどいいワークマン体型だった(爆)。

 

6. 品名不明のセーターみたいなの 1,500円
カタログに載っていないので、品名が特定できません。新製品か、それともカタログ落ち? ワークマンには珍しい、ニットのアイテムがあったので買ってみました。丸首セーター状で生地(ポリエステル100%)には細かな網目が縦横に入っています。わりと高級感があるのですが、この値段。背中の首近くと裾にはFind-Outのタグ。ちょっと肌寒いかなというときの重ね着用や車の運転にもちょうどよさそう。黒、グレー、ネイビーの3色あるようで、みっちはネイビーを選びました。着て2日目くらい(つまりきょうだけど)に気がついたのですが、両手が突っ込めるぐらいのポケットがある(っておい)。裏をめくって見ると、前身頃の生地の下半分が二重になっており、それがポケットでした(気づけよ)。さすがのワークマン仕様です。

 

いずれも値段からは考えられないような品質で、もうワークマンだけで生きていけるんじゃないかとまで思いつめたくらい(爆)。まだ手を出していませんが、手袋やシューズ類にもいいものがありそうなんですよね。個人的には、ダメ人間用のパジャマをぜひ出してほしい。

posted by みっち | 21:08 | お気楽妄想系 | comments(0) | - |
ナハトマンのウイスキー・デカンタ

先日、友人が家に遊びに来たときに、秘蔵のスコッチ、ロングモーン16年を出したところ、栓を抜こうとしてフタの根元からコルクが折れ、ボトルの中でボチャーン! グレンタレット1966のときと同じ。大事にしている酒に限ってこうなるんですよね。


グレンタレットのときは残りがあとわずかだったから、ありあわせの別の器に移して飲みきったんですが、今回はまだまだたっぷり残っています。このままコルクを漬けっぱなしにしているわけにもいかないし、というわけでポチったのがナハトマンのウイスキー・デカンタです。
 

ナハトマンは、ドイツ・バイエルン地方のグラスメーカーで、現在はライバルだったリーデルの傘下らしい。クリスタル製のウイスキー・デカンタは、このサイズですからバカラやラリックといった有名ブランドだと10万超えするところ、ナハトマンは税込み13,200円。アマゾンではもうちょっとだけ安く買えます。おそらくは、手作りでなく工場製品ということでこの価格なんでしょう。わが家にはナハトマンの皿が1枚あります。
 

デザインはどっしりした重厚なもので、ボトルの側面下半分と底面の刻み込みが光を反射して、ウイスキーを入れると複雑な模様を描きます。大ぶりな栓は上から見ると正方形で、ボトルの口にぴったりはまります。重量があり、ショットグラスに注ごうとするとかなり力が必要なのと、傾け方によってはボトルの肩がグラスに干渉しそうになりますが、このあたりは注意すれば問題ありません。これでロングモーンは一安心。あとの酒は大丈夫なんだろうかf^^;。

 

posted by みっち | 14:25 | お気楽妄想系 | comments(0) | - |
帰郷

時代劇専門チャンネルのオリジナル時代劇『帰郷』を録画して鑑賞。2時間もの。


原作は藤沢周平で、ずいぶん昔に文庫『又蔵の火』に収録されているものを読みました。「帰郷」は、冒頭の「木曾路を落日が灼いていた。」という一文で完全に持っていかれたことをよく覚えています。藤沢流ハードボイルド。この最初もすごいけど、おくみの絶叫で迎えるラストもまた劇的。藤沢周平の初期作品は暗い色調が特徴的ですが、この作品はイメージの鮮烈さで抜きん出ていました。映像化したくなる気持ちはすごくわかる。
 

で、本編ですが、いまいった鮮烈なイメージという点では、まあまあか。正直なところ、燃えるように赤い木曽路が見られるかと期待したんですけどね。でも、おくみの絶叫はちゃんとありました。ただ、原作が短いこともあって、膨らませているところにいいところと悪いところがある。いいところは、女優陣の大健闘で、前田亜季、田中美里、常盤貴子はみんな素晴らしかった。とくに田中美里の肉感的な演技には、みっちまで人生狂わせられそうでしたf^^;。男優陣も、北村一輝、緒形直人、谷田歩あたりはよかった。とくに谷田歩は存在感が大きかった。佐藤二朗にはびっくりしましたが、唯一ユーモラスなキャラクタながら、それほど場違いな感じにならないのはさすが。
 

問題は、映像に冗長さが見られること。とくにラストシーンは余計な感じがしました。原作のようにおくみの叫びで終わらないので、いらない映像だなあと思いながら見てしまった。また、主演の仲代達矢に余計なセリフが多い。回想シーンがあるんだから、黙っていてもわかるんですが、わざわざ説明的にしゃべるんですよね。年をとると、ちょっとしたことでも辛抱できずに問わず語りしてしまうということなのかな。自分、まだそこまでの境地に達していないもんでf^^;。
 

もうひとつの不満は音楽。ドラマの進行と映像に全然合っていないと思います。序盤、主人公は30年ぶりに帰郷するわけですが、故郷で誰かが迎えてくれるわけでもなく、素直に懐かしんだりなにか期待する心境でもなく、せめてひと目見て死のうという、その孤独さと明るい音楽が全然不釣り合いなのはどうして? 後半では音楽はマイナーになっていくのですが、逆ではないかと。むしろ思ってもみなかった肉親とのふれあいや昔の知己との出会いによって、主人公の気持ちは高ぶってきているはずなんです。ドラマ全体がそうできている。で、さっき述べたラストでは、主人公が歩いている場面でモーツァルトのレクイエムが流れるのですが、これどういうこと? もちろん別れは辛いけれど、本人なりの選択として心のどこかでこれでいい、これしかないという気持ちでいるはず。同じ歩いているにしても、自分のために泣いてくれる人がいた、そこが始まりとまったく違うところです。なのにレクイエムとは。もう死んだも同然という意味? 死ぬ決意なら最初からしているんですけどね。クラシック使うなら、ウォルトン「優しき唇に触れて、別れなん」とか、そういうところでしょう。
 

というわけで、不満の方が多くなった感じはありますが、それはみっちの原作への思い入れが強いことと、見どころが多いからこその不満ということで、ご了解ください。クライマックスの爺さん対決はアイタタタタで、これはよくわかる(爆)。

posted by みっち | 23:51 | お気楽妄想系 | comments(0) | - |
コタキ兄弟とハムラアキラ

いま観ていて面白いドラマシリーズ2本。


『コタキ兄弟と四苦八苦』はテレビ東京系の「ドラマ24」枠で放送中。古館寛治と滝藤賢一のダブル主演という夢のような組み合わせで、これが見ずにおられようかと。もしかしてあまりご存知でない方のために少し紹介すると、古館寛治は最近ではNHK大河『いだてん』で可児徳という嘉納治五郎の補佐のような役をやっていました。みっちの記憶では、NHK『アシガール』のエプロンを着たお父さんf^^;。もっと遡ると、フジ『リーガルハイ』で「磯貝、タフガイ、ナイスガイ!」というキャラ的に違和感ありまくりの、しかし一度聴いたら耳から離れない決めゼリフを放つ弁護士でした。テンション低めで演技を感じさせないところが、周りが熱いと逆に目立つというか浮くというか、注目してしまう。滝藤賢一はもう有名ですよね。TBS『半沢直樹』の主人公の親友として、パワハラによって精神的に追い詰められる迫真の演技で、わが家では「近ちゃん」としてすっかりおなじみ。ほかには、映画『関ヶ原』での秀吉、さらには日テレ『探偵が早すぎる』での主演など、実に印象深い。いまいちばん面白い俳優じゃないかと思うくらい。


この二人が組んだらどうなるのか、見る前からわくわくが高まりますが、ドラマ自体はけっこう緩いf^^;。これはあえて狙っているんでしょう。劇的な急展開や小ネタ、伏線を張り巡らせるといったいまどきな要素には頼らず、ごく日常的な流れからじわじわときて、「いや、もうその辺でやめとこうよ。あー」みたいなところに達するのですが、その結果案外とすっきりする感じの落とし所に至るという展開が巧みです。脚本は野木亜紀子のオリジナル。二人の行きつけの喫茶店「シャバダバ」の看板娘さっちゃん役が芳根京子で、客が置き忘れたバールで肩のツボをマッサージしたりする親近感あふれる?存在も和ませます。


一方の『ハムラ・アキラ〜世界で最も不運な探偵〜』は、NHK「ドラマ10」枠で放送中。シシド・カフカ主演による探偵ものですが、女探偵は異色でしょう。シシド・カフカという人は初めてテレビで見たのですが、長身でとくに首の長さが目立ちます。モノクロームのシンプルな服装と前髪で額を露出させないアングラ風な雰囲気を持っており、主人公として魅力的。これはまた個性的な人が出てきたなあ。


一人称語りや、セリフよりも画面に多くを語らせる演出手法、バックに流れるジャズなど、明らかにハードボイルドテイスト。主人公の不運ぶりは大したもので、とことんめぐり合わせが悪くできています。語りがまた乾いた感じで、「家族と書いて、理不尽と読む」とか「私、殺されてる」とか、簡潔さの中にどこかおかしみがあります。会話が端的で、人物のちょっとした表情の変化が際立ちます。事件の展開と謎解きに関してもなかなか凝っていて、どこがどう結びつくのか目が離せない。いまのところ、周囲の人物たちがまだ賑やかし程度にしかなっておらず、これから彼らが語られる存在になるのか、それともそのままなのか、それもまた楽しみです。

posted by みっち | 19:59 | お気楽妄想系 | comments(0) | - |
三国志 Secret of Three Kingdoms

昨年から観ていた『三国機密』、全54話が完結しました。毎週5話のペースで放送されるので、録画がたまって休日に消化できない(爆)。これを観ている間はほかのことになかなか手が付かないという状況でした。以下、ネタバレ。


ストーリーは、主人公の劉平の動きに従って概ね4つのパートに分けることができます。許都で詔勅を受けて献帝の後継となる第1部、鄴に赴いて袁紹と渡り合い、官渡決戦が決着するまでが第2部、曹操の幽州平定に従軍するくだりが第3部、そして許都に凱旋後の第4部。第1部では、郭嘉・満寵に対する劉平・司馬懿の知恵比べの様相があり、これに伏皇后、弘農王妃(唐姫)、楊修らが絡むという構図で、正体不明の刺客も現れるなど、サスペンスタッチ。第2部では、郭嘉の死とともにこれまでの謎の大部分が解けます。劉平と郭嘉の別れの場面は、ドラマ前半のクライマックスといえるでしょう。同時に、曹丕にも転機が訪れます。第3部では烏桓を追い詰める曹操の後方で、劉平と伏寿に危機が迫ります。ここではこれまでなかったスペクタクルシーンがあります。第4部では、ついに秘密が露見し、曹操との対決さらには盟友の司馬懿とも決別、というわけで、物語は大きな起伏をはらんで展開します。

 

史実とされる経過に従いながらも、もっぱら曹魏と漢王朝の闘争に焦点を置いて、「三国志」ものに新たな視点を提供するドラマとなっていました。最終回後半は、それまでなかったナレーションも加えて駆け足でしたが、全体を通じて多彩な登場人物の絡み合いを緻密に描き出した脚本に感心しました。配役も概ねイメージどおりか、あるいは新たなイメージを加えるようなキャラクタづくりになっています。

 

個別にいくと、まずは劉平と伏寿が非常に良かった。劉平は、皇帝をやっていくうちに漢王朝の存続よりも民の暮らしを守るためには天下統一が先決だと考えるようになるのですが、権力保持のためには民の犠牲などは当然として自分の命さえも軽く考える伏寿は、劉平の優しさが国を滅ぼすとして激しく衝突します。これはいまの世にも通用する議論でしょう。二人はしかし、次第に結びつきを深めていきます。献帝はともかく、史実の伏皇后の運命は知っていたので、ハラハラさせられますが、ご安心くださいf^^;。智謀に長けた若き司馬懿もいい。彼は唐姫を愛するようになるのですが、こちらは悲恋で、このことが劉平との決別にもつながります。それまで明るいキャラクタだった司馬懿が、以後重厚さを増して史実のイメージっぽくなっていきます。なお司馬家については、兄の司馬朗の出番がもう少しあるのではないかと予想していましたが、これは当たりませんでした。

 

曹家では、やはり曹操が素晴らしい。なかなか登場せず、第2部の終わり近くになってようやく出てくるのですが、これが司馬懿との絡みでいかにもな感じ。人間的魅力とその一方で冷徹で容赦のない側面もしっかり描かれており、まさに英雄にふさわしい。曹操の頭の治療のために手術を申し出る劉平に「私は疑い深いのです」と断る最後の対話はひときわ印象的で、これを見たら曹操ファンが増えることは確実。曹操の子どもたちは3人登場します。曹丕は、いうなればダースベーダーです(爆)。彼にとって、兄曹昂の死がトラウマになっており、その真相を知ったことで闇落ちし、命の恩人である劉平への憎悪を燃やします。その弟の曹植は、対照的に悪意がない。曹植は妹の節から頑固者と評される場面があるのですが、父親の曹操でさえ折れるしかなかった彼の強い意志を変えることができたのが劉平でした。曹丕との後継者争いに敗れる理由は明快。曹節の可愛らしさは、登場シーンに象徴的に現れています。厳しく辛いシーンも少なくないこのドラマにおいて、曹節は唯一例外的な心安らげる存在。彼女は劉平を愛しつつも、伏寿との中を裂こうとはせず、葛藤しつつも忠節を貫きます。ラスト近くでは、玉座の前で皇帝となった曹丕に大きな玉璽を投げつけるサービスカットもありますf^^;。

 

曹操の配下たちでは、郭嘉が別格。独特な自由なふるまいと明るい性格で、あふれんばかりの才能を見せつけます。洞察力の凄さも比類がなく、もっと長生きしてくれていたらと思わずにはいられません。軍師格としては、もうひとり賈詡がいます。こちらは、事の真相をはじめから見抜いていながら、それをだれにもいわないで見守っていたことが後に明らかになります。仕える相手を次々に変えて汚名を背負ったのも漢王朝を守るためだったという、郭嘉とはまた別のスケールの大きな人物です。許都の尚書令荀は、曹操の腹心でありながら、漢王朝への忠誠心との板挟みになって苦しむ役どころ。それをここまできちんと描いたドラマはなかったのでは? あと満寵がいます。彼は許都の県令で、劉平たちの秘密を暴こうとする憎まれ役。しかし郭嘉には心酔しており、その郭嘉が真相を知りながらそれを曹操に告げなかったことに衝撃を受けます。やがてくる劉平との和解シーンが感動的。満寵は救われましたね。

 

あとは楊修かな。類まれな頭脳と人を人とも思わない傲慢さで、漢王朝の側に立ちながら、司馬懿のライバルとなります。結局勝つことはできないんですが、彼の存在が物語を複雑で面白くしていることは事実。もう一人、忘れちゃいけないのが徐福。後の徐庶で、劉備も関羽・張飛も孔明も趙雲も登場しないこの「三国志」において唯一蜀陣営に関わりがある人物です。ドラマでは楊彪の刺客として、司馬懿や曹丕と立ち回りを演じます。他の刺客たちがみな死んでしまう中で、徐福はただ一人生き残ります。とはいえ、最後に曹操を襲ったのが伏寿が死んだとされる年で、史実では214年。これは「三顧の礼」より後ですから、この時点ではもう魏に仕えていたころのはず。刺客をやっているのは変ですが、このときだけ昔に戻って仕事したということ?

 

posted by みっち | 22:22 | お気楽妄想系 | comments(0) | - |
2Bと遊ぶ

わが家にお迎えした2B(ボークスDD)、みっちオーディオのスピーカーの上に座っていますが、存在感が大きく、つい話しかけたりしそうな自分が怖いf^^;。フィギュアと違ってドールは手足を動かせるため、どんなポーズが可能か、いくつか試すことにしました。
 

まずは大の字f^^;。基本でしょうか。戦闘中に強い衝撃を受けて、地面に叩きつけられたイメージ。トムとジェリーなら、間違いなく体の形の穴が空くところ(爆)。足が長く、ブーツのヒールが高いこともあってとくに膝下が長いことがわかるかと思います。ドレスは裏地まできれいに作られています。もちろん手触りも本物。
 

 

次はうつ伏せ、では芸がないので、逆向きOTLで。刀を持って立ち上がろうとしている感じに。2Bの刀は「白の契約」というらしい。全長40cmあまり。刀を持たせるには、別の手のパーツを刀に取り付け、腕の先を交換します。手のパーツは左右2種類ずつあり、刀を左手で持たせたることも可能。両手持ちはできるんだっけ? できるような気がしますが試してません。頭部はあまり後ろに曲げられないため、ちょっと苦しい。お尻を突き出すセクシーポーズも考えたんですが、上半身を反らせないため、うまくできない。ていうか、できても見せてあげない(爆)。
 

 

次は立たせてみます。直立は可能ですが安定があまりよくないため、固定するにはスタンドが必要です。今回はオーディオラックに寄りかからせました。やはり胸が大きい。動かしているうちに、袖やブーツがよじれたりストッキングが下がったりするので、ひとつのポーズにもそれなりに時間がかかります。こういうことやっている人、大変だなあ。
 

 

以上、終わり。お疲れ様ー。というわけで、定位置に戻って髪に手をやる2Bでした。ウィッグは緩やかにカーブしており美しい、説明書では、もう少しいくつかの小さな束になるようにまとめて仕上げるように書かれていますが、まだ真ん中で分けた程度。ポーズというほどでもないけど、こんな自然な感じがいいですね。

 

もしヴァイオリンの1/3スケールがあったら、持たせてみたいところ。で、80体くらい集めてオーケストラにする。1体10万円として、800万円(爆)。ダメだー。せめて弦楽四重奏にできないかな。ニーアオートマタ弦楽四重奏団。2Bと9Sがヴァイオリン、A2がチェロとして、ヴィオラはだれにしよう? パスカルは楽器を持てそうにないから、司令官かアネモネあたりか。やっぱり弦楽三重奏でいいかf^^;。

 

posted by みっち | 15:06 | お気楽妄想系 | comments(0) | trackbacks(0) |