7月にマツダCX-3の試乗に行ったというエントリ後、話が急展開して、ディーラーと契約してしまいました。来年2月ぐらいまでに決めればいいぐらいのつもりでいたので、ここまで早まるとは自分でも思っていませんでした。大きな要因となったのは補助金ですf^^;。おそらく9月登録までで終了といわれて、いまでしょ(爆)。まあ、10月以降になったらなったで、値引き幅が大きくなったり特別仕様車でテコ入れされたりするだろうとは思うのですが、目の前にちらつく現ナマに負けた。トントン拍子で8月上旬に納車され、1ヶ月点検を受ける時期になったので、レポートしてみます。
1.グレード・オプション
グレードは、いちばん上のXDツーリングLパッケージ(FF)にしました。ディーラーからはXDツーリングからオプションを付けて同等にできると提案されましたが、そうすると装備的にLパッケージの方がお得な感じなんですよね。Lパケにすれば、オプションとして検討すべきはフロアマットなどの標準的なもののほかにはオーディオぐらいになります。
話題のナチュラル・サウンド・スムーザーは、この際ですから試してみたい気持ちはあったのですが、オプション設定としてBOSEのオーディオが前提条件なので、両方で計13万円ほどの出費になってしまいます。ディーラーの担当の方の話でもスムーザーの効果は微妙ということでしたし、BOSEを付けるとラゲッジルームの下段収納をウーハーに占領されてしまうこともあって、選びませんでした。BOSEを付けない代わり、フロントスピーカーをダイヤトーンのコアキシャルタイプに変更しました。これで10万円浮いたf^^;。
あと、わが家は掘り込み車庫で、横幅にあまり余裕がないため、ドアにエッジモールを付けました。これがダサいかと思っていましたが、塗装と同色で意外にもいい感じ。
2.外観・色
エクステリアは非常にかっこよく、マツダの全車種中でも抜群のプロポーションだと思います。サイズはアクアより横幅が出たため3ナンバーになりましたが、実質的にはドアの厚みが増した程度。それもあってドアの開閉音は重厚で高級車の風格があります。アクセラだとCX-3より横幅がさらに出ることも選択に影響しました。全長も増しましたが、フロントノーズが伸びた感じで、室内の広さには貢献していません。高さは155cmで立体駐車場に入れます。車庫入れはすぐに慣れました。
色はチタニウムフラッシュマイカを選びました。ソウルレッドとセラミックメタリックがメーカー推しでよく出ているようですが、かぶりたくないf^^;のと、Lパッケージの内装とのコントラストに期待しました。実車を見て、正解でした。チタンにしてはかなり黒っぽくて渋いですが、フロントグリルのステンレスメッキとの相性もよく、洗車嫌いのみっちとしては、なにより汚れが目立ちにくそう(爆)。ただし、フェンダーの黒とは対比がなくなるので好き好きでしょう。
3.室内装備
運転席に乗り込むと、適度な包まれ感で居心地がいい。アクアが殺風景だったからなあ(爆)。車高はやや高くなりましたが、見下ろすほどではありません。
Lパッケージのシートには白いバックスキン・レザーが使われており、汚れを気にしてディーラーは黒い合皮シートのXDツーリングを推奨しているようです。でも、白は室内が明るくていいですよ。ちなみにLパッケージにはシートヒーターも付きます。フロントパネルはタコメーターを中心にした左右対称形で、白を基調としたイルミネーションが上品です。ステアリングは前にも書いたとおり、前後上下に調整できるのがいい。エンジンをかけると、フロントパネル上部にスカウターのような透明なアクティブ・ドライビング・ディスプレイが立ち上がります。その気にさせられますが、もちろん戦闘力表示とかロックオンはできない(爆)。通常このディスプレイには速度と車間距離が表示され、ナビを使うと指示も出るようです。足下は、マツダこだわりのオルガン式アクセルペダルが配置されています。このペダルは床から立ち上がっており、かかとから足の裏全体を乗せると楽でいい感じ。左足のフットレストは乗せるところだけなので、オプションのアルミプレートを追加で買おうかな。
後部座席は、広くはありませんが十分では? 視点が高いので窮屈さがなく、座り心地はいいです。チェロケースは、実はけっこうギリギリでした。ラゲッジルームの横幅、奥行きがあんまりないので、後部シートを1/3倒してもケースを寝かせて置くことができず、かろうじて横に立てて入ったという。このため、カーブを曲がるたびに倒れかかってガタつくので、置き方はもうちょっと工夫したい。
4.マツダコネクト・オーディオ
マツダ車は初めてなので、マツダコネクトももちろん初めて触りました。通勤がほとんどでいまのところナビは未使用。ネットではいろいろいわれているようですが、特段不満はありません。アクティブ・ドライビング・ディスプレイの表示位置やオートライトのタイミングを調整できたりするのはいいと思います。
オーディオは、FM・AMラジオのほか、オプションでCD・DVD対応。ふだんはFMを聴きます。フルセグでテレビも映りますが、見ないんで関係ないf^^;。アクアのようなハードディスク内蔵ではなく、USB接続で音楽を聴くことができます。とりあえず手持ちCDからMP3にしてUSBメモリに落とし、秦基博や大橋トリオを聴けるようにしました。BOSEの代わりにオプションで付けたダイヤトーンの音は、アクアのデッドニング後と同等よりももうちょっと上か。コアキシャルなので解像度は上がっているはず。純正やBOSEとの比較はしていないのでわかりません。デッドニングすればもっとよくなるかもしれませんが、現状でも十分。
5.エンジン音
遮音がよく効いているようで、基本的にとても静かです。トルクがあるので一般道では2,000回転まで上げる必要がほとんどないということも関係しています。ただしアイドリング時と低速からの加速時にはディーゼルらしい音がします。とはいえ、文字にするとガラガラでも、バスやトラックなどと比べればはるかにしつけられた感じで全然うるさくなく、むしろスペシャリティないしはプレミアム感を演出する響きといっていいのではないでしょうか。個人的にはアクアのエンジン音の方がよほど耳障りでした。ま、無音がいいなら、PHV車や燃料電池車をどうぞf^^;。なお、アイドリングはブレーキを踏み込むことでストップしますが、おそらくバッテリーの具合か、踏み込んでいても勝手に始動することがあります。
6.走り
スタート時の加速は「もっさり」といわれており、それほど速くはありませんが後続に迷惑をかけるほど遅くもなく、個人的には十分。ある程度スピードが出てからの加速はトルクフルで快適です。ただし、坂道カーブの出口など、いったん減速してからの再加速のときに適切なギアと回転数が選べていないようで、もたつく印象があります。これはアクセルワークとも関係するので、もうちょい踏めばいいだけかも。また、アクセルを離すとエンジンブレーキがそれなりにかかり、アクアのときの感覚よりも早めに減速します。
高速道路は、関門橋を一度渡っただけですが、直進性が高くて気持ちいい。ゴルフVR6に乗っていたころを思い出しました。現在のところ約500km走って、燃費は平均15km/L。朝晩の混雑時にばかり運転しており、この間暑かったこともあり、最初12km/Lから始まって徐々に向上してきました。
7.安全装備
Lパッケージの場合、オプションなしでも安全装備がフルでついてきます。しかし、いろいろありすぎて、まだよくわかっていないものも。ピピピピ鳴ってるけど、それはいったいなんの警告ですか、みたいな(ーー;)。
レーダー・クルーズ・コントロールは評判がいいようですが、長距離を乗っておらず未使用。車線変更時に後続車両の接近を知らせる警告(BSM)は、音だけでなくドアミラーに表示が出るのがなかなか使えます。逆に、車線逸脱警報(LDWS)は、路肩に停まっている車や対向車を避けようとハンドルを切るだけで鳴るので市内走行ではうるさく、切った方がよさそう。ほかに、バック時に後ろを通行する車などがいる場合の警告(RCTA)とか、あと何だっけ(爆)。
以下まとめ。CX-3は眺めて楽しく、乗るともっと運転していたいと思わせるクルマですが、かぶりたくないのでおすすめしません(爆)。正直、マツダの中でもデミオやアクセラと比べると割高感があるでしょうが、そこが付け目ですよ! みんなデミオとかに乗れよ〜、CX-3はボクだけだからね〜、ていうv(^^)。というわけで、マツダがいう「人馬一体」の域にはまだ達していない感じですが、これからでしょ!