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お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
ピアノ四重奏曲第1番 (フォーレ)
ウィキペディアに標記記事を立ち上げました。フォーレの室内楽作品シリーズ第5弾。これまでチェロソナタ2曲、ヴァイオリンソナタ2曲、今回ピアノ四重奏というわけで、後期作品から初期作品と来て、あとは年代順に下っていくだけ、なのか?

この曲のスケルツォ楽章は、ほんとフランスのエスプリという表現がぴったりの軽やかな音楽です。ユニゾンでいったんバーン、と終わって、そこから中間部が始まるアイデアも秀逸。この中間部がまたしゃれています。

第3楽章はフォーレには珍しい悲痛なアダージョで、フォーレの失恋の痛手が反映されているかもしれない曲ということなんですが、真相は不明。確かにこの楽章や同じころ作曲されたという歌曲「夢のあとに」の耽美的で詠嘆調のメリスマ、『エレジー』の慟哭のような表現がいずれもハ短調で書かれているのを聴くと、さもありなんという感じはします。

ただ、音楽自体はそういう事情との関わりを抜きにしても十分魅力的だし、それよりもむしろ、最初の完成から3年後に書き直されたというフィナーレが、この曲の終わり方として不自然でないだけでなく、まとまりを見せながらもやはり年代があとというのか、7年後(改作から4年後)の第2番をすでに予告するような内容になりつつあることを感じさせて、個人的にはそちらの方が興味深いですね。

この曲の演奏は、これまでドーマス四重奏団(ハイペリオン)の演奏が小気味よくかっちりしていて好きだったんですが、カプソン兄弟らの「フォーレ室内楽全集」の演奏は、ドーマスとは対照的に柔らかくスケールが大きいもので、温かい雰囲気の録音ともあいまって、とてもいい感じです。
posted by みっち | 22:08 | Wikipedia | comments(0) | trackbacks(0) |
演奏会が終わったので
オケの定期演奏会が終わったので、楽譜入れ替えまでの間、秋の発表会やお楽しみ用の曲をさらっています。次の4曲。

・サン=サーンス:『白鳥』
・ヴィラ=ロボス:『黒鳥の歌』
・チェロ合奏用『故郷』
・バッハ:『マタイ受難曲』からコラール第44番 ニ長調


最初の2曲は、「ゴーシュの会」の発表会と区民音楽祭のエントリ候補曲。『白鳥』は、ボウイングが課題でしょうか。いい音で弾きたいですよね。なんかまだ入りが決まらないし、どこかで盛り上がりを作りたいんですが、それともさらっと弾いた方がいいのかとか、いろいろ考え中。『黒鳥の歌』は、少しは音楽がつかめてきたかな、という段階。ゆっくりな3連符があるので、ピアノとの合わせが難しそうな予感。

あとの2曲は、「ゴーシュの会通信」の会議で委員が7人いるので、せっかく集まる機会があるならメンバーで合奏しませんか、ということで選曲したものです。『故郷』は女声4部合唱の楽譜を1オクターヴ下げると、ほぼ第1ポジションで弾ける音域に収まりました。おなじみのメロディーですし、初心者でも初見である程度弾けるのではないかと思います。チェロで合わせるとどんな響きになるのか、楽しみ。

『マタイ受難曲』は、曲中何回か調を変えて出てくるコラールのうち、弾きやすそうなニ長調を選びました。これ、たしかサイモンとガーファンクルが「アメリカの歌」に使っているメロディーだったと思います。『マタイ』全曲中でもとても美しく印象的。こちらは混声4部合唱で、ソプラノ、アルト、テノールまでの譜面はチェロ弾きにとっては見慣れないト音記号なんですが、オクターヴ下げるとバスが低すぎるので原調のままやってみよう、と。そういうわけで、ソプラノととくにテノールは高音域の練習になります(爆)。高所恐怖症f^^;の方は、アルトかバスがおすすめ。聴くだけだと静謐な印象がありますが、実際に弾いてみると、意外と各声部が8分音符で動いていることを発見しました。
posted by みっち | 21:26 | cello | comments(0) | trackbacks(0) |
北九響第111回定期演奏会
・チャイコフスキー:『イタリア綺想曲』
・チャイコフスキー:組曲第4番「モーツァルティアーナ」
・チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調

指揮:関谷弘志、北九州交響楽団
2014年4月20日、リバーウォーク北九州・芸術劇場大ホール


111のぞろ目だからか、オール・チャイコフスキーというプログラムで、がんばりました。練習でトレーナーのIさんが、「チャイコフスキーは、曲が盛り上がってくると臨時記号だらけで難しくなり、最初は全員で弾いていたのが、クライマックスではチョロチョロ」といわれたのがツボで、まさにそのとおり、というかごめんなさい(爆)。

まずは『イタリア綺想曲』ですが、弦楽器は技術的にたぶんいちばん大変な曲で、速いところは正直勢いでなんとかお願いします、みたいな感じ。ところが本番のラストで、関谷先生は練習よりもさらに速くかっとばしてくれましてf^^;。頭の中で、「無理無理無理無理……」が2拍子で駆け巡る(爆)。しかし、聴いていた方は爽快だったのじゃないでしょうか。

「モーツァルティアーナ」は、こんな曲もやるの?という北九響路線が現れた選曲。チャイコといいつつも元はモーツァルトなわけで、けっこう新鮮だったと思います。これも速いところは容赦なく速かった。観客席で、気持ちよさそうに聴いてくださっている方を見つけて、その方の顔を励みに気分を出していきました。

交響曲は、関谷先生も指摘しておられましたが、同じ会場で金曜夜から練習していたところ、みるみる響きが充実してきていて、本番はすごい集中力が出ていたと思います。前半二つの楽章は弾きながら「ええ曲やあ〜」と感動していました。後半は難しくなるのでそんな余裕はないf^^;。フィナーレは、練習でも疲れて弓を持つ手が重くなるくらいパワーを要求されます。本番では、出だしこそ抑え気味でしたが、すぐにテンションが上がってきて、あとはぐんぐん。全休止からのコーダは、親指が痛かったけど構わずガシガシやれるだけやりました。終わったあと、すぐに拍手が始まらなかったのがちょっと意外f^^;。観客の皆さん、わかってらっしゃる? アンコールは、『白鳥の湖』から「チャールダーシュ」でした。

指揮者の関谷先生とは、4年前の『展覧会の絵』でご一緒しました。とても穏やかな指導ぶりで、今回はじめはオケに合わせて振ってくださり、オケがある程度できるようになってくると要求レベルを上げてテンポを揺らしたりと仕掛けてこられます。これが大変だけど楽しい。とくに、譜面に記されたダイナミクス変化を細分化して段階的に示す方法は具体的で、参考になりました。打ち上げでお話しする機会がありましたが、やはりこのあたりに問題意識をお持ちで、雰囲気だけのいい加減なダイナミクスにしたくないということでした。フィナーレのラストで第1楽章の第1主題が回帰するところでは、バックの弦もやはり同じように回帰してザックザックやっているのがよくできてるよね、という点で意見が一致しましたv(^^)。
posted by みっち | 22:14 | cello | comments(0) | trackbacks(0) |
バーメルト/ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズによる、ヴァンハル:交響曲集
・ヴァンハル:交響曲 ト短調
・ヴァンハル:交響曲 ニ長調
・ヴァンハル:交響曲 ハ短調

マティアス・バーメルト指揮、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ
録音:1997年5月
(CHANDOS ANNI 0030 「シャンドス創立30周年記念ボックス」-24)


またまた間が開いてしまった。「シャンドス創立30周年記念ボックス」の24枚目は、バーメルト指揮ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズによる、ヴァンハルの交響曲集です。

ヨハン・バプティスト・ヴァンハル(1739年〜1813年)はボヘミア生まれの作曲家で、生年からすると、ハイドンとモーツァルトの中間的存在か。長生きしているので、晩年はベートーヴェンの活動時期とも重なっています。交響曲はハイドン同様に大量に作っているようで、番号はなく、g2(ト短調で2番めの意味?)などの表示があるだけなので、いつ、何歳ごろの作品かわかりませんが、これを聴く限りは古典派の域を出ていない感じ。

ト短調(g2)の交響曲は、第2楽章でオーボエのひなびたソロがフィーチャーされており、短調ながら全体に穏やかでボヘミア風?を思わせる音楽。ニ長調(D4)の交響曲は、第1楽章からメンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』序曲を思わせるフレーズも出てくる複雑味のある曲想で、モーツァルトの「プラハ」交響曲や『魔笛』などとも近い印象です。最終楽章にメヌエット風の3拍子の音楽を置いているのも面白い。ハ短調(c2)の交響曲は、この調性ならでは?のデモーニッシュな味わいが感じられます。とはいえ、ベートーヴェンのような劇性には至っていません。

演奏については他に比較もなく、評価が難しいですが、端正でちゃんとしている、っていったら上から目線? 録音はシャンドス共通のやや乾いた雰囲気が感じられます。
posted by みっち | 19:06 | CD・DVD | comments(2) | trackbacks(0) |
蟹江敬三没
69歳だそうです。まだ早いよ〜。『鬼平犯科帳』どうなるのかなあ。今となっては、たまにスペシャル版があるだけだけど、みっちにとっては、小房の粂八はこの人以外には考えられないんですが。

盗賊が過去の罪を見逃される代わりに火付盗賊改方の密偵つまりスパイとして活動する、というのが「鬼平」の基本的な展開のひとつです。密偵は、盗賊側からは「犬」と呼ばれ、素性がばれればそのまま殺される可能性がきわめて高いのですが、長官の長谷川平蔵に心服した元盗賊たちは、危険を顧みずすすんで潜入捜査に当たります。こうして、単に取り締まる側だけでない視点が入って、「掟」と「情」が絡み合うところがこのシリーズの大きな魅力になっています。

粂八は、そうした密偵の代表格でした。鬼平とのつきあいの長さでは彦十がいちばんでしょうが、彼は密偵というよりも悪友であり、遊び友達みたいなものなので別格。ベテランで顔が広い粂八は、仕事面で平蔵の信頼の厚さは随一といっていいんじゃないでしょうか。元盗賊としては、犯さず、殺さず、貧乏人から奪わず、という盗人の掟三箇条にこだわり、これを無視した「急ぎ働き」「畜生働き」を憎んでいたことを示すエピソードがいくつかありました。そうした矜持を持ちつつ、平蔵と軍鶏鍋を囲んだりするときのうれしそうな、どこかはにかんだような表情など、悪役もこなしてきた蟹江さんならではの人間味あふれる粂八でした。過去形で語らなければならないのが、なんとも残念です。
posted by みっち | 23:14 | お気楽妄想系 | comments(0) | trackbacks(0) |
IKEAのラックとラグ
消費税率引き上げ前の駆け込みということで、IKEAでやや大物を2点ほど購入。IKEAではこれまで、100円ブラシとか瓶詰めジャムとか、その手の小物や食品類しか買ったことがありませんでした。

ひとつは、《EXPEDIT》シリーズの80cm×80cmの小型ラックで、価格は5,000円未満。オーディオのメインシステムを1階から2階に上げたので、入れ替わりにサブシステムをリビングに置こうと。IKEAの家具は持ち帰り、組み立てが基本なので、どっちも頼んだとするとプラス1万円というところ? ありそうな値段にはなりますね。気になるのは重さと梱包サイズですが、このラックは16kgで一応一人でも運べる範囲。アクアのトランクに横置きできました。

翌日、わが家のホビットに手伝ってもらいながら組み立てました。これくらいなら一人でもやれるとは思いますが、ねじ止めしているときに支えてくれる人がいた方が楽だし安心です。組み立て説明書は言葉でなく絵で、なんかLEGOに似てるf^^;。最初にドライバーなどが必要なように書いてありますが、壁にたてつけるのでなければ、工具はとくに必要ありませんでした。ただし、付属のレンチは小さいので回すのに力が必要で、ねじ止め箇所が多いと疲れます。電動ドライバーがあれば簡単でしょう。

ほぼ順調に組み立てたんですが、最後の1枚になったところでトラブル発生。どうもできあがりの接続面がずれる感じで、板の向きを逆にしたらいいかもしれない、と途中までねじ止めしていたのを抜いて板を引っぱがしたところ、中程に差し込んでいたボッチの2本中1本がボキッとお逝きになりました(ーー;)。やっちまった。ボッチは木くずを固めたようなやつなので脆いです。残骸をペンチで引き抜き、となりの穴に差し込んでごまかしました(爆)。これくらい問題ないよ、たぶん。実際のところ、最後までよくねじ込むときれいに仕上がり、やり直す必要はなかったっぽい。作りがけっこう雑らしいから、などと先入観で心配したのがかえってよくなかった感じです。さっそく、FAX電話とサブシステムを配置してみました。レシーバーはいい感じに収まりましたが、複合機の横幅のせいで、スピーカーの下がちょっと足りません。いずれ小型のFAX電話に替えれば解決するでしょう。


もうひとつは、2階みっち部屋のラグ。「ストックホルム・コレクション」と銘打ったシリーズで、IKEAとしては高価格帯の3万円台です。サイズは170cm×240cm。カラーは3パターンあって、これはいちばん色調が明るい「グリーン」です。ラックのついでのつもりが、こっちの方がメインになった感じf^^;。

このラグ、公式サイトを物色して当たりを付けていたものの、店頭で実物を見ると、部屋でサイズを測ったはずなのになんかでかいし色合いも冴えない感じがして、迷うことしばし。厚みもあり、重さ15kgって、ラックと変わらないじゃん! 失敗したらダメージもでかいぞと不安に駆られました。しかし、IKEAまでわざわざ何しに来たんだよー、と自らを奮い立たせて決断。で、ロール状の梱包をクルマに積もうとしたら、後部座席の2/3を倒してギリギリでした。本当に大丈夫なのか?

部屋で広げてみたら、いやあばっちり! シノハラ製作所のソファベッドや緑色のカーテン類と合うだろうと予想していたのですが、やはり自分の目に狂いはなかった(思い切り疑ったけどf^^;)。踏み心地よく、部屋全体が明るくなったのもうれしい。ますます居心地よくなったぞv(^^)。奥方からは、みっち一人に使わせるのはもったいないといわれています。
posted by みっち | 18:58 | お気楽妄想系 | comments(0) | trackbacks(0) |