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お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
クロスバイク復活
宇部への転勤で自転車通勤できなくなって以来、久しぶりにTrek 7.5FXに乗って下関の職場まで走りました。この日までバイクは裏の物干し場に放置状態でした。しばらくはペダルを回したりしていたんですが、そのうちそれすらもやらなくなって、4年経過。ホコリまみれだしタイヤはペシャンコ。見たところ、サビはあまり目立たないけど、これで本当に走れるのか疑わしい。

点検してもらうため、とりあえず近くの自転車屋さんまで乗っていこうと思い、ホコリをはたいて空気入れを出しました。あれ、どうやって入れるんだったっけ? ポンプの使い方忘れた(爆)。クルマにも積めないし、押していくのもリムが痛みそうだし、手はないのか? 困って自転車屋さんに電話すると、ノズルのネジを緩めて突起をチョンチョンつついてみろといわれました。おかげでやっと空気が入った。どうやらパンクはしていない。

おそるおそる店まで漕いでいきました。ギアの変速どうやるんだっけ(爆)。操作を思い出しつつ走りましたが、変な音もせずちゃんと回っているので助かった。ざっと見てもらった結果、リアブレーキのワイヤーが錆びていて、交換してもらったほかは特に問題ないとのことで、一安心です。トレックを買った店は小倉にあり、近いうちに行ってもう一度ちゃんと見てもらうつもり。

その間、関連アイテムの再確認。ヘルメットとウェストポーチもホコリを被っていましたが、そのまま使えそうです。グローブが行方不明のため、これは買いに行きました。スピードメーターの電池を交換して時計合わせ。LEDライトはまだ点灯しました。ほとんど使ってなかったとはいえ、よく保つなあ。

天気のいい日を選んで職場まで出発。関門トンネル人道経由でほぼ1時間かかりました。人道は自転車に乗れず、押して歩かなければいけません。往路で体力を使い切り、復路はヘロヘロにf^^;。毎日は無理ですが、週に2日でも乗れたらいいかな。
posted by みっち | 21:32 | 乗り物 | comments(0) | trackbacks(0) |
ブログ開設9周年
「夕陽の窓」は9周年を迎えました。読んでいただいているみなさま、ご愛顧ありがとうございます。始めるとけっこう長続きする性格みたいで、例えば、小学校3年生から始めた習字を30歳過ぎまでやっていました。年数にすると20年以上。東京勤務をきっかけにやめたんですが、いまにしてみれば、ここでがんばって続けておれば、いまごろ書で一家をなしたかもしれない、なんつって(爆)。大人になって始めたチェロも、数えてみればもう15年で、アマオケ5年目突入です。ただし、慣れてはきたけど、うまくはなってないなあ。

この1年は終わりの年でもありました。ヤマハのチェロ教室終了で、手ほどきを受けた先生と縁が切れたり、10年続けたウィキペディアから足を洗ったり。始まりがあれば終わりもあるので、節目ができるのは仕方がありません。新たに始めたといえるのは、チャンネル銀河で放送中の『三国志 Three Kingdoms』を録画して観ることf^^;。わが家のホビットも『蒼天航路』や「三國志3DS」で武将名を覚えたため、二人でツッコミながらの鑑賞が楽しい。毎週3話なので、もう半分きました。

さて、恒例となりました、「アクセス解析」の検索文字列ベスト10を発表させていただきます。「夕陽の窓」をどんなキーワード検索からご覧いただいているのか、これで丸わかりですよ。わかってどうする、というわけでもないんですけど(って、毎年同じコピペf^^;)。上位から紹介します。

第1位 夕陽の窓
昨年に続いて、ブログタイトルが連覇(爆)。よく探していただきました。ありがとうございます。

第2位 チェロ弦ヤーガースペシャル
みっちが使っているのはスーペリアの方で、スペシャルは未体験です。プロもおすすめのスペシャル買おうと思ってネットで見たら、スーペリアが出てたということで。ノーマルヤーガーのように冬場に切れたりせず、耐久性も十分みたいです。

第3位 三國志3ds
コーエーテクモになったし、開発チームも変わったんでしょうか、新作が出ないですねえ。2画面携帯機で遊べるメリットは大きいと思うんですが。もし出たら、タイトルは三國志3DS2とかになるのか? ちょっとなあ。

第4位 聖セシリアのミサ曲 視聴
聴いたのはグノーの作品でしたが、ハイドンにもあるみたいです。指揮者の中山敦先生は、今年シュトローバッハという現役作曲家のミサ曲を演奏しておられまして、いったいどこから曲を見つけてこられるのやら。シューマンの宗教曲もやっていただけないかと思うこのごろです。

第5位 jbl 2226h 音質
オーディオ・ビギンのオリジナル・スピーカー《ジュリア》に使用されている38cmウーハーユニット。ビギンの小山さんの話では、ウーハーは38cmで決まりらしい。小口径でパラレル駆動みたいないまどきの構成はケチョンケチョンにされるかもしれないのでご注意(爆)。

第6位 下関市民オーケストラ
文化事業への風当たりが強い昨今、プロ・アマを問わずオーケストラの運営はかなり大変です。北九州よりももっと規模の小さい街のオーケストラですから、関係者の方はきっとご苦労されていると思います。それなのに、みっちのエントリはちょっと意地悪な書き方だったかと反省。これからもぜひがんばってもらいたいです。

第7位 ヨッフム マイスタージンガー
持っているのはクーベリックで、ヨッフム盤は未聴です。ヨッフムはブルックナー(確か3番)を聴いて、テンポの動かし方にかなり抵抗を感じたもので、その後積極的に聴いてこなかったという経緯があります。シューリヒトも同様で、テンポがフラフラ(失礼)するのは好きじゃないんで。でも、その後コンセルトヘボウとの7番をチラ聴きしたときは、いい響だなあ、と感心しました。

第8位 トヨタ アクア 静粛性
みっちのアクアは3月に車検を受けました。3年間なにも問題なし。標準装備のスピーカーの音質改善と静粛性向上を兼ねて、デッドニングをおすすめします。これまでプリウス新旧2台、アクアとハイブリッド車を乗り継いできたわけですが、運転性ではアクアがいいですね。しかし、いまや街中アクアだらけ。ハイブリッド車などフツウすぎて、へそ曲がりなみっちとしては面白くないf^^;。あと何台乗れるかわからないし、次はもっと個性的なの選びたいなあ、日本の名車カローラとか(爆)。

第9位 マルスウイスキー ツインアルプス
マルス久しぶりに飲みましたが、とてもよかった。もっと人気が出て、シングルモルト12年あたりのヴィンテージがマッカランやボウモアみたいに店頭に並ぶようになったらいいんですけどねえ。とりあえずもう1本買っておこうf^^;。

第10位 ヘスティア パーシー
パーシー第2シリーズはまだ2巻までしか読んでいません。間隔が開きすぎて話をほとんど忘れた(爆)。ヘスティアで検索されるところが「おぬし、できるな」という感じです。
posted by みっち | 17:05 | お気楽妄想系 | comments(0) | trackbacks(0) |
指揮トレ(「エニグマ」と「ライン」)
北九響第113回定期演奏会まであと1ヶ月を切りました。4月12日のプログラムは次のとおり。

・エルガー:『威風堂々』第4番
・エルガー:エニグマ変奏曲
・シューマン:交響曲第3番変ホ長調「ライン」


今回の指揮者は、今井治人先生。昨年の組曲『北九州』演奏会で下振りをしていただいたときの評判が素晴らしく、定期演奏会への登場になったようです。そのときみっちは降り番だったので、今回が初顔合わせ。外見は、アリスとかガロとかこんな感じだったよね的な雰囲気を醸し出す長身・長髪で、穏やかな笑顔が印象的。エルガーやシューマンは自分のためのプログラムじゃないかというくらいお気に入りの作品だそうです。

練習は土曜日が「エニグマ」、日曜日が「ライン」でした。エニグマはまだまだかなあ。通しや全体で演奏する機会が比較的少なかったせいか、曲間の準備がうまくいかなかったり、アンサンブルとしてもまだ精度が低い感じ。パート練習もやったんですけどねえ(ーー;)。これから追い上げです。シューマンの方は、かなり出来上がってきていると思いました。技術的にはまだできてないところもあるんですが、弾いていて「ええ曲やあ〜」と思う時間がけっこうありました。フィナーレの再現部では、弦の刻みを活かすために「グランディオーソ」的に少しテンポを緩めるという指示が出され、これが効果的でした。

土曜夜の食事会では、今井先生がジュリーニのファンだということが判明、ジュリーニの生演奏やベルリン・フィルが練習で敬礼して迎えたエピソードなどを語ってもらい、盛り上がりました。ジュリーニは練習でもほとんど演奏を止めないそうで、一回だけ止めて言った言葉が「みなさん、ご一緒に」だったそうです。まさに神がかり的。今井先生は、ジュリーニはウィーン・フィルとの晩年の演奏よりもシカゴ響やロス・フィルとのアメリカ時代の録音の方が好きなんだそうで、その通りですね。うん、そういえば、先生の指示はジュリーニの高貴な音楽作りと通じるところがある気がします。これは本番が楽しみ。

ちなみに、ジュリーニの次の週は常任のアバドで、アバドが現れてもベルリン・フィルのメンバーはおしゃべりしたままだったらしい(爆)。始まれば、もちろんちゃんとやるそうなんですが。その翌週はラトルで、ベルリン・フィルのメンバーは次々に質問を浴びせていたそうです。すでにラトルに関心が高かったらしく、アバドの後任に選ばれたのもなるほどと納得できます。
posted by みっち | 21:17 | cello | comments(0) | trackbacks(0) |
大航海時代V/初のSSRカンスト
大航海時代Vのエントリ7回目。課金なしプレイです。前回エントリで報告したSSRアン・ボニーのレベル上げが終わり、Lv.90でカンストしたので記念に画像アップ。戦闘値が14,000になったのは大きい。これでやっとスクーナーの能力が十分発揮できるみたいで、HRの10,000超程度ではピンネースの方が性能が良くなります。

ただし、スキルレベルはこれ以上上げられなさそう。「貫通弾++」はSRの覚醒時に覚えることがあるくらいで、レベルアップの手立てが乏しすぎる。まあ、Lv.1でも砲撃力2割アップと効果は決して悪くないんですが、どういうわけか、敵海賊にはスキルLv.10で攻撃力6割増しがざらにいたりするのがニントモカントモ(爆)。ちなみに、高い戦闘力を持っている敵艦隊には、これまで見たことのない大型船が配備されています。もしかして、ここまで未実装のガレオン船? そのうち手に入るようになるのかな。

現状で戦闘力3,600の敵でもほぼ勝てるようになってきました。以前までなら、もう安心といえるところですが、アップデートでこのごろは4,000の敵も出るので、もうひとりくらいはSSRがほしい。手持ちの戦闘向けSRは、メアリ・リードが2枚、ドレイクが1枚。当面はメアリをSR+にして育てる予定。今週からまた投資イベントなので、報償目当てにがんばろう、といいたいところだけど、オケのパート練習や指揮トレが入っていてなかなか時間が取れません。

ポルトガルの勲功値が10,000を超え、叙爵クエストが発生しました。いま「騎士」なので、次は「準男爵」になるのかな? 依頼を聞けば、「ナントカ銃」を買ってこいといわれてセビリアに投資させられ、次に200万もの大金を貢がせられ(おかげで手持ち資金が20万まで減った)、その上ザクロを納入しなくてはならない、と(ーー;)。宮廷でサラトガ・クーラーでも作るんでしょうか(爆)。で、このザクロはトレビゾンドで買えるらしいのですが、そのためにはポンペイ遺跡を発掘して新たな海図を見つけ、その海図のトレビゾンドで投資しないといけないと。うわあ、これまで以上に面倒。

ぼっちギルド「エニグマ連盟」は、ギルドレベルが2に上がりましたv(^^)。その結果、資材保有限度が51,000から52,000に上昇しました(爆)。いやなんというか、低いよりいいです、はいf^^;。
posted by みっち | 23:28 | お気楽妄想系 | comments(0) | trackbacks(0) |
シューマン本の世界 その2
前回エントリのつづき。

7. 門馬直美『シューマン』(春秋社)

門馬直美(音楽評論家)は2001年に亡くなっており、この『シューマン』は遺稿集としてまとめられ、2003年に刊行されています。生涯と作品解説という構成ですが、遺稿だけでは不足する箇所を過去の著作やレコード解説などから充当しています。音楽之友社の「名曲解説」シリーズなどでのシューマンの楽曲の多くは門馬直美による解説で、結果として、これ読んだなあ、というものがかなりあります。裏返していえば、日本でのシューマン受容に門馬直美が果たした役割がそれだけ大きかったということになりますね。本当にお世話になりました。

で、書き下ろし部分についていえば、生涯の部分は読みやすくまとまっていますが、例えばシューマンの死因や指の故障についてウォーカー本などは反映されておらず、新しい情報は乏しいといわざるを得ません。ただ、ところどころでほかにない記述があり、とくにヴァイオリン協奏曲をめぐる経緯やシューマンの家族、他の音楽家たちとの関わりについての章は充実しています。もし著者にもう少し時間があれば、他の部分についてもさらに記述がふくらんだかもしれないと思うと残念です。以上のように、情報が古いままのものとそうでもないものが混在していますが、日本人の著作で現在読める「シューマン本」としては、おそらくもっともまとまったものでしょう。

8. 前田昭雄『シューマニアーナ』(春秋社)

はじめにいっておくと、『レコード芸術』で前田昭雄の連載を読んでいたみっちは、書かれた内容の面白さにはしばしば感心させられたものの、独特の持って回ったような面倒くさい文章が嫌いでした。この本を後回しにしたのはそのため、ではなくて、これだけは図書館で借りられず、Amazonで古本を取り寄せなくてはならなかったからf^^;。定価より安かったからいいけど、もう絶版とは。

内容は、著者の「フィルハーモニー」誌などへの寄稿文をまとめたもので、交響曲を扱ったものが中心。例えば交響曲第4番の第1楽章の構成についての解釈などは、これを読む前と読んだ後では、まるっきり感じ方が変わるんじゃないかというほどのインパクトです。ただ、「ライン」の解説を書く目的からすると、なぜか第3番についての情報がいちばん少ない(爆)。それでも、他では読めない指摘の数々で、ちょっとこれどうしようかな、使いたいけど、マニアックすぎるかもなあ、と悩んでいるところf^^;。ほかには、ピアノ協奏曲の成立過程や大作『ファウストからの情景』についての解説などがあり、とくに後者は他に文献もなく貴重ですが、この曲のCDをちゃんと聴けてないので、いずれあらためて。

もっと端的・直截にいえないのか、と抵抗を感じる書きぶりは相変わらずというか、昔みっちがそう感じていたころに書かれた文章だしf^^;。日ごろからシューマンを研究していなければいえないだろうことがてんこ盛りで、シューマン好きなら必読といっていい本です。とくにみっちが共感したのは、シューマン批判への批判で、例えば「シューマンのピアノ曲はシンフォニックといわれ、シンフォニーはピアノ的といわれ、しかも両々否定的なニュアンスでいわれることが多い」(「詩的想念と音楽」)とか、「人は理解できぬものに対してはさしあたり否定的な評価を下すことになる」(「第二交響曲について」)とか。いやまったくその通り。いってやっていってやって(爆)。

惜しむらくは、寄せ集めの成立過程もあって、章によって文体がまちまちだったり、せっかくの作品論が「とりあえずここまで」という感じにとどまっていることです。アラン・ウォーカー本の訳者「あとがき」で、先月亡くなった横溝亮一が前田氏に次のようなエールを送っているのに尽きます。

「私としては本書がシューマン理解にいくばくかでも役立つことを願うと同時に、日本で本格的なシューマン評伝と作品研究書があらわれることを期待している。現在、チューリッヒ大学で教えておられる前田昭雄氏は、ヨーロッパでも有数のシューマン研究家として知られている。氏にはすでに大変興味深い著作『シューマニアーナ』などがあるが、今後、前田氏に重厚なシューマン伝、作品論などを発表して頂きたいという期待を持つのは私だけではあるまい。」


番外編:奥泉光『シューマンの指』(講談社)

2010年、シューマン生誕200周年に発表された小説。フィクションなので「番外編」ということで。「誰が振っても『感動的』に盛り上がるチャイコフスキーのごとき凡庸な音楽とシューマンは根本から違うのだ。」などと、のっけから挑発的な言葉を登場人物に吐かせており、このほか至るところで著者のシューマン愛というか、思い入れの深さがうかがえます。『幻想曲』(作品17)を頂点とするシューマンのピアノ曲についての記述も詳しく、あとこれに譜面が載せてあれば、立派な楽曲解説本として通用するレベルではないかと。折しもみっちはシフのピアノによる『幻想曲』や『森の情景』などシューマンの2枚組録音を聴いていたところで、この本のおかげでより楽しめました。

問題なのは、ミステリー仕立てのストーリーの方かなf^^;。ピアニスト志望だった日本人の手記という形で、永嶺修人なる天才少年の思い出が語られます。この「修人」が「シューマン」を漢字に当てはめたものだということはふつうにわかると思うのと、事実関係の記憶があいまいで、読み進むうちに彼の実在性がだんだん疑わしくなっていきます。このため、やがて起こる殺人事件がどこか現実味に乏しく、被害者もだれそれ? わざわざ事件起こさなきゃいけない相手? というくらいのインパクト。なので最後のオチは、うーん困ったもんだというか、結局クララに相当する人物はどこにもいなかったのね、という落胆の方が大きいかも。それに、同性愛を根底に流すんだったら、子だくさんなシューマンよりもチャイコフスキーの方がよほどふさわしいと思ったり(爆)。
posted by みっち | 22:45 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0) |
ビギン・ジュリアが聴けるイタリアン・バール「B&W」
オーディオ・ビギンの小山さんから教えてもらって、徳力にある「B&W」に妻と行ってきました。今年1月にオープンしたイタリアン・バールで、ここには、みっちのメインシステムにも使っているビギンのオリジナル・スピーカー《Julia》が設置してあるのです。

場所は国道332号線沿いで、みっちの家からは小一時間。小倉からだと北方競馬場を過ぎてまっすぐ進み、「徳力嵐山口」駅も通過してモノレールとお別れし、桜橋を渡ると左側にセブンイレブンがあり、さらに犬猫病院があって、その並びになります。

ドアを開けると、そのすぐ左右にジュリアが置かれています。画像は左チャンネル側で、カウンターとの角にLPやレコードプレーヤー、アンプ類が置かれています。入り口ドアをはさんで右側にもう1本あり、そのすぐそばのテーブル席に座りました。ここ以外のテーブル席は予約が入っていました。

ジュリアのネットワークは外付けで3種類あり、B&Wのはポップス仕様です。みっちのジュリアはエンクロージャーの上の足つき箱にネットワークが収納されているのですが、ここではスピーカーベースに組み込まれています。ユニットも少し違っています。トゥイーターはフォステクスで、みっちのはJBL。これは音色に影響があり、JBLよりもフォステクスの方が柔らかく上品ですが、真鍮ぽいジュワーンという感じの艶が乗るので一長一短かと。ウーハーはウレタンエッジでない(つまり劣化しない)タイプで、耐久性を考慮したものでしょう。もちろん、店で聴くには十分以上です。かなり大きめの音量で音楽が流れていますが、全然こもらず、きわめて生きのいいサウンド。この音楽も小山さんが選曲したとのことで、楽しくかつ食事の邪魔になりません。でも、店の人の説明が聞き取りにくいので、もうちょっとボリューム絞った方がいいかなf^^;。


パスタ、ピッツァともおすすめと聞いていたので、どっちも食べられる1,450円のランチ・コースを注文しました。パスタは、トマトソースとアーリオ・オーリオ・ペペロンーノ。ピッツァはマルゲリータとお店おすすめのルスティカーナにしました。ルスティカーナって「田舎風」だっけ?

えー、すみません。食べるのに夢中で、ろくな写真が撮れていませんf^^;。この写真ではあんまりおいしそうに見えないかもしれませんが、どっちも素晴らしかったです。パスタは二人で取り分けられるように提供してもらいました。生ならではのツルッとしたコシがあり、もうペロっといけます。略してツルペロ(爆)。ピッツァは、生地は薄いタイプでしたが、パリパリでなくしっかりした食感で、乗ったチーズがうまい。両方に共通するのが、塩コショウっぽくないことで、使ってないことはないと思いますが、頼らずに素材そのものを活かしています。とくにトマトが絶品で、うまみと酸味が口の中で弾けるようなアクセントになっています。これどこのトマトだろう?


オーディオ・ビギンの紹介だということを伝えたら、「サラトガ・クーラー」をサービスしてもらえました。ザクロを使ったノンアルコール・カクテルで、これがまたすっきりしておいしい。お店のチラシには、ビギンの小山さんが「音の魔術師」と紹介してあり、最近の民放スポーツ中継のノリでしょうか、小山さん嫌がっていました(爆)。これからはマジシャン・小山と呼ぼうか(爆)。テーブル席の反対側のカウンターはこんな感じで、こっちで食べてもいいですねえ。夜に来るとまたいい雰囲気なんでしょうが、飲んだ場合、帰りにモノレール駅まで歩くのはちょっと遠すぎるかな。
デザートには、とあるおばあさん(この辺がよく聞こえなかった)が作り続けているという限定生産の大ぶりなロールケーキが出ました。妻が「別府のB-speakみたい」と感心していました。B-speakだと、これとコーヒーで1,000円取るよねf^^;。ただ、コーヒーはイタリアンぽくない柔らかいタイプでしたが、このロールケーキとの組み合わせなら、もっと濃くて苦みが効いた方が合うと思います。B-speakのブレンド・コーヒーはその点がすごい。

というわけで、ごちそうさま。音響も料理も高水準。また行こうと思います。

車で行かれる方にご案内です。国道沿いですが、お店はあんまり目立たないので、この看板が目印。でもこれを見ても、なんのことかわからないぞf^^;。BLUE 3、そしてよく見るとヌンチャク状の青い棒が描かれていることからすると、さてはブルース・リーの謎かけか! でも、それがわかったからといってなんになる? この辺、意味不明(爆)。ちなみに電話番号は453-2525(シコミ・ニコニコ)だそうです(爆)。

B&W
北九州市小倉南区長行東1-9-7
posted by みっち | 22:21 | なんちゃってグルメ | comments(2) | trackbacks(0) |
シューマン本の世界
子供のころ家にあったオルゴール時計の「トロイメライ」以来、シューマンが好きだったのですが、作曲家に関する知識としては一般的な範囲を出ていません。以前、ウィキペディアにシューマンの交響曲記事を書いたときも、参考にしたのは『名曲解説全集』や手持ち音盤の解説ぐらいで、とりあえず立ち上げてみた程度のものでした。来る定期演奏会のプログラムに、シューマンの交響曲第3番の曲目解説を書くことになり、この際ちゃんと読んでみよう、と思い立ち、図書館からいろいろ借りてきました。途中経過として、拾い読みも含めてとりあえず目を通しているものについてざっとご紹介。手に取った順です。

1. 『作曲家別名曲解説ライブラリー シューマン』(音楽之友社)
ジャンル別に出ている『名曲解説全集』を作曲家別にまとめ直したもの。したがって、交響曲や室内楽曲などはすでにみっちが持っているものと同じ内容です。シューマンに限った話ではありませんが、そろそろ改訂を考えてもらえないものかと思います。まあでも、管弦楽曲や合唱曲などはまだ読んだことがなかったので参考になったし、生涯については簡潔ながら、シューマン研究本も書いている前田昭雄による比較的新しい文章が読めます。

2. 池辺晋一郎『シューマンの音符たち』(音楽之友社)
作曲家の「音符たち」シリーズのひとつで、文字どおり「音符」をめぐって和声やリズムなどシューマンの作曲手法・音楽語法について語っています。逆に、シューマンの生涯や評価といった周辺のあれこれにはほとんど触れていないのが独特。ヴァイオリンソナタ第3番や『ミニョンのためのレクイエム』といった、ほとんど演奏されない晩年の作品も取り上げているのはさすがで、池辺さんはシューマンけっこう好きなんですね。フルトヴェングラーの指揮した交響曲第4番でシューマンに引きつけられた、という話にも親近感を覚えました。みっちもFMでこの曲を聴いて、同じような感動を覚えたもので。ただし、フルトヴェングラーだったかどうかは覚えておらず、カラヤンかも(爆)。

3. 井上和雄『シューベルトとシューマン 青春の軌跡』(音楽之友社)
後半のシューマン編だけ斜め読みしましたが、生涯など事実関係の大半が後述のブリオン『シューマンとロマン主義の時代』からの引用で、ここまであからさまなのも珍しい。引用を除くと、残りは著者自身の弦楽四重奏体験などから好きな曲についての思い入れや感想となり、とくにどうということもない、というかみっちにも書けそうな内容(爆)。ちなみに著者は経済学者? ウィキペディアにはそう書いてあります。ここに挙げた中では新刊の部類(2009年)ですが、下のウォーカーは読んでいないらしい。シューベルトの方も読みかけましたが、面白くないのでやめました。

4. アラン・ウォーカー『シューマン』(東京音楽社)
「大作曲家シリーズ」の1冊。1976年の著作で、先月亡くなった横溝亮一による翻訳(1986年)です。とりあえず「ライン」に関係しそうな終わりの方を中心に読んだのですが、シューマンの指の故障や死因について、新しい研究を元にしたかなり詳しい言及があり、うならされました。小ぶりな装丁で全体としては簡潔なんですが、踏み込んでいるポイントが鋭いというべきか。今後、シューマンについて語るなら、これは押さえておくべきでしょう。

5. 『ローベルト クラーラ シューマン 愛の手紙』(国際文化出版社)
1832年から1855年まで、シューマン夫妻が交わした書簡集です。つまり、恋愛以前?の無邪気なやりとりから、シューマンがライン川に身を投げた後の手紙までが読めます。中心となるのは、二人がお互いの気持ちを知ってから1840年に結婚にたどり着くまでの約5年間で、クラーラの父親フリードリヒ・ヴィークの妨害により、会うこともままならなかった二人はヴィークに隠れて頻繁に手紙を交わしています。当時シューマンは20歳代後半で、作曲しながら『新音楽時評(音楽新報)』に健筆を振るっていたわけですが、9歳年下のクラーラはまだティーンエージャー。父親のプロデュースによりアイドル・ピアニストとしてデビューを果たしていました。

おそらくこのころのシューマンにとっては、手紙だけでなく、自分が生み出すピアノ作品こそは二人を結びつける最大の手段であり目的だったのではないでしょうか。自分の思いを込めたピアノ曲をクラーラが弾くことによって、二人の絆と愛が確かめられる。このことは、結婚が現実感を帯びてきた1840年からはシューマンの作曲分野が歌曲に移り、その後は交響曲、室内楽へと広がっていったことからも窺えます。こうして、シューマンがリアルタイムでピアノ曲やリートを作曲している様子が語られ、ほかにもメンデルスゾーンやリストら同時代の音楽家たちとの関わりや、シューベルトの「グレイト」交響曲への「天国的長さ」という表現が登場するなど、いろいろなことがわかって面白い。

クラーラの手紙がまたいいんですよ。心を決めると男以上に強い意志を持つ、という点で、夏目漱石の『それから』を連想させるところがあります。けなげで一途で可憐で、こりゃシューマンならずとも男はだれでもイチコロだ(爆)。

6. マルセル・ブリオン『シューマンとロマン主義の時代』(国際文化出版社)
1958年の著作でちょっと古いものの、情報量は多い。上記井上本の元ネタでもあり、バンバン引用されています。内容的には、タイトルどおりシューマンの生涯と同時に、その背景となっているドイツ・ロマン派文学についてもページが多く割かれているのが特徴。このため、話があっちこっちにいってなかなかシューマンが登場しませんf^^;。もともと文学青年で、音楽に文学的な内容を持ち込んだともいわれるシューマンなので、こうしたアプローチは必要なものでしょう。ジャン・パウルへの傾倒をはじめ、シューマンとマーラーの文学的嗜好はかなり一致している感じがします。ただ、みっちが実際に読んだことがあるのはゲーテの『ファウスト』やホフマンの『黄金の壺』ぐらいで、ジャン・パウルはおろかシラーもノヴァーリスもヴァッケンローダーも知らずに、この本1冊でドイツ・ロマン派をわかったつもりになりそうなのが問題(爆)。

いまは、門馬直美の『シューマン』を読んでいるところ。このあと、前田昭雄の『シューマニアーナ』も読むつもり。
posted by みっち | 22:19 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0) |
フォンク/バイエルン放送響によるチャイコフスキー:バレエ音楽集
・チャイコフスキー:バレエ組曲『眠りの森の美女』 作品66a
・チャイコフスキー:バレエ組曲『白鳥の湖』 作品20a

ハンス・フォンク指揮、バイエルン放送交響楽団
(Capriccio 68 104)


死後の方が評価が高くなっている?指揮者ハンス・フォンクの廉価CDをもう1枚。というか、これはCD付きの楽譜本で、オーケストラ総譜の裏表紙にCDがはさんであるという体裁です。装着が紙だからか、CDはむき出しでケースもなし。本ごとではCD棚に収まらないので、ケースくらいは付けてくれないかな。

録音年などの情報はなにもありませんが、演奏ぶりや録音状態からすると、前エントリと同じくシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者だった1980年代後半とほぼ同じころか、もう少し前ではないでしょうか。フォンクがバイエルン放送響を振る機会がどれほどあったのかはわかりませんが、CDになっているのはこれだけかも。

演奏は間違いなくフォンクだと思います。絶叫型のチャイコフスキーとは対極的な、優雅でリズムの美しい音楽で、まさしく「帝政様式」といったところ。実はフォンクはチャイコフスキーが得意なんですよ。同じシークエンスの繰り返しが退屈でなく、むしろ楽しくなります。バイエルン放送響は、放送交響楽団というと「機能美」みたいなイメージがありますが、長らくクーベリックが指揮していたこともあってか、管楽器の響きがどことなくボヘミアっぽいというか、ちょっと田舎くささのような味わいが好ましい。機能美にしてもあくまで手作りのものですよね。

このCDでチャイコの「三大バレエ音楽」の二つまでカバーしているので、あと『くるみ割り人形』もあれば、というところ。録音があるならまとめて出してくれないかな。

本の方は、総譜のみで解説やデータ等の情報は一切なし。ページが厚く、製本が演奏用楽譜のような見開き状態を想定したものではないため、大きなポケットスコアとして考えるべきかと。
posted by みっち | 22:18 | CD・DVD | comments(0) | trackbacks(0) |