第25回西南学院OBオーケストラ定期演奏会
2016.02.29 Monday
・スッペ:喜歌劇『軽騎兵』序曲
・J・シュトラウス2世:ワルツ『春の声』、『皇帝円舞曲』
・ブルックナー:交響曲第4番変ロ長調「ロマンティック」(ハース版)
吉田行地指揮、西南学院OBオーケストラ
2016年2月28日(日)、アクロス福岡シンフォニーホール
西南学院OBオケの演奏会に博多の友人と行ってきました。指揮は昨年に引き続いて吉田行地氏。高見盛に負けないチャーミングな身振りは健在でした。
スッペでは緊張感からか、トランペットの軽快なフレーズなどで一部スリリングな箇所がありましたが、だんだん調子が出てきたようで、後半はまとまりました。シュトラウスのワルツも響きに厚みがあり、とくに『皇帝円舞曲』はノーブルな曲調とよくあっていたと思います。個人的にこの曲は、フルトヴェングラーが指揮したみたいな濃いのが好きですけどねf^^;。
やっぱりアクロスのホールは響きがいいですねー。あらためて見るとステージが広く、コンバス隊が客席からステージに向かって右側にかなり離れた位置に配置されていました。低音の刻みやピチカートが効果的に響いていたのは、この配置に理由があったのかもしれません。
ブルックナーは各パートのブレンド具合が素晴らしく、説得力のある演奏。随所で目立つホルンがお見事、木管もところどころで普段聞こえてこないようなパートが引き立っていたのが新鮮でした。これは指揮者のセンスでしょう。弦楽器も第2楽章での弦楽コラールをはじめとして非常によくまとまっていました。とくにチェロは第2楽章の主題の深々とした響きが印象的で、聞き惚れました。フィナーレの長丁場もしっかり最後まで弾ききって盛り上がりました。これはあっぱれでしょう。ラストのホルンは、ノヴァーク版だと第1楽章の主題と同じ付点リズムの音型になると思うのですが、ここではむしろ3連音の動きが聞こえてきたのは、ハース版だから? どっちがいいのかはよくわからないf^^;。
アンコールはシュトラウスのポルカ『雷鳴と稲妻』。吉田氏がステージ袖からチラ見して様子を窺う仕草で笑わせてくれました。ここのところ、客席のマナーの悪さに気分を壊される演奏会が多くなっていましたが、博多は北九州よりも都会だからかf^^;、ちょっと子供の声が聞こえたほかは安心して音楽に浸れたのもよかった。プログラムによると、西南学院創立100年記念演奏会として、6月5日にマーラーの2番「復活」を上演予定だそうです。これは楽しみ。
・J・シュトラウス2世:ワルツ『春の声』、『皇帝円舞曲』
・ブルックナー:交響曲第4番変ロ長調「ロマンティック」(ハース版)
吉田行地指揮、西南学院OBオーケストラ
2016年2月28日(日)、アクロス福岡シンフォニーホール
西南学院OBオケの演奏会に博多の友人と行ってきました。指揮は昨年に引き続いて吉田行地氏。高見盛に負けないチャーミングな身振りは健在でした。
スッペでは緊張感からか、トランペットの軽快なフレーズなどで一部スリリングな箇所がありましたが、だんだん調子が出てきたようで、後半はまとまりました。シュトラウスのワルツも響きに厚みがあり、とくに『皇帝円舞曲』はノーブルな曲調とよくあっていたと思います。個人的にこの曲は、フルトヴェングラーが指揮したみたいな濃いのが好きですけどねf^^;。
やっぱりアクロスのホールは響きがいいですねー。あらためて見るとステージが広く、コンバス隊が客席からステージに向かって右側にかなり離れた位置に配置されていました。低音の刻みやピチカートが効果的に響いていたのは、この配置に理由があったのかもしれません。
ブルックナーは各パートのブレンド具合が素晴らしく、説得力のある演奏。随所で目立つホルンがお見事、木管もところどころで普段聞こえてこないようなパートが引き立っていたのが新鮮でした。これは指揮者のセンスでしょう。弦楽器も第2楽章での弦楽コラールをはじめとして非常によくまとまっていました。とくにチェロは第2楽章の主題の深々とした響きが印象的で、聞き惚れました。フィナーレの長丁場もしっかり最後まで弾ききって盛り上がりました。これはあっぱれでしょう。ラストのホルンは、ノヴァーク版だと第1楽章の主題と同じ付点リズムの音型になると思うのですが、ここではむしろ3連音の動きが聞こえてきたのは、ハース版だから? どっちがいいのかはよくわからないf^^;。
アンコールはシュトラウスのポルカ『雷鳴と稲妻』。吉田氏がステージ袖からチラ見して様子を窺う仕草で笑わせてくれました。ここのところ、客席のマナーの悪さに気分を壊される演奏会が多くなっていましたが、博多は北九州よりも都会だからかf^^;、ちょっと子供の声が聞こえたほかは安心して音楽に浸れたのもよかった。プログラムによると、西南学院創立100年記念演奏会として、6月5日にマーラーの2番「復活」を上演予定だそうです。これは楽しみ。