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お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
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ボールト/ロンドン・フィルによるブランデンブルク協奏曲集

・バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)


エイドリアン・ボールト指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 

1972年4-7月録音

ボールトボックス「バッハからワーグナーまで」より(Warner Classics 6 35657 2)

 

ワーナーのボールト15枚組ボックスのエントリ開始です。このボックスは録音が作曲家順に整理されているため、エントリも作曲家ごとにまとめていくことにしたい。というわけで、初回はバッハとなります。ブランデンブルク協奏曲は全6曲で、CD1枚目に1〜4番、2枚目に5番、6番が収録されています。なお、メインシステムのアンプがダウンしたため、当面は居間のサブシステムでの鑑賞となります。
 

バロック音楽の楽器や奏法などは、いまとなっては「モダン」の方が古いという逆転状態ですが、1972年の録音ということは、古楽器演奏の黎明期に当たるのかな? ここでは奏者にデイヴィッド・マンロウの名前が見えます。来るブームを先取りした演奏といえるかもしれません。加えて、ボールトの指揮はもともと虚飾を排したインテンポで、快調に運びます。したがって、現代オケによる「オールドスタイル」というと、誤解を招く表現かもしれません。
 

違和感があるとすれば、現代の弦楽セクションに古楽器の独奏を合わせた、その折衷的なスタイルということになるでしょう。また、最近の洗練された古楽器演奏に慣れた耳には、このころの古楽器は妙に古臭い響きがするのも事実です。もしかすると、古臭さというか、アルカイックな響きをあえて意図していた可能性もあります。弦合奏が厚いため、独奏楽器とのバランスの点で不利ということもありますが、音色や奏法についてはいまだ発展途上にあったのではないでしょうか。例えば4番のリコーダーはいまいち冴えないし、5番のチェンバロはイギリスではハープシコード(奏者はレイモンド・レパード)で、これもやや金属的というか、ポップスなどでも聴けるようなギロンギロンした響きf^^;。おそらく、当時として最先端をめざしてがんばったのでしょうが、使える楽器は限られていたのかも。逆に、これらの独奏楽器のない、弦楽のみの3番と6番は文句なく素晴らしいと思いました。
 

この曲のみっちの手持ちCDとして、ピケット指揮ニュー・ロンドン・コンソート盤とイル・ジャルディーノ・アルモニコ盤という、いずれも古楽器による全集盤があるので、参考にこれらも聴き直しました。
 

まず、ピケット盤はみっちのお気に入りで、弦楽が各パート1人から2人と小編成。独奏楽器の音色が素敵なんですよ。昔、CDプレーヤーの買い替えのときにこのCDで判断したくらい。演奏はイギリスの音楽家らしい上品なもので、とくに2番、4番、5番は素晴らしい。ところがですね、このピケットくん、こともあろうに2015年に音楽学校の生徒への強姦罪で禁錮11年の実刑判決を受けており、現在服役中とか(爆)。余罪もあったらしい。彼の録音は「黒歴史」として今後世に出ることはないかもしれません。そういう意味で、これは貴重盤になってしまいました(ーー;)。
 

もうひとつは、一時期古楽器界の話題をさらったイタリアのイル・ジャルディーノ・アルモニコ。古楽器演奏にはイギリス的な格調の高いタイプとオランダ的なアグレッシヴなタイプの「英蘭戦争」みたいな様相がありましたが、どちらかというと後者に属し、各奏者の自発性を重んじた即興的なノリやスウィングするようなリズム感に特徴があります。全体に尖ったところのある演奏ですが、とくに編成の大きい1番では、ホルンの割った音色など、この曲にふさわしい野趣が感じられます。
 

そういうわけで、ブランデンブルク協奏曲を以上の3つの演奏から取り出して聴くとすると、1番がイル・ジャルディーノ・アルモニコ、2番、4番、5番が幻のピ○ット、3番と6番がボールトということになるかな。

posted by みっち | 20:45 | CD・DVD | comments(2) | trackbacks(0) |
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コメント
パワーアンプ、大変でしたね。
ボールトさん、顔つきがお爺ちゃんで、長く聴く機会がなかったのですが、昨年エルガーにこって、よく聴くようになりました。風貌と違って(失礼)素晴らしいですね。

ブランデンブルク。私は、ケーゲル旧盤、レオンハルト、若きマゼールなどを聴いた後に、リヒターに先祖帰りしました。最近では、ソロが結構オールスターのマリナー盤かな。

ボールト盤でも、デビッド・マンロウ、レイモンド・レパードなんて名前は懐かしいです。
ピケットという人は知りませんが、実刑まで行ったのは大変ですね。ギドン何とかなんても、似たようなことをしていたのではないかと邪推しますが。
ともかく、バッハは曲の存在自体が、どのような演奏でも受け入れ、奏者を選ばないところがありますね。
2018/03/20 23:51 by モト
アンプは、新しいのを買うしかない状況ですが。問題は、いつどのように家庭内決済を受けるかということでf^^;。

リヒターのバッハは、古くならないですね。管弦楽組曲の2番など、耳タコのような音楽が、美しさに息を飲むような瞬間に巡り会えます。マリナー盤も面白そうですね。

最近、音楽家や俳優たちの過去のセクハラが断罪されており、デュトワやレヴァインもやり玉に挙がっていますね。さしづめピケットはその最先端をいったクチかも(爆)。クレンペラーなどはもっとひどかったようですが、もう時効かな?
2018/03/21 09:42 by みっち
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