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クーベリック/ベルリン・フィルによるドヴォルザーク交響曲全集(その2)

・ドヴォルザーク:交響曲第2番変ロ長調 作品4


ラファエル・クーベリック指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1972年12月

(クーベリック グラモフォン録音全集ボックスより)

 

クーベリックのグラモフォン録音全集から、ドヴォルザークの交響曲全集を聴いています。今回は第2番。オケはベルリン・フィル。ボックスの10枚目として、第1番と2枚組の体裁になっています。
 

第2番は1865年、第1番のすぐ後に書かれています。初演はそれから20年以上経った1888年。出版はさらに遅れて、作曲者の死後の1959年。それまでは、現在の第7番が「第2番」とされていました。
 

ハ短調の第1番に対し、第2番は変ロ長調で、明るい曲調になっています。とはいえ、規模拡大傾向は変わっておらず、演奏時間は第1番を上回る約54分。これはドヴォルザークの交響曲中では最大スケールで、いちばん短い第4楽章でも11分半かかっています。第1番でアイデアをいろいろ盛り込んだはずですが、まだまだ足りなかった? それともむしろ勢いがついた? しかし、長さに見合う内容があるかというと、首を傾げざるを得ません。
 

第1楽章は牧歌的な雰囲気で始まりますが、その後の推移はとりとめがなく、形式感も希薄です。第2楽章も同様。中ほどでフガートになる変化はありますが、締まりがなく、聴いていて集中力が続かない。後年の特徴である口ずさめるようなメロディーは、このころの作品には全然見られず、ずいぶんギャップがあります。第3楽章はスケルツォと銘打たれているわりには穏やかな進行で、舞曲調ではありません。ここはちょっと異色さが出ています。フィナーレは、比較的引き締まっていて、とくにコーダでの終結に向けた力技はなかなか聴かせます。というわけで、後半は少し面白みがありますが、前半はダレる。構えの大きさや旋律の個性の薄さはブルックナーの初期作品を連想させます。
 

なお、この間ブルックナー的などといっていますが、調べたところ、ブルックナーの交響曲第1番は1866年で、ドヴォルザークの第1番、第2番の方がそれより早い。ブルックナーの「00番」とも呼ばれるヘ短調の習作は1863年ですが、これをドヴォルザークが聴いたとも思えず、どっちの影響というよりも、二人ともワーグナーの影響下にあって、交響曲を書こうとしたら似た感じになったというのが正解? 当時はこの二人といわず、ワーグナーにかぶれて同傾向の音楽が流行っていたのかもしれません。ドヴォルザークは後にブラームスに接近するわけですが、もしこの両者の出会いがなかったらどうなっていたか。あるいは、ブルックナーの向こうを張るような大規模な交響曲を残したかもしれません。このあたり、歴史のifとして想像すると興味深い。


演奏は、いつもの立派なベルリン・フィルです。オケがすごいのかドヴォルザークのオーケストレーションがいいのか、前者はまず間違いないでしょう。よく鳴っています。

posted by みっち | 21:03 | CD・DVD | comments(0) | trackbacks(0) |
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