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ボールトBOX「バッハからワーグナーまで」から、ブラームスの交響曲第1番

・ブラームス:交響曲第1番ハ短調 作品68

 

エイドリアン・ボールト指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

(1972年3月2-3日、ロンドン、キングズウェイ・ホールでの録音)

 

イギリスの指揮者エイドリアン・ボールトがEMIに残した録音がいくつかのボックスにまとめられていることを最近知り、「バッハからワーグナーまで」11枚ボックスを買いました。


11枚のうち、ワーグナーとブラームスのほとんどは手持ちのCDにあり、つまりボックスの約半分は「買い直し」です。なぜそんなことをするかというと、目当てはブラームスの交響曲全集。この全集は、スクロヴァチェフスキ/ハレ管、ケンペ/ミュンヘン・フィルと並ぶマイベスト3です。しかし、ボールトの全集はDiskyというマイナーレーベルから出ていた激安物で、残念な音質で知られています。こないだのエントリでボールトのワーグナーに触れましたが、EMIから出ていたワーグナーはブラームスと同時期の録音なのに、不満を感じさせない音質です。「正規盤」なら同等の音で聴けるのでは? 結果は大当たりで、もうDisky盤は不要。EMIといえば、かつてARTとかHS2088(東芝EMI)とか、おかしなリマスタリングで迷走していた時期があり、待って正解だったかも(爆)。
 

ボールトの指揮は、インテンポに最大の特徴があります。通常は同じテンポでも表情付けや演奏上の都合などからある程度膨らんだり縮んだりするものですが、ボールトの場合、一見無骨といってもいいくらいテンポを守ります。彼は「最近の指揮者は曲の細部にこだわりすぎて、肝心の楽曲構成をおろそかにしている」と語っていたということです。テンポ・ルバートとか、アゴーギクとか「そういうものだ」と思い込んでいたデフォルメや強調がなくとも、書かれた音楽それ自体として素晴らしいことが実感できます。で、ボールトの演奏には、頭に「男の」って付けたくなるf^^;。そんな彼のブラームスは、派手なパフォーマンスやインパクトで聴かせるものではなく、ある程度曲をわかった人にこそ訴えるものがあるようです。かくいうみっちも、昔まだベートーヴェンの交響曲をあまり知らなかったころ、ボールトがロンドン・フィルを振った「エロイカ」を聴いたとき、全然ピンとこなかった経験があります。
 

とりあえず、ブラームスの1番を聴きました。ボックスの8枚目です。音質は鮮度もあるし透明感ある響きが美しい。Disky音源はよほど使い回されたか劣化していたかでしょうね。演奏は、序奏からもったい付けないテンポでずんずん突き進みます。第1楽章の提示部は繰り返されます。もちろん、テンポの中で各パートの出し入れや歌い込みはしっかりなされ、転調や曲の変わり目の和音の作り方などは実にうまい。ロンドン・フィルはドイツ系のオケとは違って明るい音色ですが、中間的な色合いを繊細に表現して見事。第2楽章終わりのVn.ソロはメニューインらしいですが、こちらも格調が高い。その後も間然とするところなく、終楽章まであっという間。フィナーレでは、例の主題が弦から管に推移して盛り上がるところなどもきわめて自然で、ギクシャクしないのがかえってすごい。コーダも煽るようなことはまったくありませんが、確信に満ちた頂点の高さには涙が出そうになります。

posted by みっち | 21:35 | CD・DVD | comments(2) | trackbacks(0) |
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コメント
みっちさん、こんにちは。
ボールトのブラームスと聞いて反応してしまいました。
学生の頃、LP盤でよく聴いていました。
飾り気のない、でも筋の通った説得力のある演奏で、みっちさんのおっしゃる「男の」は言い得て妙ですね。
でも、今ではジェンダー・ハラスメントかも(笑)
ちなみにこのボックスセット、私も持ってますよ!
2018/02/15 20:03 by 汲平
そうなんですよ、炎上しないかとハラハラすめんと(爆)。

ボールトのブラームスがいい音で聴けるようになって、とにかく大満足。
ベートーヴェンやシューベルトなども収録されているので、これから楽しみです。
2018/02/16 00:08 by みっち
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