チェロの弦
2006.04.18 Tuesday
チェロを始めて2年くらいは、弦は買ったときの状態そのままでした。一度A弦が切れたときは怖くて、自分で張り替えできず、お店の人にお願いしたくらいです。でも、そのころから弦に対する関心も出てきました。
しばらくして、『弦楽器のしくみとメンテナンス』という本(こちらが公式サイト)が出ていることを知り、買って読んだら、「弦は日々劣化する。」と書いてありました。弦が消耗品だったとは、知らなかった(ToT)。
しばらくして、『弦楽器のしくみとメンテナンス』という本(こちらが公式サイト)が出ていることを知り、買って読んだら、「弦は日々劣化する。」と書いてありました。弦が消耗品だったとは、知らなかった(ToT)。
弦の素材は大別して三種類(ガット、ナイロン、スチール)、値段も高いのから安いのまでいろいろあります。全部試すのは不可能ではありませんが、かなりの時間と予算を投入する必要があるでしょう。私の場合、A弦とD弦は半年から1年くらい、G弦とC弦は1年から2年くらいの周期で交換し、そのときに新しい弦を試す、ということでやってきました。基本的に値段の安い物から(貧乏人ですから!)試しています。ガット弦はまだ弾いたことがありません。
以下に、これまで試した弦の種類と感想を書きます。なお、これらは楽器や弓との組合せ方や相性、奏者の好みの要素も大きいので、普遍的な評価ではない、ということをあらかじめお断りします。
・スピロコア(Spirocore) A,D,G,C チェロを買ったときに張ってあった弦です。値段が安く、G弦とC弦は一般的にもよく使用されるようです。シルバー巻とかタングステン巻といった高級バージョンは、未体験。私の楽器では、G弦がかすれて弾きにくかった覚えがあります。いま弾いたらどう思うか、腕も聞く耳も違っているはず(ホントか?)なので、評価が難しいです。
・ドミナント(Dominant) A,D これだけナイロン弦です。スチールとくらべて張りが緩く、明るい音色です。ただ、張りが緩いためか、強く弾くと、ビィーンとビリつく感じになりやすいです。自分が下手なだけともいいますが。スピロコアのG,C弦と組み合わせたのは、いま思えば失敗でした。これを使うなら、4弦ともナイロンでそろえるべきでしょう。
・プリム(Prim) A 先生の手持のA弦だけ試させてもらいました。金属的な響きが気に入りませんでした。ただ、安価なので、使い方次第かもしれません。
・クロムコア(Chromcor) A,D これも安価ですが、魅力を感じませんでした。安いだけ?
・クロムコアプラス(Chromcor Plus) A,D クロムコアの上級バージョン。それでも安い弦です。プラスになると、音にふくらみと繊細さが感じられ、音楽的に鳴ります。コストパフォーマンスが高く、おすすめできます。
・ヘリコア(Helicore) A,D,G,C これがスチール弦?というくらい、張りが軟らかいです。音もまったりして伸びやか。個性派ですが、これもおすすめ。
・ヤーガー(Jargar) A,D ヘリコアとは逆に張りが強く、人によっては左手に負担を感じるかもしれません。切れやすいという噂もありますが、私のは切れませんでした。音は、渋く落ち着いていて、ある意味とてもチェロらしい。高音弦では定番になっていることが頷けます。一度は試してみる価値があるでしょう。G,C弦は、弾く強さでピッチが変わるとなにかに書いてあったため、試していません。
・コレルリ(Corelli) A,D,G,C 現在使用中の弦です。もう1年になりますが、気に入ってしまって、なかなか替えられません。張った直後は、金属的で変なキャラクタだと思ったのですが、二、三日すると落ち着いてきて、味わいのある音に変化しました。私の楽器にベストマッチだと思います。欠点は、指先に金属の汚れがつくことです。水洗いですぐ落ちますけど。
以下に、これまで試した弦の種類と感想を書きます。なお、これらは楽器や弓との組合せ方や相性、奏者の好みの要素も大きいので、普遍的な評価ではない、ということをあらかじめお断りします。
・スピロコア(Spirocore) A,D,G,C チェロを買ったときに張ってあった弦です。値段が安く、G弦とC弦は一般的にもよく使用されるようです。シルバー巻とかタングステン巻といった高級バージョンは、未体験。私の楽器では、G弦がかすれて弾きにくかった覚えがあります。いま弾いたらどう思うか、腕も聞く耳も違っているはず(ホントか?)なので、評価が難しいです。
・ドミナント(Dominant) A,D これだけナイロン弦です。スチールとくらべて張りが緩く、明るい音色です。ただ、張りが緩いためか、強く弾くと、ビィーンとビリつく感じになりやすいです。自分が下手なだけともいいますが。スピロコアのG,C弦と組み合わせたのは、いま思えば失敗でした。これを使うなら、4弦ともナイロンでそろえるべきでしょう。
・プリム(Prim) A 先生の手持のA弦だけ試させてもらいました。金属的な響きが気に入りませんでした。ただ、安価なので、使い方次第かもしれません。
・クロムコア(Chromcor) A,D これも安価ですが、魅力を感じませんでした。安いだけ?
・クロムコアプラス(Chromcor Plus) A,D クロムコアの上級バージョン。それでも安い弦です。プラスになると、音にふくらみと繊細さが感じられ、音楽的に鳴ります。コストパフォーマンスが高く、おすすめできます。
・ヘリコア(Helicore) A,D,G,C これがスチール弦?というくらい、張りが軟らかいです。音もまったりして伸びやか。個性派ですが、これもおすすめ。
・ヤーガー(Jargar) A,D ヘリコアとは逆に張りが強く、人によっては左手に負担を感じるかもしれません。切れやすいという噂もありますが、私のは切れませんでした。音は、渋く落ち着いていて、ある意味とてもチェロらしい。高音弦では定番になっていることが頷けます。一度は試してみる価値があるでしょう。G,C弦は、弾く強さでピッチが変わるとなにかに書いてあったため、試していません。
・コレルリ(Corelli) A,D,G,C 現在使用中の弦です。もう1年になりますが、気に入ってしまって、なかなか替えられません。張った直後は、金属的で変なキャラクタだと思ったのですが、二、三日すると落ち着いてきて、味わいのある音に変化しました。私の楽器にベストマッチだと思います。欠点は、指先に金属の汚れがつくことです。水洗いですぐ落ちますけど。