マーラーの9番では、第1楽章、第3楽章、第4楽章でミュートをつけろという指示箇所があります。いちばんわかりやすいのは第1楽章で、展開部に入って1回目のクライマックスの後、129小節目から薄暗い旋律(実はもっと前にヴァイオリンで出ていたパセージの変奏になっている)を奏するところでしょう。音域が高く、こんなところまでチェロで弾くの?といいたくなります。音だけ聴いているとヴィオラかと思うかもしれません。
指揮連のとき初めてミュートを使ったのですが、慣れないもので、右手で付けようとして弓先で譜面を突いたり、途中で「そろそろ付けなければ」と見るともう付いていて、エ?、ということは、つまりずっと付けっぱなし……Σ( ̄□ ̄|||)とか、トンデモナイことをやらかしておりましたとさ(爆)。本番ではきっちりやりましたよ。ただこれ、今後使い道があるかどうかはまったく不明です。