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お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
心に響くポルトガル
きのう、TVQ「地球街道」でファドが採り上げられるというので、録画して観ました。10時30分から放送だったんですけど、みっち(よい子)はもう寝てる時間なもので。

俳優の林隆三は、中学時代から映画で聴いたファドに魅せられ、いつか本場のファドを聴きたいと思っていたのだそうです。映画の主題歌を、このあいだのエントリ「なぜかファド」でちょっと触れたアマリア・ロドリゲスが歌っていて、その歌と映像が紹介されました。確かにいいですねえ。林隆三はあんまりテレビに出ない人ですが、昔NHKの『天下御免』に出ていたころから印象に残っていまして、深みのあるバリトンとともに、好きな俳優です。

映画で見たというナザレの海岸にアジの干物が並んでいたり、リスボンの民家の軒先でイワシを焼いたりしている風景は、日本との親近性を感じさせました。放送でも語られていましたが、リスボンの街並みはどこか懐かしいですね。もしかしたら宮崎駿の『魔女の宅急便』は、この街をモデルにしたのではないでしょうか。
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posted by みっち | 10:36 | お気楽妄想系 | comments(0) | trackbacks(0) |
クイケン四重奏団による、シューマンの弦楽四重奏曲集
クイケン四重奏団のシューマン・シューマン:弦楽四重奏曲第1番イ短調 作品41-1
・シューマン:弦楽四重奏曲第2番ヘ長調 作品41-2
・シューマン:弦楽四重奏曲第3番イ長調 作品41-3

クイケン四重奏団(Vn.シギスヴァルト・クイケン、ヴェロニカ・クイケン、Va.サラ・クイケン、Vc.ヴィーラント・クイケン)
(Arcana A326)


「夕陽の窓」では珍しい、レギュラー盤です。 シューマンの室内楽は、ピアノ五重奏曲が飛び抜けて有名ですが、それ以外は録音も含めてあまり演奏されません。みっちはユボーとヴィア・ノヴァ四重奏団を中心としたシューマンの室内楽全集(Erato)を持っていまして、かなり満足しているのですが、ときどき違う演奏を聴きたくなります。

シューマンの弦楽四重奏曲は3曲とも1842年に作曲されています。この年にはピアノ五重奏曲とピアノ四重奏曲も作曲されていて、「室内楽の年」と呼ばれます。その前年1841年は「交響曲の年」、1840年は「歌曲の年」で、シューマンは似た編成の作品を集中して書く傾向があります。ブラームスにも弦楽四重奏曲が3曲ありますが、比較すると、シューマンの方が耳当たりがいいです。
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posted by みっち | 19:40 | CD・DVD | comments(4) | trackbacks(1) |
朝日新聞がウィキペディアを紹介
けさの朝日新聞1面から2面にかけて、「ウェブが変える」と題したカコミ記事の第1回目として「ネット百科事典」ウィキペディアが採り上げられています。イラストや記事画面(新幹線)付きでかなり詳しく、しかも好意的(これ重要)に書かれています。1面カコミというのもインパクト大です。

みっちはちょこちょこ書かせてもらっているだけですが、参加しているプロジェクトが真っ当な評価をされるのは、やっぱりうれしいですね。ネットで紹介されるのと違って、比較的年齢層の高い読者にアピールできるでしょうから、手薄だった記事の充実につながるといいと思います。

いまは夏休みで、トップページに紹介されている記事なんかがよく悪戯されてます。何日か前までは「スコッチ・ウイスキー」がトップを飾っていたので、標的になっていました。新聞読者層は、そういうこと、しないよね。ね。
posted by みっち | 19:00 | Wikipedia | comments(0) | trackbacks(0) |
マーラーの第7交響曲

ウィキペディアで交響曲第7番 (マーラー)の記事を改訂しました。月一ペースを維持できてホッとしています。

今回は、かなり悩みました。まあ、6番まで悩まなかった記事はありませんけど(^^;)。ひとつには、マーラーの交響曲でどれがいちばん好きかと聞かれたら、みっちはおそらく第7番だと答えます。この曲を知ったのは中学3年のときです。しかも「問題」とされるフィナーレが好きで、レコード(クーベリック盤)を学校に持っていって、放送部に頼んで掃除の時間にこのフィナーレをかけてもらったくらいです。いやあ、いま考えても素敵な思いつきだ(爆)。それくらい(というのも変だが)思い入れがあるので、かえって「中立的」に書きにくい。それに7番は、巷の評価も一定していないので、どこまで書いていいのか、どこからが「独自の調査」といわれないですむのかの判断が難しかったです。

中立を期したものの、結果的にみっちの「独自の調査」がにじみ出ているんじゃないかと思います。ここでは断定しますが、第7番のフィナーレはコラージュとかパロディーなんかではありません。今回調べてわかったことは、この曲はバッハの管弦楽組曲(だけじゃないようですが)を参考にしていて、言ってみれば、第6番の「古典回帰」からさらにさかのぼる「バロック回帰」。交響曲の枠組みに、バロック組曲の形式を持ち込んでいます。だからあの楽しい終楽章なのです。

 

パロディーという点では、第2楽章と第4楽章の両「夜曲」、これこそ第6番のパロディーといっていいと思います。第2楽章ではモットー和音やカウベルが使われますが、第6番のような悲劇性や深刻さはありません。そんなものは、夜の牛の行進(違う)には無意味。第4楽章冒頭のブリッジ音型は、第6番フィナーレ冒頭のヴァイオリンの異様なブリッジ音型の短縮というか、カリカチュアではないでしょうか。その証拠に、つづくホルンの主題は第6番フィナーレの第1主題の後半部とそっくりです。しかも何回もこれが繰り返され、まるで「悲劇の主人公」の頭の真上でカラスが「アホー」と鳴いているくらい、第6番がコケにされています。

勘違いされると困るのでいっておきますが、第6番は紛れもなく傑作だと思います。しかし、マーラーは第6番を書き上げた、もしくは書き上げつつあった時点で、もうそこにとどまっていないといいたいわけです。第7番は、音楽的な意味でも第6番を乗り越えて第8番へとつづく作品だと思います。

確認のために聴いたのは、スヴェトラーノフ指揮ロシア国立交響楽団の全集からの1枚(正確には1枚半)。第6番もそうでしたが、第1楽章でトランペットが突出気味です。逆に第1主題のところでホルンがちょっと弱いのが不満。序奏はゆったりしていますが、主部は速く、テンポの差が大きい。打楽器にも特徴があって、ティンパニの重心が低いのはいいです。ハープもクリアできれい。シンバルやトライアングルの音が太めなのはロシアだから?(^^;)。第2楽章からは違和感がありませんでした。全体的にはとても気に入りました。この全集もいずれ取り上げたいのですが、なかなか集中して聴く時間を確保することができません。

posted by みっち | 18:52 | Wikipedia | comments(0) | trackbacks(0) |
「クラシック招き猫」休止

みっちがお世話になっていた、インターネット掲示板クラシック招き猫が、7月いっぱいで休止されることになりました。

「クラシックの散歩道」へのみっちの投稿を以下に載せます。

「クラシック招き猫」に私がお世話になり始めたのは、6年前くらいだったと思います。でも3年くらいブランクがあって、最近復帰したばかりなのに休止とは、ちょっとショックです。休止のお知らせに、「ブログ全盛時代を迎えた今日、一定の役割は果たした」と書かれていて、お気楽妄想系ブログを始めた自分のことをいわれているようで、ギクッとしたり。でも確かに掲示板の役割は、以前ほどではなくなってきたかもしれない、とは思います。

「招き猫」に参加するようになって、当たり前ですが、世の中いろんな人がいて、いろんな演奏があって、それに対してまたいろんな感想があるのだなあ、と思いました。それ以前は、クラシックの情報は「レコード芸術」を代表とする印刷物が幅を利かせていて、「レコ芸」で「推薦」されるかどうかが、音盤を購入するかどうかの判断材料でした。ところが誰もが評論家となれる掲示板の存在によって、そういう権威主義から脱することができました。いまや「レコ芸」の月評は、私にとって「笑点」の大喜利と同じようなものですw

 

掲示板の意見交換を通じて、演奏に順位を付けたり、「名盤」と呼んだりすることには問題があるなあと思うようになりました。順位や優劣づけは、自分自身が権威主義に身を落とすことだし、「名盤」という言葉には、その価値がわかる人間はエラくて、それを受け入れない人間は見下すという権威主義がやはり内包されているように感じます。私はこれらを悪弊だと思い、心に思っても言葉には出さないように(^^;)なりました。これも掲示板から学んだことです。このごろは、音楽は頭でなく体で理解すべきなのではないか、などと考えるようになっています。

掲示板の宿命というか、参加者次第で充実したり荒れたりするわけで、そういうことが定期的に起こるのを見て、わが身の処し方といいますか、一定のスタンスを身に着けることもできたと思います。数年前からウィキペディアにクラシック関係の記事を中心に投稿していますが、ウィキペディアのコミュニティーにおいても、「招き猫」での振舞い方が大いに参考になっています。

7年間といえば、私のチェロ暦がちょうど7年なのですが、あんまり関係ないですね。甲斐さん、どうもありがとうございました。本当にお疲れ様でした。しばしお休みください。えー、つまり、そのうちリニューアルしてまた始めていただけるといいなあと願っています。なにかお手伝いできることがありましたら、声をかけていただきたいと思います。

posted by みっち | 21:40 | お気楽妄想系 | comments(0) | trackbacks(1) |
通し弾き
シューマンの『民謡風の五つの小品』の第3曲を練習中ですが、例の「死の重音連続」(爆)は相変わらず上手になりません。果たして弾ける日がくるのでしょうか(遠い目)。今月はもうレッスンがないし、同じことばかりしているとつまらなくなってくるf^^;ので、第4曲にも手を出し始めています。第4曲は、見た目そんなに極悪な感じはないです。曲調の変化が大きく、その辺の弾き分けができれば技術的にはなんとかなるかも。最後までやってみないとわかりませんが。

ところで、1日わずか30分ほどの練習をいったいどんなメニューでやっているのか、だれも聞いてませんが、勝手に答えてみます(^^;)。時期によって違いますが、このごろはこうです。まず、指慣らしにフォーレのチェロ・ソナタ第1番のフィナーレを通して弾きます。最初は音階とかやっていましたが、挫折(おい)。この曲が大好きなのと、毎日やっていれば、そのうち暗譜できて2年後ぐらいに発表できるかな、と考えています。そのあと、『民謡風の五つの小品』の第1曲を通して弾きます。今年の発表曲なのでこちらも暗譜したいのと、技術的に難しいところを取り出して何度か繰り返したりします。ここまででもう15分以上かかっています。

後半は、第3曲をまず通し弾き。そのあと、気になるところを繰り返します。最後に、なんか1曲ということで、第4曲を弾けるところまで弾いたり、9月に知人の音楽教室への出演依頼があるので、そこで弾くかもしれない、バッハの無伴奏組曲第1番のプレリュードや、チェロ用編曲の「ジブリ作品集」から『となりのトトロ』のテーマとか、『ラピュタ』の「空から降りてきた少女」(「君を乗せて」とほぼ同じですが、アレンジが違う)なんかをさらってみます。
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posted by みっち | 20:04 | cello | comments(0) | trackbacks(0) |
クチャル/ウクライナ響による、ショスタコーヴィチ管弦楽曲集
クチャル/ショスタコーヴィチ管弦楽曲集CD 1
・ジャズ・オーケストラのための第2組曲
・ロシアとキルギスの民謡による序曲 作品115
・ジャズ・オーケストラのための第1組曲
・ノヴォロシイスクの鐘の音楽
・祝典序曲 作品96

CD 2
・バレエ『ボルト』組曲 作品27a
・バレエ『明るい小川』 作品39a
・バレエ『黄金時代』組曲 作品22a

CD 3
・『ハムレット』組曲
・『馬あぶ』組曲 作品97a

テオドレ・クチャル指揮ウクライナ国立交響楽団
(Brilliant Classics BRL6735 3CD)


いったん締めるといっておきながら、またショスタコーヴィチを取り上てしまうみっち、だって買っちゃったんだもん。
ブリリアント・クラシックスは、こういう、人のCDコレクションの隙間を埋めるようなアイテムを廉価で出してくれるので、迷惑じゃなかった、ありがたいレーベルです。
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posted by みっち | 12:03 | CD・DVD | comments(0) | trackbacks(0) |
コンドラシン/モスクワ・フィルによる、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番、第2番
コンドラシン/ショスタコーヴィチ交響曲全集・ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 作品77
・ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第2番嬰ハ短調 作品129

キリル・コンドラシン指揮モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァイオリン独奏:レオニード・コーガン(第1番)、ダヴィッド・オイストラフ(第2番)


ヴェネツィア(VЕНЕЦИЯ)のコンドラシン/ショスタコーヴィチ・ボックスの最後の1枚は、2曲のヴァイオリン協奏曲です。

ヴァイオリン協奏曲第1番は、交響曲でいうと第9番のあと、1948年にジダーノフ批判を浴びる真っ最中の作品です。4楽章と大規模で、陰鬱な第1楽章から「ショスタコ節」全開。第2楽章スケルツォでは、ショスタコーヴィチを現すという「D・Es・C・H」動機(ただし移調されていて、音名は一致しない)が登場します。第3楽章は劇的なパッサカリアで、このパッサカリア主題は、交響曲第15番でもよく似た動機が現れます。ショスタコーヴィチは第8番でもパッサカリアを書いていますし、この協奏曲は彼の創作でも相当力の入った作品といえるでしょう。カデンツァを経て、フィナーレで狂おしく疾走します。
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posted by みっち | 08:19 | CD・DVD | comments(2) | trackbacks(0) |
自転車ファッション
4月に転勤があり、そんなに遠くない職場なのですが、自宅からJR駅まで徒歩15分、JR15分、駅から職場まで自転車15分という通勤経路になっています。はじめのうち、雨の日は傘を差して自転車を片手運転していました。しかし車の交通量が多く、風が強い日などはかなり危険なこと、自転車の傘さし運転は捕まると罰金を取られるらしいことがわかり、更生をめざして(^^;)「雨合羽」を購入しました。

ここ二日連続で、雨合羽の出番となっています。雨合羽で全部解決するかというと、そうではなく、フードをしてても顔に雨が降りかかってきます。眼鏡をかけているので、これでは視界不良となります。フードのてっぺんを右手で持ち、ひさしのように頭の上に伸ばして雨を防いでいましたが、これじゃ傘をさしているのと大して変わらない(爆)。
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posted by みっち | 19:36 | 近況 | comments(2) | trackbacks(0) |
『あらしのよるに』
あらしのよるに子供がいるので、絵本や児童書に触れる機会がけっこうあります。
『あらしのよるに』(講談社)は、木村裕一(作)、あべ弘士(絵)による連作絵本です。わが家のホビットがせがむので、毎晩1冊読み、きのう7冊目の『まんげつのよるに』を読んで完結しました。

このシリーズ、最初はシリーズの予定ではなかったらしいです。しかし、『あらしのよるに』が人気を呼んで続編が書かれ、第6作『ふぶきのあした』でいったん終わりとされますが、昨年アニメ映画化された機会に第7作が出されたという経過をたどっています。そういうわけで、第1作から完結まで11年かかっています。あと「特別編」として『しろいやみのはてで』があるそうですが、これは読んでいません。

各巻のタイトルは次のようになっています。簡単なあらすじを付けました。以下ネタバレになりますので、ご注意を。
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posted by みっち | 20:11 | 読書 | comments(4) | trackbacks(0) |