第5回湧き上がる音楽祭 in 北九州 その2
2014.08.27 Wednesday
<独創企画演奏会>
・ヒンデミット:小室内楽(木管五重奏曲) 作品24-2
・ボロディン:弦楽四重奏曲第2番 ニ長調
・山本教生編曲:『日本の歌』(木管五重奏)
・シュポーア:大九重奏曲ヘ長調 作品31
後藤龍伸(Vn.)、上山文子(Va.)、関原弘二(Vc.)、時津りか(Cb.)、森山仁美(Fl.)、坪地泉美(Ob.)、小田美代子(Cl.)、浦野さやか(Fg.)、ルーカス・ボーツ(Hr.)ほか
2014年8月24日(日)、北九州芸術劇場・小劇場
「湧き上がる音楽祭」2回目は、室内楽演奏会。
最初はヒンデミットの木管五重奏曲。かなり現代的ですが、どことなく調性の名残のようなところがあって、面白く聴きました。ファゴットがとくにかっこよかったと思います。
2曲目は弦楽アンサンブルということで、選手交代してボロディン。生では初めて聴きました。第3楽章のノットゥルノはとくに有名で、「だったん人」に劣らないボロディンのメロディメーカーぶりを堪能しました。ここ、メロディーはチェロで抜群の安定感。装飾音とか強調してもっと揺らしてもよかったかもしれませんが、そういうお下品なことはやらないようでf^^;。第1楽章でものっけからチェロが旋律を取って第1ヴァイオリンと対話を続け、四重奏とはいいながら、第2ヴァイオリンとヴィオラは終始ほとんど伴奏という偏りぶり。見た目にも「日曜作曲家」らしい作品でした。とはいえ、ヴィオラはけっこう中音で存在感を見せる場面があり、わが北九響のコンミスが落ち着いた音色を響かせてくれたのはさすがでした。
休憩後の3曲目は、再び木管アンサンブルに戻っての日本のメロディー・メドレー。ここで、後ろの席に座っていた女子たちの一人が、ステージ中央でつるつる坊主頭の外国人ホルン奏者が『浜辺の歌』のソロで見る見る上気して、ゆでダコみたいになっているのを指摘するので、みっちも吹きそうになって見る見る上気しました(爆)。はあはあ、これアンコールされなくてよかった。
メインは出演者ほぼ全員集合の九重奏曲。ルイ・シュポーアは1784年生まれということなので、ベトベンより14歳若く、ウェーバーとほぼ同年代。この曲の作曲時期が不明ですが、ベトベンには六重奏曲や七重奏曲、シューベルトには八重奏曲があり、もしかしたらその上を行く、という意味で『大九重奏曲』にしたのか? しかしまあ、編成は大きいですが、スケールがそれに伴っているかというと、疑問f^^;。ディヴェルティメント風な優雅な雰囲気の中におっと思わせるベトベンの表出性や、シューベルトの長調なのにみなぎる劇性、切迫感と比べると、平和で穏やか、どこにも事件は起こりませんf^^;。
小劇場にもかかわらず、観客数も少なめだったのは、2,500円というチケット代も関係していたかもしれません。オケ付きのコンチェルトの方が千円も安いからなあ。
・ヒンデミット:小室内楽(木管五重奏曲) 作品24-2
・ボロディン:弦楽四重奏曲第2番 ニ長調
・山本教生編曲:『日本の歌』(木管五重奏)
・シュポーア:大九重奏曲ヘ長調 作品31
後藤龍伸(Vn.)、上山文子(Va.)、関原弘二(Vc.)、時津りか(Cb.)、森山仁美(Fl.)、坪地泉美(Ob.)、小田美代子(Cl.)、浦野さやか(Fg.)、ルーカス・ボーツ(Hr.)ほか
2014年8月24日(日)、北九州芸術劇場・小劇場
「湧き上がる音楽祭」2回目は、室内楽演奏会。
最初はヒンデミットの木管五重奏曲。かなり現代的ですが、どことなく調性の名残のようなところがあって、面白く聴きました。ファゴットがとくにかっこよかったと思います。
2曲目は弦楽アンサンブルということで、選手交代してボロディン。生では初めて聴きました。第3楽章のノットゥルノはとくに有名で、「だったん人」に劣らないボロディンのメロディメーカーぶりを堪能しました。ここ、メロディーはチェロで抜群の安定感。装飾音とか強調してもっと揺らしてもよかったかもしれませんが、そういうお下品なことはやらないようでf^^;。第1楽章でものっけからチェロが旋律を取って第1ヴァイオリンと対話を続け、四重奏とはいいながら、第2ヴァイオリンとヴィオラは終始ほとんど伴奏という偏りぶり。見た目にも「日曜作曲家」らしい作品でした。とはいえ、ヴィオラはけっこう中音で存在感を見せる場面があり、わが北九響のコンミスが落ち着いた音色を響かせてくれたのはさすがでした。
休憩後の3曲目は、再び木管アンサンブルに戻っての日本のメロディー・メドレー。ここで、後ろの席に座っていた女子たちの一人が、ステージ中央でつるつる坊主頭の外国人ホルン奏者が『浜辺の歌』のソロで見る見る上気して、ゆでダコみたいになっているのを指摘するので、みっちも吹きそうになって見る見る上気しました(爆)。はあはあ、これアンコールされなくてよかった。
メインは出演者ほぼ全員集合の九重奏曲。ルイ・シュポーアは1784年生まれということなので、ベトベンより14歳若く、ウェーバーとほぼ同年代。この曲の作曲時期が不明ですが、ベトベンには六重奏曲や七重奏曲、シューベルトには八重奏曲があり、もしかしたらその上を行く、という意味で『大九重奏曲』にしたのか? しかしまあ、編成は大きいですが、スケールがそれに伴っているかというと、疑問f^^;。ディヴェルティメント風な優雅な雰囲気の中におっと思わせるベトベンの表出性や、シューベルトの長調なのにみなぎる劇性、切迫感と比べると、平和で穏やか、どこにも事件は起こりませんf^^;。
小劇場にもかかわらず、観客数も少なめだったのは、2,500円というチケット代も関係していたかもしれません。オケ付きのコンチェルトの方が千円も安いからなあ。