藤原望スプリングコンサート
2015.04.27 Monday
・ヘンデル:ヴァイオリンソナタ第4番ニ長調
・ブラームス:ヴァイオリンソナタ第2番イ長調
・マスネ:タイスの瞑想曲
・サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
・ブラームス:ハンガリー舞曲第2番
藤原 望(ヴァイオリン)、広瀬美香(ピアノ)
2015年4月26日(日)、若松区・旧古河鉱業ビル1Fホール
藤原望を聴くのは下関市民オーケストラとのシベ・コン以来2回目。彼女はみっちの奥方の後輩にあたるので、悪口を書くと命が危ない(爆)。ウソウソ。身内だとかいったそんな気兼ねはまったく不要な、素晴らしい演奏でした。
チケット何枚配ったのかわかりませんが、そんなに広くない会場に100人ぐらい? 立見もでるくらいに聴衆が集まりました。オランダに留学する2年前にも同じ場所でリサイタルがあったそうで、出身地での凱旋演奏会という趣きでした。最初に主催者である若松コール・ファンタジーという地域のコーラスがあり、みっちも知った顔がちらほらf^^;。
前半のソナタでは、落ち着いた、真摯な表情が印象的でした。いま弾きたい曲を選んだということで、とりわけブラームスがメインと考えてよさそうです。3曲あるブラームスのヴァイオリンソナタの中で第2番は比較的マイナーに思うんですが、このころのブラームスには渋い中にもくつろぎや華やぎがあります。それがよく出ていて、ピアノとの対話もよくかみ合った気持ちの良い演奏でした。好天に恵まれ、窓の外では洞海湾と向こう岸の戸畑が眺められる、そんなシチュエーションで聴くにはぴったりの音楽だったのでは?
休憩後は「ポピュラー名曲」でしたが、前半とはスタイルが違い、かなり臭い演奏になっていて、それがまた効果的でした。「臭い」というのは、ホメ言葉なので誤解なきようf^^;。「タイスの瞑想曲」はみっちもチェロで弾いたことあるのでわかるのですが、付点音符や3連符がけっこう崩されていて楽譜どおりじゃなかった。でもあえてそうやっているんでしょう。サン=サーンスでは、メリハリのよく効いた説得力ある演奏となり、ハンガリー舞曲はホントに臭くて最高でした。
このプログラムなら1時間ちょいかな、と思っていたところ、アンコールが3曲も弾かれて、結局まるまる2時間かかりました。「愛の挨拶」、「この道」(山田耕筰)、そしてバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番からフーガ。最後のフーガは、全然準備していなかったらしいにもかかわらず暗譜で弾かれ、演奏もまさに圧巻でした。あの細い身体で出るわ出るわ、彼女のヴァイオリンから実に朗々とした響きが放出され、違う世界に飛ばされた感じ。いやあ、これ聴けただけでも若松まで行った甲斐があったというものです。
・ブラームス:ヴァイオリンソナタ第2番イ長調
・マスネ:タイスの瞑想曲
・サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
・ブラームス:ハンガリー舞曲第2番
藤原 望(ヴァイオリン)、広瀬美香(ピアノ)
2015年4月26日(日)、若松区・旧古河鉱業ビル1Fホール
藤原望を聴くのは下関市民オーケストラとのシベ・コン以来2回目。彼女はみっちの奥方の後輩にあたるので、悪口を書くと命が危ない(爆)。ウソウソ。身内だとかいったそんな気兼ねはまったく不要な、素晴らしい演奏でした。
チケット何枚配ったのかわかりませんが、そんなに広くない会場に100人ぐらい? 立見もでるくらいに聴衆が集まりました。オランダに留学する2年前にも同じ場所でリサイタルがあったそうで、出身地での凱旋演奏会という趣きでした。最初に主催者である若松コール・ファンタジーという地域のコーラスがあり、みっちも知った顔がちらほらf^^;。
前半のソナタでは、落ち着いた、真摯な表情が印象的でした。いま弾きたい曲を選んだということで、とりわけブラームスがメインと考えてよさそうです。3曲あるブラームスのヴァイオリンソナタの中で第2番は比較的マイナーに思うんですが、このころのブラームスには渋い中にもくつろぎや華やぎがあります。それがよく出ていて、ピアノとの対話もよくかみ合った気持ちの良い演奏でした。好天に恵まれ、窓の外では洞海湾と向こう岸の戸畑が眺められる、そんなシチュエーションで聴くにはぴったりの音楽だったのでは?
休憩後は「ポピュラー名曲」でしたが、前半とはスタイルが違い、かなり臭い演奏になっていて、それがまた効果的でした。「臭い」というのは、ホメ言葉なので誤解なきようf^^;。「タイスの瞑想曲」はみっちもチェロで弾いたことあるのでわかるのですが、付点音符や3連符がけっこう崩されていて楽譜どおりじゃなかった。でもあえてそうやっているんでしょう。サン=サーンスでは、メリハリのよく効いた説得力ある演奏となり、ハンガリー舞曲はホントに臭くて最高でした。
このプログラムなら1時間ちょいかな、と思っていたところ、アンコールが3曲も弾かれて、結局まるまる2時間かかりました。「愛の挨拶」、「この道」(山田耕筰)、そしてバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番からフーガ。最後のフーガは、全然準備していなかったらしいにもかかわらず暗譜で弾かれ、演奏もまさに圧巻でした。あの細い身体で出るわ出るわ、彼女のヴァイオリンから実に朗々とした響きが放出され、違う世界に飛ばされた感じ。いやあ、これ聴けただけでも若松まで行った甲斐があったというものです。