デュマの『三銃士』 5
2010.06.30 Wednesday
大デュマの「三銃士」のつづき。コンスタンスとの待ち合わせに胸躍らせるダルタニャンですが、約束の時間になっても、だれも現れません。心配になってきたダルタニャンは建物の窓から内部をうかがうと、食事の準備がしてあるところを荒らされた形跡を発見します。あたりを聞き込むと、コンスタンスらしい女性が複数の襲撃者に拉致された模様。しかも、どうやらその襲撃者の特徴はローシュフォールとボナシューに似ているようです。
ダルタニャンは、トレヴィル隊長に相談します。トレヴィルは話を聞いて、枢機官の臭いがするから近づかないよう忠告します。ほかに頼る相手もないダルタニャンは、バッキンガム公から贈られた4頭の馬を連れて、ロンドン行きの途中で置き去りにした三銃士たちを探しに行きます。
「いったいどうしたんだ、ポルトス?」。「相手に三突きくれてやり、四突き目で仕とめようと思ったとたんに、石につまづいて、膝をくじいたのさ」。
シャンチィの宿屋では、ポルトスが相手の貴族に負かされて養生中でした。しかし見栄っ張りのポルトスは、自分が降参したことを宿屋の亭主に口止めしていました。しかも金策がままならず、支払いを滞らせたまま居座っていました。ここで、ポルトスの従者ムースクトンの意外な能力が明らかになります。ムースクトンは投げ縄が得意で、宿屋の酒蔵の窓から上等なワインを狙って縄で引き上げてはポルトスに献上していたのでした。めでたいコンビですf^^;。ダルタニャンは、帰りにまた迎えに来ることを約束してここを離れます。
クレーヴクールの居酒屋では、アラミスがイエズス会の修道院長、モンディディエの司祭と3人で神学論文について議論していました。アラミスはすっかり俗世から離れるつもりで黒い上着と球帽を身につけ、従者のバザンはダルタニャンの姿を見ると、アラミスに会わせまいとします。信心深いバザンは、もともと聖職者に使えるのが望みでした。ダルタニャンはパリを出るときにアラミスの部屋に届いていたシュヴルーズ夫人の手紙を持っていましたが、そういうことならこれはもういらないだろ、と捨てようとします。アラミスは手紙に飛びつきます。
ダルタニャンは、トレヴィル隊長に相談します。トレヴィルは話を聞いて、枢機官の臭いがするから近づかないよう忠告します。ほかに頼る相手もないダルタニャンは、バッキンガム公から贈られた4頭の馬を連れて、ロンドン行きの途中で置き去りにした三銃士たちを探しに行きます。
「いったいどうしたんだ、ポルトス?」。「相手に三突きくれてやり、四突き目で仕とめようと思ったとたんに、石につまづいて、膝をくじいたのさ」。
シャンチィの宿屋では、ポルトスが相手の貴族に負かされて養生中でした。しかし見栄っ張りのポルトスは、自分が降参したことを宿屋の亭主に口止めしていました。しかも金策がままならず、支払いを滞らせたまま居座っていました。ここで、ポルトスの従者ムースクトンの意外な能力が明らかになります。ムースクトンは投げ縄が得意で、宿屋の酒蔵の窓から上等なワインを狙って縄で引き上げてはポルトスに献上していたのでした。めでたいコンビですf^^;。ダルタニャンは、帰りにまた迎えに来ることを約束してここを離れます。
クレーヴクールの居酒屋では、アラミスがイエズス会の修道院長、モンディディエの司祭と3人で神学論文について議論していました。アラミスはすっかり俗世から離れるつもりで黒い上着と球帽を身につけ、従者のバザンはダルタニャンの姿を見ると、アラミスに会わせまいとします。信心深いバザンは、もともと聖職者に使えるのが望みでした。ダルタニャンはパリを出るときにアラミスの部屋に届いていたシュヴルーズ夫人の手紙を持っていましたが、そういうことならこれはもういらないだろ、と捨てようとします。アラミスは手紙に飛びつきます。