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お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
信長の野望・創造「戦国立志伝」(その7)

<高虎流転編>
仮想シナリオ「信玄上洛」の浅井家臣・藤堂高虎でプレイしました。今回は、これまでにない趣向をやってみたく、「引き抜きや寝返りを誘われたら必ず受ける」というシバリを課しました。名付けて「ノーといえない男」作戦(爆)。史実でも高虎は浅井が滅んだ後に主家を転々としていますが、彼の名誉のためにいっておくと、そうした経歴は戦国時代では珍しくなく、わが主君と見込んだ豊臣秀長や徳川家康に対してはむしろ忠節を尽くした人だったようです。ステータスが高バランス・万能型の高虎なら、こういう遊び方でも十分楽しめるのではないかと予想しました。鈴木重秀でやることも考えたのですが、雑賀孫市はやはり「反織田」に徹した方が面白いかと。

 

しかし、やってみてわかったけど、これは大変でしたf^^;。浅井、織田、武田、上杉、武田2、上杉2、武田3、北条(唐沢山城代)、最上、佐竹、武田4、北条2、伊達(家臣に格下げ)、武田5、織田2(海津城代)、上杉3、武田6、北条3、織田3、最上2、織田4(厩橋城主)、北条4、織田5、伊達2、織田6(軍団長)、伊達3、織田7と引き抜きがかかって全部受け、「主君レース」は織田家が後半急速に追い上げて通算7回目で優勝(爆)。

 

最初に城代になった唐沢山城では、耐久を14,000まで上げ、武将も5人体制になっていたんですが、伊達に寝返ったときに主君の政宗が唐沢山城を居城にしてしまい、城を乗っ取られた高虎は一家臣に格下げになりました。まじー!!?? その後、2度目の織田家で海津城の城代に復帰。4回目の織田家でようやく厩橋城主に昇格しました。

 

プレイ開始からここまで30年以上かかっており、高虎のグラフィックも晩年のものに変わったのを機会に終了としました。なんか疲れたし。高虎自身は優秀で、戦法の「攪乱」がパッとしないとはいえ「攻城名人」のおかげで大筒陣地や井楼が使えるのが面白い。ちなみに独立については、何度か誘いがありましたが断っています。謀反は一世一代の賭けでもあるし、もうちょっとイベントを盛り上げてくれないかな。いってくるのがモブ家臣じゃ乗り気になれないよf^^;。

 

<寝返り人生でわかったこと>
このゲームでは、昇格時に兵力が最大に回復しますが、寝返りでも同様です。ただし、家臣の場合は領地兵が最大まで回復するのに対して、城代以上の場合、最大に回復するのは城兵のみで、領地兵分はすぐには反映されないようです。つまり、城代のときに兵数が上限近くで寝返ると、逆に兵数が減ってしまうという現象が起こります。これはおそらく領地リセットとの関係でこういう仕様になっているものと思われます。正直、領地リセットはマゾ仕様でいらない。にもかかわらずプレイ開始時にデフォルトで「あり」で選択されているため、知らないとそのまま始めて、後でなんじゃこりゃ、ってことになる気がします。

 

寝返りすると元の君主から捨て台詞を吐かれますが、後で捕まると斬首とか、忍者に命を狙われたりすることはありませんf^^;。デメリットとしては、勲功が20%程度まで下がり、なかなか昇格できないことがあります。タイミング的にもうちょっとで昇格もしくは昇格ラインをクリアしたころに勧誘がきます。このため、任務達成→昇格寸前→寝返り→勲功下がって元の木阿弥、というループにハマります。あまりにもこのパターンが繰り返されるので、もう抜け出せないのではないかと思ったくらい。シバリプレイだから仕方ないだろ、といわれそうですが、ちょっと勲功が下がりすぎじゃないですかね。降伏と違うんだから、せめて半分とか身分保障を求めたい(爆)。

 

寝返りのもうひとつのデメリットは、調略が無駄になることが多い。あと少しで引き抜けるときに自分が敵側に寝返るわけで、かなりもったいない。なお、城主以上で寝返ったときに家臣が付いてくるかどうかですが、これは全員付いてくるようです。謀反・独立の場合は多少違うかも。このことからすると、計画的にあえて敵の引き抜きに応じて、強化した城や配属された武将を手土産に元の主家に舞い戻る、といった芸当もできそう。ただし、元の主君が呼び戻してくれる保証はないけど。

posted by みっち | 22:21 | お気楽妄想系 | comments(0) | trackbacks(0) |
パーテルノストロ/ヴュルテンベルク・フィルによるブルックナー:交響曲第3番

・ブルックナー:交響曲第3番ニ短調(1888/1889年版)

 

ロベルト・パーテルノストロ指揮、ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団

 

1998年7月18日、ヴァインガルテン大聖堂でのライヴ録音
(DOCUMENTS 232766A-K 11CD)

 

パーテルノストロ/ヴュルテンベルク・フィルによるブルックナーの交響曲全集の3枚目、第3番を聴きました。2番のあとずいぶん間が空いてしまいましたが、続きますf^^;。

 

「1888/1889年版」との表示があり、ウィキペディアによるとこれは第3稿(最終)のようです。作曲年が1872-3年ということからすると、15年経っています。ブルックナーが第8番に取り組んでいたころの改訂で、過去の版でワーグナーから引用されていた部分がほとんどなくなっているとのことです。ときどき「ワーグナー」という副題が付けられることがあるのはこのため。したがってこの演奏では引用部分は聞けませんが、ブルックナーがなぜそうした引用をしたかというと、愚直な人ですから、単純にワーグナーのご機嫌を取るためだったというのがいちばんありそう。

 

第1楽章はとくに改訂の影響が大きかったようで、音楽が後期のスタイルであり、スケールの大きさは保ちつつも簡潔でくどさがありません。2番みたいに、弦で始めるとずっと弦ばっかりみたいな妙な偏りも見られません。第2楽章も明確なメロディーラインで始まり、その後の推移の美しいこと。ここにきて、音楽として言いたいことと実際にやってることのバランスが取れてきているように思えます。ただ、その後の印象が薄いんですよね。いつものブルックナーに戻った感じf^^;。後期様式を持ってしても、楽想の魅力のなさはカバーできなかったということか? 聴いていて、後半は集中力が切れてしまうのが、なかなかエントリできなかった原因です。

 

この曲を聴くのは、実は数十年ぶり。昔、ヨッフムがシュターツカペレ・ドレスデンを指揮したレコードを買ったのですが、全然気に入らず、それっきりご無沙汰していました。ヨッフムはクセなのか、コーダなどでよくアッッチェレランドをかけるのですが、どうもテンポを無用に動かしている気がして共感できません。ブルックナー指揮者として巷の評価が高いヨッフムやシューリヒトですが、みっちとは相性が悪いみたい。その点、パーテルノストロの指揮は、「自然体」という表現がいちばんいいのかな? テンポをいじくらないので聴きやすい。ただしその分、曲の面白い、つまらないがそのまま出てしまうことにもなっているかも。残響の長い大聖堂での録音ということも大いに関係しているでしょう、休止による余韻の効果が素晴らしい。

posted by みっち | 20:34 | CD・DVD | comments(0) | trackbacks(0) |
宇野功芳 没

6月10日に亡くなっていたことを知りました。この人の文章で最初に記憶に残っているのは、フルトヴェングラーが指揮したベトベンの「第九」、いわゆる「バイロイト・ライヴ」の解説です。作曲者や指揮者の気持ちを代弁するかのような強い共感と熱意、演奏そのものの劇的な効果があいまって、この演奏を伝説的な価値にまで高めることに貢献したのではないかと思います。楽譜の分析に基づいた指摘といった客観的要素よりも、よい悪いを断定的に述べる主観に徹した批評で、「ブルックナーはこうでなくては。」、「〜といえよう。」などの特徴的な言い回しは多くのファンを作り出しました。

 

演奏がいいと思えばレーベルに関係なく褒め、悪いと思えばおおっぴらに貶すので、カラヤン万歳、バーンスタイン万歳みたいなブランド提灯記事ばかり読まされていた愛好家にとっては頼りになる批評家ともいえました。いまでこそブルックナー指揮者として(一部で)神のように崇められているクナッパーツブッシュやシューリヒトも、宇野功芳がいなければ無名か「ヘンテコ指揮者」の一人でしかなかったかもしれません。ピアニストのハイドシェックもそうでしょう。あ、ハイドシェックはいまでもヘンテコピアニストかも(爆)。

 

反面、貶された方はお気の毒でした。かつて定期購読していた「レコード芸術」誌に月評コーナーがあり、宇野氏はたしか最初のころは協奏曲、後に交響曲を担当していました。宇野氏がカラヤンを「ベタ塗り」といって嫌うのはまあわかるのですが、顔だけで貶したり(ハイティンクだったっけ?)、演奏について一言も触れていなかったり(なんの批評だ?)、これ絶対最後まで聴いてないよね、ということがわかるような理不尽、いい加減な評もありました。また、録音評が別にあるにもかかわらずよくケチを付けており、公表されていた宇野氏のオーディオ装置がかなり特殊で、ちゃんと再生できなかっただけじゃない?といいたくなるものもありました。そんなこんなで、みっちも初めのうちは「特選」だの「推薦」だののお墨付きをありがたく読んでいましたが、だんだんこれは『笑点』の大喜利みたいなもので、各人の「芸」を楽しめばいいのだと悟ったわけです。この点で、宇野氏の文章は期待を裏切らないものでした。中でも、何の演奏だったか忘れましたが小澤征爾をスーパードライに例えて貶した例は秀逸だったと思います。座布団10枚やって(爆)。

 

宇野氏がよくやっていた、指揮者や演奏家に順位を付けたりする悪趣味は好みませんが(わかりやすいけどね)、レコ芸的な「名盤」権威主義から脱却させてくれた点で、みっちには恩人といっていい存在です。自分に正直に書き、生きた人だったんじゃないかと思います。そこは見習っていいなあと。いまごろは、天国でワルターやクナたちに会えたでしょうか。合掌。

posted by みっち | 00:12 | お気楽妄想系 | comments(2) | trackbacks(0) |
信長の野望・創造「戦国立志伝」(その6)
これまで、蒲生氏郷、松永久秀、果心居士、山中鹿之助と遊んできて、要領もかなりわかってきたので、シナリオ「夢幻のごとく」の真田幸村(家臣プレイ)に再挑戦しました。「戦国立志伝」で最初に選んだのがこの幸村だったわけで、北条の猛攻に遭って「ダメかも」と途中で投げ出す形になっており、満を持してのリベンジ・マッチです。この間のアップデートにより古いセーブデータで遊ぶと不具合が出る可能性もあるため、この際はじめからやり直しました。プレイレポートだと長くなりそうなので、攻略方法を中心に書いてみようかと。

まず開始時の情勢ですが、真田家は上田城と沼田城を領有しています。ちょうどNHK大河『真田丸』の第1回がこんな感じ。昌幸が大名なのがちょっと違うけど。ゲーム進行に伴ってイベントが起こり、同盟関係が変わります。武田が滅び、そのあといろいろあって北条と徳川が同盟、真田は上杉と同盟して対抗という形はゲームでも踏襲されます。ただし、イベントが終わると昌幸は外交しなくなり、上杉との同盟期限が切れた後は、北条、徳川、上杉三方を敵に回す形になります。

最初にやったことは、オリジナル武将を3人ほど作って真田家の家臣を増やしました。
周囲に小勢力があれば、滅ぼして家臣を吸収することが可能ですが、それができないのであらかじめ緩和するというのと、みっち、奥方、エントっ子という家族をモデルにした武将でより気分を盛り上げるためf^^;。作れる武将タイプがあり、みっちが「知将」、エントっ子が「副将」、奥方は「夜叉」(爆)。あと、プレイ実績で登場させられる猿飛佐助と霧隠才蔵も使ってみたかったので出しました。

例によって領地内政から。幸村のステータスの中では政治は高くないですが、並以上なので終わるまでそれほど時間はかかりません。任務で小諸城を落として城代になるまではだれがやってもそう変わらないでしょう。城代は自分の意志では出陣できず、小諸城は保持できる場合もありますが、今回は復旧する前に徳川に攻め込まれ、取られてしまいました。小諸が落とされた場合は沼田城主となり、攻略目標は厩橋城か箕輪城になります。

北条と徳川は婚姻同盟を結びますが、どうやら里見を滅ぼしたあたりで同盟破棄になるようで、戦い始めるときが狙い目。厩橋城、箕輪城からも部隊が出て行くので、消耗を待って攻め落とすあたりで軍団長になります。攻略目標は北条。居城を箕輪城に移して改修・強化すれば、領地兵と合わせて2万ぐらいにはなるはず。北条のような大勢力に対しては、カウンターアタック戦法を基本戦術にします。守備を固めてこちらからは仕掛けず、攻めてきたら籠城で敵部隊を殲滅し、手薄になった城を落とします。これで上野は平定できます。

このあたりで武将の頭数が足りなくなってきます。調略をかけたいところですが、それにも頭数が必要。武将の調達先としては、上杉と佐竹が候補になります。上杉は東西での戦いで消耗し、最上(伊達と無期限同盟)に滅ぼされる可能性が高い。残り一城になったらすかさず攻め込みます。これで直江兼続らをゲットできます。佐竹も南から北条、北から伊達がやってくるので厳しい。放っておくと上杉より早く滅んでしまうのでちょっと難しいですが、北条が佐竹を攻めたらこちらも出陣して北条の城を攻めることである程度延命させることが可能です。佐竹の城へのルートを確保できたら、とどめを刺してあげましょうf^^;。これで家臣団も充実し、人材でも北条を上回るようになります。

北条の次に戦う相手は伊達・最上か徳川か。両方は難しく、アップデートで外交を具申できるようになったので、徳川と同盟しました。真田にとって徳川は宿敵ですが、対決はあとに取っておきます。北条を滅ぼして家臣団を吸収、奥羽に攻め入ります。伊達と最上は同盟を破棄しないようで、領地が入り交じっています。このあたりになると、城ごとに内政していたらターンがなかなか終わらないため、委任を使うようになりました。蝦夷地を平定し背後を安全にしたところで、いよいよ徳川と手切れです。しばらく戦いがなかった徳川領は兵力満杯状態で、1万を超える部隊がぞろぞろ。まともに戦うとこちらも消耗するので、まずは調略戦から始めます。信濃・上原城で謀反を起こさせたのをきっかけに、向こうから攻めさせてカウンターアタックといういつものやり方で敵の先陣をつぶし、信州、東海道、上総、北陸と四方面で全面戦争に突入です。向こうも手厚いですが、こちらはそれ以上。関東周辺の城を温存し、奥羽から部隊を送り込んで消耗させた上で出陣すれば、さすがに勝てます。敵は苦しくなってくると、背後の勢力と同盟して抵抗してくるので、やがて豊臣とも戦火を交えることになりました。これを考えると、豊臣と早めに同盟を結んでおいた方が楽だったかな? でもここまでくれば日本の半分は真田なので、豊臣といえども敵ではありません。二条城を落とすと惣無事令を出せるようになり、ついにエンディングを見ることができました。
posted by みっち | 22:01 | お気楽妄想系 | comments(0) | trackbacks(0) |
澄川孝子ソプラノリサイタル:モーツァルトの『魔笛』ハイライト
澄川孝子ソプラノリサイタル・デビュー40周年記念公演

・モーツァルト:歌劇『魔笛』ハイライト

配役:澄川孝子(パミーナ)、藤田卓也(タミーノ)、浜田嘉生(ザラストロ)、小林良子(夜の女王)、水谷明仁(パパゲーノ)、池田綾乃(パパゲーナ)ほか
アンサンブル:田中はる子(ピアノ)、松田まさ子(ヴァイオリン)、村田絢子(フルート)、竹内典子(グロッケンシュピール)
ギター:中野義久


2016年6月10日(金)、下関市生涯学習プラザ・海のホール

奥方の恩師、澄川孝子先生の記念公演ということで、仕事の帰りにかけつけました。下関市民会館であった『こうもり』が3年前で、あれも面白かったんですが、今回はそれ以上でした。

冒頭、ギター独奏でソルの「魔笛の主題による変奏曲」が演奏されました。オケがないので序曲はどうするのかと思っていたら、こんな思い切った変更とは。このギターに合わせて字幕で簡単なキャストの紹介があり、パパゲーノのところで「ただいま彼女募集中」て出たのがウケましたf^^;。

舞台は簡素で最小限のセット配置。ハイライトなので隠者が出てこなかったりしますが、休憩を入れて2時間はちょうどいい長さだったんじゃないでしょうか。歌手陣はみんなよかったです。澄川先生はパミーナを表情豊かに楽しそうに演じておられ、タミーノも立派。ザラストロはブッフォ的な声の方で、低い方は全然出ていませんでしたが、そのオペレッタ的な軽さがかえって親しみやすさに貢献したと思います。夜の女王には参りました。広島で活動しておられるそうですが、華麗なコロラトゥーラだけでなく、気品のある容姿にも惚れました(爆)。パパゲーノは、声に加えて必要とされるコミカルさも十分。今回の台詞も担当されたそうで、素晴らしかった。パパゲーナは出番が少ないですが、老婆姿からの変身など鮮やかでした。カーテンコールで号泣していたのはなぜ?

このほか、「超演劇集団VIT」によるモノスタトスたちも笑わせてくれ、AYAKOモダンバレエによるバレエシーンも彩りを添えて、とても楽しい時間を過ごせました。アンコールは、澄川先生と中野さんのギターで「この道」。見終わって、とても温かい気持ちになれた舞台でした。
posted by みっち | 11:22 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
菅野よう子 SPACE BIOCHARGE
YOKO KANNO SEATBELTS 来地球記念コレクションアルバム 「スペース バイオチャージ」

(フライングドッグVTCL-60141〜3 3CD)


菅野よう子というと、いまなら「花は咲く」の作曲家でしょうか。みっちにとっては、「三國志」や「信長の野望」、「蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン」など光栄初期のシミュレーションゲームの音楽担当として親しんでいました。あれは「戦国群雄伝」だったかな? ド・ソソソソソファミ(♭)レという同音反復が印象的なBGMや「大航海時代」でのリスボンで流れる懐かしく哀調を帯びたメロディーなどは忘れられません。ほかにもアニメやCMで活躍していて、というかそっちの方でむしろ有名なのかもしれません。そんな菅野よう子の音楽をまとまった形で聴こうとしてポチったのがこの3枚組です。2009年のリリース。

シートベルツというのは菅野よう子のバンドで、この「スペース・バイオチャージ」は宇宙をツァー中のシートベルツが地球でライヴをやるための予習盤という位置づけなんだそうです。ベストアルバムっていっちゃダメみたい(爆)。中身は菅野が手がけたアニメのサウンドトラック集で、「マクロスF」とか「アクエリオン」とか「カウボーイビバップ」とかに使われた曲らしいのですが、みっちはこれらのアニメをまったく知りません。

バンドとなっていますが、ワルシャワ・フィルやイスラエル・フィルのオーケストラ曲も収録されており、クラシカルなナンバーからジャズ、ブルース、ロシア語やアラビア語(?)、「カルミナ・ブラーナの1曲目じゃね?」と思えるようなパクリっぽいもの(1-12)や「信長の野望」を思わせるような時代がかった格調高い音楽(1-15)、「ダッタン人の踊り」がサブコーラスで歌われるもの(2-6)、お笑い系(3-1、3-4、3-9、3-10など)まで、色とりどりの曲が入っています。ヴォーカルもいろんな人が参加しており、目立つところでは菅野よう子プロデュースでソロアルバムを出していた声優の坂本真綾が4曲。中でも Gabriela Robin とクレジットされている歌手が最多の6曲で、ウィキペディアによるとこれは菅野よう子自身だそうです。

アニメに縁が薄いみっちは聞いたことのない曲ばかりで、アニメのタイトルや役名が入っていてもピンとこないわけですが、この人の音楽はどんな趣向・ジャンルであれ、どこか耳なじみの良さがありますね。総じてオケものが魅力的で、オケでこれだけ聴かせるというのもすごい。NHKの朝ドラは担当したことがあるみたいですが、大河ドラマもやったらいいのにと思うくらい。あと、「Tank!」(1-2)の歌詞入りバージョンが「さすらいのカウボーイ」(3-1)なんですけど、アレンジといい、人を食ったような歌詞・ヴォーカル(多田葵)といい、最高です。全部で49曲もあるので、オケもの中心に選んでUSBに落としてクルマで聴こうかなどと考えていましたが、外す候補を聴いているうちに外せなくなり、結局全曲取り込むことにf^^;。そのうちアニメも見るかも。
posted by みっち | 22:43 | CD・DVD | comments(0) | trackbacks(0) |
西南学院創立100周年記念演奏会

・ブラームス:大学祝典序曲 作品80
・マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」

独唱:河野明子(ソプラノ)、八木寿子(アルト)
合唱:西南学院学友会合唱団、西南学院大学グリークラブOB、西南シャントゥール、西南プリエール
指揮:黒岩英臣
管弦楽:西南学院管弦楽団学友会

2016年6月5日(日) アクロス福岡シンフォニーホール


マーラーの2番を生で聴ける機会はもう二度とないかもしれません。西南オケ、よくぞ挑戦してくれました。というわけで、妻といっしょに行ってきました。とはいえ、マーラーの交響曲中でみっちがもっとも好きじゃないのが「復活」なんですよねf^^;。とくに第1楽章にあざとさを感じて抵抗がある、というのがその理由です。フォン・ビューローが「これが音楽だとしたら、私は音楽がわからないということだ!」といったとかいわなかったとか、その気持わかる気がするf^^;。

最初にブラームスの大学祝典序曲。大学の創立記念としてこれ以上似つかわしい音楽はないですよね。ヴァイオリンからチェロまで6プルトで、管も多く、打楽器類を除けばマーラーと同じぐらいの大編成でした。ホールの残響も意識したテンポかもしれませんが、ちょっと重かった。重厚なところもあっていいですが、軽やかさもほしい。


休憩後、「復活」は全曲続けて演奏されました。第1楽章では、低弦の力演で音型がくっきりしていました。あと、第2主題をかなりゆっくりにして際立たせていたのが特徴的。最初に書いたとおりあざとい曲なので、これくらいはOK。でも長いf^^;。木管のベルアップは、第1楽章からやるんですねえ。
さて、マーラーの指示では第1楽章の後に20分5分以上休憩することになっていたと思います(20分は覚え間違えだったので訂正します。)が、ここでは休憩の代わりに独唱と合唱が入場しました。ここからまだ1時間はあるので、できればトイレに行っておきたいところではありますf^^;。


第2楽章はメヌエットのようなゆったりした3拍子の音楽ですが、弦のアンサンブルがきれいでした。ただ気になったのは、フレーズの合間合間のタメで、これは楽譜どおり? みっちがこの曲を覚えたのはワルター盤で、そのほかにも何種類か聴いていますが、ここまでやってなかったような。自然な流れが途切れてしまって、ちょっとくどい。

第3楽章では、テンポの切り替えがあまり効果的でない気がしました。中間部のバスではテンポが変わらず、後半から出るトランペットの威勢のよいフレーズでテンポが上がっていました。これ自体はあると思うんですが、トランペットにキレと爆発力がないので効果がいまひとつというか、中途半端な印象になってしまいました。

第4楽章は、アルト・ソロが圧巻でした。フィナーレも含めて深々とした呼吸が素晴らしく、これだけ立派な歌唱はもう聴けないんじゃないかと思うぐらいのでき。お見事!! 前半、不安定なところもあった金管も荘重なコラールを聴かせました。

一息入れてから始まった第5楽章(アタッカでもよかったと思う)は、冒頭や展開部の行進曲などでトランペットの音量が不足気味だったのが惜しい。ここは他を圧するくらい華々しく吹きまくってほしいところです。文句ばっかりいってるように見えるかもしれませんが、ほかはとてもよかったです。とくに重要な役割を果たすホルンはがんばりました。また、舞台裏の別働隊があんなにいろいろやっているとは、今回初めて知りました。
合唱の入りは、座ったまま歌い出したのが意外でした。起立するのはもっとあとで、これは音楽の進行に合っていたと思います。アカペラでの深々とした響きが感動的でした。ここからはきわめて遅いテンポを採り、合唱もオケもさぞかし大変だったでしょうが、気合いだ気合いf^^;。独唱はアルトが完璧だったのに対して、ソプラノはちょっと苦しそうでした。打ち鳴らされる鐘は本物の鐘の形でした。別働隊がステージに登場してからは、金管も十分に鳴るようになり、総勢350人による総奏のすさまじさよ。最後の和音では、一度弱まって消えるかと思わせ、そこから一気に盛り返すというまさかの一発芸を繰り出し、みっちは完全に意表を突かれました。これはスヴェトラーノフもびっくりでしょう(爆)。

アンコールはなし。いやあ、マーラーはやっぱり面白いわ。

posted by みっち | 19:32 | 近況 | comments(2) | trackbacks(0) |