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お気楽妄想系のページf^^; 荒らし投稿がつづくのでコメントは承認制としました。
パーテルノストロ/ヴュルテンベルク・フィルによるブルックナー:交響曲第6番

・ブルックナー:交響曲第6番イ長調

 

ロベルト・パーテルノストロ指揮、ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団

 

2003年7月5日、ヴァインガルテン大聖堂での録音
(DOCUMENTS 232766A-K 11CD)

 

パーテルノストロ/ヴュルテンベルク・フィルによるブルックナーの交響曲全集から第6番を聴きました。

 

6番は、ブルックナーとしては比較的コンパクトにまとまっていて、ゲネラルパウゼから急に金管のコラールが吹き上がったりというゴツゴツ感があまりない、総じてわりとよく流れる音楽です。「フツウの交響曲を書きたい」と、ブルックナーも考えたのかもしれません。そうはいっても、やっぱりブルックナーはブルックナーなんですけどf^^;。フィナーレなどはまたまたメロディー不在で、頭に残るのは♪パー、パッパラーという突撃ラッパだけだったりする(爆)。

 

パーテルノストロの指揮は、両端楽章が中庸かゆったりめ、緩徐楽章はじっくり、スケルツォは比較的速めというもの。この全集はだいたいこのパターンなのかな。ただし、この曲に関してはみっちはいうことがあります。第2楽章の第3主題、葬送行進曲風のテンポが遅すぎる。ここは、この曲の中でも聴きどころで、沈んだ曲調ではありますが、もたれず粛々と進んでほしい。あまりゆっくりだと行進できない、というか寝てしまう(爆)。で、この演奏は眠いタイプになっちゃってるのが残念。この点では、クレンペラーのテンポがいいですねえ。これ以外は、弦は美しいし、管楽器も立派です。実にまっとうというか、いい演奏です。

 

録音は、シリーズ共通のヴァインガルテン大聖堂という残響の長い会場でのライヴ。残響の長さと分離の良さを両立した点では変わっていません。ただし、4番や5番ではこの残響が印象的な場面が目立ったのですが、6番の場合はゲネラルパウゼがないため、そんなに特徴的とまではいえないかもしれません。十分に美しい演奏ですが、この曲にはデッカにシュタイン/ウィーン・フィルという名録音があるため、オケの魅力という点ではさすがに一歩譲ってしまうかな。

posted by みっち | 20:47 | CD・DVD | comments(0) | trackbacks(0) |
メガネ問題:譜面台が見えない

このごろ、譜面台の譜面が見えにくくなって困っていました。音符が五線譜のどの段にあるのかとか、臨時記号の♭と♮、数字の2と3の判別も難しくなり、老眼キター(爆)というわけで、眼鏡屋に出かけました。いま使っているメガネはJINSのセルフレームですが、2年半ぐらい前に作ったもので、遠くはよく見えます。はじめは、ずっと以前に使っていたメタルフレームがあるので、これにレンズを作ってもらって演奏用にしようか、と思っていたのですが……。

 

今回行ったのは安売り店ではなく、門司駅前にあるメガネのヨシダ。時計も扱っている地元のメガネ屋さんです。みっちは以前はアイメトリクスだったので、ここはこれまで縁がありませんでしたが、レンズの作り直しなら相談できるかと。楽譜が見えないことを伝えると、まずは検眼。結果、右目の度が強すぎることが判明しました。しかもみっちは右目が利き目だった。JINSで買ったときは譜面も見えていたので、あれから近視がよくなった? で、レンズは単焦点と遠近両用のどちらかでしょう、と。この差が激しくて、ざっと4万円近くあります。遠近両用高! 4万円あったらもう1本メガネが買えるのでは? ただ、遠近両用のメリットとして、いちいちメガネをかけたり外したりする手間がなくなることがあります。外したときに置き場に困ったりすることがあるんですよね。とくに字を書くときにメガネを外すのか、したままでいいかの差は大きい気がする。それと、いずれ裸眼でも見えづらくなってきたときに、程度が軽いうちに遠近両用に慣れていた方が、対応しやすいとのこと。うーむ、そうなのか。

 

レンズをどうするかはとりあえず保留して、フレームもちょっとだけ見ようと、出してもらったのを掛けてみると、お、なんかいいんですけどf^^;。シャルマンのラインアートという銘柄で、非常に快適。みっちはメガネのことはなにも知りませんが、特殊なチタン合金を使っているらしく、掛け心地はアイメトリクスよりも上かも。ただし、「正札商品」とのことで、定価が約5万円。レンズとセットで10万円超!! ぐはあ、知らなかった方がよかった世界に入り込んでるー。こいつう、端っからこの作戦だったか、それなら乗ってやろう(爆)。一応、店からは63,000円でレンズとセットにできるフレームもあると聞かされましたが、流れ的に引き下がれない感がf^^;。騎虎のイケイケで、あれやこれやフレームを試着しまくり、候補に抽出した6モデルからさらに消去法で落としていき、最後まで勝ち残ったのがやっぱりラインアート。いいと思うよ。問題は、買うかどうかだけど(爆)。

 

結論は、ラインアート+遠近両用にしました。迷ったときは高い方ですよね(爆)。このままだと演奏に差し支えるのと、JINSを2年半も掛けていた反動もあったりするf^^;。持参していたメタルフレームは取り出すこともなく、再びお蔵入りに。家に帰って報告すると、呆れられました。そんなにお金持ってるんならなんかうまいもの食わせろと。いや、お金持ってるんじゃなくて、使ったんだけどお。ま、これでエスプレッソマシンも消えたな……。

posted by みっち | 21:53 | お気楽妄想系 | comments(2) | trackbacks(0) |
第7回湧き上がる音楽祭 in 北九州 室内楽演奏会

・ドビュッシー:チェロソナタニ短調
・カサド:無伴奏チェロ組曲
・ピアソラ:ル・グラン・タンゴ
・フランク:チェロソナタイ長調

 

河野明敏(チェロ)、古賀美代子(ピアノ)

2016年8月21日(日)、戸畑市民会館中ホール

 

3週連続の「湧き上がる音楽祭」を聴きに行きました。この日は黒崎ひびしんホールのリハーサル室で北九響の指揮トレがあり、ショスタコの5番でヘロヘロになったところでしたが、その足でウェル戸畑に向かいました。音楽祭自体もこの演奏会がシメとなるようで、これまでは共通のパンフレットだけでしたが、今回は主演者の河野さんによるプログラムノートが配られました。

 

河野明敏氏は、2年前にやはり「湧き上がる音楽祭」でシューマンのコンチェルトを聴いていました。前のときにも思いましたが、塩っぱい感じのチェロの音色がやや独特で、好みです。

 

意欲的というか、ヘヴィーなプログラムですよね。ドビュッシーのソナタは、以前聴いてるつもりでしたが、曲が始まると記憶になかったf^^;。初っぱなから難しそうな曲で、みっちならハナから挑戦しないぞ(爆)。しかし、曲をしっかりつかんでいて危なげないだけでなく、ときには詩情も漂わせてお見事でした。

 

カサドの無伴奏は体力的にきつそうな曲で、途中フラジオレットだけのパセージとか凝った技巧も取り込まれていましたが、集中力を切らさずに弾いていました。ピアソラもかっこよかった。この人の曲は、レパートリーとしてすっかり定着しましたね。

 

メインのフランクは、オリジナルのヴァイオリンよりも落ち着いた風情になります。出だしのメロディーの弾き方からして魅力的で、どうやって弾くのか教わりたいくらい。みっちも挑戦してみたくなりましたf^^;。とくに第3楽章を大きな山場としてとらえていることがよくわかりました。この曲はピアノの比重が大きいのですが、古賀さんのピアノも鮮やかでよかったです。

 

アンコールでは、ラフマニノフのヴォカリーズを「さらっと」(本人談)弾いてくれました。河野さんは今年大学を卒業したとのことで、技術的にはもういうことないのじゃなかろうかと思いました。これから海外留学されるのかな? 日本人の若手チェリストも決して少なくはないと思いますが、ぜひ今後の活躍に期待したい。

posted by みっち | 19:48 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
第7回湧き上がる音楽祭 in 北九州 オーケストラ演奏会

・ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調
・エルガー:威風堂々第1番ニ長調 作品39
・ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 作品88

 

長野力哉指揮、日本ブルックナー交響楽団(ブルックナー)
楠本隆一指揮、北九州市ジュニアOBオーケストラ

 

2016年8月14日(日)、戸畑市民会館大ホール

 

二つのオケによるヘヴィーなプログラムで、2時間半かかりました。

 

ブル5の方は、以前ドイツからの帰国報告公演で一度聴いています。編成は弦がちょっと少なめで7-7-6-6-2だったかな? ウェル戸畑の大ホールはステージの横幅が小さいので、これくらいが収まりがいいのですが、低弦はもうちょっといた方がいい気がします。演奏は以前と大きな違いはありませんでした。ただ、弦が少なめな分、がんばりすぎて特に後半ちょっと粗くなった面があったかも。反面、管楽器の豪快さが目立っていて、これはこれで好きです。フィナーレのラスト近くは、弦のプルトが少ないせいで、ふつうは聞こえない木管楽器の和音が浮き上がってくる、スクロヴァチェフスキ・スタイルになっていたのがユニークでした。

演奏とは関係ありませんが、小さい子供もいたようで、80分間よく耐えましたねえ。でも、各楽章が始まるごとに遅れて入ってきた客の足音がけっこううるさかった。前半に長い曲をやると、こういうことになるわけか。クラシック演奏会のプログラム構成にはそれなりの理由がある、と納得f^^;。

 

後半は、ジュニアオケのOBで立ち上げたオケによる1回目の演奏会だそうです。コンミスは北九響と同じく上山文子さん。2曲とも、きびきびとした運びの若々しい演奏でした。やっぱり小さいときから弾いている人はうまいなあ。ドヴォルザークは全楽章速めのテンポで、リズムの乗りとキレの良さで聴かせました。この曲はこうやって聴くと痛快ですね。とくにティンパニとフルートの活躍が目立っていた気がします。アンコールは『ラデツキー行進曲』。最後まで元気だf^^;。

 

北九州市には、北九響が常設で、ほかには伯林的やKAITOフィルといったメンバー不定(?)のオーケストラがあるのですが、福岡市に比べると数が全然少ない。ジュニアOBオケは、これから常設として活動するのかな。きょうは北橋市長も後半から聴きに来ていて、たぶん、ブラボー叫んでいたのが市長。それも、指揮者が一度袖に引っ込んで、再登場したときに声をかけるという、さすがなやり方でした。響ホールの「直後ブラボー」くんは、ぜひ市長に声援の仕方を学んでもらいたい。

posted by みっち | 21:22 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
シン・ゴジラ

評判が良さそうなのと、夏休み中のエントっ子がヒマそうなので、観に行きました。いろいろ考えさせられる力作に仕上がっていました。怪獣映画ですが、いわゆる怪獣決戦ものではありません。音楽も伊福部昭のオリジナルが何カ所かで使われており、ゴジラ第1作への原点回帰が追求されている面があります。しかし、それだけではなさそう。以下、ネタバレありますのでご注意を。ウィキペディアにストーリーもう書かれちゃってますけど(爆)。

 

ゴジラとの戦闘は、中盤の山場とラストの大きく2回で、ハリウッド映画のジェットコースターのような連続アクションに慣れてしまった目からすると、少ないです。そして、その間を埋める物語には、いわゆるヒーローやその家族、ラヴロマンスといった「お約束」的要素がまったくといっていいほど出てきません。このあたりは、夏休みに家族で楽しむ娯楽映画とは一線を画しています。

 

とくに前半は、これたぶん実際の手続きをリアルに再現するとこうなる、というものなんでしょうけど、政府・官庁による会議に次ぐ会議で、セレモニーのためのセレモニーみたいな様相を呈しており、いったいどこで本質的なやりとりが交わされるんだ?とf^^;。おまけに、閣僚の一人が「想定外」しか口にしなかったり、「エヴィデンス」だの「○○レク」だのといったギョーカイ用語が頻出したりで、実は笑いを取ろうとしてるんじゃないかと思えるくらい強調されます。一方で、こういうときに必ず出てくるはずの、テレビや新聞記者といったマスコミ関係者はほとんど描かれません。唯一、松尾スズキがジャーナリストっぽい存在ですが、彼は政府と結託しちゃってて、とてもものわかりがよく、真実を隠すとか暴くとかいう意味での葛藤はない。中盤からアメリカの特使がやってきて、日米共同作戦みたいになっていくのですが、主人公格の長谷川博己と石原さとみが全然政治家に見えず、二人のシーンはむしろちょっと浮いた感じになっています。

 

自衛隊の全面協力を得ているようで、海陸空の動員兵器類の紹介は兵器マニアが泣いて喜びそうなシーン続出。だけど、ゴジラに通用しないんですよね。米軍のステルス機の攻撃で初めてダメージを与えることができるんですが、これに対するゴジラの反撃が激烈なもので、このシーンは素晴らしい。ラストの戦闘シーンは、闘魂じゃなかった薬液注入(爆)。打って変わって泥臭いもので、こっちは鉄オタが目を覆ってしまいそうなシーン続出(爆)。東京駅だし、その辺にあるものを利用するのはいいんですが、あんまりではないかと抗議が来そう。あんまりといえば、日本はアメリカの属国であると断言しているあたり「(本当でも)そんなこといっちゃいけないんじゃないでしょうか」的な声が出てきそうですし、劇中で「ゴジラよりひどい」といわれたアメリカの反応も気になるところですf^^;。

 

ゴジラの造形ですが、最初に出てくる時点でまだいわゆるゴジラになっていないというのは新鮮だったし意表を突かれました。背びれは明らかにゴジラなんですが、顔が違うんで、なんじゃこりゃ?となります。もしかしてアンギラスかとも思った。大きくなってからは、化け物感が出ていてわりとよかったと思います。映画のコンセプトに合った造形といえそう。とくに、しっぽの先はなにか意味が込められているようです。ラストシーンのしっぽのアップは、もう一度よく見ないと判断が難しい。人型の骨格のようなものがありましたが、あれがなんなのかについては、二通り考えました。ひとつは、ゴジラが新たな形態として分裂していた痕跡。最後の戦闘前に、ピキッとだかパカッとだかしっぽの先が割れたようなシーンがあったので、おそらくはこれが一般的な正解でしょう。この場合、全滅したかどうかが不明で、あるのかどうか知りませんが次回作につなげることが可能なわけですねf^^;。もうひとつは、行方不明の牧博士がくっついていた(爆)。こっちの場合は、伏線回収と牧がゴジラの生みの親だった的な真相に結びつく可能性があるんですが、1体だけじゃなかったようなので、ちょっと無理気味ですかね。

 

エントっ子は非常に面白かったそうで、もう1度観に行くと鼻息を荒くしていました。ハリウッド版でガッカリしてしまった人の口直しとしても、おすすめします。

posted by みっち | 20:56 | たまに観る映画 | comments(2) | trackbacks(0) |
いまどきのエスプレッソマシン(その3)

エスプレッソマシン選びの3回目。家庭用と業務用の境界付近にある機種を二つピックアップしました。Nuova Simonelli社の Oscar と、VBM社の Domobar Jr.です。小規模店舗で使っても立派に通用しそうなマシンです。

 

 

5. Simonelli : Oscar

 

シモネリ社は業務用マシンの老舗で、WBCをはじめとする、世界や日本のトップバリスタが集う競技大会のオフィシャルマシンに指定されています。チンバリやラ・マルゾッコなどと並ぶ高級機の代名詞・マニアの憧れ的存在といえるでしょう。そんなシモネリのセミコマーシャル機がオスカーです。みっちには分不相応かもしれませんが、一応夢くらいは見させてくれよおーっっっ(爆)。てなわけで無理やり候補に挙げました。

 

外観は意外にもというか、プラスチッキーです。色は赤と黒があり、赤はインパクトのある鮮やさ。いうなれば、エスプレッソマシンのフェラーリですかね(爆)。黒も渋いですが、ヘタすると「これ○エコですかあ? それともデロ○ギ?」とかいわれそう(爆)。ぶ、無礼者、そこへ直れ。手打ちにしてくれる!!!

 

マシンの能力についてはきわめて高評価で、これまで挙げてきた機種の中でも抜きんでているようです。さぞかしうまいエスプレッソが作れるのでしょう……。アマゾンでも買えるようになっていて、もう目がハート状態。眺めてるとポチリそうになる。頭の中で悪魔が「これしかない。いま買え、すぐ買え、さあ買え」ってささやきかけてきてヤバイです。とはいえ、その価格は約20万円。こっちも抜きんでてるーっ(爆)。これは家族に相談するにはかなりの覚悟が必要ではないかと。奥方からは「なに考えてんの。バカなの?」で終わりそう……。あとこれも書いておいた方がいいかな。故障が多いという噂もあるようで、この値段で故障されるとさらにキツイものが………。主な仕様は以下のとおり。

 

■電源:電圧単相100V 15A
■消費電力: 1,200W
■ボイラー容量: 2.0L
■給水タンク容量: 2.3L
■本体重量:14kg
■外形寸法:幅300×奥行き400×高さ400mm

 

注目すべきはボイラー容量で、他機種とはケタ違いの2リッター。これだけでも抽出やスチームの安定性がうかがえます。サイズもこれまでの中では大きいですが、能力からすればコンパクトで、家庭にも置ける範囲でしょう。ね、ね。

 

で、オスカー情報をネットで探っててわかったんですが、いま新型に切り替わりつつあるところらしく、どうやら旧型は残りわずか。新型オスカーIIはこんなのになっています。

 

外装のプラスチックはやっぱり不評だったのか、ステンレス基調のスタイリッシュなデザインに変わりました。シモネリの上位機種、Musica(ミュージカ)に似ています。サイズ的には変わっておらず、NEOレバーアクションスチーム、長いワンド、抽出メモリー可など、能力的なものより使い勝手面での向上のようです。詳細は今後のレヴューなどを待ちたいところ。価格は若干上昇? 材質的には当然上がるでしょう。うーん、しかしさすがにここまでくると、高嶺の花かな。やはり夢は夢で終わるのか……。

 

 

6. VBM(Vibiemmme) : DomoBar Jr. HX

 

最初のエントリではアマゾンで見かけた Waring:Pro ES1500 を挙げていたんですが、わかったのはアメリカでミキサーなどの業務用料理機器を作っている会社らしいことぐらいで、マシンについては情報が全然なく、今回はパスした方がよさそう。というわけでエントリ変更。VBMのドモバー・ジュニアは、ヤフー「知恵袋」で紹介されていました。

 

ヴィビエンメとはVBMをイタリア語読みしたものらしく、ここではVBM表記でいきます。ミラノのエスプレッソマシンメーカーとのことで、本場ですね。ステンレスの筐体は、小規模カフェでも使えそうな、見るからに通向きのコワモテf^^;デザインです。価格は16万円で、アスカソ・スティールPIDといい勝負というところ。YouTubeでカプチーノを作っている動画を見ましたが、スチームが強力でこれもよさそうなんだよなあ。

 

ちなみに、HXとは熱交換式のことだそうで、安定して抽出・スチームを使う工夫のようです。PIDとどっちがどうなのかはよくわからず。HX、PID、DB(ダブルボイラー)などは高級マシンによく使われるギミックといえ、これらを連発するようになると、立派なマニアということか(爆)。

 

■電源:電圧100V 50/60Hz
■消費電力: 1,700W
■ボイラー容量: 1.1L
■給水タンク容量: 1.9L
■本体重量:18kg
■外形寸法:幅250×奥行き450×高さ420mm

 

気になるのは消費電力で、オスカーよりも大きい1700W。HXと関係あるんでしょうか? 100Vだと17Aということになりそうですが、コーヒーを淹れようとしてブレーカーが落ちたりしないか、ちょっと心配。ボイラー容量はオスカーほどではありませんが、1リッターを超えています。サイズ的には、幅は取りませんが、奥行き45cmは置き場所を選ぶかもしれません。

 

ネット上では、位置づけ的にオスカーが業務用ローエンド、VBMドモバーJr.が家庭用ハイエンド、とされていたりします。なんか逆のような気もするんですけどねf^^;。

posted by みっち | 23:42 | なんちゃってグルメ | comments(0) | trackbacks(0) |
いまどきのエスプレッソマシン(その2)

エスプレッソマシン選びの2回目です。今回は、家庭用高級機として代表的なものと思われる二つのマシンを紹介します。

 

 

3. Rancilio : Silvia

 

ランチリオ社のシルヴィアは、1997年に誕生して以来のロングセラー。国内で使われている例も多く、信頼性ではピカイチかと。みっちもこれをリファレンスとして、他機種を見るときにしばしば比較対象にしているくらいの定番的存在。

 

デザイン的には、アスカソと比べると計器類がなくシンプルですね。性能的にはこのクラスの標準といえそう。この間ヴァージョンアップされていて、V3になっているようですが、ヴァージョン違いの詳細まではよくわかりませんでした。アスカソ・スティール同様、シルヴィアにもPIDを取り付けたという情報が見られます。息の長い製品なので、カスタム使用例も豊富そう。

 

ランチリオには「ロッキー」という名前のグラインダがあり、これも評判がよいものです。シルヴィア、ロッキー、共用ベースをセットで買うと「決まった!」って感じですが、さすがにお値段が張ります。昔から取り扱っている大一電化社で買うと、さらに高め(ーー;)。ですがその分、フォローは万全なのかもしれません。このあたりはなんともいえないところ。主な仕様は以下のとおり。

 

■電源:電圧単相100V系 50/60Hz
■消費電力: 1,150W
■ボイラー容量: 0.3L
■給水タンク容量: 2.5L
■本体重量:14kg
■外形寸法:幅290×奥行き235×高さ340mm

 

ボイラー容量はアスカソのドリームと同じかやや大きい。サイズにしては横幅があり、奥行きが小さいことが特徴です。

 

 

4. Isomac : Venus

 

次は、イソマック社のヴィーナスです。美の女神ですね。上に挙げたランチリオ社のシルヴィアとの比較では、「シルヴィアの上位機種」という評価があります。その分、シルヴィアより値段が高い。デザイン的にはステンレス調のすっきりしたもので、画像で見る限りはシルヴィアよりしゃれている感じ。圧力計が付いているのも特徴です。アスカソ・ドリームに付いているのは温度計らしく、エスプレッソ抽出に理想的なのは9気圧といわれますから、圧力計の方が有用といえるかも。

 

不安要素としては、かつてランチリオなどとともに取扱いしていた「大一電化社」のラインナップからイソマックが消えており、現状、国内でヴィーナスを取り扱っているサイトが見当たらないこと。もちろん、入手方法はほかにもあるでしょうが、ネットでは(ヴィーナスのことではありませんが)イソマックを個人輸入したが調子が上がらないといった報告や、イソマックの品質管理を疑問視する声も見られました。 輸入品だけにそういう場合の対応が心配です。購入先とその方法には慎重を要しそう。主な仕様は以下のとおり。

 

■電源:電圧115V
■消費電力: 1,200W
■ボイラー容量: 0.4L
■給水タンク容量: 3L
■本体重量:13kg
■外形寸法:幅230×奥行き330×高さ380mm

posted by みっち | 12:57 | なんちゃってグルメ | comments(0) | trackbacks(0) |
いまどきのエスプレッソマシン(その1)

わが家で長年使ってきたブリエル・ファーストクラスがついに壊れてしまい、次を考え中ですが、以前のエントリで挙げた候補について、リサーチ結果を順次報告していくつもり。1回目は、ASCASOの二つのモデルを紹介します。

 

アスカソはわりと最近になって見かけるようになったブランドで、会社はスペイン・バルセロナにあり、1962年創業だそうです。「ここで、ちょっと待て、エスプレッソはイタリアじゃないの?と思った人、手を挙げて」。「はーい、ロドリゲス部長! いやだって、前の機種がポルトガルでしょ、その次がスペイン。これだとエスプレッソ飲みとしてどうよ的な、カッコつかない感じしませんかね」。「ゴンザレスくん、そのことなら安心したまえ。創業者のアスカソ氏は、エスプレッソマシンの先駆けとなったガジアの社員だったのだよ。つまり血筋的にはまさに直系といえよう」。「おおお、これは恐れ入りました」(爆)。どーでもよかった?

 

ちなみに、ガジアは現在ではサエコの傘下に入っているとのことです。今回、サ○コやデ○ンギのモデルは検討対象にしていません。なぜって、それじゃグレードアップにならんだろう、というのが理由f^^;。

 

 

1. Ascaso : Dreem

 

そんなアスカソの家庭用エスプレッソマシンが、このドリーム。「ドリーム」だったり「ドリーム・アップ」だったり名称が一定していないのは、ヴァージョンアップでドリーム→ドリーム・アップ→ドリーム・アップ2と変遷してきたことがあるらしい。

 

曲線的でレトロチックなデザイン、加えて15色?ものカラーヴァリエーションをそろえているのが素敵です。中には白地に黒ブチの乳牛模様まであります。ただし、日本で全色はカバーされていないようです。上部アルミ製・下部ステンレス製の本体と真鍮製のボイラーを持ち、耐久性もあり、マシンの能力としてはランチリオ社のシルヴィアに相当する実力機だそうです。うーむ、これはいきなり有力候補に当たった感じです。実質価格は10万円を切っており、今回の候補中ではもっとも安い。主な仕様は以下のとおり。

 

■電源:電圧100V 50/60Hz
■消費電力: 900W
■給水タンク容量: 1.3L
■本体重量:8kg
■外形寸法:幅245×奥行き345×高さ280mm

 

なお、エスプレッソマシンの能力はボイラー容量との関わりが大きいようなのですが、ドリームのボイラー容量については、ネット情報では判明しませんでした。250〜300ccではないのかという推測がされていたので、残しておきます。

 

 

2. Ascaso : Steel

 

アスカソのラインナップには、もうひとつチェックしときたいモデルがあります。それが、このスティール。正式にはSteel UNO? ドリームの上位機種で、こちらは打って変わって直線基調のスマートなデザインです。主な仕様は以下のとおりで、全体的にドリームより強化されている印象。サイズとしてはドリームとほぼ同じで、8cmほど背が高いぐらいですが、温度制御ができるPIDという装置が付けられるのが魅力らしい。とはいえ、みっちにはPIDがよくわかりませんが……。家庭用としてはあった方がいいんでしょうかね? 価格的にはPIDの有無で12〜15万円ぐらいになるようですが、こちらもなんとか手が届く範囲ではないかということで挙げておきます。いやなんか、この二つの選択だけでもものすごく迷いそうなんですけど。

 

■電源:電圧120V
■消費電力: 1,200W
■給水タンク容量: 2L
■本体重量:11kg
■外形寸法:幅248×奥行き315×高さ360mm

 

なお、ボイラー容量についてはやはり明示されていませんが、325ccと書かれているサイトがありました。

posted by みっち | 21:46 | なんちゃってグルメ | comments(0) | trackbacks(0) |
第7回湧き上がる音楽祭 in 北九州 コンチェルト演奏会

・ウェーバー:歌劇『オベロン』序曲
・メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調 作品90「イタリア」
・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品47

 

ヴァイオリン独奏:中村太地
楠本隆一指揮、湧き上がる音楽祭祝祭管弦楽団

 

2016年8月7日(日)、北九州市立響ホール

 

春の北九響定期演奏会でブラームスの協奏曲でご一緒した中村太地がシベリウスを弾く、というので聴きに出かけました。

 

祝祭管弦楽団は、弦楽が6-6-4-4-2と、プルト少なめ。休憩後のシベリウスではヴァイオリンが1人程度増強されていましたが、このホールではこのくらいがサイズ的にちょうどいいような感じがします。

 

最初のオベロン序曲から、プルトの少ない弦の精度が高く、気持ちのよい演奏。わがコンミスの上山さんがいちばん後ろでシメていますしf^^;。メンデルスゾーンも弦が少ない分管がよく聞こえて沸き立つようなリズムの乗りが素晴らしかった。ただ、演奏後の拍手が非常に早く、間髪入れずに起こるのがちょっと気になりました。この不安はあとで的中することに。

 

メインのシベコンは、ヴァイオリン・ソロとオケの連携という点で、これだけかみあった演奏は始めて聴いたと思います。太地さんのソロは、北九響とのブラームスでもたっぷりと歌わせていましたが、シベリウスではより緩急自在な印象がありました。これをオケがよく感じとって絡み、濃密な時間となりました。とくに第2楽章の息の長いテーマをじわじわと盛り上げていくところは感動的でした。フィナーレでは低弦のリズムがくっきりして、かっけー! シベリウスではホルンがよく活躍しますが、ここでも存在感を見せつけてくれました。トランペットは逆に抑え気味だったかな。ラストを急速に締めくくったのはよかったんですが、直後に「ブラボー」を叫んで立ち上がり、拍手し始めたオッサンがいたのにはドン引き(ーー;)。地元出身の若手演奏家を応援したい気持ちはもちろんわかりますし、もしかすると縁者の方だったのかもしれませんが、音楽は余韻までが音楽なんだよ! これぐらいわかりませんかね。ブラボーしたければどうぞ、立ち上がりたければどうぞ、だけどあとからゆっくり存分にやって。なんで直後だけであとはなし? その方が変だろ。

 

アンコールは2曲。最初は太地さんの弾き振りで、ヴィヴァルディの「夏」。気合いの入った演奏だったけど、コンバスの女性のアクションがソロより目立っていました(爆)。2曲目はグリンカ「ルスランとリュドミラ」序曲。これも素晴らしかった。第2主題はチェロ4人なんだけど、すごくきれいでした。

 

「湧き上がる音楽祭」はこの後2週連続で聴きに行く予定。

posted by みっち | 21:27 | 近況 | comments(0) | trackbacks(0) |
エスプレッソマシンが寿命に

わが家ではブリエル社のファーストクラスをかれこれ30年近く使ってきました。ちょうどバブルがはじけたころだったかな? エスプレッソという言葉がまだ珍しく、スタバやデロンギの機種なども出回っていない時期で、実物を買おうとするとほかに選択肢はほとんどなかったように記憶しています。

 

名前はファーストクラスですが、値段はエントリークラス(爆)。この機種は、クレマエンハンサーといって、フィルター下部にクレマを増強する装置(小さな穴)が付いていて、どんな抽出でも泡が立つようになっておりお手軽にエスプレッソが作れます。反面、こだわり派の人からは「本物」じゃないといわれることもあります。ミルクフォームは、一応ノズルはありますが使ったことがないのでわかりませんf^^;。

 

ポルトガル製で、本場イタリアの機械ではありませんが、構造が単純だからなのか、壊れることなく現役稼働していました。わが家ではマキネッタも併用するため、それほど酷使していなかったというのもあったでしょう。しかし最近、本体上部からお湯が漏れ出すようになってきました。違う場所から漏れるのならまだいいのですが、上からなので、エスプレッソと一緒にカップに入ってしまう。しかもだんだん漏れが大きくなってきたので、さすがにこれはもうダメかなと。

 

というわけで、代替機をどうするか考え中です。前からもっと本格的なマシンがほしいという気持ちはあって、ランチリオ社のシルビアやイソマック社のヴィーナスとかよさげに見えていました。この間ネットを見ていて、この二つを含めて気になる機種をいくつかピックアップしてみました。いずれも家庭用もしくはセミコマーシャル機ということで。

 

・ Ascaso : Dreem, Steel
・ Isomac : Venus
・ Rancilio : Silvia
・ Simonelli : Oscar
・ Waring : Pro ES1500

 

値段の幅もぱっと見けっこうあるようです。夏のボーナスはソファベッドに使っちゃったんで、この際少し時間をかけて調べてみたいと思っています。リサーチ結果をまとめてレポートすれば、ブログネタにもなる、とf^^;。

posted by みっち | 23:15 | なんちゃってグルメ | comments(0) | trackbacks(0) |