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お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
LotRO NA:ゲイルアンの卵
「ガビルシャトゥーアのドワーフたちって元気よね」。「オークの波状攻撃を完膚無きまでに叩きましたなあ」。「ここは心配なさそうだから、北に向かいましょう。ついでに捜し物も片づけていくわよ」。「ゲイルアンの卵じゃったかな。ここからさほど遠くない北の水たまりの中にあるようで」。「あのあたりに敵はいないし、見つけるだけならそれほど難しくないんじゃない?」

「うわあ、大きな卵。これをどうするのよ」。「東の敵陣の真ん中にある焚き火にくべよとのことで」。「十休、頼むわ」。「またまたー。三冬様、引き受けたのは拙僧ではありませぬ」。「だってこれ、なんの卵だかわかったもんじゃないわ」。「卵焼きにすれば、さぞかし食いでがありましょうな」。「ぐりとぐらじゃないんだから、もう。仕方ない。馬は使えないし、私はこれで手一杯。だから、あなたがオトリになって敵を引きつけるのよ」。「うわ、それもイヤじゃなあ。なにしろ、入り口はゴルトログが見張っておるし、中にどれだけ敵がいることやら……」。「突撃ー」。「あわわわ、まだ考え中なんじゃが。お待ちくだされー」

「ぐはあ、拙僧、もはやこれまで。敵が多すぎまする。ナム……」。「はあはあ。あれだわ。焚き火よ。ええい、どうだ! でも、私も脱出できるほど体力が残ってない。兄上……」。「亀じゃー、亀が出たぞー」。「それをいうなら鷲でしょ? あらホントに大きな亀だわ。ゲイルアンて亀だったの?」。「三冬様のタマゴから孵ったんじゃ。ほれほれ、おまえのお母さんはここじゃ」。「なに誤解されそうな言い方してるのよ。私のじゃないでしょ」。「マレンハドでさんざんカメ退治したことは内緒にしといてあげますぞ。ご覧くだされ。トロルと戦い始めましたぞ」。「カメが暴れてる隙に逃げるのよ」。「おお、これは強い。さすがは三冬様の御子じゃ」。「ゲイルアン、この生臭坊主を踏みつぶしてしまいなさい」。「ひええ〜!」

(以下、中の人、みっち@Mifuyu Lv.50超え)
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posted by みっち | 10:44 | LotRO NA | comments(0) | trackbacks(0) |
SPACE BATTLESHIP ヤマト
わが家のホビットのリクエストで観てきました。結論からいえば、「ヤマト」ファンなら観るべし。って、みっちがいうまでもなく、もう観てるよね(爆)。

アニメ『宇宙戦艦ヤマト』は、リアルタイムで途中から見ていました。宮川泰による主題歌には、導入部の「♪さらば、地球よ」が2ヴァージョンあって、オケによる勇壮な行進曲で始まる通常版と、テンポが遅いアカペラの短縮版があり、みっちが最初に出会ったのはこのアカペラ版だったと思います。宇宙空間をバックにして男声のユニゾンが叙唱風に入ってくるのは効果的で、なにが始まるのかと思わず引き込まれた記憶があります。通常版でも、トロンボーンでしょうか、「運命動機」によく似た合いの手が入るところで、1回目がシシシラー、2回目は順次進行ならソソソファーのところ、上げてレレレド(♯)ーとなるところが新鮮で、かっこええ、と思ったものですf^^;。後奏も、突撃ラッパ風のトランペットの背景で和音が長調と短調の間で揺れ動き、劇性を高めています。

とまあ、映画とは関係なさそうなことばかり書いてますが、もともと「ヤマト」は、第二次大戦当時最強とうたわれながら、さしたる出番もないまま特攻して沈められてしまった戦艦大和への日本人の憧憬というか怨念が込められた作品だと思っていて、劇場版アニメ・シリーズが何作も続いたのも、○匹目のドジョウを狙ったというだけでなく、そうした思い入れの現れではないでしょうか。みっちも小・中学生のころに戦艦に憧れてウォーターライン・シリーズなどを作っていた時期があり、多少なりとも共感する部分はあるので、上のような細かいことを含めていまでも覚えているわけです。

で、実写版「ヤマト」ですが、やっぱり「ヤマト」に対する思い入れがありありと感じられる、熱い作品となっています。ヤマトの発進や波動砲の発射シーンなど、「ヤマト」といえばこれだろ、というところでは目一杯のCG作り込みで、期待に応えてくれます。設定や配役は一部変えられていますが、原作イメージを壊さない範囲のもので、設定変更の結果出番のなくなったはずのデスラー総統閣下の声ばかりかお姿まで拝めるサービスぶりf^^;。音楽も、上で紹介した主題曲と宇宙空間もしくはイスカンダルで女声のヴォカリーズが流れる曲がふんだんに使われていて、感涙できること間違いなし。

当然ながらその反面、ヤマトに特に思い入れのない人や外国人が見たら、首をかしげそうなところはいっぱいあります。まず、古代が致死量を超える放射能を浴びたはずなのに生きていることについて、登場人物たちは不思議がるばかりで、だれも古代やカプセルについて定量的な検査などをして解明しようとしない点。ここは、ストーリーのカギになっているので、まだバラせないということなのかもしれませんが、あり得ません。

とくにイスカンダルに到着してからの地上戦は奇妙でした。敵地の中心部に向かっているのに、ガミラス星人の攻撃は側面や後方ばかりで、目的地方向にほとんどいません。突撃しているはずが退却しているような不思議な戦い。しかも、侵入時には無数といえるほど沸いたガミラス星人たち、帰り(脱出時)はどこに行ったのでしょうか?

波動砲関連でいくつか挙げると、ワープ直後は波動砲が撃てないという制限があるのですが、ワープ自体は連続できるというのがなんだかよくわかりません。そもそもワープが繰り返せるなら、途中の戦闘はいらなくなるわけで。といいつつ、最後の波動砲は、ワープ直後じゃないのかという気もするんですけど。また、波動砲が波動エンジンの応用であるとするなら、なぜガミラスが波動砲を使用しないのかという点の説明もほしいところ。

あと、発射前の「エネルギー充填120パーセント」のときの演出がイマイチ。みっち的には、波動エネルギーが体感できるくらいに艦橋内にも振動やオーラなどでまぶしいほどテンションを高めてほしかったのですが、ただぼんやり明るくなってミラーボールが回ってる感じでした(爆)。また、発射までのカウントダウンが「5、4、3、2、1」と来てゼロのタイミングで「波動砲、発射」といってからボタンを押すため、それがお約束とはいえ、実際の発射はゼロからずれてしまうのは、ホビットも気になったらしいですf^^;。ところが最後の一発は「10秒前」から「5、4……」の間隔が短く、「まだ8ぐらいだろ!」と心でツッコミ。あ、ゼロから発射ボタンまで3秒くらいあるからこれでジャストだったりする?

配役的には、だいたいよかったんじゃないでしょうか。とくにオキタやサナダはイメージにぴったりで、これ以上は望めない気がします。シマはもうちょっと活躍させてあげたかったかな。キムタク古代は、ところどころでおふざけをかましてらしさを発揮してましたが、最後にクソマジメだったのは惜しい。柳葉サナダを見習ってほしいぞf^^;。ヒロイン森雪は、ホビットはヤマトボクシング選手権チャンプだといってました(爆)。黒木メイサは、なんといっても『大帝の剣』のときのような謎の美剣士役がハマリだと思うので、今回わりと近い(?)ところではありましたが、次はぜひ山田風太郎『柳生忍法帖』と『忍法魔界転生』を合わせた十兵衛三部作の主演をお願いしたい(いつかだれか作ってくれないかなあ)。
posted by みっち | 10:07 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
北九州聖楽研究会のヘンデル『メサイア』
ヘンデル:『メサイア』

鈴木美登里(ソプラノ)、上杉清仁(カウンターテナー)、谷口洋介(テノール)、駒田敏章(バス)
小泉ひろし(指揮)、アンサンブル・パルナスム(合奏)、北九州聖楽研究会(合唱)
2010年12月19日(日)、アルモニーサンク・北九州ソレイユホール

1年前『ロ短調ミサ』、半年前『マタイ』とバッハの大曲を手がけてきた北九州聖楽研究会、今回の演目はヘンデルのこれも大曲『メサイア』でした。

ヘンデルは、学校の音楽授業などではバッハと並び称されている感じがありますが、実際に聴く機会となると、かなりバッハに水をあけられているんじゃないでしょうか。かくいうみっちもCDほとんど持ってませんし、代表曲とされるこの『メサイア』についても、聴いたことはあっても、「ハレルヤ」以外にモツレクの「キリエ」とよく似た曲があるとか、そんな断片的な印象しか持っていませんでした。

指揮者の小泉氏は、『メサイア』のスペシャリストだそうで、解釈の綿密さ・緻密さを感じさせる音楽となっていました。誤解を恐れずにいえば、「バッハ的演奏」とでもいいましょうか。独唱者は実力者ぞろい、合唱もこれまでどおり高水準です。とくに今回はバス独唱が若手ということもあって、溌剌とした声が聴けたのも新鮮でした。古楽器オケは、トランペットが渋い引き締まった響きでいいアクセントでした。第2部終曲の有名な「ハレルヤ」コーラスなど、ぎっしり音の詰まった、素晴らしい充実ぶりでした。

真摯な演奏に文句のつけようもありませんが、あえていう(やっぱりいうんかい)なら、これだけ長い曲では部分的にでも開放感のある箇所を設けるなどメリハリをつけると、さらに効果的だったのじゃないかとf^^。ええと、これには、音楽そのものに起因するところがあるような気がします。

同じ救世主をテーマにしたバッハの『マタイ受難曲』との比較の話になってしまいますが、まず、テキストの扱いが違います。バッハはエヴァンゲリストをナレーターとして固定し、他の独唱者をイエスやペテロ、ピラトらの登場人物に当て、合唱も群衆役になったりと劇のように進みますが、ヘンデルのは聖書や詩編のいろんな部分の寄せ集めで、要するに「お説教」なわけです。声楽も、独唱者はいますが役柄的ではなく、重唱も2曲しかありません。ただし、テノール独唱のレチタティーヴォでは、『マタイ』でイエスの後光を示すといわれる弦の和音に似た響きが何度か現れて、バッハとの共通点を感じさせます。

管弦楽も違いが目立ちます。『マタイ』では、曲によって独奏楽器をいろいろフィーチャーしてかなり協奏的に扱っていますが、『メサイア』は、節目の曲で管楽器と打楽器を使う以外は原則弦楽合奏とオルガン、チェンバロの伴奏で、地味なんですね。総じて、バッハの方が変化に富んでサービス精神旺盛、ヘンデルの方がよほど禁欲的。2時間半もつづく曲を聴き続けるには、どこかで遊びや楽しみがほしくなるのはみっち(@罰当たりf^^;)だけ?

あと、演奏とは直接関係ない話ですが、会場係の人、遅れてきた入場者の入れ方を考えてもらえないでしょうか。ホール扉には「演奏中の入場お断り」と張り紙してあったのに、前半の第1部では遅刻者がひっきりなしに入ってきて、演奏中常にだれかが歩いたり、階段を踏み外したり、コートを脱いだり、カバンを開け閉めしたりする音が聞こえていて、とてもじゃないけど音楽どころじゃありませんでした。そのせいかどうかわかりませんが、合唱の最初の数曲は少々集中度に欠けたと思います。休憩後の第2部でさえ、前半ほどではないにせよ演奏中に入場する人がけっこういたのはどういうこと?って感じです。入るなとはいわないですが、前半でいえば、管弦楽だけのパストラルでオケがいったん調弦し直すタイミングや、後半なら第2部と第3部の間など、演奏者も聴衆も緊張を解くところがあるので、それ以外は制限してもらえないかと思います。とはいえ、半年前の『マタイ』では、みっちも遅刻して後半の途中から入れてもらっているのであった(自爆)。
posted by みっち | 19:49 | 近況 | comments(2) | trackbacks(0) |
LotRO NA:ブリー郷の一族
「三冬様、吉報にございますぞ」。「なあに?」。「あそこにおられるのは『ツグミ商会』の方々じゃ」。「商会って、なにか買い物できるの?」。「勘解由様が加盟されたと聞き及んでおりまするのが、まさに『ツグミ商会』」。「あっ。十休、お手柄よ!」。「どうやら、お二人はこれから大塚山に入ろうとしておられるところとお見受けしまする」。「それでエルフが大きなスコップを持ってるのね!」。「しーっ。大きな声でおっしゃいますな。あのお方は、ご自分を正真正銘のホビットだと仰せで」。「どういうことよ?? すると、もしかしてこちらの人間はドワーフだったりして。ツグミ商会って、ややこしい人たちの集まり?」。「あるいはそうかもしれませぬ」。「それなら十休も入れるんじゃない?」。「どういう意味じゃあ!」。「兄上もややこしいことになってなければいいけど」。「そりゃもう管理者ともなれば、これ以上ないほどややこしゅうなっておられましょう」。「わけわかんない。そういえば、大塚山は、まだ入ったことなかったわね。お願いして、連れて行ってもらおうかな」。「ややこしや、ややこしや」。「踊ってないで、行くわよ」。

「残念でござりましたな。急な呼び出しで大塚山撤退とは」。「また機会があるわよ」。「もうちょっとややこしゅうなるかと思ったんじゃが」。「ややこしい話はおしまい。でも、おかげで情報がもらえたわ。どうやら、兄上はアングマールの奥、カルン・ドゥームに入っていったらしい」。「ガビルシャトゥーアから北に野伏ゴロディア殿の消息を訪ねられたそうで」。「そこへ行けば、またわかることもあるはず。向かいましょう」。「お待ちくだされ。せっかく久しぶりの塚山じゃによって、ついでに別の墓穴にも入られては?」。「そっか、ブリー村の人たちが欲しがっていたカルドランの遺物があったわね。そのうちまた来るつもりだったんだ」。「御意」。

「ついにブリー村の一族入りを果たされ、祝着至極でござりまする」。「きょうからBree-land Roverを名乗っていいって。それと、この馬よ。もらえるんじゃなくて買ったんだけどね」。「金貨4枚余りとは少々値が張りましたな」。「その分、丈夫そうよ」。「以前の馬は、忍び足のワーグにかみつかれていきなり振り落とされたりしましたからなあ」。「そうそう。それに、これまで倹約してよく働いたから、お金はまだまだあるわよう」。「では、拙僧にもなにか買ってくだされ」。「あなた修行中でしょ。ダメに決まってるじゃない」。「くうう、そうくると思っていたんじゃ。褒美ももらえぬとは、得度しても全然いいことないのう」。「なによ、いいことって。そんな目的で出家したわけ?」。「と、とんでもない。ナムナムナーム!」。「空念仏もいいとこね。買い物なんかより、仕立ての腕が上がればもっと性能のいい装備を作ってあげられるんだから、ワーグの皮でも集めてきなさいよ」。

(以下、中の人、みっち@そういえばKSに入ってないMifuyu)
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posted by みっち | 08:31 | LotRO NA | comments(4) | trackbacks(0) |
いきものがかりベスト集
『いきものばかり』 〜メンバーズBESTコレクション〜

いきものがかり
(Epic Records ESCL 3528-9)

いきものがかりの歌を聴いたのは数年前、たぶんクルマのFMで流れた「帰りたくなったよ」が初めてだろうと思います。最近の人に珍しい、叙情的なメロディーと歌声が印象的でした。当時はまだ、ユニット名を知りませんでしたが、その後、TVアニメ『NARUTO −ナルト−疾風伝』の主題歌「ブルーバード」と「ホタルノヒカリ」でわが家のおなじみになりました。その後、NHKの学生合唱コンクールの課題曲になった「YELL」、朝ドラ『ゲゲゲの女房』主題歌「ありがとう」ですっかり知名度も上がり、手頃なCDないかな、と思っていた矢先のベスト集発売で、飛びつきましたf^^;。

初回限定版には特典DVDが付いていたようですが、クルマで聴くには不要なので、一般的な方を買いました。2枚組で、計31曲を収録しています。比較的初期の作品がA、その後の作品がBという感じに分かれているようで、「ブルーバード」、「YELL」、「ありがとう」、「帰りたくなったよ」など、聴いたことのある曲はほとんどCD/Bに収録されていました。でも、Aの方がむしろ新鮮さがありました。とくに「KIRA★KIRA★TRAIN」と「ノスタルジア」が好きかな。

オリジナルのアルバムは聴いておらず、このベスト集だけの印象ですが、全体としてサビが充実した曲が多いと思います。繰り返しが気持ちいい。いきなりサビから入る曲も目立ちますし、サビだけでなくBメロも長めだったりして、そんなこんなで5分から6分かかる曲も珍しくありません。

児童合唱を聴くと、技術や表現以前の問題として、そのまっすぐでひたむきな歌声に感動してしまうことがあります。いきものがかりの歌も、これと近いのではないかと思っていました。しかし、こうして聴くと、ヴォーカルを務める吉岡さんは、ただひたむきというだけではなく、曲の性格によって歌い分けする表現の幅を持っていることを実感しました。ほとんど全部彼女のヴォーカルなんですが、Aに1曲だけ男性の声が聴ける曲も入っていて、これもよかった。あと、男性のどちらかがハーモニカを吹くようで、これが随所でアクセントになっています。

あえて注文を付けるなら、ベスト集なので仕方ない面はあるんですが、アレンジにもっと変化がほしいところです。つづけて聴くと似たような感じになってしまうところがあります。この点、曲のつながりというか、アレンジを含めたバランス的にはAの方が面白く、上の印象につながったかもしれません。原因としては、アレンジャーがあれもこれもと音を増やした結果、インフレ状態になっているのではないかという気がするんですね。もっとシンプルにやっても、決してインパクトとして弱くはならない音楽であり、歌ではないでしょうか。アレンジャーで気が付いたんですが、松任谷正隆が数曲担当していて、みっちは若いころ、ハイ・ファイ・セットのアレンジでこの人に親しんでいました。サウンドが変わってなくて懐かしかったf^^;。
posted by みっち | 22:12 | CD・DVD | comments(2) | trackbacks(0) |
LotRO NA:CPTの伝説スキル
「三冬様」。「あら、あなたはティル・ルイネンの島にいた、いかれたなぞなぞ坊主!」。「いかれたとはあんまりな。っていうか、拙者、もとい拙僧はティル・ルイネンの坊様ではありませぬ。十郎太でござるよ。大殿様のお許しをいただいて戻って参りました」。「ええー? 全然見分けが付かないんだけど。でもどうしちゃったのよ、その格好」。「思うところあって、入道致しました」。「出家? そんな柄だったかしら」。「これでも信心深いのでござるぞ、なむー」。「まあいいわ。でもこっちじゃ殺生しないってわけにはいきませんからね」。「無論でござる。そのための念仏で、ナムナム」。「あと、そのござる言葉もやめたら? 武士じゃないんだから」。「かしこまってござる。じゃない、こういうとき、どういうんじゃあ」。「まだ修行が足りないようね」。

「ところで、もう十郎太って呼べないんじゃないの?」。「それが、とりあえず頭を丸めただけで、法名はまだでござ、なんじゃあ」。「なんだか苦しそうよ。それなら私が名前付けてあげようか?」。「なんと、三冬様直々に!」。「そうねえ、もと十郎太だし、謎かけ坊主にそっくりだから、十休」。「……。いやだからイカレ坊主とは関係ないと申しておりまする。それに、十郎太と代わり映えしない気が致す」。「じゃ、百休」。「増やせばいいというものではありませんぞ! それに、拙者一休さんの何倍ものトンチはありませぬ」。「そんなことだれもいってないでしょ。十は十人並みの十よ」。「むむむ、当たっているだけに言い返せない自分」。「じゃ、決まりね。十休さん。私を仏様と思って仕えるのよ、オホホホ!」。「……戻ってこなかった方がよかったかも」

「いた、亀よ!」。「亀でご、じゃなあ」。「なに感心してるのよ。やっつけるのよ、十休さん」。「めんどくさい、めんどくさい」。「それ、セリフ違うんじゃないの? 出でよ、誓言破りし者たちよ! おのが汚名をそそぐがよい! ほらほら、覚えたばかりの伝説技使ってるんだから、驚きなさいよ」。「おわっ」。「もー、なにやってるのよ。ってああーっ。私まで吹き飛ばされたじゃない」。「文句なら亀にいってくだされ」。「これに比べたらネン・ハルンのカミツキガメなんてかわいいものだったわね」。「なにを食うと、ここまで育つものでしょうなあ」。「その辺を飛んでる虫も大きいから、あれを食べてるんじゃない? なんてのんびり話し合ってる場合じゃないんですけど」。「下手するとわれらも食われそうじゃ。おお、これじゃ、ござるの代わりにじゃじゃ」。「ちょっとおお。余力ないんだから。ふうー、やっと倒せた。ギリギリだわ」。「三冬様の伝説技とやら、あっという間に終わってしまいまするなあ」。「んー、残念だけど、イシルドゥアの子孫のようにはいかないわね」

(以下、中の人、みっち@Mifuyu、エピック第6巻進行中)
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posted by みっち | 08:16 | LotRO NA | comments(2) | trackbacks(0) |
今後の練習予定
来年に向けての練習予定です。
まずは、2月本番のシュレーダー「聖マリアのためのミサ曲」。ミサ曲といっても、各曲1〜5分で全部合わせても15分程度のようです。シュレーダーは20世紀の作曲家ですが、音楽は全音階的で古風、低音進行も簡素といっていいと思います。ただ、現代だからなのか教会音楽だからなのかわかりませんが、拍子がころころ変わるのが厄介です。

楽譜が合唱・オルガン譜しかなく、曲の途中で譜めくりしないですむようにパート譜を自作しました。チェロはオルガンのバス声部をいっしょに弾くのですが、高音部も書き加えて2段にした方が参考になって弾きやすいはずと考えて作りました。その結果、クレド以外は1曲が2ページ見開きに収まり、クレドだけは見開きに折りたたみの3ページめを追加する特別豪華仕様ですf^^;。

一応作ったものの、チェロとしては高いト音記号の音域が多く、がんばってそのまま弾くか、あるいはオクターヴ下げるか、というところで迷いました。高所恐怖症(爆)のみっちにとって、極端なハイポジは危険ですf^^;。実際に弾いてみたところ、おおむねオクターヴ下げても不自然な感じはないと思いました。先週、オルガニストの先生宅での練習に参加させていただき、指揮の先生にも確認したところ、問題ないということで了解をもらいました。これで譜面問題は決着したので、あとは弾くだけ。

オケは、北九響4月定期の演目、シューベルト「未完成」ブルックナー5番。この2曲はこれからフォローしていく予定です。とりあえず、ブルックナーは木曜日に最初の練習があり、全曲をひととおり通しました。まだ譜読みが半分もいっておらず、後半は初見状態。終わったときの感想は、「弾けてないのに疲れた」f^^;。とくにスケルツォがきつかった。トリオ終わってダ・カーポするところでは、ページを戻したくない感じが(爆)。

チェロパートの打ち合わせでは、今回はどちらも乗り番のつもりでいてくれとのことでした。ブルックナーだけでも大変そうなんですが……。前回降り番をつくったところ、練習参加者が目に見えて少なくなったことがあるかもしれません。

あとは、来秋の「ゴーシュの会」発表会に向けて、バッハの無伴奏組曲をやりたいと思っています。これまで発表会で出されたことのない、4番のプレリュードを狙っていたんですが、こないだ打ち上げで飲んだとき、同じことを考えている人がいることが判明しまして(爆)。困ったな。プレリュード譲ってアルマンドかブーレを弾こうか、それとも、もっと弾き映えのしそうな3番のジーグあたりにしようか考え中。今年出られなかった区民音楽祭で弾くことを考えると、3番のブーレとジーグのセットもよさそうな気がします。

オケ・独奏もいいですが、数人でアンサンブルできたら楽しいんですけどねー。まあメンバーがそろわないとできないし、あと、いつ練習するんだ、っていう問題がf^^;。
posted by みっち | 19:09 | cello | comments(2) | trackbacks(0) |
オーディオ・ビギンの左右一体小型スピーカー

オーディオ機器の話題は2年ぶり。みっち御用達のオーディオ店「オーディオ・ビギン」で、オリジナル・スピーカー「Piano」を購入しました。

「Piano」はLR一体型で、幅が約30センチ、縦が15センチ、奥行きは17センチといったところです(目分量ですf^^;)。小型フルレンジ・コーンが左右対称に一発ずつ。スピーカーユニットは、オリジナルの設計だそうです。これもオリジナルの木製キャビネットはバックロード・ホーンに似た構造を持っているようで、そのダクトが中央よりに見えます。2階の出窓に置いているため、画像は逆光で本体が暗く写っています。中央部をもう1枚撮ってみました。

この「Piano」は、ビギンのオリジナルスピーカーの中でもベストセラー・モデルとのことで、73個作って完売だそうです。つまり、みっちが買ったのが最後のひとつでした。店頭展示品だったため、定価59,000円のところ25,000円に値引きしてくれました。ラッキー! 店長のお話によると、売れ出したのは、関東在住でオーディオマニアの医者が口コミで「ビギン」を知って訪れたのがきっかけだったそうです。

自宅の半地下オーディオルームに自作のマルチホーン・システムを設置しているというその人は、「Piano」をミッドレンジ用にと購入して帰ったところ、自慢のシステムと比べても「Piano」単体の方がいい音がすると認めたそうでf^^;。たぶん費用は100倍くらい違うはずですが(爆)。店長にいわせると、そんなホーンシステムなどひどい音に決まっている、と実物を見もせずに断言しておりました(猛爆)。

で、「Piano」は単体を片チャンネルのツインコーン・スピーカーとしても使えることから、これをパラレルで左右2個ずつ駆動しようと、結局計4個購入したそうです。オトナ買いだf^^;。その医者がマニア仲間(医者にはこういうマニアな人が多いらしい)に紹介してくれたことで次々に売れ、挙げ句にどう話が回ったか、秋葉原の業者からスピーカーユニットを設計ごと譲ってくれと申し込まれたそうです。実際、そこに売ってしまったので、在庫ユニットの分だけで製作・販売は打ち止めとのこと。

その音は、とても生き生きしています。フルレンジですから帯域や解像度は多くを望めないですが、表出力とまとまり・レスポンスの良さは、それを補って余りある。最初に試聴したのはモーツァルトの弦楽四重奏曲で、なんとも説得力のある音です。クラシックでこれだけ聴かせるなら、ほかのジャンルはどうかと思い、たまたまクルマに積んでいた「いきものがかり」のベスト集CDをかけてもらいました。これぞ、と思えるような張りのあるヴォーカルが真ん中から飛び出してくるのに加えて、ギターやピアノがハッとするような存在感を示します。ポップスまじ最高。

わが家に持ち帰り、サブシステムとして使っていたソナス・ファベール「コンチェルティーノ」を「Piano」に付け替えてみました。イザベル・ファウストのヴァイオリン独奏でシューマンのヴァイオリンソナタ第3番第3楽章、つまりF.A.E.ソナタの間奏曲を聞き比べました。価格的には「Piano」はソナスの半分以下です。正直なところ、甘い響きの美音という点ではコンチェルティーノに分があります。それがソナスの持ち味ですから当然かも。しかし、奏者の「こう弾きたい」という表出や躍動は、「Piano」が上です。もともとビギンのスピーカーは、音楽の熱さや演奏者の息づかいといった、「生きた響き」を表出するのが得意というか、音楽の感動とはまさにそれだろうという店長の思いが込められていて、この「Piano」も同様のエネルギッシュなトーンで共通しています。

もうソナスいらないかも。ビギンで委託販売してもらおうかと考えています。25,000円よりは高く売れると思うしf^^;。

posted by みっち | 08:13 | Audio | comments(3) | trackbacks(0) |