オーディオには電源ケーブルやピンケーブル、スピーカーケーブルなど各種ケーブルがあるわけですが、このケーブルを替えると音は変わるのか、という問題について、audiofan.netの「議論・難しい話」で大論争になっています。さらに派生スレッドが立てられて、そこでも盛り上がっています。このケーブル論議は過去にも何度か繰り返されていまして、そのたびに大論争になるんですが、決着はつかず、時間をおいて再燃します。マニアの方は、ケーブルと聞くと血が騒ぐ(^^;)みたいで、今回もやりとりのあげく、憤激して「こんな掲示板出て行ってやる」と捨て台詞を吐いて去った方がいます。
みっちはaudiofan.netにときどき書き込みしています。ただし雑談専門でして「議論・難しい話」はパスです。マニアじゃないf^^;ので、そんなことに熱くなれない。でも、ケーブルで音が変わるか、という問題については、「変わる派」です。これは、ケーブルに限った話ではなくて、オーディオはどこ(なに)が変わっても、程度の差はあれ音は変わる、と理解するのが自然ではないかと思います。だからといって、メーターうん万円とかする高級ケーブルを買うことはありません。「変わる」と「良くなる」は全然違うし、ケーブルで「良くなる」方法論はまったく確立されていないので、マニアでない人間は、電気が通っていればよし。せいぜい、信頼できる店ですすめられた一般的な価格のものを使うくらいとしましょう。ケーブルにハマって、とっかえひっかえすることを「電線病」というらしいです(爆)。言い得て妙。
こういう議論の場合、「(変化が)ない」ことの証明は「非在証明」(ウィキペディアでは「悪魔の証明」)といって、事実上無理なので、本来なら「変わる派」が「ある」ことを証明すべき立場にあります。しかし、これも自分の体験以上のものはまず出せないですから、相手は説得されません。つまるところ、平行線です。
「変わること」に関して注意しないといけないのは、ケーブルを替えた場合、変わるのはケーブルだけではなくて、接続状態やシステムの相性関係、部屋の音響などにも影響があるかもしれない、ということです。機械や電線に相性なんてあるのかと思われる方もおられるでしょうが、パソコンでも似たような現象がありますよね。なぜそうなるのかはまだ究明されておらず、ここに、妖精さんとか(違)、オカルトが入り込む余地があるわけです。もうひとつ忘れてはいけないのは、同じオーディオ製品でも個体差があるということです。つまり、同じ条件で実験しても、結果が全く同じとは限らない。加えて人間の認識はその場の環境、先入観や体調などで大きく左右されますから、議論の決着が付かないのは当然だし、そもそも決着させることに意味があるのだろうか、と膨大なログを眺めながら考えます。
議論の部屋で果てしなくわいわいやっている方は、議論が目的か、果てしなくわいわいやっていることそれ自体が楽しいんだろうなあ。