Search this site
お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
ピアノ四重奏曲第2番 (フォーレ)
ウィキペディアに標記記事を立ち上げました。フォーレの室内楽作品シリーズ第6弾。連休で遊んでたり、譜例(ピアノ譜にも初挑戦)も多かったので作業が遅れていましたが、なんとか5月中にアップできました。

これでチェロソナタ2曲、ヴァイオリンソナタ2曲、ピアノ四重奏曲2曲がそろいました。ト短調四重奏曲はフォーレ第二期の劈頭を飾る傑作とされる曲だけに資料の言及も多く、分量はシリーズ最大の3万バイト超えとなりました。とはいえ、まとまっているかといわれれば、努力しましたとしかいえないけどf^^;。

この曲は、みっちがフォーレに目覚めるきっかけになった曲でもあるんで、読みながら書きながら納得したり感心したり。頭の中でも各楽章の音楽がぐるぐる回っていました。いま思い起こしてみても、第1楽章のヴィオラの経過句から展開部で新しい主題が出てくるところなどぞくぞくするし、第3楽章コーダでの浄化されたような不思議な感覚は、これぞフォーレというしかない世界です。ジャンケレヴィッチの著作の「言葉では言い表し得ないもの……」というサブタイトルも直接的にはこの曲からきています。「存在しないものへの願望は、おそらく音楽の領域に属するものなのであろう。」というフォーレの言葉がまた印象的というか、これに尽きるのかもしれません。

例によって、今回もカプソン兄弟らのフォーレ室内楽全集CDを聴きましたが、この演奏は素晴らしい。第1番のときは気がつかなかったんですが、ヴィオラがとてもいい。だれかと思えば、ジェラール・コセだった! コセはヴィア・ノヴァ四重奏団の一員としてエラートのフォーレ室内楽全集にも参加していて、ピアノ五重奏曲第2番の冒頭をはじめとして見事な演奏を聴かせてくれており、名前を覚えていたわけです。これはうれしいですね。まだ聴いてないけど、ピアノ五重奏曲にも期待してしまうぞ。
posted by みっち | 09:44 | Wikipedia | comments(0) | trackbacks(0) |
第25回下関市民オーケストラ定期演奏会
・ウェーバー:歌劇『オベロン』序曲
・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品47
・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 作品55「英雄」

指揮:時任康文、ヴァイオリン・ソロ:藤原 望、下関市民オーケストラ
2014年5月18日(日)、下関市民会館大ホール


日曜日、下関市民オーケストラの演奏会に妻と行ってきました。ソリストの藤原望が妻の高校の後輩ということで、チケットが回ってきたらしいf^^;。

で、その藤原さんがソロを取ったシベリウスは、よかったです。華奢な体であれだけ弾けるとは! 音色としてはソフトで暖かい方ではないかと思うんですが、丁寧でよく歌っていて楽しめました。フィナーレもかっこよかった。オケも有機的に絡んでいて、最後まで退屈せず。

指揮者の時任氏は、3〜4年前に北九響を振っていただいて以来です。「チャイ4」の第2楽章で、チェロパートの各プルトごとに弾かされ、歌わされてダメ出しされた体験は、忘れられないでしょう(爆)。演奏は、この方らしい端正な造形で、最初の『オベロン』から各パートがきっちり絡み合う緻密な曲作りでした。やっぱひと味違うよねえ。メインの「英雄」でも冒頭の和音など、相当練り込んだ感じ。とくにヴァイオリンが後ろの奏者まで弾ききっていて、メロディーがきれいな線形を描いていたのが印象的でした。アンコール演奏されたシベリウス『アンダンテ・フェスティーヴォ』も弦楽合奏で出だしからハッとさせるような清冽さが素晴らしかった。管楽器はこれといって特徴的なところはありませんが、ティンパニの打ち込みがびしっとしたいい音でした。一方、チェロは8人で、北九響だとこの倍乗ってたりする(爆)んで、うまいんだけど、ちょっと薄かったかなあ。

ただ、全体として精度よくコントロールされていたものの、反面で燃焼というんですか、次第に気分が乗ってきて、ここぞというところでよっしゃあ、いけえーっ(爆)みたいなライヴ感はなく、エロイカのフィナーレの後半など、いまひとつ盛り上がらなかった気もします。妻はうとうとしてたし(ーー;)。いやまあ、変奏曲で盛り上がりにくいというのは当然あるんですが。アンコールの『アンダンテ・フェスティーヴォ』でも、きれいだったけど繰り返しつつ高揚する、というのはなかった。休憩中に知人と話したのですが、ヴァイオリンパートの半数近くがエキストラで、しかもその大半は響ホール室内合奏団のメンバーだったというので、実は半分プロ。うまいのはそれで説明が付くわけで。うーん、団員に音楽する喜びがあったのならいいのですが。終演後に笑顔が少なかったような気がするのは、そんな風に見ているみっちの目が曇っているから?
posted by みっち | 22:14 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
次回定演に向けた練習
北九響の第112回定期演奏会に向けた練習が始まりました。日程・演目は次のとおりです。

○10月19日(日)、北九州芸術劇場 大ホール
○指揮:中井章徳、トランペット:アンドレ・アンリ

・R. シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
・ハイドン:トランペット協奏曲
・ベートーヴェン:交響曲第4番


このうち、みっちの乗り番は『ドン・ファン』とベトベンです。前回は全乗りだったので、少しは余裕があるのかというと、曲が曲だけに、そうでもないf^^;。

まだパート譜を作ったばかりで、練習でもそれぞれ1回通したくらいの段階ですが、メインのベト4は、なんとかなるかな、と思いました。ちなみに、楽譜は新しいベーレンライター版です。旧版との違いはよくわかりませんが、第1楽章で耳で覚えているのと半音違うところがあったような気がします。やっぱり曲がいいですねえ。とくに第1楽章は、探りながらも弾いていて楽しくなります。この曲の課題としては、変ロ長調に慣れること、第2楽章以下の独特なリズムに慣れることかと。たぶんこのあたりは時間が解決してくれると思う(爆)。

予想どおり、大変なのが『ドン・ファン』。オケの演奏レベルの向上をめざしての選曲だろうということは理解しますが、パート内からは「アマオケのレベルを超えている」との声も聞かれました。曲はホ長調で、シャープ4つですが、冒頭から臨時記号だらけ、3連符5連符6連符が次々と、みっちが嫌いなト音記号ももちろん登場して「先生、これどうやって弾くんですか」状態(爆)。個人的には、同じくらい難しくてもマーラーならがんばれるんですけど、リヒャルトくんは、ねえ……(ーー;)。というわけで、いきなり弱気ですが、こちらも時間が解決してくれることを期待しましょう。もしかしたら好きになるかもしれないし(え?)。
posted by みっち | 22:29 | cello | comments(0) | trackbacks(0) |
『テルマエ・ロマエ II』
ゴールデンウィークのお楽しみといえば映画、というのはみっち家だけではないようで、『スパイダーマンII』とも重なったためかシネコンはえらい混みようでした。おかげで午前中に観るつもりが、行列のために昼からの上映チケットを取って出直すはめに。

話題作となった前作の続編ですが、続きというよりも、お約束パターンをそのまんまなぞって繰り返したといった方が近いです。IIってそういう意味だったの?(爆)。そういうわけで、基本は全部第1作と同じ。前回ツボだった人は安心して笑えます。ただ今回は、ルシウスが現代日本にスリップしてくる場所が1作目よりさらに都合よくなっていますf^^;。おかげで奴隷たちも大忙し(爆)。この安直さもきっとネタとしてやってるんだろうな。この点では、楽屋落ち的な笑いが増えました。

とはいえコロッセオなどのスペクタクルシーンは大画面で見栄えがします。キャラクタは、新しい人は少ないですが、目立っていたのはグラディエイターのアケボニウスですね。これ思いついた人はすごい(爆)。ズッキーニ髷のコトオウシュニウスとの対戦シーンがなかったのが惜しいけどf^^;。前作の憎まれ役ケイオニウスが案外いい奴だった、というのもネタになっていて笑えます。

物語中の史実では、ルシウスが落石事故に遭って死ぬことになっているらしいのですが、ラストで『テルマエ・ロマエ』のロケ場所にスリップしてきたということは、実はルシウスは現代で生きている(つまり阿部寛本人)ということを暗示しているのかもしれません。これ、1作目の付録にも似た話があったような気がします。なかなかいい終わり方でした。唯一不満があるとすれば、ギョウザどうなった?(爆)。

あと、例のタイムスリップシーンで出てくるテノール歌手っぽい人にもストーリーらしきものが加わりました。IIでは出番あるのかと思ったけど、そうきたか。でも今回(も?)ほとんど歌ってないよね(爆)。音楽も、イタリアオペラが中心かと思えば、なぜか『新世界』や『モルダウ』が使われるのも前作と同様のやり方。もしかすると、パンノニア=ボヘミアってことでしょうか?
posted by みっち | 22:10 | たまに観る映画 | comments(0) | trackbacks(0) |