<第1部>
・村松崇継:Far Away 〜彼方の光〜
・吉岡孝悦:スクエア・ダンス
・ラヴェル:ボレロ
<第2部>
・ヴェルディ:歌劇『アイーダ』より凱旋行進曲
・レスピーギ:ローマの祭り
片岡寛晶指揮、北九州マリンバオーケストラRIM
2024年2月11日(日)、黒崎ひびしんホール 大ホール
プロ打楽器奏者が20人以上集まってマリンバでオーケストラを組むという演奏会。以前から、みなと音楽会のメンバーでもあるTさんから案内はされていたのですが、スケジュールの関係で今年初めて聴きに行きました。
大きなマリンバが20台近く並ぶステージは壮観です。その後ろには、チューブラベルやティンパニなどの打楽器の数々。どういうことになるのか、興味津々でした。
始まりの曲は、繊細で美しい響きを聴かせました。2曲目は、4台のマリンバを正方形に並べ、音楽の進行に合わせて4人の奏者が反時計回りに周り、途中で2人ずつになったり視覚的な面白さを追求した作品。おそらくは2階席の方が見栄えしたと思います。ボレロはオリジナルとは異なり、出だしでフォルティッシモを一度聴かせておいてから、ピアニッシモで出直すというアレンジ。ここでは、マレットを使わずに手の指で鍵盤を鳴らすという工夫が見られました。途中、ガス管やドリンクの空き瓶なども駆使して、多彩な音色変化を示して飽きさせません。フォルティッシモの迫力もさることながら、弱音の響きをかなり意識して追求していることがわかります。にもかかわらずというか、そういう静かなところで近くの客席から飴玉を取り出して包装紙をチャリチャリさせる、スマホを鳴らす、折込チラシをガサガサさせる客たちがいて残念(ーー;)。
第2部では、ステージ左右の花道に置いたマリンバにアイーダトランペットの役割をさせる立体的な演出。最後のローマの祭りでは、1曲目チルチェンセスのファンファーレをチューブラベル2台が叩き、マリンバはキリスト教徒と猛獣で左右に分かれて血みどろの場面を演出します。ステージ奥のシンバルやバスドラムなど轟音で阿鼻叫喚。その後紆余曲折ありましてf^^;、サルタレロの最後の追い込みは圧倒されました!!
アンコールは、マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ』の間奏曲と、指揮の片岡寛晶さんによるこの演奏会のテーマにもなっているらしい曲で締め。いやー、面白かった。マリンバ、ちょっとやってみたい気がしました。だけど、指揮者以外は奏者が全員女性だったなー。なにか理由があるんでしょうか?