第1回指揮トレ
2012.02.21 Tuesday
4月の定期演奏会に向けた最初の指揮者練習が土日にありました。ソリストも参加です。というわけでプログラムを宣伝。
北九州交響楽団第107回定期演奏会
<曲目>
・ワーグナー:歌劇『リエンツィ』序曲
・ブルッフ:ヴィオラと管弦楽のためのロマンス
・パガニーニ:グランドヴィオラと管弦楽のためのソナタ
・ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 作品95「新世界より」
指揮:冨田 実里
ヴィオラ・アルタ:平野 真敏
2012年4月8日(日)15:00開演
北九州芸術劇場大ホール(リバーウォーク北九州内)
練習順で、2曲の協奏的作品から。ヴィオラ・アルタとは、通常のヴィオラより一回り大きい楽器で、現在のところ日本人演奏家は平野さんしかいないというレアな状況のようです。今回、初めて音を聴きましたが、ヴィオラの特徴ともいえる、鼻にかかったような、くぐもったようなところが全然ない、クリアな音色でした。かといって、チェロとも違います。よく、音域的に人の声に近い楽器などといわれることがありますが、この表現はヴィオラ・アルタにぴったりかもしれません。
練習では、独奏はすでに仕上がっている感じで、どの部分を弾いても鮮やかな技巧ですばらしかったと思います。オケは、というか自分はまだまだですね(ーー;)。考えてみたら、協奏作品の乗り番はこれが初めてだった。ブルッフの方はある程度つかめていましたが、カデンツァで合いの手を入れることが多いパガニーニは、ソロと指揮者がいて初めて実感できるところがあって、これから精度を上げたいと思います。
今回の指揮者、冨田実里さんは、小柄でスリムな女性でした。『リエンツィ』序曲を通して振ったあと、しばらく声が出ないくらい息が上がっていたのが印象的で、音楽に全身全霊を込めている感じが清々しい。オケのメンバーも感じるところがあったのか、初顔合わせの段階としてはとても手応えのある演奏になったと思います。みっちも「やったあ」という感触がありました。最後のストレッタでわからなくなって、なんとか帳尻を合わせたことは置いておこう(爆)。
オペラのどういう場面の音楽かを具体的に示しながら指示されていて、なるほどー。チェロパートが旋律を担当する箇所については、リズムやテンポを気にして固くなっているから、もっといい音で気持ちよく歌うようにいわれました。これはドヴォルザークでも同様で、おかげでますます楽しくなりました。
「新世界」では、「ドヴォルザークは臭く」、ということでした。三日ぐらい風呂に入らないのが理想だそうで(爆)。テンポは自由なところときっちり守るところの切り分けが明快です。でも本番ではぐちゃぐちゃになるだろうからついてきて、っていわれたんですけどどうしよう(爆)。この曲は超がつく有名曲で、聴く側としても「耳タコ」な雰囲気があるだろうと思いますが、濃度120パーセントくらいにはなりそうなので、お楽しみに。個人的には、転調やリズム処理など、あらためてこの曲が近代の作品だということが体感できました。正直、かなり弾きにくいですが、これから練習して盛り上げたい。
ちなみに、ドヴォルザークはわりとユニークなオーケストレーションをする人みたいで、休憩時間、個人的にチューバ、打楽器、フルートの方にお話を伺いました。
チューバは、第2楽章の始めと終わりの部分だけが出番で、譜面は1ページのみです。思った以上にペラペラ(by「銀魂」)。トロンボーンとの持ち替えなどもなく、あとはずっと座ってるだけだそうです。「楽ちん」だって笑ってられましたけど、ある意味しんどくもあるでしょうねf^^;。
シンバルは、第4楽章の前半の1発のみ。それも mf であまり強くないので、聴衆はいつ打ったか気がつかないかも。こちらの譜面も1ページだけ、っていうか、シンバルは一撃なので、第3楽章だけ出番があるトライアングルの譜面におまけで載っていましたf^^;。実際、一人で両方扱うそうで、これならチューバよりは出番があるわけですね。
フルートは、ソロが2番奏者に指定されているのが特徴で、ドヴォルザークではよくあるらしい。ファーストの人がとったりしないの?と聞きましたが、ちゃんと楽譜の指定どおりやるそうです。ただし、ソロの部分は音域が低く、フルートが鳴りにくいところなのでかなり気を遣うみたいです。直前の練習で、その部分で他のパートは抑えるように指示があったところだったので納得。がんばってください!
北九州交響楽団第107回定期演奏会
<曲目>
・ワーグナー:歌劇『リエンツィ』序曲
・ブルッフ:ヴィオラと管弦楽のためのロマンス
・パガニーニ:グランドヴィオラと管弦楽のためのソナタ
・ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 作品95「新世界より」
指揮:冨田 実里
ヴィオラ・アルタ:平野 真敏
2012年4月8日(日)15:00開演
北九州芸術劇場大ホール(リバーウォーク北九州内)
練習順で、2曲の協奏的作品から。ヴィオラ・アルタとは、通常のヴィオラより一回り大きい楽器で、現在のところ日本人演奏家は平野さんしかいないというレアな状況のようです。今回、初めて音を聴きましたが、ヴィオラの特徴ともいえる、鼻にかかったような、くぐもったようなところが全然ない、クリアな音色でした。かといって、チェロとも違います。よく、音域的に人の声に近い楽器などといわれることがありますが、この表現はヴィオラ・アルタにぴったりかもしれません。
練習では、独奏はすでに仕上がっている感じで、どの部分を弾いても鮮やかな技巧ですばらしかったと思います。オケは、というか自分はまだまだですね(ーー;)。考えてみたら、協奏作品の乗り番はこれが初めてだった。ブルッフの方はある程度つかめていましたが、カデンツァで合いの手を入れることが多いパガニーニは、ソロと指揮者がいて初めて実感できるところがあって、これから精度を上げたいと思います。
今回の指揮者、冨田実里さんは、小柄でスリムな女性でした。『リエンツィ』序曲を通して振ったあと、しばらく声が出ないくらい息が上がっていたのが印象的で、音楽に全身全霊を込めている感じが清々しい。オケのメンバーも感じるところがあったのか、初顔合わせの段階としてはとても手応えのある演奏になったと思います。みっちも「やったあ」という感触がありました。最後のストレッタでわからなくなって、なんとか帳尻を合わせたことは置いておこう(爆)。
オペラのどういう場面の音楽かを具体的に示しながら指示されていて、なるほどー。チェロパートが旋律を担当する箇所については、リズムやテンポを気にして固くなっているから、もっといい音で気持ちよく歌うようにいわれました。これはドヴォルザークでも同様で、おかげでますます楽しくなりました。
「新世界」では、「ドヴォルザークは臭く」、ということでした。三日ぐらい風呂に入らないのが理想だそうで(爆)。テンポは自由なところときっちり守るところの切り分けが明快です。でも本番ではぐちゃぐちゃになるだろうからついてきて、っていわれたんですけどどうしよう(爆)。この曲は超がつく有名曲で、聴く側としても「耳タコ」な雰囲気があるだろうと思いますが、濃度120パーセントくらいにはなりそうなので、お楽しみに。個人的には、転調やリズム処理など、あらためてこの曲が近代の作品だということが体感できました。正直、かなり弾きにくいですが、これから練習して盛り上げたい。
ちなみに、ドヴォルザークはわりとユニークなオーケストレーションをする人みたいで、休憩時間、個人的にチューバ、打楽器、フルートの方にお話を伺いました。
チューバは、第2楽章の始めと終わりの部分だけが出番で、譜面は1ページのみです。思った以上にペラペラ(by「銀魂」)。トロンボーンとの持ち替えなどもなく、あとはずっと座ってるだけだそうです。「楽ちん」だって笑ってられましたけど、ある意味しんどくもあるでしょうねf^^;。
シンバルは、第4楽章の前半の1発のみ。それも mf であまり強くないので、聴衆はいつ打ったか気がつかないかも。こちらの譜面も1ページだけ、っていうか、シンバルは一撃なので、第3楽章だけ出番があるトライアングルの譜面におまけで載っていましたf^^;。実際、一人で両方扱うそうで、これならチューバよりは出番があるわけですね。
フルートは、ソロが2番奏者に指定されているのが特徴で、ドヴォルザークではよくあるらしい。ファーストの人がとったりしないの?と聞きましたが、ちゃんと楽譜の指定どおりやるそうです。ただし、ソロの部分は音域が低く、フルートが鳴りにくいところなのでかなり気を遣うみたいです。直前の練習で、その部分で他のパートは抑えるように指示があったところだったので納得。がんばってください!