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お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
LotRO:黄金の森
「わあ、お日様がまぶしい!」。「久しぶりの娑婆というか、地上でござるなあ。向こうに湖が見えまする。おそらく、鏡の湖でござろう。」。「ケレド=ザラムの水は暗く、キビル=ナーラの泉は冷たい……」。「おや、それは?」。「ギムリかだれかから、そんな言葉を聞いたような気がするんだけど。たしか、このあたりでゴブリンとドワーフの戦いがあったんじゃない?」。「その昔、アザヌルビザールの合戦で、マゾグの先祖のアゾグを鉄の足ダイン殿が討ち取ったと申しまする」。「ということは、オークにも血筋があるんだ」。「あまり考えたくない感じじゃが、ドワーフに仇なすおぞましき血筋でござるなあ」。

「なに、この景色。この世のものとは思えない!」。「さすが、ガラドリエルの奥方様の力の及ぼす場所は違いまするなあ。噂に聞く西の彼岸とはこのような土地かもしれませぬ。されど、まだオークがうろついておりますぞ。お気を付けくだされ」。「ローリエンのエルフは木の上で暮らしてるんだ。でも、ここで寝るのは二段ベッドで寝るより落ち着かないわねえ。落ちたら痛いなんてもんじゃないわよ」。「寝相の悪い三冬様には命綱が必要でござろう」。「なによ。エルフだって寝相の悪いのがいるでしょ」。「たしか、エルフは眠らないと聞きましたぞ。寝相という言葉自体がないのでは?」。「そうか。そういえば、エルフは眠る代わりに星の光で光合成するとかいう話を聞いた覚えがある」。「そ、そんなことをいうのはだれじゃ!」。「兄上だったかな?」。「ローリエンのエルフに聞かれたら、弓で射られますぞ」。

「ええーっ。またモリアあ? こんな景色見た後で、いまさら逆戻りとか、考えられなーい」。「ガラドリエル様のご指示は、あそこでござるよ。あのエイリアンたちの巣窟」。「よりによって、モリアでもいっちばん気持ち悪いとこじゃん」。「毒無効の三冬様にしかできぬ依頼で、ぐふっ」。「今度それいったら殺す」。「だってだってー、毒タイプとか先に言いだしたのは三冬様でござるぞー。っていうか、よく考えたら拙者、もう死んでるのでは?」。「なら、もういっぺん殺す」。「おお怖! ご機嫌斜めでござるな。触らぬ神に祟りなしじゃあ」。

(以下、中の人みっち@やっと地上、と思ったらf^^;)
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posted by みっち | 17:39 | LotRO NA | comments(0) | trackbacks(0) |
ミュージカル『三銃士』
日曜日、家族3人で博多座お昼の公演を観に行きました。今年は映画も公開されるし、三銃士イヤーといってよさそうです。

<主な配役>
ダルタニャン(井上芳雄)、コンスタンス(和音美桜)、アトス(橋本さとし)、アラミス(石井一孝)、ポルトス(岸祐二)
ミレディ(瀬名じゅん)、リシュリュー枢機卿(山口祐一郎)、ロシュフォール伯爵(原慎一郎)
アンヌ・ドートリッシュ(シルビア・グラブ)、ルイ13世(今拓哉)、バッキンガム公爵(伊藤明賢)、役者/ジェームス(坂元健児)

笑いあり涙ありの冒険活劇で、三銃士を象徴する3本の剣をモチーフにしたステージも変化に富んでいて楽しめました。一度に観るには、ちょっと盛りだくさんすぎるくらい。ミュージカルや歌手にあまり縁がなく、山口祐一郎ぐらいしか名前を知りませんが、みんな熱い演技だったと思います。

ダルタニャンとコンスタンスは清純さがよく出ていました。お似合いのカップルです。ダルタニャンは舞台の間ずっと同じ田舎者風の衣装で、カーテンコールで初めて銃士の服装で現れるのですが、これが似合わない(爆)。サイズが大きすぎるのかな?

三銃士も好演。アトスは、『美女と野獣』の人? 正統派のアトスらしいイメージで存在感ありました。アラミスはもうちょっと目立つ場面があってもよかったかな。台詞はポルトスの方がおいしいところを取っていました。ポルトスは巨漢ならもっとよかったけど、こればっかりはねえf^^;。ミュージカルでどうやるんだろうと考えていたロンドン行きのくだりがばっさり省略(役者が口頭で紹介するだけ)されてしまったため、個々が引き立つところがあまりないんですね。銃士登場シーンでは、「ひとりはみんなのために」の合い言葉を、しつこいくらい連発していました。

悪役陣では、ミレディは無実の罪で、やむにやまれずスパイをさせられているという、一方のヒロイン的描かれ方です。宝塚の方のようで、台詞回しや歌い方ですぐわかります。リシュリューは高僧でありながら狂信的なカトリックの権力者という役柄で、ところどころで弾けながら楽しそうに演じていました。ロシュフォールの出番はダルタニャン並みに多いのに、持ち歌がないというかわいそうな役回りですが、がんばりました。マント姿もかっこよく、印象的。

総じて、男声陣は声域が高い人ばかりで、バスやバリトンといえる人がいなかったのが、惜しいと思います。この点、女声はアルトのアンヌが充実していて、コンスタンスとミレディとの三重唱、国王ルイとの二重唱がどちらも素晴らしいナンバーで聴きものとなっています。
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posted by みっち | 20:01 | お気楽妄想系 | comments(0) | trackbacks(0) |
秋の定演に向けて
11月の定期演奏会に向けて、9月からはいよいよ指揮者との合わせが始まりました。
指揮者の田中一嘉先生は、2年前にみっちが入団したときにシベ2を振っていただいた方です。またよろしくお願いします。初顔合わせだった前回と比べて、早くも細かい指示を出されています。

・デュカス:『魔法使いの弟子』
・ドビュッシー:小組曲
・フランク:交響曲ニ短調

デュカスは10分前後の面白い曲ですが、いちばん手を焼いています。
出だしは変イ音のフラジオレット持続。楽譜指定だとG弦のA♭を人差し指で押さえつつ、小指をDまで伸ばしてフラジオレットにするのですが、これがきつくて、その後のピチカートで左手の指が動かない(ーー;)。無理な場合は、C弦で親指を使う方法もあります。が、鳴りはG弦の方がいいので、指定どおりでがんばりたい。

その後めまぐるしく曲想が変わっていきます。テンポが速く、効果音的な奏法が連続、というかほとんどなので、ついていくのが大変です。3小節で一区切りというパターンがあり、3小節ごとにマーカーで小節線をなぞって、視覚的にわかりやすくしながら練習していますが、最後まで苦労しそう。

ドビュッシーは、4曲目の「バレエ」以外はわりと単純です。ただ、他のパートとのアンサンブルの精度・音色がシビアに問われそう。指定されているダイナミクスなど表情付けの変化をきちんと表現しないと曲にならない、とトレーナーからも厳しく指導されています。
最後の「バレエ」はリズム変化がやっかいです。シンコペーションやヘミオラ風の処理などがあって、このごろようやく頭に入ってきました。中間部のワルツはチャーミングで、ついゆっくり弾きたくなりますf^^;。

フランクは、思っていたより弾けますv(^^)。もちろん、各楽章とも難しいところはありますが、パターンが比較的覚えやすいのと、跳躍が少なく、デュカスみたいに高音域でこれどの音?みたいな箇所があんまりないのでとっつきやすい。半音階進行が弾いててなんか快感。これ、もしかしたら、聴くより弾く方が気持ちいい曲かもしれません。
posted by みっち | 10:21 | cello | comments(0) | trackbacks(0) |
LotRO:マザルブルの間の戦い
「ふしゅるふしゅる、三冬様。あそこにドワーフが」。「ブローインだわ。モリアの入り口で水の中に引き込まれたはず。生きてたのね」。「げえ。やっぱりアレが出ましたぞ」。「水中の監視者! 黙ってブローインを返しなさい。さもなくば殺す」。「さもないに決まっておりまする。言葉の通じる相手ではありませぬぞ。それにしても、なんと妙な奴じゃあ」。「感心してないで、戦うのよ」。「あの口のでかいことよ」。「黙ってないと、その口に突っ込んだげるわよ」。「や、それは拙者も監視者も黙らせるいい手でございまするな。ふしゅるふしゅる、わかりましたよ。黙って戦いまするよー」。

「水中の監視者は逃げたようでござるな」。「まあ、私にかかればこんなものよ」。「ブローインがすごい斧拾ったっていっておりますぞ」。「ちょっとお、せっかくいいところなんだから聞いてよ、ってなに。斧がどうかした?」。「どうやら、先にモリアに入った一行の持ち物だったようで、これだけはと握りしめておりますぞ。ドワーフにとって斧は武士の刀にも似たものでござろうゆえ、無理もないか」。「そうだとしても、斧ひとつでオークを一掃できるものじゃない。現にバーリンの一党は全滅したじゃない」。「ドワーフたちは、これでオークの首領マゾグと決着つけるとか一気に盛り上がっておりまする」。「見込みが甘いと思うけど。でも、ここまで来て付き合わないわけにもいかないか。どうなるか、見届けましょう」。

「やや、あれは、人間?」。「ゴロスルって?」。「きゃつめ、闇の森にあるドル・グルドゥアからの恐るべき使者でござる。やはりオークどもは、死人占い師と結託しておったんじゃ」。「きゃー」。「うぬぬぬ、奴の魔力にみんな身動きできなくなってしもうた」。「私だけ助けてドワーフに知らせろなんて、ひどい仕打ちしてくれるじゃない。こんな屈辱許せない。こうなったら、とことん付き合うわよ」。「ドワーフとともに戦い、必ずやゴロスルに目にもの見せてくれましょうぞ」。

「さすがは三冬様、八面六臂の活躍とはこのことでございましょう」。「はあはあ。これだけ戦ったのに、第21広間まで襲われて、とうとうマザルブルの間まで追いつめられた!」。「局地戦では勝利しておりまするが、なにしろ味方は数が少のうござるゆえ、三冬様のおられぬところで敗退し、拠点が維持できないのでござろう」。「これ以上退けないわ。ここで負けたら、あのお墓に入るしかない」。「そ、それは、バーリン殿が迷惑かも」。「えー、ってこんなところで終われないわ。お化けは十郎太ひとりで十分だし」。「あのー、お化けになりたくてなったんではありませんが。とにかく、いまや彼ら来たれり!」。「さあ、いくわよ」。

(以下、中の人みっち@エピック第2部進行中)
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posted by みっち | 20:30 | LotRO NA | comments(2) | trackbacks(0) |
ヘラクレスの栄光 ―魂の証明―
PC入院中の暇つぶしにやっていたのが、このDS用ゲームです。新品なのに店頭で800円で売られていたのを見かけて、よっぽど出来が悪いのかな、とf^^;。わが家のホビットとセーブデータをそれぞれ作って並行して遊び、ほぼ同じころにクリアしました。結論的には、欠点はありますが十分遊べます。

「ヘラクレスの栄光」シリーズは、ファミコン時代に2作遊んだと思います。正面切ってギリシア神話を題材にしたゲームはほかにないみたいで、そういう意味では貴重な作品。今作では主人公に記憶がなく、自分はヘラクレスだという意識だけがなぜか明瞭です。ところが、他にも不死キャラやヘラクレスを名乗る人物が次々に現れて、いったいどういうこと? というのが基本ストーリー。

最初に、欠点から。最大の不満は、進行があまりにも一本道ということです。ストーリーだけでなく、プレイ自体に自由度がありません。マップはそれなりの広さがありますが、ルートが限定されており、次の拠点に進むと、もう後戻りできません。これでは平面マップの意味がないのでは?

これで困ることになるのが、持ち物処理です。装備品には、材料をそろえて鍛冶屋で鍛えてもらことで改良できるものがあります。しかし、拠点によって施設はまちまちで、鍛冶屋ごとにも取扱うアイテムが違うため、どれが改良できてどれができないかの見定めができません。このためアイテムが処分できず、ゲーム後半は持ち物上限数に達して捨てるアイテムに悩むことになります。アイテム改良のシステムは本来楽しい部分のはずが、フラストレーションの原因になってしまっています。せめてアイテム説明に「鍛冶屋で鍛え直せば強化できそうだ」とかのヒントがほしいところです。

戦闘では、操作性に問題があります。コマンド配置と割り当てが直感的でないため、なかなか身に付かず、よく間違えます、一例を挙げると、戦闘中は前列・後列の概念があり、前列キャラでないと直接攻撃はできません。敵の「威嚇」などで、前列キャラが後列に下げられることがあり、次のターンで「前に移動」して前列に復帰させるわけですが、前列に出ると「前に移動」コマンドは自動的に「後ろに移動」に切り替わります。通常Aボタンに割り当てられるのは武器による直接攻撃なのですが、このときは直前のコマンドを記憶して、「後ろに移動」に割り当てられます。このため、前に出たのでさあ攻撃、とAボタンを押すと、キャラが「後ろに移動」(トホホ)。気をつけないと、戦闘中ただ前進後退を繰り返すことに(爆)。

ここからは、おもしろかった点も含まれます。

魔法は強力で、ドラクエなどではラストバトルあたりまで来ると直接攻撃以外は回復か補助魔法くらいしか役に立たなくなりますが、攻撃魔法が最後まで威力を発揮するのはいいところです。ただし、アニメーション演出と効果増強のためのミニゲーム(タッチペン操作)がキャラごとに付くので、やたら戦闘時間が長くなります。アニメーション演出自体はかっこいいですが、短縮できても省略はできず、強化ミニゲームは省略できるものの、毎回「おまかせ」か「タッチペン」かを選択しなければならず、雑魚戦などでは煩わしい方が先に立ちます。この面倒くささは攻撃スキルも同様です。

戦闘で自動発動する「アビリティー」は役に立っておもしろい。発動率を高めるアイテムを装備するとなお効果的です。戦闘中、ときどきキャラがしゃべるのも味です。ボス戦では敵のHPは示されないのですが、キャラの台詞からある程度判断できるようになっています。あと、オーバーキル・システムや魔法に関わるエーテルの要素も、戦闘に奥行きを与えています。オーバーキルによって敵をエーテル化させることでMPを回復できるため、中盤からは宿屋やキャンプの必要がなくなります。この点ゲームバランス的には、範囲魔法が充実してしかも連発できる後半の方がむしろ楽です。

あと、イベントがかなり長いのには要注意です。イベント中に戦闘が何度か挟まれたりして、数十分つづくことがあります。イベントのはじめか途中で適宜セーブできるようにしてもらいたい。セーブポイントもあるんですが、そこじゃないだろ、というところばかりf^^;。ストーリー自体は、ちょっと複雑にしすぎじゃないかと思いますが、一本道なので、あれこれ考えることもありません。イベントが長すぎるのを除けば、各キャラの会話そのものは個性が出ていて、ホビットも気に入っていたようでした。

「さびたアイテム」はこのシリーズの名物みたいになっており、今回も踏襲されていました。さびたアイテムを磨くと、くず鉄になってしまうのもあるんですが、くず鉄でまた武器を作れたりするのは楽しい。また、街の人家内でアイテムを取ろうとすると、ロコスから「そんなことしていいのか?」と注意されます。無視して取ると、「幸運」が下がってアビリティーの発動率が落ちるようです。RPGに付きものといっていい「窃盗働き」を牽制するのはなかなかで、薬草系は道ばたに生えているのを拾えば困ることはありません。ただ、情報集めの要素もほとんどないため、イベント以外は街中で人家に入る意味が全然なくなってしまっていることには、もう一工夫ほしいところです。
posted by みっち | 08:09 | お気楽妄想系 | comments(0) | trackbacks(0) |
PCの不具合解決(お粗末編)
先月故障して修理に出したPCですが、戻ってきてからも挙動不審でして、再修理に出した結果、「症状が確認できません」として帰ってきました。2週間以上も待って、これ? さては、保証期間中でも2回目はやる気ないのか○ー○ッ○(現○ン○ヨー)め、みたいな勘ぐりをしていたところ、ようやく原因がわかり、PC本体はちゃんと直っていたことが明らかとなりました。悪口書いて申し訳ありません。お詫びに、次買い換えの際は御社製品を第一候補とさせていただきますf^^;。

不具合の原因は、モニタのケーブルとコネクタの接続不良でした。コネクタはPCにネジ止めするので、まさかそのあたりに原因があるとは思わず、画像の色が反転したり、しまいにブラックアウトするのは、グラフィックに問題があるという予断がありました。ところが、念のためコネクタのネジ止めを再確認したとき、コネクタにケーブルがささっている部分がグラグラしていることに気が付きました。ケーブルを触ると、ブラックアウトしていた画面が元通り(トホホ)。お騒がせしました。

原因不明期間中は、PC買い換えを真剣に検討していて、候補を絞ってこの二、三日中にも手を打とうとしていたところでした。10万円未満でけっこうよさそうなのがありますねえ。出費がなくてすんだものの、なまじ物色したばかりに後ろ髪引かれる思いが……。奥方に「故障じゃなかった」っていわなきゃよかった(爆)。
posted by みっち | 20:30 | お気楽妄想系 | comments(2) | trackbacks(0) |
『決戦のとき』
・〈クロニクル 千古の闇 6〉 『決戦のとき』

ミシェル・ペイヴァー著 酒井駒子絵 さくまゆみこ訳 評論社

約6000年前の森林世界を舞台としたファンタジー「千古の闇」シリーズ完結編。とうとうここまできてしまった!

第1巻で主人公のトラクは12歳で、今作はその3年後で15歳。半年で1作というペースになるようです。トラクは前作でも15歳だったので、それほど時間は経っていません。今回は、物語前半の舞台が第1巻と共通しており、しかもトラクの父親を示唆するものがあちこちに現れて、原点回帰の趣があります。簡潔にして濃密な描写が緊迫感をたたえているのは相変わらずで、素晴らしい。

5巻までの経過により、残る「魂喰らい」はワシミミズク族のイオストラひとりになっていますが、これが最強の魔導師で、実力的には到底トラクやレンの敵う相手ではありません。したがって、物語は終盤までイオストラ・ペースです。トラクやウルフは翻弄されながら、予告された運命の瞬間に向かって次第に近づいていくことになります。もう心配で心配で、ページをめくる手がもどかしい。

そうした危機の中で主人公たちが幾度となく選択を迫られ、そのときどきにどういう決断をしたか、という積み重ねがクライマックスで生きてくることになります。なにかひとつ欠けても、この結果は得られなかったでしょう。意外性もあって、見事な展開です。3年の間に彼らが受けた試練は無駄ではなかったということを実感しました。

ついに「歩き屋」の謎が解けたのにも満足です。これ、第1巻からの長い伏線だったんで、もうあきらめかかっていました。それに引き替え、解決に欠かせない存在とはいえダークの登場は伏線がなく、ちょっと唐突すぎる気もします。まあ彼のおかげで、最後はこれ以上ない終わり方をするので、安心して読んでくださいf^^;。

でも、もうこれでトラクたちに会えないと思うと寂しくなるなあ。
posted by みっち | 19:15 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0) |
湧き上がる音楽祭in北九州 室内楽演奏会
1. バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050
2. バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番 ト長調 BWV1049
3. ハイドン:ピアノ三重奏曲第39番 ト長調 作品73-2「ジプシートリオ」より第1楽章
4. メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品49
5. ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 作品8

バッハ室内楽アンサンブル:松本優哉(Fl)、下畑真子(Fl)、廣末真也(Vn)、本田麻衣(Vn)、吉原康平(Vn)、上山文子(Va)、多田ひとみ(Vc)、時津りか(Cb)、篠原いずみ(Cem)
Je brille(ハイドン、メンデルスゾーン):平野亜衣(Vn)、谷口晃基(Vc)、山路麻佳(Pf)
トリオ 8(ブラームス):城田 恵(Vn)、久井誠子(Vc)、小町美佳(Pf)
2011年8月26日(金)、戸畑市民会館 中ホール(ウェルとばた)

PCが戻ってきましたが、本当に直ったかどうかまだ不安です。とりあえず、PC入院中のさかのぼりエントリをf^^;。

「沸き上がる音楽祭」の最終日の演奏会。
バッハのブランデンブルク協奏曲を生で聴くのは初めてかな? パンフレットの曲順とは反対に、5番からの演奏でした。Vn、Va、Vc、Cbの4人をバックに、フルート、ヴァイオリン、チェンバロがソロという7人編成。フルートは金属製ですし、チェンバロ以外はモダン楽器が使用されていたようです。弦楽器の奏法は、基本的にはノン・ヴィブラートのように見えましたが、ソロは長い音では適度にふるわせていましたし、単に音楽的な要求によるもので、徹底していたわけではなさそうでした。

演奏は、快適でした。独奏ヴァイオリンはかっちりした感じの音で、曲に合っていたと思います。フルートは突出せず、柔らかい響きでしたし、チェンバロも第1楽章後半での華麗なカデンツァを見事に演奏しました。バックは音量的にはコンバスがやや大きかったのですが、基本的にリズムを刻んでいるので、むしろ推進的な心地よさにつながったかも。

つづく4番では、5番でソロを弾いていたヴァイオリンが後ろに下がり、新しいヴァイオリン・ソロと2本目のフルートが加わって、9人になりました。順番を変えたのは、こっちの方が華やかだからかな、と。フルートって、かなり音量あるんですよね。以前、「ゴーシュの会」でゲストの方がフルート吹かれたんですが、控え室で吹いたときの音の大きさにびっくりした覚えがあります。なので、2本ともなると気を遣われたのではないかと思いますが、この4番の方がバランス的にまとまって聞こえました。

ヴァイオリン・ソロは、こうして聴くと弾き方を含めてそれぞれ個性が違うんだなあ、と実感しました。曲は4番の方が見せ場が多くて忙しそうですが、うまかったです。第3楽章の開始では、これまでほとんど主張するところのなかったヴィオラが旋律を取るのが新鮮でした。わが北九響のコンミスがここで鮮やかに決めてくれましたv(^^)。チェロはほとんどチェンバロの低声部と重なっていたようで、2曲ともおいしいところはなかったようです。

ハイドンとメンデルスゾーンはJe brilleの演奏。若手3人によるトリオです。みっちは当然ながらチェロにまず目がいくのですが、とても丁寧な弾き方で、ハイドンではほとんど伴奏の域を出ないにもかかわらず、表情豊かなアクションに感心しました。ただ、この曲の終わりをだれも知らなかったみたいで、バッハでは楽章間にも起こっていた拍手なしで次の曲に移りましたf^^;。

メンデルスゾーンは、チェロにおいしいメロディーがあり、やはり繊細さを持って弾いていたのですが、音量的にピアノとヴァイオリンに押され気味で、もっとバリバリ前に出た方が気持ちよかったかなあ。関連して、ヴァイオリンがややうるさく感じました。ピアノとヴァイオリンが張り合うと、チェロが置いてきぼりになってしまうので、そのあたりのバランスをもう少し考えて欲しいかな。

ブラームスはトリオ 8の演奏。こちらは三重奏としての完成度が高く、音量バランスの問題も感じませんでした。これぞブラームス、というような響きを堪能しました。とくにピアノとヴァイオリンは、この曲としてはもういうことないくらいの充実ぶりだったと思います。チェロも音量豊かで全体的にはよかったのですが、最初のハイポジでフレーズの最高音がピシッと決まらずに少しずれたのが、どうも後を引いたようで、以後ハイポジになるとどこか頼りなげに探って弾いている感じがつきまといました。エンドピンの長さ調整に失敗したとか? それはみっち(爆)。理由は不明ですが、たとえ外しても思い切って鳴らした方が、音楽により説得力が出たのではないでしょうか。これだけが惜しかった。
posted by みっち | 17:50 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |