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スクロヴァチェフスキ没

指揮者の「ミスターS」ことスタニスワフ・スクロヴァチェフスキが亡くなりました。93歳ですから大往生といっていいと思いますが、最近まで聴かせてくれていた演奏は、年齢を感じさせないものでした。

 

この人の演奏に接したのは、ハレ管を指揮したブラームスの交響曲全集(といってもバラ売り)だったと思います。このブラームスは、欲を言えば録音にいまひとつクリアさが欠けていることが不満ですが、みっちの中ではケンペ、ボールトと並ぶ優れた演奏です。交響曲だけでなく、カップリングの「悲劇的序曲」や「大学祝典序曲」などの小曲も非常に素晴らしく、とくに「悲劇的序曲」はマイベスト。

 

ザールブリュッケン放送響とのブルックナーも、新録音でありながら廉価盤だったこともあって、評判になりました。いまではパーテルノストロの激安ボックスがあるので、廉価盤としてのおすすめ度は下がりましたが、ユニークなブルックナーとしての魅力は薄れていないでしょう。例えば第5番フィナーレの終わりのところで通常は聞き取れない木管の和音を浮かび上がらせたり、ぎっちぎちのアンサンブルで鋭く切り込む第9番(ミスターSはこの曲をミネソタ管とも録音していますが、それ以上)など、この人ならではの透徹した解釈が聞き物でした。

 

ハレ管より前のミネソタ管時代の録音を10枚組のボックスセットで持っていますが、音質もよく、壮年期からこの人はすごかったことがよくわかります。当時、国内のメジャーレーベルだけ採り上げて「名盤」とか「巨匠」とか持ち上げていた「レコ芸」批評がいかに当てにならないかを思い知らされた存在でもありました。有名オケを振る機会になかなか恵まれなかったことが惜しまれます。

 

ポーランド出身の指揮者ということでは、パウル・クレツキとの共通点・相違点が興味深いと思います。アンサンブルの精度を厳しく追求する点では二人とも同じで、これはハンガリーなど東欧の指揮者にある程度共通するものなのかもしれません。録音を聴く限り、クレツキの室内楽的ともいえる透明感に対して、ミスターSは「ギスギス」ともいわれるエッジの効いた尖った表現が特徴。また、クレツキがマーラーを得意としており、ステレオ最初期に第1番、第4番、「大地の歌」を録音していたのに対して、ミスターSはマーラーよりもブルックナーに力を入れています。この人がマーラーの大編成を振ったらどうなるのか、すごく興味があっただけに、録音を残してくれなかった(ハレ管との第4番があるらしいが未聴)ことが残念でなりません。シューマンよりもマーラーやってくれ……。などと思わせてくれる人でした。合掌。

posted by みっち | 20:00 | お気楽妄想系 | comments(0) | trackbacks(0) |
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