どの曲も短く、チェロ譜だと6曲分で計4ページしかありません。あんまり難しくなくて、プログラムに組めそうな曲ということで、4曲目を候補にしました。あと5曲目もいい感じです。
レント、ト長調、4分の4拍子。ピアノの前奏が3小節あり、これがなかなか印象的です。チェロはD弦主体で、穏やかかつ伸びやかに歌います。ちょっと「ロッホ・ローモント」(これと「五番街のマリーへ」がそっくり)や「グリーンスリーヴス」を思わせる、いかにもイギリス的な風情を湛えています。ただ、リズムは単純でなくて、たゆたうように変化し、最後は高いフラジオレット(?)となって消えていきます。長さは2分あるかどうかぐらい。
この曲を最初に持っていき、リムスキー「バラとナイチンゲール」、フォーレのソナタ、というプログラムはどうでしょうか。並べてみるとこうなります。
1. ヴォーン・ウィリアムズ:『イギリス民謡による6つの練習曲』より、第4曲レント ト長調
2. リムスキーコルサコフ:『バラとナイチンゲール』 モデラート ト短調
3. フォーレ:チェロソナタ第1番より第3楽章 アレグロ・コモド ニ長調
有名曲がなく、お子様向き、とはいいにくいところがありますが、はじめの2曲は短いし、民謡調またはアラビアンナイト風なので親しみやすさはあるかと。ト長調レント、ト短調モデラート、ニ長調アレグロという並びは、調性も合っているし、「序破急」という感じでいいのではないか、とひとりほくそ笑むみっちf^^;。取らぬ狸のなんとやらとはこのことです。構(妄)想するのは楽しいけど、ちゃんと弾けるようになってから笑おう。でも、そんなこといってたら笑える日がこないかもー(爆)。