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オペレッタ『天国と地獄』公演

・オッフェンバック:オペレッタ『天国と地獄』(コンサート形式ダイジェスト版:日本語上演)


中島桃子(ユリディス)、中村弘人(オルフェ)、和田茂士(ジュピター)、寺田剛史(プルート)、江崎裕子(世論女)、木村健二(世論男)、今村貴子(キューピッド)、田坂哲郎(ジュノー&ハンス)、宮崎希世子(ダイアナ)ほか
 

松村秀明指揮、響ホール室内合奏団
 

2017年7月9日(日)、北九州市立響ホール
 

「響ホールフェスティバル2017」と銘打っての催し。物語は、ギリシア神話のオルペウスが冥界に下り、毒蛇に噛まれて死んだ妻エウリュディケーを救い出そうとした話が元ネタで、『天国と地獄』では夫婦仲は冷え切っており、「世論」の圧力でオルフェが不承不承ユリディスを連れて帰ろうとするパロディーになっています。これにオリュンポスの神々の「地獄めぐりツァー」が絡んでドタバタ劇が展開されます。原題は『地獄のオルフェ』ですが、オルフェにそれほど存在感はなく、『天国と地獄』はいい邦題だと思います。


オペラと比べてもオペレッタは実演に接する機会がなかなかありません。以前観たのは『こうもり』のやはりダイジェスト版。今回は、ステージ奥にオケが乗り、歌手たちは基本その手前で演技するのですが、客席や通路まで使って立体的な演出になっていました。セットといえるのは二組のソファだけ。出演者は歌手だけでなく、舞台役者やダンサーなどがそれぞれ持ち味を活かしての役柄となっていました。ウィキペディアの『地獄のオルフェ』では配役に数えられているマルスやメルクリウスなどの神の一部は登場せず、情景がいくつかカットされている模様。ミノス、アイアコス、ラダマンテュス三兄弟も、おそらく天上の神々の地獄ツァーで登場するんでしょうが、本筋にあまり関係ないところで省略されたようです。その結果、2幕ものですが約1時間半となり、休憩を入れずに通して上演されました。
 

設定はきわめて現代的で、最初に登場する「世論」は男女のペアで時事ネタを盛り込みつつ漫才のような掛け合いを見せます。オルフェは作曲家で、本来はヴァイオリンを弾くみたいですが、ここではコンマスが代わりに演奏します。ここでヒロインのユリディスが「クラシック音楽大嫌い!!」と喚き散らすシーンが秀逸。いやあの、一応クラシック音楽だよね、これ(爆)。あと、プルートが人間界で変装していたアリステは農夫ではなく、ペットショップの店員になっています。ちなみにアリステとはギリシア神話のアリスタイオスで、実際エウリュディケーとは因縁の間柄。同じくプルートの子分ハンスはチャラ男で、ギリシア神話のステュクスらしい。このあたり、元ネタがしっかりしていることに感心しました。
 

プルートが神々に差し出すのが別府の「地獄」土産や辛子明太子だったり、小ネタも決まっていました。とくにジュピターがエウリュディケーに会うためにハエに変身し、デュエットで「ズズズズ」とやる場面は場内大ウケ。このシュールなギャグは時代を超えたインパクトがあります。ノリの軽いジュピターがチャーミングでした。ラストはジュピターの雷の一撃により、オルフェのミッション見事に失敗。大喜びのオルフェとユリディスf^^;。キューピッドも愛嬌のあるダンスで舞台を盛り上げていました。おなじみのフレンチカンカンは、序曲の終わりと終曲、そしてアンコールと3回演奏されました。
 

日本語上演ということで、セリフだけでなく歌も日本語。歌手たちの努力もあったのでしょう、けっこう聞き取れました。昨年は『メリー・ウィドウ』だったらしい。レハールも観ておけばよかったと思わせる楽しい舞台でした。

posted by みっち | 22:11 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
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