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お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
LotRO:無限階段
「どうもこのあたりはモリアの中でも気持ち悪い場所ね」。「ふしゅるふしゅる。敵が一段と強うなっておりますぞ〜」。「十郎太の仲間のお化けじゃない?」。「三冬様〜、だれのせいでこうなったとお思いで〜」。「あはは、まあ、お化けというよりは地底怪物かな」。「見たところ、バルログの眷属というところでしょうなあ〜。奥に本物がいるやもしれませぬぞ〜」。「それを確かめに来たんじゃない。トロル以外ならなんとか倒せるわよ」。「しかし、3匹相手はきつうござる〜。それに、あの素早く動き回る奴がやっかいですぞ〜」。

「この緑色の水、どう見ても危険よ」。「拙者は大丈夫のようでござるが〜」。「あなたの足、下まで届いてないじゃない。だいいち、十郎太は毒タイプだから毒無効でしょ」。「それをいうならゴーストタイプでござるよ〜。でもって、毒タイプは無効ではなく、効果はいまひとつでござる〜。って、ポケモ○といっしょにしないでくだされ!」。「君に決めた、十郎太。シャドーボール!」。「……〜」。「あら渡れた。ちょっとくらい触っても大丈夫みたいね」。「三冬様こそ毒無効なのでは〜」。「サイコキネシス!」。「ぐはあ、エスパー技は効果バツグンじゃ〜。っていつまでやらせるつもり〜」。「ちょっとは楽しくなったでしょ!」。「た、確かに」

「行き止まりだわ。ここまで?」。「やれやれ。やっと着いたと思ったら、これまでに輪をかけて陰気な場所じゃ〜。手前にはドワーフの死体が転がっておったし〜」。「右手に階段がある」。「むむ。いよいよ出るかもしれませんぞ〜」。「敵はいない。大丈夫そうよ」。「けど、どこまで続くんじゃ〜」。「あら、やっぱり行き止まり」。「どうも、大きな争いかなにかで壊れたように見えまするな〜。マザルブルの間で起こったことと、関係あるかも」。「残念だけど、引き返すしかないようね。ドワーフを呼んで修理してもらわなくちゃ」。

(以下、中の人みっち@PC復活)
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posted by みっち | 16:23 | LotRO NA | comments(2) | trackbacks(0) |
劇場版ポケットモンスター 『ビクティニと白き英雄レシラム』
今年もわが家のホビットと観てまいりましたf^^;。白・黒同時放映という趣向で、主題歌まで使い分けるという凝りようなんですが、興行的に成功したんでしょうか? 白にしたのは、ホビットの意向です。白を観た結果として、黒がどうなっているかはだいたいわかった気がします。以下ネタバレ。

アニメを観ておらず、ゲームもWBを遊んでいないので、イッシュ地方のポケモンや新しいキャラクタになじみがなく、共感度が不足していたかな。ポケモン・ソムリエて無理があるんじゃない?とか思ってしまいました。加えて、中盤までは事件らしい事件も起こらないため、眠くなってしまいました。ビクティニは悪くなかったですけど、ミュウみたいで新味はいまひとつか。

その後、ドレッドの企てに周囲が巻き込まれ、そのために世界が大ピンチというはた迷惑な展開になります。ホビットがいっていましたが、明確な敵やボス的な存在がいないため、ストーリー自体にいまひとつ盛り上がりを欠いたことは否めません。レシラムとゼクロムは、それぞれ真実と理想という概念を背負っているようですが、真実も理想も、十分に描かれたとは言い難い。ドレッドの思い入れに説得力が不足しています。この点、アルセウス三部作での怒りと破壊に対する赦しと修復といった、これまで明快に伝わってきていたメッセージが届いていない気がしました。もちろんサトシの一途さはいつもどおりですが、危機の原因が独り相撲じゃあねえf^^;。

そういうわけで、いつも泣かされるポケモン映画なのに、今回は涙なし。ただし、映像はとてもきれいで、CGが効果的かつ立体的に使われていて、3Dかと見まごうばかり。あえて3Dにしないのは、幼児も含めた小学生以下への配慮があってのことだと思いますが、これだけ表現できるなら、画面が小さくも暗くもならない2Dの方が利点があります。
posted by みっち | 19:27 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
ハンス・ザックス
ウィキペディアの項目「ハンス・ザックス」を改訂・加筆しました。

ハンス・ザックスは16世紀に実在したニュルンベルクのマイスタージンガーで、同じタイトルのワーグナーの楽劇でも中心人物となっています。妻に先立たれて男やもめになるのはオペラと同じですが、そのあと40歳も若い相手を後妻に迎えていることは、オペラでは語られませんf^^;。

白水社のワーグナー本シリーズで最後に出たのが、この『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(画像)で、数年前に買っていたのをやっと最近読み始めたところです。リブレットが膨大なので、巻末の解説からf^^;。「ハンス・ザックス」はこれを出典にしました。解説にはザックスについてだけでなく、当時のニュルンベルクの市制についても詳しく述べてあります。ワーグナーではかなり理想化されているニュルンベルク市ですが、どうやら歴史上はそうでもなかったようです。また、マイスタージンガーについての歴史的な経緯と説明もあり、現状「曖昧さ回避」ページになっている「マイスタージンガー」の項目も加筆できたらいいと思います。

自分なりに精査して書いたつもりだったんですが、アップした後で脱字がごろごろ見つかって恥ずかしい。今回は、脚注方式で<ref name="○○">というのを初めて使ってみました。これを使うと、同じ文献・ページからの脚注をひとまとめに表示することができます。○○のところになにを入れるかがよくわからなかったのですが、なんでもいいみたいです。通し番号とかが便利かな? ただ、脚注が少ないうちはとくに問題ありませんが、多くなると同じページを使った箇所をひとつひとつ確認する作業が大変になりそう。ただそれだけのために手間ヒマかけるようなことなのか、疑問だ……。

もともと、脚注の有無で「良質」記事を選んだりするバカバカしさを見て、こうした形式論を未然に回避するためにあえて使っている脚注なわけですが、そのためにますます深みにはまっているような(ーー;)。脚注使ったら使ったで、今度は文献表示と注釈を分けろとかいわれかねず、方針でもないことにどんだけ細かいんだよ、そう思うなら自分でやれば、みたいな。あれ、ザックスの話じゃなくなってる(爆)。
posted by みっち | 20:17 | Wikipedia | comments(6) | trackbacks(0) |
《PLUTO premium》

先日、オーディオ・ビギンの新作スピーカー《PLUTO》について報告したところですが、実はこのあとさらに展開がありました。PLUTOには上級ヴァージョンがあったのです。その名も《PLUTO premium》。まるでビールのようなネーミング(爆)。

PLUTO premiumは、寸法はノーマルPLUTOとほとんど同じながら、側板が厚くなっている分、横幅が増しています。この側板は白木が使われていて、エンクロージャ上下の板とツートーンカラーになっています。箱の角や前面バッフル面の継ぎ目が面取りされていたり、全体に外観がオシャレになりました。そして、ネームプレートに燦然と輝くpremium表示f^^;。

プレミアムなのは見た目だけではありません。最大の特徴はこのエンクロージャで、独特の構造になっているために箱ができるのが遅かったとのことです。中がどうなっているかは企業秘密らしいf^^;。ノーマルPLUTOでも、箱に工夫があったからこその鳴りだったわけですが、プレミアムでは、さらにROSEやPianoでのエンクロージャ構造が生かされているようです。

ユニットは同じALTEC 409-8Eですが、ネットワークなしだったノーマルに比べ、premiumには新たに専用のネットワークが作られています。これにより、許容入力も大きくなったそうです。値段はペア25万円で、ノーマルより65,000円高くなりました。ジャズ用にバスレフのダクト開口部を大きく取った下部パネルがあるのはノーマルと同じです。

試聴用に持って行ったCDは、前回とシューベルトとフォーレ2枚は同じで、マーラーの4番だけはフォンクに代えてクレツキ指揮フィルハーモニア盤(EMI)にしました。

まず、シューベルト「グレイト」の出だしのホルン。ここは解像度の良いスピーカーで聴くと、2人で吹いていることが聴き取れます。前回、響きは素晴らしいものの、音像がひとつにまとまってしまっていたのが、premiumでは複数であることがわかります。弦が入ってくるときの、さっと雰囲気が変わるあたりの表現や、低弦のピチカートの生きていること。自然に主部に移行するときの高揚感など、ケンペの指揮の素晴らしさに感動します。ケンペが退屈とかいう人がいますが、きっとスピーカーのせいだf^^;。

フォーレのレクイエム(フレモー新盤)は、ノーマルでも文句なかったですが、よりくっきりとして、合唱のメンバーが見えてきそうな精度になっています。ファウストとボファールによるヴァイオリンソナタでは、ノーマルでは不満だったピアノの粒立ちとヴァイオリンの美音が味わえるようになりました。

マーラーでは、クレツキの精妙なニュアンス付けが見事に再現されます。これには小山さんもびっくりされたようで、「マーラーはドロドロ演奏が多いけど、そういう強調よりもこの方がよほど雄弁」とクレツキを気に入ってくれたようです。この盤は、デニス・ブレインがホルンを吹いていることもあって、聴き所が多いんですよ。

というわけで、ノーマルの屈託のない鳴りっぷり、圧倒的魅力はそのままに、緻密さと高域の品位についても改善されて完成度が高くなりました。プレミアムだけに香り高く、コクがあってキレがあるなあ(爆)。ノーマルを買った人がこれ聴いたら苦情が出るのでは、と心配になるくらいf^^;。

ペア180万円のROSEも鳴らしてみたんですが、正直ヴォーカルだけならいい勝負です。あとは持ち味の違いでしょう。ROSEで聴くと、思わず耳をそばだててしまうようなリアリティーに、こちらも集中力を奪われるわけで、これを「対面型」とするなら、PLUTOは、BGMでもよくて、そこで鳴っていることが気持ちよさにつながるような「癒される音」です。これでFMなど鳴らしていると、楽しくて大らかな気持ちになれます。いいなあ、これ、ほしいなあ。

posted by みっち | 19:17 | Audio | comments(2) | trackbacks(0) |
オケ練習・番外編
北九響は7月からコンミスが代わりました。ともにがんばりましょう!

これまで14年間務めていただいた中島香春さん、本当にありがとうございました。みっちが北九響に入って2年間、先頭に立って引っ張っていただいたことに感謝しかありません。ぜひソロでの共演機会を持っていただけるとうれしいと思います。ブラームスのVn協奏曲なんかやれたらいいなあ。

21日の練習は、「番外編」と称して、来年の定期演奏会の予定曲やサマコンで演奏するかもしれない曲をぶっつけで合わせました。

最初はチャイコフスキーの「花のワルツ」。チェロはワルツ主題の伴奏でブンチャッチャ担当です。でも途中から対旋律で参加します。短調のエピソードでは、おいしい旋律を弾けて幸せf^^;。『くるみ割り人形』はチャイコの最高傑作だし、なかでもこのワルツはいい曲ですねえ。

2曲目は、バーンスタインのミュージカル『ウェストサイド物語』のメドレー。トレーナーの説明によると、「易しい版」とのことで、ポップな現代曲でどうしよう、とか思っていたみっちでも初見である程度弾けました。ジャズ的なところでは、もたつきまくりましたがf^^;。抒情的な「トゥナイト」や「マリア」では、チェロがメロディー担当で、これもおいしい。ただ、どれも各場面が短く、すぐ終わってしまいます。

3曲目は、ドヴォルザークの「新世界」交響曲。有名曲だけに、経験者多数のようでした。みっちはもちろん初めて。この曲では、チェロのおいしいところはないなあ。強いていえば、第1楽章の冒頭と、フィナーレ第2主題の鳥の鳴き声のような合いの手でしょうか。この二つだけはちゃんと弾こうとがんばりました(そこだけかい!)。ちょっと意外だったのはスケルツォで、この楽章は聴いてると長いと思うんですが、パート譜は見開きの2ページしかありません。ダ・カーポで「うええ」とかいいながらページを戻していたブルックナーとは違うねー(爆)。フィナーレもけっこう単純で、ドヴォルザークの最後の交響曲なのに、アントンもうちょっとがんばらんかい、みたいなf^^;。ろくに弾けもしないのに、すみませんすみません!
posted by みっち | 08:54 | cello | comments(2) | trackbacks(0) |
『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 2』
わが家のホビットと3D吹き替え版を鑑賞。Part 1がなかなかよかったので、期待して観ました。原作を読んでいる人間には、完結編として納得のいく作りだったと思います。読んでない人が1回観ただけでどこまでわかったかは、ちょっと自信がありませんが。

後編に2時間30分かけても全部描くわけにはいかなかったようで、とくに死の秘宝に関連しての、ダンブルドアの過去にまつわるいきさつについてはほとんど触れられませんでした。彼の妹は絵として登場するのみ。でもそれがかえってよかったのではないかな。ダンブルドアがグリンデンヴァルドとつるんでいたとかいう話は、原作を読んでいたときにもほとんど共感できなかった部分で、むしろなくなってすっきりしました。まあ、これだと、弟アバーフォースの登場が唐突すぎる点は否めませんが、第2作『秘密の部屋』のジニーと一緒で、原作の種明かしがもともと唐突なんですよね。

杖の忠誠心については、オリバンダーの話がかなり謎解きに役立っていたと思います。とはいえ、ドラコがダンブルドアに「エクスペリアームズ(武装解除魔法)」をかけた場面が回想されるとなお親切だったでしょう。例の白い回廊シーンもじっくり描いてあるので、ハリーとヴォルデモートの関係も明確になっていたと思います。謎解きに関しては、この二つがしっかり示してあったので大丈夫という感じ。

スネイプですが、回想シーンがとてもよかった。子供時代のスネイプがいいし、アラン・リックマンが初めて見せる、自分の感情に正直な表情にはぐっときました。彼の視点から物語を再構成したら、興味深いものになるに違いありません。一方、俺様ヴォルデモートは、原作同様、威厳がなかったですf^^;。ホビットが「ヴォルちゃん」と呼ぶくらい(爆)。とくにハリーとのラストバトルの組んずほぐれつで、ジェットコースターで絶叫しているみたいな表情のアップには、ホビットと一緒に爆笑させられました。あれは絶対ギャグだろ。

ほかには、ネヴィルに見せ場があってよかった。組み分け帽子からグリフィンドールの剣を引き出すまでは原作どおりでしたが、その場でぶっ飛ばされてしまい、えー、もしかして、ロンとハーマイオニーの手柄になってしまうのか?と心配しましたf^^;。すっかり影が薄くなってしまいましたが、ドラコの良心が見られたのもよかったと思います。おしまいに19年後の彼らが描かれるのも原作どおり。ホビットは、ハリーたちが全然変わってないと文句を言っていました。

ジョン・ウィリアムズの音楽は、パロディっぽいメインテーマは控えめにして、むしろケルト風な雰囲気と重厚さを打ち出していました。シリーズ初の3D画面は、効果が地味で、とくにこれといって印象に残るものがありませんでした。こなれた使い方で自然になったということなのか、これなら2Dで十分ということなのか、判断が難しいf^^;。
posted by みっち | 08:26 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
PCが帰ってきた
ご無沙汰しております。きょうPCが帰ってきました。

修理報告を見ると、パワー・サプライとケース・ファン交換となっていました。
まだ保証期間中だったので、出費はなしですみました。

不具合が全部解消されたかどうかはまだわかりませんが、一応ネットはできます。
これでLoTROがちゃんと遊べるようになっているといいんですが。
posted by みっち | 19:53 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
オーディオ・ビギンの新作スピーカー《PLUTO》

みっち御用達、といってもいまや年に1〜2回顔を出すか出さないかという七夕みたいな関係になっていますが、小倉のオーディオ・ショップ《Audio Begin》の小山さんから連絡があり、土曜日に新作オリジナルスピーカーを試聴させてもらいました。

PLUTOと名付けられた新作は、ビギンの定番スピーカーとしては、フラグシップといえるROSE、最初に作られたJULIA(みっち所持)の弟分ということになりそうです。PLUTOの価格はペアで185,000円。ROSEの約10分の1の値段です。ビギンでは、約7万円のケンウッドのCDレシーバーとのセットからおすすめしているようで、計25万円ぐらいでシステムが組めるわけです。これはすごいことだと思います。

というのも、JBL4343や4344といった大型スピーカーからPLUTOに買い換える人が続出しているらしい。この日も鳥取の4344ユーザーからPLUTO買いたいけどJBLを下取りか委託販売してくれとの相談があっていたようで、小山さんは、そういう人が多すぎてもう店頭にも倉庫にもスピーカーの置き場所がないから、しばらくPLUTOをJBLの上に置いて聴いてくれと返事していました(爆)。

実際、PLUTOの後ろに4344が置いてあって、最初に4344を鳴らした後にPLUTOを聴いたんですが、大きな4344が「がんばって、それだけ?」みたいにかわいそうに思えるほどの違いで、ユーザーはさぞかしいたたまれない思いをしたに違いありませんf^^;。

紹介が遅れましたが、画像の左がPLUTOです。右のでかい3ウェイはROSE、真ん中後ろに立っているのが製作者の小山さん。右手にある枠のようなものについては、あとのお楽しみということでf^^;。

 

以前から小山さんがアルテックのユニットには特別なものがあるように語っておられた記憶があります。これまで使われないのはどうしてかと思っていたんですが、JULIA、ROSEの蓄積をふまえて満を持していた、というところでしょうか。PLUTOは、ALTECの409-8Eというユニットを使用しています。20センチ口径で、ご覧のとおりの同軸2ウェイのようです。

ROSEや先日みっちが最後の1個を買って販売終了になったPianoは、エンクロージャに工夫があって、見た目にも凝っていそうな作りがわかるのですが、PLUTOは一見何の変哲もない箱です。そのせいで、この点を聞くの忘れた(爆)。自作に興味のある方には役に立たないレポートですみませんが、ともかく曲を聴いてみました。

持参したCDは、次の4枚。いずれもみっちの愛聴盤です。
1. シューベルト:交響曲第8番「グレイト」(ケンペ/ミュンヘン・フィル SONY)
2. フォーレ::レクイエム他(フレモー/バーミンガム市響 EMI)
3. フォーレ:ヴァイオリンソナタ集(ファウスト、ボファール HMF)
4. マーラー:交響曲第4番(フォンク/セントルイス交響楽団 PENTATONE)

最初に聴いたシューベルトで、このサイズからは想像できないような大きな空間が形成されるのに驚きました。隣のROSEや後ろのJBLだといわれれば信じてしまいそうなスケール感です。開放的に朗々と鳴るので、オケは非常に満足度が高い。フォーレのレクイエムでは、ニュアンス豊かなオケに加えて、合唱やバリトン・ソロの張りと伸びやかさが両立した響きが相まって、最高と感じました。まさに、このCDのためのスピーカーのようです。これ持ってきて大正解でした。つづくフォーレのヴァイオリンソナタは、不満があるとすればこのCDが唯一でした。ピアノは解像度のせいか粒立ちがいまひとつ(反面、響き自体は魅力的)で、ヴァイオリン・ソロは、高域の艶やかな魅力がいまひとつ(こちらも全体の流れはとてもよい)。最後のマーラーでも、オケ、声楽との相性の良さが確認できました。とくにチェロが素晴らしく、ソプラノもこんなにうまかったか?と思うほど。

そういうわけで、緻密さや高域の品位では、3ウェイかつホーン・トゥイータ使用のROSEやJULIAに引けを取るものの、オケものと歌ものには鳴りっぷりの良さで独自の圧倒的魅力があります。その後、ショップのCDで若いころの大貫妙子やドリス・デイなどを聴かせてもらったのですが、これもよかった。小山さんによれば、この状態で、クラシックとポップスの再生は問題ないそうです。

では、ジャズはどうするのか、ということで出てきたのが、最初の画像で小山さんが持っていた枠。これをPLUTOの下部にはめ込んでビス止めすると、こんな外観になります。長方形のダクト部は細かい編み目になっています。なんとなく、一つ目のロボットみたいに見えませんか? これぞPLUTO命名の由来で、アトム最強の敵。

これでもって、さきほどのドリス・デイのほか、キース・ジャレット、マイルス・デイヴィスなどを聴かせてもらったところ、枠一つでどうしてこんなに変わるの?というくらい変わりました。ドリス・デイなどはさっきと比べると、良家の子女がコケティッシュで蓮っ葉になったようで、全体にそそるような妖しいトーンになります。聴感上は、ノーマルと比べるとややハイキーになったかなという印象なのですが、実際には、高域ではより高いところが強調され、少し低いところは逆に引っ込み、低域はより出ているのだそうです。小山さんいわく、「不健全な音」こそがジャズなんだそうで。いやあ、確かにのめり込んで人生ダメにしたくなるような魅力だ(爆)。

ショップでは、ケンウッドの中古スピーカーを台にしてしまっているわけですが、この状況でもまったく問題なく鳴ってくれます。本当にいいスピーカーは置き場所を選ばない、というのが小山さんの持論です。とはいえ、もっといい環境で聴けば、さらに魅力を増すのは間違いないでしょう。値段もお手頃で、すぐお持ち帰りしたいところなんですが、わが家は先日サブ・システムにPianoを導入し、そのためにあぶれたソナス・ファベールがまだ置いてあるんですよねf^^;。こいつをだれかに買ってもらうとして、Pianoどうする? まさかスピーカーに合わせてシステム3つ作るわけにもいかないからなあ(爆)。あ、そもそも家でCD聴いてないんだったよ(致命傷)。

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posted by みっち | 16:44 | Audio | comments(2) | trackbacks(0) |
PC入院
どうもやっぱりPCが壊れているようで、修理に持っていくことにします。
そういうわけで、しばらくお休みです。
posted by みっち | 16:24 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
九州交響楽団:第50回記念北九州定期演奏会

・モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
・マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調

永野栄子(ピアノ)
宮本文昭指揮、九州交響楽団
2011年7月2日(土)、アルモニーサンク 北九州ソレイユホール

クラシック・ファンの間ではもはや定番のマーラーですが、プロオケが地方で演奏してくれるのはせいぜい1番で、その理由はこの日の客席の入りでもある程度証明されたように思います。全席自由席で、みっちは1階K列のほぼ真ん中に座りました。両隣は空席で、くつろぐには都合が良かったですが、真ん中当たりでもこのように空席があり、1階後方の左右などはガラガラでした。これじゃ赤字になったかなあ、と人ごとながら心配。

それはともかく、実演初のマラ5ということ以外にも、宮本文昭の指揮も楽しみでした。世界的オーボエ奏者として名を馳ながら、きっぱり転進した彼の指揮ぶりやいかに? オーボエ出身の指揮者というと、みっちも大好きなルドルフ・ケンペを思い出します。

モーツァルトのPコンでは、地元北九州出身の永野栄子がソロを弾きました。彼女は背中を丸めて鍵盤にかがみ込むように顔を近づけて弾くので、そのまま猫背になってしまうのではないかと人ごとながら心配f^^;。古典的で端正な味わいとは正反対の、濃厚でロマンティックな演奏でした。実は、みっちはモーツァルトがよくわかっていないので、これもありだと思いまーす(爆)。そんなある意味奔放なソロに、オケはよく付いていました。

マーラーは、出だしのトランペットが、「タタタター」自体は速いのですが、モチーフとモチーフの間がすごく空いていて、なんなんだこのテンポは、と思わせておいて、グワシャーンと総奏になると割とずんずん進むという、プレートル印籠流(爆)にも似たテンポ設定が印象的でした。棒を持たない指揮で、第1楽章から全開という感じで、かなり激しく動いていました。

オケはよく鳴っていました。第1楽章では、激しいところもよかったですが、二つめのエピソードで静かな弦楽合奏となるところでぐっと引き込まれるような素晴らしいニュアンスを聴かせてくれました。チェロ8人で大丈夫かと、倍の人数に慣れている(爆)みっちは、ここでも人ごとながら心配したのですが、いやさすがでした。第2楽章ではまさにチェロの見せ場。かっこよかったです! ここや第3楽章では合奏のリズムのキレも必要ですが、見事な集中力でした。長い第3楽章は、CDで聴くとダレることもあるのですが、この実演は本当に変化が面白くて逆に目がさえてきた感じ。ホルンがんばりました!

で、このあたりから予期せぬハプニングが起こり始めましたf^^;。指揮者の足もと近くに、いつの間にか白いものが落ちてるんですよ。みっちの席からは、はっきりとはわからないのですが、どうも輪になっているようでした。まもなくヴァイオリンパートの人が回収したようです。そのときは思いつかなかったのですが、後になって、劇場版『のだめカンタービレ』海外編で、マルレ・オケのオーディションで加入したヴァイオリニストにシャツ着ずに襟と袖だけ付けてたのがいましたが、もしかしてそれ? マジ宮本文昭の付け袖?

第4楽章でも弦楽の美しい合奏に浸り、フィナーレに入ります。宮本文昭の指揮は基本速めで、決め所でもテンポを緩めないので、オケは大忙しですが、キビキビ進む様子は快感。金管が大活躍する途中のエピソードで盛り上がり、例のコラールがもうすぐ、というところで、ティンパニ奏者がバチを飛ばしました(爆)。右手から離れたバチはくるくる回転しながら前列のトランペットの方まで落ちていきました。あっけにとられるティンパニ奏者とみっち(爆)。人ごとながら心配、どころじゃないって!! どうすんの? ところがその後のリカバリーが素晴らしく、すぐにバチは回収されて戻ってきて、コラールに間に合いました。

そういうわけで、最後のコラールは違う意味での興奮状態で聴いてしまいました。ここではテンポそのままで突っ込みましたが、第2楽章のときのようにくっきり際だたせてくれたらもっとよかったです。とはいえ、オケは最後まで集中力を切らさず、天晴れに締めくくりました。いやあ、マルレ・オケもびっくりのパフォーマンスも見られて、サイコーでした! 宮本文昭また付け袖見たい聴きたいです。

posted by みっち | 19:46 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |