Search this site
お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
マルスウイスキー 「ツインアルプス」
NHKの朝ドラ『マッサン』に影響されて、久しぶりにウイスキーを買いたくなったみっち。とはいえ、シングルモルトはいまとなっては高嶺の花にf^^;。ドラッグストアに立ち寄ったついでに、酒類コーナーを眺めていて発見したのがこの「ツインアルプス」です。

マルスウイスキーには若いころお世話になりました。3年ほど寮生活をしていて、寮生同士の酒盛りでマルスウイスキーやマルスワインをよく飲んだものです。これらは一升瓶で売られていて、1000円ぐらいだったかな。しかも値段の割にうまかったんですよ。

その後、30歳前後で東京勤務していたころ、木曽駒ヶ岳に登ったことがあります。3,000m級の山ながら、ロープウェイで2,700m地点まで行けるので、頂上までの300mだけが実質的な登山というお手軽プランでした。その麓近くだったと思うのですが、向かう途中に休憩を兼ねて工場見学したのがマルスウイスキーの信州蒸留所でした。ここで記念に買ったのは「モルテージ」という銘柄で、とてもおいしかった記憶があります。なお、このときみっちが山頂で祠に奉られていた剣を振り回すなどして、さんざん罰当たりを働いたことはまた別の話(爆)。

この「マルス」を冠したウイスキーやワインを生産しているのは、鹿児島県の焼酎メーカー「本坊酒造」です。ウィキペディアによれば、「日本ではサントリーや宝酒造と並ぶ“総合酒類メーカー”の一つ」だそうですが、テレビコマーシャルなど宣伝に力を入れていないようで、全然知らない人もいるかも。

ウィキペディアには、マルスウイスキーと『マッサン』の意外?な関わりも書いてありました。本坊酒造でウイスキー生産を始めたのは同社顧問だった岩井喜一郎で、マッサンこと竹鶴政孝が最初に勤めていた摂津酒造の常務として、竹鶴をスコットランドに送り出した人物です。そして、帰国後にまとめられた「竹鶴ノート」をもとに、1945年に本坊酒造で作られたウイスキーがマルスウイスキーの前身だそうです。おおー、きわめて由緒正しいではありませんか。ドラマの「住吉酒造」では、ウイスキー事業に反対してマッサンと対立した専務(白井晃)がいましたが、岩井氏はそのモデル?

「ツインアルプス」は1,500円くらいとお手頃価格のブレンデッドですが、爽やかな樽香とやや甘みを感じさせる口当たり、長い余韻を味わえます。かつての「モルテージ」を思い起こさせ、何十年ぶりかで旧友に会ったような気分。マルスの酒造りが昔と変わっていないようでうれしい。ストレートで和食にもよく合います。
posted by みっち | 23:44 | なんちゃってグルメ | comments(2) | trackbacks(0) |
陳舜臣 没
こないだも声優の大塚周夫の訃報を目にして「ってえと、ブラック魔王〜〜!」と嘆いたところだったのですが、今度は作家の陳舜臣が亡くなってしまいました。

みっちが読んだのは『秘本三国志』、『諸葛孔明』、『中国の歴史』あたり。三国志ものは好きでいろいろ手を出しましたが、陳舜臣の作品は、歴史研究をふまえた上で新たな視点や解釈を提示しているところが新鮮でした。ただ、小説としてはドラマチックに盛るタイプではなく、講談調の血湧き肉躍る大ロマンというよりむしろ大きな歴史の一部を切り取ったような精緻で平明な印象を与えるでしょう。

小説家であり歴史家でもある陳舜臣の立ち位置がよく示されているのが『中国の歴史』だと思います。この作品は小説ではなく中国史の解説で、三国志しか知らなかったみっちに「中国四千年」の概観を与えてくれました。さらに、ここに紹介された東周(春秋戦国)時代の故事から、古代中国を扱った宮城谷昌光作品との出会いにもつながりました。

中国の近現代史についても作品があるのですが、それほど興味がなかったため、いつか『太平天国』を読もうと思っていてそのままになっていました。この機会に読むとしましょうか。合掌。
posted by みっち | 23:45 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0) |
筒井康隆コレクション I
1. 『48億の妄想』
2. 『幻想の未来』
3. 『SF教室』(伊藤典夫、豊田有恒と共著)
4. 筒井康隆・イン・NULL(1号〜3号)

(筒井康隆・著、日下三蔵・編 出版芸術社)


あまり本を読まなくなっているこのごろ、懐かしいタイトルに惹かれて購入した一冊。筒井康隆の著作のうち入手困難なものを集めたシリーズで、全7巻になる予定だそうです。この第1巻にはデビュー前後の初期作品が収録されています。筒井康隆に入手困難な作品があるのか?ということについては解説に書かれていますが、消費税導入による税額表示が原因で有名作家でも絶版になっているものがかなりあるらしい。おかげで、こうやって再読するきっかけになったりするからありがたいというべきか(爆)。

筒井康隆は、みっち的「日本の作家四天王」を挙げればその筆頭にくる存在です。中高生のころSFにはまっており、当初はフレドリック・ブラウンやヴァン・ヴォークトなど翻訳ものが中心だったのですが、筒井康隆を知って日本にもこんなおもしろい小説を書く人がいるのか、と読みあさりました。文章も大いに影響されたと思います。とはいえ読んでは次、読んでは次、という具合で、一度読んだものを読み返すことはありませんでした。再読という行為を覚えたのはずっと後で、『指輪物語』に出会ってからですね。そういうわけで、読み返すのは数十年ぶり。

『48億の妄想』は、筒井康隆初の長編SFです。いま読んでみても古くない、というか、むしろ当時よりも現実が小説に合わせるかのようにリアリティを増してきており、よほど面白い。筒井作品ならではのスラップスティック的要素がちりばめられているのはもちろん、構成面でも実によく考えられた傑作といえるでしょう。昔これを読んだとき、暢子というヒロインの名前がずっと後まで頭に残っていたことを思い出しました。

『幻想の未来』は、角川文庫に収められていた中編で、筒井がごく初期から実験的手法を用いていたことを示す好例です。叙情味を廃したハードな文体で世界の終末を描きながら、読後感がよかったことを覚えています。おまけに、この作品のいくつかのシーンを生頼範義のイラストで楽しめるのもうれしい。

『SF教室』は、もしかしたら筒井康隆との初めての出会いだったかもしれません。単行本でしか出ておらず、図書館で読みました。伊藤典夫、豊田有恒との共同作業で、それぞれSFを青少年向きにわかりやすく解説してくれているのですが、とりわけ筒井の文章が素晴らしかった。鮮烈で、こんなに気持ちがこもった熱い文章をそれまで読んだことがなかった。今回読んで、あのときの感激が蘇りました。また、当時の挿絵がそのまま使われているのもポイント高い。上記ブラウンやヴォークトとこの『SF教室』と、読んだのがどっちが先だったのかいまとなってははっきりしませんが、少なくともこの本の案内により、アシモフの『ファウンデーション』三部作やハインライン『夏への扉』、クラーク『幼年期の終わり』、それからハミルトン『キャプテン・フューチャーシリーズ』などを読んだはず。ほとんど覚えてないけれど(爆)。

『NULL』は筒井家が出していた同人誌で、この第1巻にはNULL創刊号から第3号までの筒井康隆作品と合わせてお父さんである嘉隆氏の紹介文が収録されています。これらは文庫にはなっていなかったと思いますが、作家の特集号などで読む機会があったはずで、かなり覚えがありました。中でも「お助け」は、若書きながらもインパクトがありますね。

編者である日下三蔵の解説も刊行の経過を含めて大変行き届いたもので、価値あるシリーズになりそうです。次巻も買う予定。
posted by みっち | 22:26 | 読書 | comments(2) | trackbacks(0) |
嬉野温泉で一泊
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

画像は、長崎自動車道の金立SA売店でゲットした金豚。羊の方が良かったんですが、なぜか豚しか置いてなかった。でもこれ、鳴き声がいいんですよ。とくにこいつは、売り場でごろごろ並んでいた豚たちの中からみっちが鳴き声を厳選した奴で、家族全員にうけまくり。同コーナーでみっちがブゥブゥいわせていたところ、これを聞きつけたほかのお客さんの子供たちも寄ってきて、次々にブゥブゥ、ブゥブゥ(爆)。



というわけで、みっち家の正月旅行は嬉野温泉へ。初日は金立SAで昼食後、波佐見町の観光交流センターで波佐見焼を物色しました。正月で、あたりの窯元はまだお休み中の模様。波佐見焼は、焼き物の名前としては知っていましたが、とくにこれといったイメージがありません。というのも、窯によって作風が多様かつ大衆的な日用品が中心で、隣の有田焼のような高級特化ブランドがないこと、伊万里港から積み出しされていたことから「伊万里焼」として流通していたこと、などが理由のようです。歴史的には高麗から来た青白磁が伝統らしく、白磁のデミタスカップがあったら買おうかなと思っていましたが、なかったのでパス。奥方は、朝食用の仕分け皿や薬味おろしなどを購入しました。帰宅して使っていますが、店で見たときより質感が高く、いいものを買ったと満足しています。

長崎・波佐見から南下すると、県境を越えて佐賀・嬉野温泉に入ります。宿は大村屋で、のぼりに「天保元年開業」とうたっている老舗旅館です。みっちとホビットは「よっ、大村屋!」の応酬で早くもバカ騒ぎ(爆)。ここのウリは、4種
類ある貸し切りの家族風呂で、川に面しているので景色が楽しめる明るいうちに入った方が良いと助言されました。風呂
を5時で予約し、まだ時間が早いので、部屋に荷物を置いて車で出かけました。「お茶々村」でお土産を買い、その途中にあった「轟の滝」にも帰りに寄ったんですが、カメラも部屋に置いて出たために写真なし。いったん宿に戻り、今度は徒歩で近くの「シーボルトの湯」や豊玉姫神社などを散策、お参りしました。日が暮れてきたので、宿の貸し切り風呂へ。温泉は肌触りのなめらかなお湯で、さすが「三大美肌湯」といわれるだけあります。湯上がりに地元のお酒のサービスがあるのもいいですね。


また、大村屋のロビーには、マッキントッシュのアンプとJBLのスピーカー「オリンパス」が置いてあります。このシステムが鳴らすジャズがお出迎えという趣向で、この日かかっていたのは、ダイアナ・クラールのCD。輪郭のくっきりした、厚みのある響きです。オーディオに一日中火が入っているので、鳴りがいいんですよね。右横にはLPのコレクションがあり、DENONのアナログプレーヤーも置いてありますが、アームにはカートリッジが付いておらず、リクエストすると店の人がかけてくれる仕様らしい。チェックインまでの時間、このロビーでお茶を淹れてもらえます。茶所だけあって、おいしかった。


夕食はいろいろ出たんですが、嬉野茶を使った豚しゃぶが特色でしょう。だいたいおいしかったのですが、ロブスターの具足煮は固いところがあって、全体に量が多いのでなくてもよかった。みっちは生ビールの後「今週の一本」というおまかせ日本酒を注文したんですが、愛知のお酒で、これは失敗でした。やっぱり地元銘柄にするか、ドリンク・メニューにアイラモルトのアードベッグがあったので、こっちにすればよかったな。部屋に戻ると恒例のウノ大会。テレビではちょうど「ババ抜き最弱王」戦をやってて、笑い転げました。

二日目の朝は、大浴場に入りました。朝食には、名物の湯豆腐が出ます。画像左上のがそうで、火にかかって少し白くなりかけているところ。このあと完全に白濁して豆乳になります。嬉野の温泉水を使わないと白くならないそうですが、ホントか? ごまダレで食べるんですが、ふだんごま味のドレッシングなどはあまり好まないみっちでも、これはうまい。ホビットが大いに気に入り、お土産としてセットを買って帰ることにしました。



ここから鹿島まで車で20分程度ということで、チェックアウト後、当初予定していなかった祐徳稲荷に向かいました。もう4日だし、朝のうちならそれほど混んでいないかも、という予想。それでも、やっぱり多かった。中国からの観光客もけっこういたみたい。駐車場が広く、大して待たずに停められたのが幸いでした。これで、門司港の和布刈神社、嬉野の豊玉姫神社、鹿島祐徳稲荷と三社詣りしたことになりますf^^;。

鹿島からは、ノンストップで鳥栖プレミアム・アウトレットへ。ここのレゴショップに行かないと、ホビットの新年は始まらない(爆)。なんとか午前中に到着し、ホビットはお年玉でスター・ウォーズシリーズのスター・デストロイヤーをゲットしていました。みっちはティンバーランドで通勤運転用の靴とブルックス・ブラザーズで仕事用のシャツを購入。ここのフードコートで席取り競争したくないので、近くにできていたコメダ珈琲で昼食にしました。コメダは初めて。ログハウス風の店内は天井が高く、明るくて居心地よし。味噌カツサンドうまいです。ホビットが食後に頼んだストロベリー・シェイクのボリュ−ムにはびっくり!

古賀で高速を下り、IKEA新宮店に寄り道。玄関に帽子とハンガーをかけられる壁用ラックがほしかったので、買って帰りました。
posted by みっち | 22:20 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |