『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』
2010.05.31 Monday
日曜日、わが家のホビットと吹き替え版を鑑賞しました。LEGOでこのシリーズものが先行発売されており、ホビットは早く観たくて仕方がなかったようです。
このタイトルは、もともと初期のPCゲームであったと思うんですが、みっちは遊んだことがありません。『パイレーツ!』なんていうのもありましたよね。こっちは『パイレーツ・オブ・カリビアン』の元ネタ? どちらも同じスタッフによる映画化らしい。
開始早々、砂漠の落日と、いかにも中東風な響きに乗って、ストリングスによる「スカボロー・フェア」にも似た幅広く、かつ哀愁のこもったテーマが出たところで、みっち的には「これだよ、これ!」というツボにはまった状態f^^;。子供のころ、「月の砂漠」とか、なんで読んだか忘れましたがサマルカンドという言葉の響き、エキゾチックな衣装に身をまとった姫君といった事物・名称の持つ幻想性に憧れたものです、それらがめいっぱい堪能できます。
これは美術によるところが大きいと思います。時代考証の点では正確かどうかわかりませんが、中東世界に対するイメージを現実化したとでもいいましょうか、「らしい」衣装に「らしい」建物、「らしい」背景、よくぞやってくれたという感じ。アラムートの街など、規模の大きさと作り込みが両立していて、ホビットはびっくりしたそうです。LotRのミナス・ティリスよりすごいといっていました(爆)。
ストーリーの方も楽しめました。展開がめまぐるしく、次々にピンチが訪れる、全編見せ場といった構成は、いまどきの映画らしい。アクションのスピードが速すぎて、なにがなんだかわからないところもありますが、手を変え品を変えで飽きさせません。主人公のダスタンは、庶民なのに王子という、そんな奴いないだろ、とツッコミたくなる設定ですが、甘さと野性味を兼ね備えていて、役柄によくあっていると思いました。壁を走ったりするシーンは、リアルでやってるぽく、迫真性があります。ヒロインのタミーナはアラムートの姫ながら、勝ち気で決断力・行動力があるところはダスタン以上かもしれません。途中、いろんなコスチュームでサービスしてくれるのは、お約束f^^;。とはいえ、ほかの登場人物は男ばっかりなので、こことっても重要(爆)。脇を固める役者陣も、好演です。
「時間の砂」というサブタイトルからわかるように、タイムスリップがカギになってきますが、まあまあ破綻なくまとまっていると思います。ラストはニザムもいるのになぜダスタンだけ? という疑問が残ったんですが、画面で示されていたのを、このあたりあまりに激しいので見落としたかもしれません。そして、再び冒頭の砂漠の場面、同じ音楽で締めくくり。スタッフの人たち、わかってますね。ただし、今度は太陽は沈むのではなく登ってきてた?
非常に面白い冒険活劇であり、音楽と「絵」の魅力で、もう一度字幕で見直してもいいなあ。ブルーレイが出たら、プレーヤーごと買ってしまいたくなりそうf^^;。これ、やっぱりシリーズ化されるんでしょうか?
なお、敵国に武器を流しているという疑いのために古都に攻め込み占領する、というアラムートの戦い。これは、どうしたってイラク戦争を意識しないわけにはいきません。ここでは、ペルシャがアメリカの立場なわけで、ディズニーといえども批判的に描かざるを得なかったということでしょうか。『プリンス・オブ・ペルシャ』自体は古いタイトルであるにもかかわらず、いまごろ映画化・公開された理由とも関係して、別の論議を呼ぶかもしれません。そういえば、遠い島国でもこの件で詭弁をふるって人気を得た大臣がいたなあ。
このタイトルは、もともと初期のPCゲームであったと思うんですが、みっちは遊んだことがありません。『パイレーツ!』なんていうのもありましたよね。こっちは『パイレーツ・オブ・カリビアン』の元ネタ? どちらも同じスタッフによる映画化らしい。
開始早々、砂漠の落日と、いかにも中東風な響きに乗って、ストリングスによる「スカボロー・フェア」にも似た幅広く、かつ哀愁のこもったテーマが出たところで、みっち的には「これだよ、これ!」というツボにはまった状態f^^;。子供のころ、「月の砂漠」とか、なんで読んだか忘れましたがサマルカンドという言葉の響き、エキゾチックな衣装に身をまとった姫君といった事物・名称の持つ幻想性に憧れたものです、それらがめいっぱい堪能できます。
これは美術によるところが大きいと思います。時代考証の点では正確かどうかわかりませんが、中東世界に対するイメージを現実化したとでもいいましょうか、「らしい」衣装に「らしい」建物、「らしい」背景、よくぞやってくれたという感じ。アラムートの街など、規模の大きさと作り込みが両立していて、ホビットはびっくりしたそうです。LotRのミナス・ティリスよりすごいといっていました(爆)。
ストーリーの方も楽しめました。展開がめまぐるしく、次々にピンチが訪れる、全編見せ場といった構成は、いまどきの映画らしい。アクションのスピードが速すぎて、なにがなんだかわからないところもありますが、手を変え品を変えで飽きさせません。主人公のダスタンは、庶民なのに王子という、そんな奴いないだろ、とツッコミたくなる設定ですが、甘さと野性味を兼ね備えていて、役柄によくあっていると思いました。壁を走ったりするシーンは、リアルでやってるぽく、迫真性があります。ヒロインのタミーナはアラムートの姫ながら、勝ち気で決断力・行動力があるところはダスタン以上かもしれません。途中、いろんなコスチュームでサービスしてくれるのは、お約束f^^;。とはいえ、ほかの登場人物は男ばっかりなので、こことっても重要(爆)。脇を固める役者陣も、好演です。
「時間の砂」というサブタイトルからわかるように、タイムスリップがカギになってきますが、まあまあ破綻なくまとまっていると思います。ラストはニザムもいるのになぜダスタンだけ? という疑問が残ったんですが、画面で示されていたのを、このあたりあまりに激しいので見落としたかもしれません。そして、再び冒頭の砂漠の場面、同じ音楽で締めくくり。スタッフの人たち、わかってますね。ただし、今度は太陽は沈むのではなく登ってきてた?
非常に面白い冒険活劇であり、音楽と「絵」の魅力で、もう一度字幕で見直してもいいなあ。ブルーレイが出たら、プレーヤーごと買ってしまいたくなりそうf^^;。これ、やっぱりシリーズ化されるんでしょうか?
なお、敵国に武器を流しているという疑いのために古都に攻め込み占領する、というアラムートの戦い。これは、どうしたってイラク戦争を意識しないわけにはいきません。ここでは、ペルシャがアメリカの立場なわけで、ディズニーといえども批判的に描かざるを得なかったということでしょうか。『プリンス・オブ・ペルシャ』自体は古いタイトルであるにもかかわらず、いまごろ映画化・公開された理由とも関係して、別の論議を呼ぶかもしれません。そういえば、遠い島国でもこの件で詭弁をふるって人気を得た大臣がいたなあ。