あらかじめ予算を伝えてあったので、すでに候補を2本用意してくれていました。さっそく弾かせてもらいます。おお、大きな音がする! しかもかなりいい音。でも、低音はちょっと下品というか、バリバリ出過ぎじゃない? 聞くと、A・D弦はヤーガー、G・C弦はスピロコア・ヴォルフラム(タングステン張りの高いやつ)で、とりあえず派手に鳴らせる組み合わせにしているのだそうです。オケではそういう需要なのだそうで、みっちのように一人で弾くことが圧倒的に多い場合とは、弦の選択も違ってくるようです。
一応、手持ちの楽器と弓も持って行き、自分の弓で弾いたのですが、なんか弓が負けている感じで、鳴らすのに苦労します。「これ試したら」といわれて取った弓は、素晴らしかった。これは気持ちいい。ていうか、これほしい! でも、聞くと、バザンという証明書付きのオールド弓だそうで、こんな弓買ったら楽器が買えません(爆)。手放せなくなるから、あんまり高い弓持たせないでくださいよf^^;。というわけで、再び自分の弓でやっこら弾いて確かめることに。
今回試奏できたのは、どちらも130年くらい前のフランス製だそうです。見た目は、最初の方が茶褐色〜黄色系。後者は深い赤褐色。楽器の後ろや側面は、いわゆる虎杢ではないし、年代物だけに表面もそんなにきれいではありません。これがイタリア製なら同等の楽器で50万ぐらいは高くなるそうです。そう聞くと、お買い得のような気もしなくはないf^^;。ラベルが貼ってあり、制作者リストに名のある作者なのだそうですが、ラベルはあとで貼られることも多いから当てにはできないといわれました。ただ年代的にそのあたりなのは間違いないということです。