『指輪物語』再読:「過去の影」
2007.07.31 Tuesday
LotROを遊んでいると、「このキャラ、原作にでてきたかな?」とか、「ここのところはなにか関連があったかな?」などと思わせるところがあちこちに出てきます。さらに、キンシップ「節士」の仲間と交わす雑談にも触発されて、だんだん『指輪物語』を読みたい気持ちが高まってきて、とうとう再読を始めました。これが2回目ではないですが、何回目かは覚えていません。読むのは寝る前のわずかな時間なので、1日数ページという超スローペース。でも、内容が充実しているので読むたびに発見というか、仮に時間がもっとあったとしても、これ以上ペースを上げられないのではないか、と思うくらいです。
序章の「ホビットについて」から、ビルボの誕生祝いのパーティあたりまでは、LotROのホビット庄によく取り込まれていて、思わずニヤッとしてしまうくらい、雰囲気がよく出ています。で、ビルボが旅立って数年経ち、ガンダルフがホビット庄に再び現れてフロドに指輪の由来を語って聞かせる場面にやってきたのですが、この約30ページにわたる長いやりとりは、すでにして第1巻前半の最大の山場です。
ガンダルフの名台詞は、映画でも「どの時代に生まれてくるか選ぶことはできない。その時代でなにをなすかが大切」という部分が生かされていました。ですが、もちろんそれがすべてではありません。その後で出てくるもうひとつの台詞を、私は映画の台詞以上に大事に思っていて、それをここに引用します。この台詞につづいてガンダルフは、ゴクリにはまだ役割が残っているのではないか、と物語の後半について暗示するのです。
序章の「ホビットについて」から、ビルボの誕生祝いのパーティあたりまでは、LotROのホビット庄によく取り込まれていて、思わずニヤッとしてしまうくらい、雰囲気がよく出ています。で、ビルボが旅立って数年経ち、ガンダルフがホビット庄に再び現れてフロドに指輪の由来を語って聞かせる場面にやってきたのですが、この約30ページにわたる長いやりとりは、すでにして第1巻前半の最大の山場です。
ガンダルフの名台詞は、映画でも「どの時代に生まれてくるか選ぶことはできない。その時代でなにをなすかが大切」という部分が生かされていました。ですが、もちろんそれがすべてではありません。その後で出てくるもうひとつの台詞を、私は映画の台詞以上に大事に思っていて、それをここに引用します。この台詞につづいてガンダルフは、ゴクリにはまだ役割が残っているのではないか、と物語の後半について暗示するのです。
「死んだっていいとな! たぶんそうかもしれぬ。生きている者の多数は、死んだっていいやつじゃ。そして死ぬる者の中には生きていてほしい者がおる。あんたは死者に命を与えられるか? もしできないのなら、そうせっかちに死の判定を下すものではない。すぐれた賢者ですら、末の末までは見通せぬものじゃからなあ。」